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第21話 矢場一男その4

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おいおい、まさか忘れてないよな?

そうだよな。安心したよ。

君のアイドル、矢場一男だよ。

だがしかし!何度も言うが今はカスクーズ・グレンダだ。

俺が勇者と分かってからの環境の変化よ。

まずは王城に呼ばれたわ。お前らが来いよって思うけどな。なんせ俺は勇者様だ。お前らの平和を守るのは誰だって話しだろ。お前らが頭を下げに来るのが筋なんじゃねーのかな!

まぁまだいい子にしてないとだからな。ここはグッと堪えて王城に出向いてやったよ。

まだ6歳なのに礼儀作法を完璧にこなしてやったわ。気持ちよかったね~みんなの視線が。

『さすが勇者である。公爵家として恥じない礼儀作法をその歳で身につけているとはな。今後も王国のために精進するがいい。』

はぁ?王国の為だと?バカ言ってんなこの王様は。豚みたいな面してるくせに精進しろだ?

お前が先ずしろよ。アホかこの王様は。絶対この王国は滅ぼすわ。

しかし王妃はめちゃ美人だったわな。あのブタの娘かもしれんが、王女は折り紙付きの美人だって言われてるし、娘は俺が頂いやんよ。

その後は婚約の申し込みが殺到よ。すんごいんだわ。勇者と判明した翌日から届く届く。国内はもちろんのこと、聞いた事のない国からも来るわ来るわ。

小国なんて早速王女を差し出してきたぞ。笑いが止まらんわこんなの。

そして兄達の反応よ。これまたおもろいのなんのって。人を殺す目ってあんな風なんだなってわかりました。

ははは!やってみろよ!瞬殺してやんぜ!

更に面白いのがあってな、兄達の狙ってる令嬢からの婚約の申し込みよ!笑ったわぁ。目の前で破り捨ててやったけどな!

兄の目の前で婚約してやるのも良かったが、なんせ顔が俺の好みじゃなかったんだな~

兄とはもう呼ぶまい。お前らはB専だ。ぷぷ!B専だってよ!笑かしてくれんぜ!そんなんで公爵家を継ごうなんて100万年早いんだよ!

まぁ俺も継がないけどな。継ぐのは俺の弟だ。何人増えるか分からんけど。相変わらず父上は絶倫だ。また1人生まれて2人妊娠だと。

あんた一体何人作る気なんだ?マジでそろそろご退場願うか?

いやダメだ。母乳の為に頑張ってもらわないとな。

待てよ?乳母って側室でもないよな?あれ?でもこの最高の乳母は父上の部屋からよく出てくるよな?

ああ、もしかして隠し子も大勢いるのか!あの絶倫ジジイはけしからんな!

まぁいい。この美味い母乳の為に父上は頑張って腰振っとけ。

10歳になったら学園に通うんだとか。それまでに何をしようかなぁ。ハーレムの土台作りか?それとも強くなるための修行?

修行なんて要らんだろ。この身体は勝手に強くなりやがる。普通に生きてれば誰よりも高スペックなんだ。普通に楽しく生活させてもらうぜ。

ああ、今日もこの乳母の母乳は最高だ。頭を撫でてくれるんだぞ。もう6歳なのにな!

母乳について語ると長くなるから辞めるが、いつか語ろうじゃないか。

母乳好きを集めるのも面白いか?いや、ダメだな。全て俺が独占したい。

はっきりいって弟や妹たちに飲まれるのも嫌なんだ。他人なんてもっと嫌に決まってる。

そういえば王城でお茶会をやるって誘いが来てたらしいな。兄たちは誘われたことないのにな!あー、笑いが止まらん。

美人の王女様を拝みに行きますか!そんでもって唾つけてこないとな。

くく、完璧な紳士を演じてやろうじゃないか。

そして魔王討伐をした暁には、その純血を俺が散らしてやろう。

全世界の王女の純血は俺のものに⋯くく、今度は純血フェチになりそうだ。考えただけでヨダレが⋯


くくく、くはははははは、はーっはっはっは!
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