それはきっと、気の迷い。

葉津緒

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蛇足(おまけ)

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※風紀委員長視点/崇悦さま崩壊注意




代々、鬼城本家に仕える者。
それが俺達の一族だ。


そして帝王

――学園内において家格が持つ権力・影響力だけではなく、本人の卓絶した容姿・頭脳・あらゆる才能面や、一目見ただけで誰もが畏怖し自ずと膝を折りたくなるほどのカリスマ性、などからいつの間にか呼ばれ始めた崇悦さまを指す異称である――

こと崇悦さまは鬼城本家跡目。
様々な分野で覇権を握る、世界であまりにも有名な「鬼城」グループのゆくゆくは総帥となられるお方である。

その筈なのだが。



「帝王、お願いですから自重してください。こう毎日毎日、睦実さまから過度な色気が駄々漏れていては、お護りする我々にも限界が……」

「俺の睦実をいやらしい目で見た者は殺す。手を出したら殺す。口をきいたら(以下同文)

あの天使のように可愛くて無垢な笑顔、素晴らしく愛らしい小鳥のような鳴き声、あえて焦らし続けた際の潤んだ瞳と、恥ずかしがりながらも我慢できずに、俺が教えた卑猥な言葉で必死に『おねだり』する小悪魔のような睦実。

ああ俺の俺だけの俺のための睦実。睦実睦実睦実睦実睦実睦実睦実睦実」


「くそっ、睦実さま不足の発作が!? 帝王しっかりしてくださいー!!」







※溺愛する睦実がそばにいないと(たまに)帝王もただのポンコツ。頑張れ風紀委員長。
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感想 1

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みんなの感想(1件)

朱里
2019.01.03 朱里
ネタバレ含む
葉津緒
2019.01.06 葉津緒

感想ありがとうございました♪
視点を変えたその後のお話は途中まで書いているのですが、ちょっと気に入らなくて現在お蔵入り中です。
もう少し時間を空けて書き直す予定ですが、それまでだいぶかかりそうです(*T^T)

解除

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