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第2章 新しい道
080 勇者レイ・ナギリ
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晩餐室での話が終わり、俺達は大神殿にある客室で泊まることを許された。
一人一人に部屋は用意されている。
俺に用意された部屋はとても広く、ベッドもフカフカだ。
どの部屋も例外なく綺麗に清掃されており、とても清潔感を与えてくる。
神殿同様、白が基調の部屋で、家具など調度品も白で統一されている。
一人一人に神官見習いなのかメイドのような役割な者が付いている。
「ふう、今日はゆっくりと寝れそうだな。久しぶりじゃないか。一人でベッドで寝るなんて。」
そう独りごちり、俺は備え付けのソファにどかりと座った。
「ただなぁ⋯誰かしら来そうなんだよな。」
毎度の事だから予想はつく。
だがゆっくりしたい時も俺にはある。
⋯させてくれるだろうか。
しばらくソファに座りくつろいでいる。
そこへ、やはりだ。
ノックをされた。
誰だろうな。
予想は⋯ハーリルだ!
「勇者様、いらっしゃいますでしょうか。教皇様がお話をしたいとのことで呼ばれています。」
まさかのじいちゃんからだった⋯
外れすぎだ俺の予想。
「わかった。今行く。」
俺は短く返事をし、軽く身支度を整え扉を開けた。
じいちゃんの待つ部屋まで案内され、俺は部屋に入った。
そこは教皇の私室なのだろうか。
簡素な部屋だった。
この人は清貧潔白、これを体現してるのだろう。
「よく来たレイ。」
俺はじいちゃんに促され椅子に座った。
「話ってなんなんだ?」
俺は不躾だが、早速用件を聞いてみた。
「そうだな、世間話など先程したからな、用件を話そう。」
じいちゃんは俺をジッと見つめてきた。
なんだ?なにか大事なことなのか?
「北の小国家郡の話だ。実は秘密裏に報告は上がっておる。あの場では何があるか分からぬからな。我が国にも魔族が入り込んでいるやもしれぬ。」
もうそこまで分かっているんだな。
「あやつらは巧妙に姿を隠すようになってきておる。力のある者ですら見分けの付けられないほどにな。」
「それじゃあ見つけるのは普通では困難になってきてるわけなのか。」
じいちゃんはゆっくりと頷いた。
「どの国にも魔族が入り込んでいる可能性がある。それこそナレンギルにもだ。教国にもいる可能性はある。魔族ではなくその手先となった人間がな。」
その可能性はあるだろうな。
「北の国でその魔族の手先になった人間と接触したことがある。だからその可能性は大いにあると思うぞ。」
じいちゃんは首を横に振ってため息を吐いた。
「やはりそうか。そなたが追放されたのが無意味に終わらなくて済んだな。その可能性があることが教国にもあると分かっただけな。」
「教国はじいちゃんの光魔法があるからおいそれと魔族は近づけないだろう?だが人間になると俺にも分からない。」
「そうだな。だからこの国に関してはレイが出来ることは少ないだろう。私と神殿騎士で何とかするしかあるまい。」
なんだが雰囲気が暗いな。
「神殿騎士達は問題を抱えているのか?」
「そうではないのだ。ハーリルのような若者が台頭してきてはいる。だが、その神殿騎士に魔族の手先が混ざっていたらと考えるとな。」
そうだな。
人間を一から育てて送り込むことだって可能だからな。
「じいちゃん、そういう可能性は無限に存在してしまうからな。考えても仕方ないさ。」
俺はじいちゃんを励ますように言った。
「何かあったらヨウがいるからな、直ぐに駆けつけるよ。だから安心して欲しい。」
じいちゃんは俺を見て穏やかに笑う。
「そうだな。そなたがいる。神竜様もいらっしゃるのだ。そう考えれば多少は安心だな。」
またじいちゃんはジッと俺を見つめてきた。
嫌じゃないんだが⋯
その見つめる役目はハーリルかリーシャと変わってくれないもんか。
やはり美女に見つめられる方が⋯
いやいや、今は真面目になるんだ。
「そなたに全て負担を背負わせてしまうことになろうな。本当に申し訳ないと思うておる。」
「ははは、気にするなじいちゃん。俺は勇者だ。それこそ伝承通りなら最強のな!だから任せてくれ。」
俺は笑って答えた。
そして力強く宣言した。
「教国だけじゃない、そしてナレンギルだけでもない。オーティス大陸の全てを俺が魔族から守ろう。それが俺の、勇者の使命だろ!」
じいちゃんは涙を流し俺を抱きしめてきた。
やはり変わってくれないもんか。
ここはケイトに⋯
いや、ハーリルもリーシャもセシリアも捨て難いな。
「大きくなったな。最初に出会った時にはまだ幼さが残っておったのに。もう18になるか?男の⋯勇者の顔になったな。」
「そうだな!あれから3年経つ。大人の男の顔になれてたら嬉しいな!」
じいちゃんと俺はそのまま笑った。
「ではこの国は、この大陸は勇者レイ・ナギリ、そなたに任すぞ。」
「ああ、任せておけ!」
そうだ、俺は勇者なんだ。
リーシャのことだけじゃない。
全員が安心して暮らせる世の中にするんだ。
俺は勇者レイ・ナギリだ!
俺は自分が勇者であることを再認識し、大陸を守るとじいちゃん⋯教皇の前で誓った。
じいちゃんの部屋を後にし、用意されていた自分の部屋へと戻った。
部屋に戻りゆっくり休もうとベッドへ直行した。
ベッドは天蓋付きになっており、ベッド内がよく見えない。
そして明かりは最小限にしていた。
「きゃっ、いたっ」
へ?
「ちょ、ちょっと、レイ様⋯私が居るのに⋯」
なぜセシリア?
「なんでセシリアが?ベッドに潜り込んでる何してるんだ。部屋に戻った方がいいんじゃないか?」
というか1人にして欲しいんだが⋯
「えっと、その、れ、レイ様にお話がありまして⋯」
俺が勇者と分かったからって態度は変えなくていいんだぞ?
「なんだ話って。それと話し方は前と同じで構わないぞ。俺は貴族ではないからな。それこそ私がセシリア様に対して口調や態度を変えなければなりません。もう森や知らない土地ではございませんので、しっかりと立場は弁えさせて頂きます。」
セシリアが衝撃を受けたような顔をしている。
「な、なな、そ、そんなのダメ!それならレイ様も同じにして!」
「ふう。公の場じゃなければな。それで、用事はなんなんだ?」
それになんだ、その布団を両手で掴み、ちょこんと顔を出してるのは。
そんなの可愛いだけじゃないか⋯
セシリアはヨウとはタイプの違う美少女だ。
ヨウは性格とは違って妖艶なおっとり系だが、セシリアは綺麗系の美少女だ。
綺麗系の美少女が布団で口元を隠している。
可愛いだけなんだ。
「そ、その⋯」
ちゃんと言うのよセシリア!
勇気を出すのよ!
「わ、私は⋯えっと⋯レイ様!ありがとう!ずっとお礼を言いたかったの!」
「なんだ、そんなことか。それならこんなとこに潜り込む必要はないだろう?」
頑張るのよセシリア!
言うのよ!
「お、お礼は言葉だけじゃなくて⋯」
「ん?どういうことだ?」
「あの街でのこと覚えてる?ニバダルの宿でのこと⋯」
「ニバダルの宿⋯」
もしやあの背中マッサージの時のことか?
「マッサージしてくれたやつか?」
「そ、そう!」
なんで顔を真っ赤にしているんだ。
恥ずかしいなら話題にしなきゃいいのに。
「それがどうしたと言うんだ?」
「その、えっと、また!またマッサージしてあげたくて!」
それがお礼なのか?
この前ので十分なんだが⋯
「今日は大丈夫だ。セシリアも疲れているだろう?ゆっくり休むといい。部屋まで送るよ。」
レイ様がベッドから立ち上がり、私に手を差し伸べてくる。
それでも私はベッドから動き出さないでいる。
「セシリア、どうした?」
「えっと⋯」
どうにかして私の想いを伝えたかった。
でもどうしていいか分からない。
こんなこと男性に思ったことがないから⋯
ケイトちゃんにも相談できなかった。
貴族というプライドが邪魔していたのかもしれない。
口では家が心配と言っている。
確かに最初はそうだった。
兄が家督を継いだら確実に我が男爵家は終わるわ。
でも⋯でも⋯
やっぱり私は、それでもレイ様と離れたくない!
意を決して私は布団を剥いだ。
一人一人に部屋は用意されている。
俺に用意された部屋はとても広く、ベッドもフカフカだ。
どの部屋も例外なく綺麗に清掃されており、とても清潔感を与えてくる。
神殿同様、白が基調の部屋で、家具など調度品も白で統一されている。
一人一人に神官見習いなのかメイドのような役割な者が付いている。
「ふう、今日はゆっくりと寝れそうだな。久しぶりじゃないか。一人でベッドで寝るなんて。」
そう独りごちり、俺は備え付けのソファにどかりと座った。
「ただなぁ⋯誰かしら来そうなんだよな。」
毎度の事だから予想はつく。
だがゆっくりしたい時も俺にはある。
⋯させてくれるだろうか。
しばらくソファに座りくつろいでいる。
そこへ、やはりだ。
ノックをされた。
誰だろうな。
予想は⋯ハーリルだ!
「勇者様、いらっしゃいますでしょうか。教皇様がお話をしたいとのことで呼ばれています。」
まさかのじいちゃんからだった⋯
外れすぎだ俺の予想。
「わかった。今行く。」
俺は短く返事をし、軽く身支度を整え扉を開けた。
じいちゃんの待つ部屋まで案内され、俺は部屋に入った。
そこは教皇の私室なのだろうか。
簡素な部屋だった。
この人は清貧潔白、これを体現してるのだろう。
「よく来たレイ。」
俺はじいちゃんに促され椅子に座った。
「話ってなんなんだ?」
俺は不躾だが、早速用件を聞いてみた。
「そうだな、世間話など先程したからな、用件を話そう。」
じいちゃんは俺をジッと見つめてきた。
なんだ?なにか大事なことなのか?
「北の小国家郡の話だ。実は秘密裏に報告は上がっておる。あの場では何があるか分からぬからな。我が国にも魔族が入り込んでいるやもしれぬ。」
もうそこまで分かっているんだな。
「あやつらは巧妙に姿を隠すようになってきておる。力のある者ですら見分けの付けられないほどにな。」
「それじゃあ見つけるのは普通では困難になってきてるわけなのか。」
じいちゃんはゆっくりと頷いた。
「どの国にも魔族が入り込んでいる可能性がある。それこそナレンギルにもだ。教国にもいる可能性はある。魔族ではなくその手先となった人間がな。」
その可能性はあるだろうな。
「北の国でその魔族の手先になった人間と接触したことがある。だからその可能性は大いにあると思うぞ。」
じいちゃんは首を横に振ってため息を吐いた。
「やはりそうか。そなたが追放されたのが無意味に終わらなくて済んだな。その可能性があることが教国にもあると分かっただけな。」
「教国はじいちゃんの光魔法があるからおいそれと魔族は近づけないだろう?だが人間になると俺にも分からない。」
「そうだな。だからこの国に関してはレイが出来ることは少ないだろう。私と神殿騎士で何とかするしかあるまい。」
なんだが雰囲気が暗いな。
「神殿騎士達は問題を抱えているのか?」
「そうではないのだ。ハーリルのような若者が台頭してきてはいる。だが、その神殿騎士に魔族の手先が混ざっていたらと考えるとな。」
そうだな。
人間を一から育てて送り込むことだって可能だからな。
「じいちゃん、そういう可能性は無限に存在してしまうからな。考えても仕方ないさ。」
俺はじいちゃんを励ますように言った。
「何かあったらヨウがいるからな、直ぐに駆けつけるよ。だから安心して欲しい。」
じいちゃんは俺を見て穏やかに笑う。
「そうだな。そなたがいる。神竜様もいらっしゃるのだ。そう考えれば多少は安心だな。」
またじいちゃんはジッと俺を見つめてきた。
嫌じゃないんだが⋯
その見つめる役目はハーリルかリーシャと変わってくれないもんか。
やはり美女に見つめられる方が⋯
いやいや、今は真面目になるんだ。
「そなたに全て負担を背負わせてしまうことになろうな。本当に申し訳ないと思うておる。」
「ははは、気にするなじいちゃん。俺は勇者だ。それこそ伝承通りなら最強のな!だから任せてくれ。」
俺は笑って答えた。
そして力強く宣言した。
「教国だけじゃない、そしてナレンギルだけでもない。オーティス大陸の全てを俺が魔族から守ろう。それが俺の、勇者の使命だろ!」
じいちゃんは涙を流し俺を抱きしめてきた。
やはり変わってくれないもんか。
ここはケイトに⋯
いや、ハーリルもリーシャもセシリアも捨て難いな。
「大きくなったな。最初に出会った時にはまだ幼さが残っておったのに。もう18になるか?男の⋯勇者の顔になったな。」
「そうだな!あれから3年経つ。大人の男の顔になれてたら嬉しいな!」
じいちゃんと俺はそのまま笑った。
「ではこの国は、この大陸は勇者レイ・ナギリ、そなたに任すぞ。」
「ああ、任せておけ!」
そうだ、俺は勇者なんだ。
リーシャのことだけじゃない。
全員が安心して暮らせる世の中にするんだ。
俺は勇者レイ・ナギリだ!
俺は自分が勇者であることを再認識し、大陸を守るとじいちゃん⋯教皇の前で誓った。
じいちゃんの部屋を後にし、用意されていた自分の部屋へと戻った。
部屋に戻りゆっくり休もうとベッドへ直行した。
ベッドは天蓋付きになっており、ベッド内がよく見えない。
そして明かりは最小限にしていた。
「きゃっ、いたっ」
へ?
「ちょ、ちょっと、レイ様⋯私が居るのに⋯」
なぜセシリア?
「なんでセシリアが?ベッドに潜り込んでる何してるんだ。部屋に戻った方がいいんじゃないか?」
というか1人にして欲しいんだが⋯
「えっと、その、れ、レイ様にお話がありまして⋯」
俺が勇者と分かったからって態度は変えなくていいんだぞ?
「なんだ話って。それと話し方は前と同じで構わないぞ。俺は貴族ではないからな。それこそ私がセシリア様に対して口調や態度を変えなければなりません。もう森や知らない土地ではございませんので、しっかりと立場は弁えさせて頂きます。」
セシリアが衝撃を受けたような顔をしている。
「な、なな、そ、そんなのダメ!それならレイ様も同じにして!」
「ふう。公の場じゃなければな。それで、用事はなんなんだ?」
それになんだ、その布団を両手で掴み、ちょこんと顔を出してるのは。
そんなの可愛いだけじゃないか⋯
セシリアはヨウとはタイプの違う美少女だ。
ヨウは性格とは違って妖艶なおっとり系だが、セシリアは綺麗系の美少女だ。
綺麗系の美少女が布団で口元を隠している。
可愛いだけなんだ。
「そ、その⋯」
ちゃんと言うのよセシリア!
勇気を出すのよ!
「わ、私は⋯えっと⋯レイ様!ありがとう!ずっとお礼を言いたかったの!」
「なんだ、そんなことか。それならこんなとこに潜り込む必要はないだろう?」
頑張るのよセシリア!
言うのよ!
「お、お礼は言葉だけじゃなくて⋯」
「ん?どういうことだ?」
「あの街でのこと覚えてる?ニバダルの宿でのこと⋯」
「ニバダルの宿⋯」
もしやあの背中マッサージの時のことか?
「マッサージしてくれたやつか?」
「そ、そう!」
なんで顔を真っ赤にしているんだ。
恥ずかしいなら話題にしなきゃいいのに。
「それがどうしたと言うんだ?」
「その、えっと、また!またマッサージしてあげたくて!」
それがお礼なのか?
この前ので十分なんだが⋯
「今日は大丈夫だ。セシリアも疲れているだろう?ゆっくり休むといい。部屋まで送るよ。」
レイ様がベッドから立ち上がり、私に手を差し伸べてくる。
それでも私はベッドから動き出さないでいる。
「セシリア、どうした?」
「えっと⋯」
どうにかして私の想いを伝えたかった。
でもどうしていいか分からない。
こんなこと男性に思ったことがないから⋯
ケイトちゃんにも相談できなかった。
貴族というプライドが邪魔していたのかもしれない。
口では家が心配と言っている。
確かに最初はそうだった。
兄が家督を継いだら確実に我が男爵家は終わるわ。
でも⋯でも⋯
やっぱり私は、それでもレイ様と離れたくない!
意を決して私は布団を剥いだ。
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