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北の大地の恵み
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日本酒は熱燗と冷や酒がある。どちらが良いかはおそらく一馬の方が詳しいが、ちらっと自分たちがいるところを見ると一馬はどこかへ行ってしまったらしい。ここは店員に聞くしか無いかと、沙夜は思っていた。すると翔が日本酒の瓶を持って少し笑う。
「この銘柄は冷や酒が良いみたいだ。」
「そうなの?」
あまり酒なんかには詳しくないと思っていたのだが、翔は意外なところに意外な知識があったりする。そう思ってその日本酒の瓶を手にした。これもこの土地の地酒のようだ。
「唯一知っているお酒でね。田舎に居たとき、そこの主人がこの土地に親戚が居たみたいでこの酒をご馳走してくれたことがあるんだ。冷やが一番美味しいと言っていた。甘口だけどね。」
「そう。だったらそうしようかな。」
ガラスのタンブラーにその酒を注ぎ、ガラス製のおちょこを手にする。
「翔は飲まないの?」
「飲もうかな。久しぶりだし。」
「だったらおちょこは何個か持って行こうかな。一馬も飲むかも知れないし。」
いつから一馬を呼び捨てで呼び出したのだろう。翔はそう思いながら、沙夜の方を見ていた。するとその視線に気がついて沙夜は翔の方を振り向く。
「何?」
「いや……いつから一馬のことを呼び捨てにし始めたのかなと思ってさ。」
「……望月さんに誤解させるためにした事よ。それ以外何かあるかしら。」
「沙夜のことだから奏太が離れたら元通りになると思っていたのに、全然治らないなと思って。」
「今更って感じがするわ。それに一馬も嫌がってはいないし。あぁ。でも奥様の前ではちゃんと一馬さんと呼ぶようにしているけれど。」
一馬の奥さんと言われて、翔は更に疑問が残る。奥さんは本当に沙夜と一馬が疑似とはいえ交際のようなことをしていたのを本当に許していたのだろうか。そんなに心が広い人などいないと思う。
自分の旦那が他の女性といい仲だなど、嫌だろうと思っていたのだ。
「一馬の奥さんとは仲が良いんだ。」
「えぇ。それから子供さんも可愛いわ。一馬にそっくりでね。可愛いことを言うのよ。一馬のように髪を結びたいから髪を伸ばしているんですって。でもあの顔立ちで髪を結んだら本当に女の子に見えるわ。」
子供が好き何ということは聞いたことが無いが、一馬の子供だからそんな風に思っているのだろうか。疑問ばかりが浮かび、それを一気に聞きたいと思うのに何も聞けない。
きっと「二藍」の誰よりも近い位置にいると思うのに、何も話せないのだ。それが辛い。
「いつか泊まりに行ったんだっけ。」
「えぇ。朝ご飯まで用意をしてくれて。いつも用意しているから新鮮だったわ。」
「沙夜。明日さ。」
「明日?」
「沙菜へのお土産を買いたいんだ。付いてきてくれないか。」
「お土産?そんなモノを頼まれていたかしら。」
「メッセージで来たんだよ。生キャラメルとチーズが欲しいんだってさ。」
「チーズねぇ。」
芹もチーズが良いといっていた。二人へのお土産はそんなところで良いだろう。あとは職場と、出来れば一馬の奥さんにも渡しておきたい。そう思ったがそれを払拭させる。
さすがに無神経だと思ったのだ。恋人のふりをしているだけで、体の繋がりも心の繋がりも無い。ただの担当とアーティストの関係なのだと口でいいながらも、結局どちらも繋がってしまった。今日、一馬は部屋に来るのだろうか。遥人に理解があるならそうするかも知れない。
あの体にまた抱かれてしまうのだ。そう思って沙夜は嬉しさと同時に罪悪感になりそうだと思う。
「わかったわ。芹からもチーズが欲しいと言われているの。それから……私個人的に欲しいものがあるの。朝早く出掛けたいのよね。」
「朝早く?」
「翔は起きれるのかしら。」
沙夜は面白そうに口を押さえると、翔はムキになったように言う。
「俺だって早く起きようと思えば起きれるよ。」
「飲み過ぎないようにね。」
軽口を叩きながら、沙夜と翔はまたテーブルに戻ってくる。するとリリーの姿はもう無く、一馬も戻ってきていた。
心配をしていたが、天草裕太も瀬名も「二藍」の側に来ることは無かった。純は憧れていたギタリストと話しも出来たし、治も料理に満足している。そして沙夜もお酒が美味しいと、日本酒だけでは無く今度はワインを持ってきていた。
「ワインはこちらでも作られているのね。美味しい。」
「ワインも良いが、これを知っているか。」
一馬はそう言って自分飲んでいるグラスを沙夜に差しだした。すると沙夜はそのグラスを手にすると匂いを嗅ぐ。ブランデーのようにキツいアルコールのような匂いがするが、ブランデーよりも甘い匂いがする。飲んだことの無いようなお酒に沙夜は不思議そうな顔をした。すると一馬は少し笑う。
「飲んでみると良い。」
そしてそのグラスに沙夜は口を付けた。
「甘いわね。ブランデーみたい。」
「アップルワインと言ってな。この国ではもう大手の酒造メーカーが作り始めたこの国の酒なんだ。リンゴとブランデーの酒で、度数は結構高いから割って飲むのが一般的だ。」
「そう。面白いお酒ね。」
自然に一馬の飲んでいるモノを口にしている。それが自然すぎて、誰も止めなかったが、翔は穏やかな感情では無かった。そもそも沙夜は料理をしていても味見をするのに芹や翔が求めたら、その自分が味見をした小皿をそのまま渡したりしてくれる。こういう事には無頓着なのだ。
「土産にこの土地でしか売っていない限定のアップルワインがある。それを家の土産にしようと思っていてな。」
「実家の?」
「あぁ。うちの家にはお菓子なんかの方が海斗が喜ぶし。妻はあまり喜ばないから別のモノを用意するか。」
一馬は奥さんとはまだ良好なのだ。相変わらず仲が良い。だが沙夜との距離は近くて、何も知らなければカップルにさえ思えるかも知れない。それが嫌だった。
「一馬。ラーメン食べないか。」
治がそう聞いてきて、もうしめに行こうとしているのがわかる。
「良いな。これを飲み終わったら取りに行こう。」
「それにしてもあれだな。本当にこの土地は農産物も畜産物も海産物も全てが新鮮で美味しい。沙夜さんなんかはこういうところに将来は住みたいとか思わない?」
すると沙夜は少し笑って言う。
「そうね。でも冬の雪は大変そう。」
「慣れじゃ無い?それにスキーやスノボなんかも盛んみたいだし。ほら、有名なスキージャンパーもここの出身だろう。」
治はそう言って小さい海鮮丼を口にしていた。ご飯を食べているのにラーメンも食べようと思っているのだろう。酒が飲めない分、食べたいものを食べたいだけ食べているのだ。
「好きな小説があってね。」
沙夜はそう言うと、その小説を思い出していた。
「小説?映画とかじゃ無くて?」
治は少し驚いたように沙夜に聞く。あまり本なんかを読んでいるところを見たことが無かったからだ。
「小説の方が好きなの。昔から。舞台はこの土地だった。冬はいつも雪かきをしないと動くことが出来ないとか、長靴を履かないと移動は出来ないとか。学校にもストーブがあるようなところ。」
「今はエアコンかな。」
「そうかも知れないわね。それを読みながらどんなところだろうって想像するのが好きだったわ。でも思ったよりも大変なのよね。きっと。」
涼しい顔をして、ビールなんかを飲んでいる漁師は、冬でも漁に出る。凍えるような雪の舞う海に果敢に挑み、蟹なんかを捕るのだろう。
「旅行なんかで来るのは良いけれど、住むのはちょっと違うかな。今の土地で十分のような気がする。」
「まぁ、都会には食材が集まるからね。高いけど。」
治はそう言うと、その海鮮丼を食べ終えてウーロン茶を口にする。そして他の三人の方を見た。遥人がずっと一人だった翔に声をかけて、キーボードで弾き語りをする男と三人で話をしていた。そして純も違うバンドのギタリストと話をしている。こちらへは来ないように見えた。
「お前らさ。」
治はコップを置くと、一馬と沙夜を見る。
「何だ。」
「今日、盛らないでくれよ。」
すると沙夜の頬が一気に赤くなる。だが一馬の表情は変わらなかった。
「明日、一緒に行くところがあってな。」
一馬はそう言うとグラスに口を付ける。
「沙夜さんと?」
「あぁ。朝早くに出ようと思う。俺がごそごそしていると、遥人には迷惑になる気がするな。」
それは遠回しに、沙夜の所にいたいと言っているのだろう。それを聞いて治は少し呆れたように二人を見ていた。
「この銘柄は冷や酒が良いみたいだ。」
「そうなの?」
あまり酒なんかには詳しくないと思っていたのだが、翔は意外なところに意外な知識があったりする。そう思ってその日本酒の瓶を手にした。これもこの土地の地酒のようだ。
「唯一知っているお酒でね。田舎に居たとき、そこの主人がこの土地に親戚が居たみたいでこの酒をご馳走してくれたことがあるんだ。冷やが一番美味しいと言っていた。甘口だけどね。」
「そう。だったらそうしようかな。」
ガラスのタンブラーにその酒を注ぎ、ガラス製のおちょこを手にする。
「翔は飲まないの?」
「飲もうかな。久しぶりだし。」
「だったらおちょこは何個か持って行こうかな。一馬も飲むかも知れないし。」
いつから一馬を呼び捨てで呼び出したのだろう。翔はそう思いながら、沙夜の方を見ていた。するとその視線に気がついて沙夜は翔の方を振り向く。
「何?」
「いや……いつから一馬のことを呼び捨てにし始めたのかなと思ってさ。」
「……望月さんに誤解させるためにした事よ。それ以外何かあるかしら。」
「沙夜のことだから奏太が離れたら元通りになると思っていたのに、全然治らないなと思って。」
「今更って感じがするわ。それに一馬も嫌がってはいないし。あぁ。でも奥様の前ではちゃんと一馬さんと呼ぶようにしているけれど。」
一馬の奥さんと言われて、翔は更に疑問が残る。奥さんは本当に沙夜と一馬が疑似とはいえ交際のようなことをしていたのを本当に許していたのだろうか。そんなに心が広い人などいないと思う。
自分の旦那が他の女性といい仲だなど、嫌だろうと思っていたのだ。
「一馬の奥さんとは仲が良いんだ。」
「えぇ。それから子供さんも可愛いわ。一馬にそっくりでね。可愛いことを言うのよ。一馬のように髪を結びたいから髪を伸ばしているんですって。でもあの顔立ちで髪を結んだら本当に女の子に見えるわ。」
子供が好き何ということは聞いたことが無いが、一馬の子供だからそんな風に思っているのだろうか。疑問ばかりが浮かび、それを一気に聞きたいと思うのに何も聞けない。
きっと「二藍」の誰よりも近い位置にいると思うのに、何も話せないのだ。それが辛い。
「いつか泊まりに行ったんだっけ。」
「えぇ。朝ご飯まで用意をしてくれて。いつも用意しているから新鮮だったわ。」
「沙夜。明日さ。」
「明日?」
「沙菜へのお土産を買いたいんだ。付いてきてくれないか。」
「お土産?そんなモノを頼まれていたかしら。」
「メッセージで来たんだよ。生キャラメルとチーズが欲しいんだってさ。」
「チーズねぇ。」
芹もチーズが良いといっていた。二人へのお土産はそんなところで良いだろう。あとは職場と、出来れば一馬の奥さんにも渡しておきたい。そう思ったがそれを払拭させる。
さすがに無神経だと思ったのだ。恋人のふりをしているだけで、体の繋がりも心の繋がりも無い。ただの担当とアーティストの関係なのだと口でいいながらも、結局どちらも繋がってしまった。今日、一馬は部屋に来るのだろうか。遥人に理解があるならそうするかも知れない。
あの体にまた抱かれてしまうのだ。そう思って沙夜は嬉しさと同時に罪悪感になりそうだと思う。
「わかったわ。芹からもチーズが欲しいと言われているの。それから……私個人的に欲しいものがあるの。朝早く出掛けたいのよね。」
「朝早く?」
「翔は起きれるのかしら。」
沙夜は面白そうに口を押さえると、翔はムキになったように言う。
「俺だって早く起きようと思えば起きれるよ。」
「飲み過ぎないようにね。」
軽口を叩きながら、沙夜と翔はまたテーブルに戻ってくる。するとリリーの姿はもう無く、一馬も戻ってきていた。
心配をしていたが、天草裕太も瀬名も「二藍」の側に来ることは無かった。純は憧れていたギタリストと話しも出来たし、治も料理に満足している。そして沙夜もお酒が美味しいと、日本酒だけでは無く今度はワインを持ってきていた。
「ワインはこちらでも作られているのね。美味しい。」
「ワインも良いが、これを知っているか。」
一馬はそう言って自分飲んでいるグラスを沙夜に差しだした。すると沙夜はそのグラスを手にすると匂いを嗅ぐ。ブランデーのようにキツいアルコールのような匂いがするが、ブランデーよりも甘い匂いがする。飲んだことの無いようなお酒に沙夜は不思議そうな顔をした。すると一馬は少し笑う。
「飲んでみると良い。」
そしてそのグラスに沙夜は口を付けた。
「甘いわね。ブランデーみたい。」
「アップルワインと言ってな。この国ではもう大手の酒造メーカーが作り始めたこの国の酒なんだ。リンゴとブランデーの酒で、度数は結構高いから割って飲むのが一般的だ。」
「そう。面白いお酒ね。」
自然に一馬の飲んでいるモノを口にしている。それが自然すぎて、誰も止めなかったが、翔は穏やかな感情では無かった。そもそも沙夜は料理をしていても味見をするのに芹や翔が求めたら、その自分が味見をした小皿をそのまま渡したりしてくれる。こういう事には無頓着なのだ。
「土産にこの土地でしか売っていない限定のアップルワインがある。それを家の土産にしようと思っていてな。」
「実家の?」
「あぁ。うちの家にはお菓子なんかの方が海斗が喜ぶし。妻はあまり喜ばないから別のモノを用意するか。」
一馬は奥さんとはまだ良好なのだ。相変わらず仲が良い。だが沙夜との距離は近くて、何も知らなければカップルにさえ思えるかも知れない。それが嫌だった。
「一馬。ラーメン食べないか。」
治がそう聞いてきて、もうしめに行こうとしているのがわかる。
「良いな。これを飲み終わったら取りに行こう。」
「それにしてもあれだな。本当にこの土地は農産物も畜産物も海産物も全てが新鮮で美味しい。沙夜さんなんかはこういうところに将来は住みたいとか思わない?」
すると沙夜は少し笑って言う。
「そうね。でも冬の雪は大変そう。」
「慣れじゃ無い?それにスキーやスノボなんかも盛んみたいだし。ほら、有名なスキージャンパーもここの出身だろう。」
治はそう言って小さい海鮮丼を口にしていた。ご飯を食べているのにラーメンも食べようと思っているのだろう。酒が飲めない分、食べたいものを食べたいだけ食べているのだ。
「好きな小説があってね。」
沙夜はそう言うと、その小説を思い出していた。
「小説?映画とかじゃ無くて?」
治は少し驚いたように沙夜に聞く。あまり本なんかを読んでいるところを見たことが無かったからだ。
「小説の方が好きなの。昔から。舞台はこの土地だった。冬はいつも雪かきをしないと動くことが出来ないとか、長靴を履かないと移動は出来ないとか。学校にもストーブがあるようなところ。」
「今はエアコンかな。」
「そうかも知れないわね。それを読みながらどんなところだろうって想像するのが好きだったわ。でも思ったよりも大変なのよね。きっと。」
涼しい顔をして、ビールなんかを飲んでいる漁師は、冬でも漁に出る。凍えるような雪の舞う海に果敢に挑み、蟹なんかを捕るのだろう。
「旅行なんかで来るのは良いけれど、住むのはちょっと違うかな。今の土地で十分のような気がする。」
「まぁ、都会には食材が集まるからね。高いけど。」
治はそう言うと、その海鮮丼を食べ終えてウーロン茶を口にする。そして他の三人の方を見た。遥人がずっと一人だった翔に声をかけて、キーボードで弾き語りをする男と三人で話をしていた。そして純も違うバンドのギタリストと話をしている。こちらへは来ないように見えた。
「お前らさ。」
治はコップを置くと、一馬と沙夜を見る。
「何だ。」
「今日、盛らないでくれよ。」
すると沙夜の頬が一気に赤くなる。だが一馬の表情は変わらなかった。
「明日、一緒に行くところがあってな。」
一馬はそう言うとグラスに口を付ける。
「沙夜さんと?」
「あぁ。朝早くに出ようと思う。俺がごそごそしていると、遥人には迷惑になる気がするな。」
それは遠回しに、沙夜の所にいたいと言っているのだろう。それを聞いて治は少し呆れたように二人を見ていた。
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