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番外編2
愛の争奪戦(3)
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俺こいつ苦手なんだよな。
ストイックで冷たい印象の美形だし、でも実は鬼畜っぽいし絶対タチだと思うし。そゆ奴を縛り上げて慣らさず無理やり突っ込んだら楽しいだろうなー……。普段こんな男前が、顔をぐちゃぐちゃにして泣き喚く姿って本当たまんない。
とは思うんだけど。
ひっ!?
今の妄想がバレたのか鬼の形相で睨まれた。
駄目だこいつ、やっぱただ者じゃねえ。
「どこであろうと学園の風紀を乱す者は取り締まる、それが我々の仕事――」
ズキュウゥン!!
え、何だ今の音。
まーのいる方向を見て風紀委員長が固まってる。
なな何か、ものすごく嫌な予感が。
「その子を離せ貴様ら、可哀相に嫌がってるではないか! ああ、大丈夫。この私が来たからにはもう心配する必要はない」
「はあ!?」※生徒会&親衛隊副隊長
「ああ、そんなにも瞳を潤ませて……まさかこの馬鹿どもに無理やり捕われ、意に沿わぬ行為を強制されたのか!? おのれ貴様ら、こんなにも愛らしく幼気(いたいけ)な子供に何という不埒な真似を!」
「え、あの?」
……………………
駄目だこの人、マジで変な人だ。
まー、とうとう幼い子供扱いされちゃったよ。
つか廊下にいた親衛隊の奴ら、外からさりげなくドア閉めたぞ。
何か俺、今急激にこの学園から去りたくなってきた。いっそ、まーを連れて愛の逃避行でもやろうかな。
んー。こいつら美形揃いだし多少もったいない気もするけど、まーとどっちを取るかつったら断然まーだよな。本当にもう平凡のくせにこの俺を虜にしやがって、小悪魔まーめ!
そゆことで今すぐ二人、手を取り合ってここから逃げ出そうぜ。
って、あれ?
何だ?
どうして体が動かないんだ?
四つん這いのまま腕も足も首も動かせないぞ。かろうじて目だけは動くけど。
え、ちょっ、助け――。
「そこまで言うならここは、まー本人に選んでもらおうよ」
「ああ、それが良いですね。フフ。もちろん、まー君は私と一緒にいたいですよね?」
「……まー、帰ろう」
「いや、この俺といたいに決まってんだろ」
「風紀委員の部屋には美味しいお菓子がたくさん用意してあるからな。遠慮はいらないぞ」
「お菓子ならここにも一杯あるも~ん。それに風紀のは」「変な媚薬とか混じってるかも。委員長の助平」
「あ、何? そぉゆう接待希望? オケオケ、俺にまかせて。まー君を天国に連れてったげるー」
「な……そ、そうなのか、まー!? チッ、だったら他の奴には絶対に負けねーぜ」
「え、何が。って、ひぁあっ! や、どこ触って、やああぁんッ」
お、お前ら待て。
勝手に俺のまーにエロいことすんな!
くそおっ……服の上からあちこち触られ、胸の突起を摘まれたり小さな腰を撫で回されたりで、まーがヤバイ。真っ赤な顔で気持ちいーのか恥ずかしいのか瞳も潤んでるし。
.
ストイックで冷たい印象の美形だし、でも実は鬼畜っぽいし絶対タチだと思うし。そゆ奴を縛り上げて慣らさず無理やり突っ込んだら楽しいだろうなー……。普段こんな男前が、顔をぐちゃぐちゃにして泣き喚く姿って本当たまんない。
とは思うんだけど。
ひっ!?
今の妄想がバレたのか鬼の形相で睨まれた。
駄目だこいつ、やっぱただ者じゃねえ。
「どこであろうと学園の風紀を乱す者は取り締まる、それが我々の仕事――」
ズキュウゥン!!
え、何だ今の音。
まーのいる方向を見て風紀委員長が固まってる。
なな何か、ものすごく嫌な予感が。
「その子を離せ貴様ら、可哀相に嫌がってるではないか! ああ、大丈夫。この私が来たからにはもう心配する必要はない」
「はあ!?」※生徒会&親衛隊副隊長
「ああ、そんなにも瞳を潤ませて……まさかこの馬鹿どもに無理やり捕われ、意に沿わぬ行為を強制されたのか!? おのれ貴様ら、こんなにも愛らしく幼気(いたいけ)な子供に何という不埒な真似を!」
「え、あの?」
……………………
駄目だこの人、マジで変な人だ。
まー、とうとう幼い子供扱いされちゃったよ。
つか廊下にいた親衛隊の奴ら、外からさりげなくドア閉めたぞ。
何か俺、今急激にこの学園から去りたくなってきた。いっそ、まーを連れて愛の逃避行でもやろうかな。
んー。こいつら美形揃いだし多少もったいない気もするけど、まーとどっちを取るかつったら断然まーだよな。本当にもう平凡のくせにこの俺を虜にしやがって、小悪魔まーめ!
そゆことで今すぐ二人、手を取り合ってここから逃げ出そうぜ。
って、あれ?
何だ?
どうして体が動かないんだ?
四つん這いのまま腕も足も首も動かせないぞ。かろうじて目だけは動くけど。
え、ちょっ、助け――。
「そこまで言うならここは、まー本人に選んでもらおうよ」
「ああ、それが良いですね。フフ。もちろん、まー君は私と一緒にいたいですよね?」
「……まー、帰ろう」
「いや、この俺といたいに決まってんだろ」
「風紀委員の部屋には美味しいお菓子がたくさん用意してあるからな。遠慮はいらないぞ」
「お菓子ならここにも一杯あるも~ん。それに風紀のは」「変な媚薬とか混じってるかも。委員長の助平」
「あ、何? そぉゆう接待希望? オケオケ、俺にまかせて。まー君を天国に連れてったげるー」
「な……そ、そうなのか、まー!? チッ、だったら他の奴には絶対に負けねーぜ」
「え、何が。って、ひぁあっ! や、どこ触って、やああぁんッ」
お、お前ら待て。
勝手に俺のまーにエロいことすんな!
くそおっ……服の上からあちこち触られ、胸の突起を摘まれたり小さな腰を撫で回されたりで、まーがヤバイ。真っ赤な顔で気持ちいーのか恥ずかしいのか瞳も潤んでるし。
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