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北の大地の恵み
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外国でのフェスの評判がこの国でも評判を呼んでいた。初めて「二藍」を聴くような人も中には居たのだろうが、その評判は上々だったと言える。出口付近で売られていた「二藍」のCDや映像のソフトは、売り上げが良かったらしい。そしてそれは「Harem」も同じだった。ただし「Harem」は昔のソフトは持ってきていないようで、最近の物しか置いていない。つまり、過去のギタリストやドラムの音源はもう売る気は無いのだろう。
「凄い売れてましてね。新曲は完売してますよ。」
安藤がそう言って片付けをしている「二藍」にそう言ってきた。
「余分を持ってきたつもりなんですけどね。」
「町の方のCDショップも明日から忙しいでしょう。」
確かにダウンロードの本数を見ても急激に上がっている。おそらくこのフェスに来ている人達の中で、CDが手に入らなかった人達がダウンロードをしたのだろう。
「あー。でも俺、ソロでとちっちゃってさ。」
純はまたそう言って頭を抱えていた。純はライブで反省しないことはないのだろうと言うくらい反省をいつもしている。逆に何も考えていないのが治なのだ。
「治。一曲目から飛ばすなと言っていただろう。」
一馬がそう言うと、治はおどけたように手を合わせて言う。
「悪かったって。客席を見てるとテンションが上がってさ。」
「わからないでも無いね。夜なのにあれだけ人が集まってるのを見ると、確かに上がりそうだよ。」
翔はそう言っていつもフォローなのか天然なのかわからない発言をしてくる。それが良い意味で空気を和らげてくれているのだ。奏太がいた時のように、ギスギスはしていないのだろう。
「それで、打ち上げなんですけど。「二藍」さんが泊まるホテルとは別のホテルの宴会場なんですよ。場所ってわかりますか。」
「えぇ。歩いて行ける距離にありますね。」
「ほとんどはこちらのホテルに泊まるようになってるんですけど、「二藍」さんだけあぶれた形になっててすいません。」
確かにそんな感じのホテルの編成だと思った。「二藍」はビジネスホテルだが温泉が付いているような所で、その宴会場があるホテルは観光ホテルになっている。温泉も付いていれば、家族風呂まであるような所だった。
「良いじゃん。気楽だよ。それに寝るだけじゃん。」
純はそう言うと安藤はほっとしたように胸をなで下ろした。こういう気のいい人達だから、何処でも声がかかるのだ。
あらかた機材を包み終えると、沙夜は携帯電話を取りだした。そしてその積み上げている機材を写真に撮る。このまま機材はスタッフによって運ばれて業者に渡すようにしているが、異変があればすぐにこのイベント会社に連絡が出来るようにしている。特に「Harem」が居て、裕太がいるのだ。何が起こってもおかしくない。
「業者さんが来るまで私はここに残っておこうかな。」
沙夜はそう言うと、安藤は首を横に振った。
「泉さん。それは迷惑になります。」
「え?」
「イベントのあとを解体する業者も来るし、他のスタッフなんかもいますから。邪魔になるだけですよ。」
「そうでしたか。すいません。私たちのことしか考えていなくて。」
すると安藤は首を横に振って言う。
「良いんです。心配は当然でしょうから。」
「え?」
「こんなに多くのバンドや歌手達がいるんですから、色んな人間関係があると思いますよ。毎年何処のバンドも機材が壊れているとか楽器が壊れていると言われることもあります。」
だから入ってきたときも厳重だったのだ。その保証となるとフェスの収益がとんでしまうこともある。
「そんなことが無いようにしてくれるんですよね。」
「えぇ。手持ちでいける楽器だけはご自分の責任で持っていてください。」
そう言われて純も一馬も自分の楽器を背負い直した。遥人も自分のマイクをバッグに入れている。
「それよりもタクシーを呼ばなくても良かったんですか?歩いてホテルまで行くって大丈夫ですかね。」
「歩いてきたんですよ。だから大丈夫です。」
「いや……さすがに「二藍」だって騒がれそうな気がしますけど。」
「変装はしますよ。ほら。」
そう言って純は帽子をかぶり、遥人もサングラスをかける。そして一馬も帽子をかぶった。それは貴理子の件で騒がれたときに活躍したモノだった。
「うーん……。ちょっと弱い気がしますね。良かったら裏口から抜けますか。遠回りになるけど。」
「そっちが良いかな。じゃあ、お願いします。」
「わかりました。」
「泉さんも変装した方が良いよ。」
その言葉に沙夜は驚いたように安藤を見る。
「私もですか?」
「えぇ。ステージに上がって設置の手伝いなんかをしてましたし、ファンによってはその……。」
「オカンですか?」
治がそういうと沙夜はぷっと頬を膨らませた。
「誰よりも年下なのに。」
「いや。その世話好きはどう考えてもオカンだよ。」
遥人も笑いながらそう言うが、沙夜は腑に落ちないと思っていた。
「変装と言っても私は……。」
「髪でもほどいたら?」
そう言って翔は沙夜の結んでいる髪のゴムを取ろうとした。しかしそれを一馬が止める。
「いや。返って目立つ。」
「そうかな。」
沙菜を見慣れているからそう思えたのだ。すると純が少し笑って沙夜にサングラスを手渡した。
「これ、使いなよ。」
沙夜はそのサングラスを手にすると、眼鏡を外してそのサングラスを付けた。これで髪をほどいたらヤクザの情婦にでも見えるだろう。
「うーん。言うほど変装になっていない気もするけど……。」
「しないよりは良いよ。」
それぞれが身支度を終えると、安藤はそのまま裏口を案内する。その間、翔は腑に落ちないように一馬を見ていた。手を捕まれるほど沙夜に髪を下ろして貰いたくなかったのだろうか。そこまで独占すると本当に他の気持ちがあるのでは無いかと疑ってしまうようだった。
それぞれが変装をしたような形の上に、遠回りをしてホテルへ行く。おかげでちらっと見る人がいるくらいだったが、声をかけられることは無かった。特に一馬は特徴的な長髪を帽子の中に隠していたので、本当に誰かわからなかったらしい。
チェックインは済ませていて、三人部屋と二人部屋。それに沙夜だけがシングルの部屋に入る。打ち上げの時間までは少し時間があるので、シャワーでも浴びようかと沙夜は思っていた。ジャケットを脱いでハンガーに掛ける。そして備え付けられているドライヤーを見ると、髪までは洗えないかも知れないと思っていた。さすがにビジネスホテルのドライヤーだ。あまり大きくなくて、沙夜の長い髪は乾かせないかも知れない。そんなことをしていたら時間に間に合わないのだ。
その代わり着替えだけはしておこう。沙夜はそう思ってスーツケースを開けると、私服を取り出した。ジーパンとTシャツは、遊びに行くような格好だがそれでもいつもスーツで仕事をしている沙夜のイメージからは遠いだろう。そう思っていたときだった。
入り口のチャイムが鳴り、沙夜はシャツをベッドの上に置くとそののぞき穴から向こうを見る。そこには一馬の姿があった。
「どうしたの?」
ドアを開けると、一馬はビニールの袋を沙夜に手渡した。沙夜でも知っている高くは無いが有名なブランドのロゴが付いている。
「遥人から預かってきた。着るモノも少し変えた方が良いと言ってな。」
「わざわざ買ってきてくれたのかしら。」
「用意をしていたらしい。こうなることは予想をしていたようだ。」
遥人らしいと思う。この世界が長いからそこまで気を使えるのだ。まだ沙夜はこの世界に入って日が浅く、遥人の意見の方が参考になることもまだまだ多い。
「ありがとう。後でお礼を言っておかないとね。」
「髪型も少し変えた方が良い。」
「髪をいじるの苦手なのよね。あとは落ちないようにお団子にするくらいで……。」
そう言って結んでいる髪を手にしようとした。その時、一馬の手もその髪に触れてくる。それがわかり、沙夜はすっと体を避けると、一馬はその部屋に入ってくる。そしてそのドアを閉めると、沙夜は一馬を見上げた。それが合図だった。
「沙夜……。」
そう言って一馬は沙夜の体を抱きしめる。すると沙夜も一馬の体に手を伸ばした。
「汗の臭いがしないかしら。」
「そんなことを気にしているのか。俺はずっと触れたかったのに。匂いなんかどうでも良いだろう。」
それもそうだ。側にいるのに触れたのは飛行機に乗って誤魔化すように手を繋いだときだけだったから。すると沙夜は少し笑って、一馬の胸にまた抱かれる。
「そうね。今はどうでも良い。」
色んな意味が込められていた。だがこれ以上の言葉は必要ないように思える。
沙夜は一馬を見上げ、一馬も自然に沙夜の頬に触れる。そして軽くキスをすると、また抱きしめる。
「ここに今夜来たい。」
すると沙夜は首を横に振った。
「今日は無理よ。栗山さんにもばれてしまう。」
その言葉に一馬は首を横に振った。
「遥人のことは気にしなくても良い。」
「え?」
沙夜はそう聞くが、その次の言葉を言う前に一馬はまた沙夜の唇にキスをした。
「凄い売れてましてね。新曲は完売してますよ。」
安藤がそう言って片付けをしている「二藍」にそう言ってきた。
「余分を持ってきたつもりなんですけどね。」
「町の方のCDショップも明日から忙しいでしょう。」
確かにダウンロードの本数を見ても急激に上がっている。おそらくこのフェスに来ている人達の中で、CDが手に入らなかった人達がダウンロードをしたのだろう。
「あー。でも俺、ソロでとちっちゃってさ。」
純はまたそう言って頭を抱えていた。純はライブで反省しないことはないのだろうと言うくらい反省をいつもしている。逆に何も考えていないのが治なのだ。
「治。一曲目から飛ばすなと言っていただろう。」
一馬がそう言うと、治はおどけたように手を合わせて言う。
「悪かったって。客席を見てるとテンションが上がってさ。」
「わからないでも無いね。夜なのにあれだけ人が集まってるのを見ると、確かに上がりそうだよ。」
翔はそう言っていつもフォローなのか天然なのかわからない発言をしてくる。それが良い意味で空気を和らげてくれているのだ。奏太がいた時のように、ギスギスはしていないのだろう。
「それで、打ち上げなんですけど。「二藍」さんが泊まるホテルとは別のホテルの宴会場なんですよ。場所ってわかりますか。」
「えぇ。歩いて行ける距離にありますね。」
「ほとんどはこちらのホテルに泊まるようになってるんですけど、「二藍」さんだけあぶれた形になっててすいません。」
確かにそんな感じのホテルの編成だと思った。「二藍」はビジネスホテルだが温泉が付いているような所で、その宴会場があるホテルは観光ホテルになっている。温泉も付いていれば、家族風呂まであるような所だった。
「良いじゃん。気楽だよ。それに寝るだけじゃん。」
純はそう言うと安藤はほっとしたように胸をなで下ろした。こういう気のいい人達だから、何処でも声がかかるのだ。
あらかた機材を包み終えると、沙夜は携帯電話を取りだした。そしてその積み上げている機材を写真に撮る。このまま機材はスタッフによって運ばれて業者に渡すようにしているが、異変があればすぐにこのイベント会社に連絡が出来るようにしている。特に「Harem」が居て、裕太がいるのだ。何が起こってもおかしくない。
「業者さんが来るまで私はここに残っておこうかな。」
沙夜はそう言うと、安藤は首を横に振った。
「泉さん。それは迷惑になります。」
「え?」
「イベントのあとを解体する業者も来るし、他のスタッフなんかもいますから。邪魔になるだけですよ。」
「そうでしたか。すいません。私たちのことしか考えていなくて。」
すると安藤は首を横に振って言う。
「良いんです。心配は当然でしょうから。」
「え?」
「こんなに多くのバンドや歌手達がいるんですから、色んな人間関係があると思いますよ。毎年何処のバンドも機材が壊れているとか楽器が壊れていると言われることもあります。」
だから入ってきたときも厳重だったのだ。その保証となるとフェスの収益がとんでしまうこともある。
「そんなことが無いようにしてくれるんですよね。」
「えぇ。手持ちでいける楽器だけはご自分の責任で持っていてください。」
そう言われて純も一馬も自分の楽器を背負い直した。遥人も自分のマイクをバッグに入れている。
「それよりもタクシーを呼ばなくても良かったんですか?歩いてホテルまで行くって大丈夫ですかね。」
「歩いてきたんですよ。だから大丈夫です。」
「いや……さすがに「二藍」だって騒がれそうな気がしますけど。」
「変装はしますよ。ほら。」
そう言って純は帽子をかぶり、遥人もサングラスをかける。そして一馬も帽子をかぶった。それは貴理子の件で騒がれたときに活躍したモノだった。
「うーん……。ちょっと弱い気がしますね。良かったら裏口から抜けますか。遠回りになるけど。」
「そっちが良いかな。じゃあ、お願いします。」
「わかりました。」
「泉さんも変装した方が良いよ。」
その言葉に沙夜は驚いたように安藤を見る。
「私もですか?」
「えぇ。ステージに上がって設置の手伝いなんかをしてましたし、ファンによってはその……。」
「オカンですか?」
治がそういうと沙夜はぷっと頬を膨らませた。
「誰よりも年下なのに。」
「いや。その世話好きはどう考えてもオカンだよ。」
遥人も笑いながらそう言うが、沙夜は腑に落ちないと思っていた。
「変装と言っても私は……。」
「髪でもほどいたら?」
そう言って翔は沙夜の結んでいる髪のゴムを取ろうとした。しかしそれを一馬が止める。
「いや。返って目立つ。」
「そうかな。」
沙菜を見慣れているからそう思えたのだ。すると純が少し笑って沙夜にサングラスを手渡した。
「これ、使いなよ。」
沙夜はそのサングラスを手にすると、眼鏡を外してそのサングラスを付けた。これで髪をほどいたらヤクザの情婦にでも見えるだろう。
「うーん。言うほど変装になっていない気もするけど……。」
「しないよりは良いよ。」
それぞれが身支度を終えると、安藤はそのまま裏口を案内する。その間、翔は腑に落ちないように一馬を見ていた。手を捕まれるほど沙夜に髪を下ろして貰いたくなかったのだろうか。そこまで独占すると本当に他の気持ちがあるのでは無いかと疑ってしまうようだった。
それぞれが変装をしたような形の上に、遠回りをしてホテルへ行く。おかげでちらっと見る人がいるくらいだったが、声をかけられることは無かった。特に一馬は特徴的な長髪を帽子の中に隠していたので、本当に誰かわからなかったらしい。
チェックインは済ませていて、三人部屋と二人部屋。それに沙夜だけがシングルの部屋に入る。打ち上げの時間までは少し時間があるので、シャワーでも浴びようかと沙夜は思っていた。ジャケットを脱いでハンガーに掛ける。そして備え付けられているドライヤーを見ると、髪までは洗えないかも知れないと思っていた。さすがにビジネスホテルのドライヤーだ。あまり大きくなくて、沙夜の長い髪は乾かせないかも知れない。そんなことをしていたら時間に間に合わないのだ。
その代わり着替えだけはしておこう。沙夜はそう思ってスーツケースを開けると、私服を取り出した。ジーパンとTシャツは、遊びに行くような格好だがそれでもいつもスーツで仕事をしている沙夜のイメージからは遠いだろう。そう思っていたときだった。
入り口のチャイムが鳴り、沙夜はシャツをベッドの上に置くとそののぞき穴から向こうを見る。そこには一馬の姿があった。
「どうしたの?」
ドアを開けると、一馬はビニールの袋を沙夜に手渡した。沙夜でも知っている高くは無いが有名なブランドのロゴが付いている。
「遥人から預かってきた。着るモノも少し変えた方が良いと言ってな。」
「わざわざ買ってきてくれたのかしら。」
「用意をしていたらしい。こうなることは予想をしていたようだ。」
遥人らしいと思う。この世界が長いからそこまで気を使えるのだ。まだ沙夜はこの世界に入って日が浅く、遥人の意見の方が参考になることもまだまだ多い。
「ありがとう。後でお礼を言っておかないとね。」
「髪型も少し変えた方が良い。」
「髪をいじるの苦手なのよね。あとは落ちないようにお団子にするくらいで……。」
そう言って結んでいる髪を手にしようとした。その時、一馬の手もその髪に触れてくる。それがわかり、沙夜はすっと体を避けると、一馬はその部屋に入ってくる。そしてそのドアを閉めると、沙夜は一馬を見上げた。それが合図だった。
「沙夜……。」
そう言って一馬は沙夜の体を抱きしめる。すると沙夜も一馬の体に手を伸ばした。
「汗の臭いがしないかしら。」
「そんなことを気にしているのか。俺はずっと触れたかったのに。匂いなんかどうでも良いだろう。」
それもそうだ。側にいるのに触れたのは飛行機に乗って誤魔化すように手を繋いだときだけだったから。すると沙夜は少し笑って、一馬の胸にまた抱かれる。
「そうね。今はどうでも良い。」
色んな意味が込められていた。だがこれ以上の言葉は必要ないように思える。
沙夜は一馬を見上げ、一馬も自然に沙夜の頬に触れる。そして軽くキスをすると、また抱きしめる。
「ここに今夜来たい。」
すると沙夜は首を横に振った。
「今日は無理よ。栗山さんにもばれてしまう。」
その言葉に一馬は首を横に振った。
「遥人のことは気にしなくても良い。」
「え?」
沙夜はそう聞くが、その次の言葉を言う前に一馬はまた沙夜の唇にキスをした。
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