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祝い飯
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食事はしてきている人はいるが、二次会から参加をしている人も多い。沙夜はそう思いながら、ノンアルコールカクテルに口を付けていた。すると沙夜に声をかけてくる男がいる。
「初めましてですかね。俺、植村の大学の時の先輩になって……。」
「はぁ……。」
そう言いながら名刺を受け取る。その裏には電話番号が書いていた。本当に簡易的な合コンのようだと沙夜は思っていたが、もううんざりする。そう思いながらグラスを置くと、二階にあるバーカウンターを見た。そこにはまだ一馬が座っている。ベースを傍らに、何か食事をしているようだ。裕太の言葉に甘えて、何か食事をしているように見えたが、落ち着いて食事というわけでは無さそうに見える。
一馬もまた女性にずっと声をかけられているのだ。「二藍」のベーシストで、奥さんに一途。そんな男にでも声をかける女は居るのだ。つまりおそらく「絶倫」という噂をまだ信じている女性もいるらしい。
そんな一馬は「二藍」の名前があり、あまり無碍にも出来ないようで適当に交わしているように見えるが、内心は困っているのだろう。それにさすがに女性達が少し寄りすぎだ。そう思って沙夜は二階へ上がっていく。その間に眼鏡を外した。
「一馬。」
沙夜がそう答えると、女性達は驚いたように沙夜を見る。少し表情が険しい沙夜の勢いに押されている感じなのだ。それに明らかに自分たちよりも明らかにスタイルも顔もレベルが違う。そう思ってすごすごと去って行った。
そして一馬の隣に沙夜は座る。そしてウーロン茶を頼んだ。
「酒じゃ無くて良いのか。」
「飲んでも弾くことは出来るけれど、そろそろ演奏するしね。」
「そんな気も使えるのか。それにしても……。」
笑い出した一馬を沙夜はいぶかしげに一馬を見上げる。
「何?」
「一気に女達がどこかへ行ったな。名前を呼んだだけで。」
「ゆっくりご飯くらい食べたいんじゃ無いかと思ってね。それに私もうんざりしていたのよ。」
そう言って沙夜はさっきまでもらった名刺を、一馬に見せる。すると一馬も少し笑って言う。
「確かにそのようだ。」
そう言って一馬はまたオムライスにスプーンを付ける。
「オムライスは、K町のバーも美味いところがあるんだ。」
「バーで?」
「ライブハウスだ。季節によってソースも変わる。うちのがわりと好きなんだ。たまに食べに行く。」
「あなたも一緒に?」
「俺がいないときなんかにな。子供を連れて行くこともある。昔からの馴染みの店だ。」
「そんな遅い時間まで、子供さんを連れて行くの?」
「そこまで遅い時間じゃ無い。食べ終わったらすぐに帰るし。それにあそこのバーテンダーもオーナーも子供を可愛がってくれている。」
奥さんとの仲は良好なのだ。なのに奏太に誤解をさせるような真似をして悪いと思う。
その奏太はステージの上で、ドラムをずっと当たっていた。朔太郎の担当のドラマーと何か話をしているようで、女に声をかけられるような感じでも無い。
「ナチュラルに名前で呼んでしまったわね。悪かったわ。」
沙夜はそう言って眼鏡をかける。すると一馬は首を横に振った。
「かまわない。そうしてもらった方が良い状況もあるだろう。」
奥さんが聞いたら絶対に嫌がるだろう。沙夜も芹を別の女が呼び捨てなんかで呼べば、嫌な気分になると思うから。
「遥人なんかは「遥人」と呼んだりしないか。」
「しないわね。栗山さんはこの世界が長いでしょう?だから割と本人も気をつけているところもあるし。」
「……翔は家では翔と読んでいるんだろう。」
「そうね。一緒に住んでいるし。でも仕事のことは家では話をしないわ。」
「連弾したりとか。」
「しない。鍵盤に触れるのも……。」
久しぶりだと思ったが、最後に触れたときのことを思い出して沙夜の手が止まった。それは奏太の家だった。そしてそのあと高揚した奏太が、沙夜にキスをしてきたのを思いだした。嫌だと思っても拒めなかったのは、自分だって求めていたのか、または自分も高揚していたのかも知れない。
「沙夜さん?」
暗い顔をしていたのだろう。そう思って沙夜はその思いを払拭させた。
「ごめん……何でも無いわ。」
すると一馬はオムライスを食べ終わり、スプーンを置く。そして店員に水のおかわりを貰うと、立ち上がる。
「少し練習をして良いだろうか。控え室なら音を出してもかまわないか。」
「えぇ。」
会場は音楽が流れている。それにゲストの声なんかで、音を多少出しても気づかれないだろう。それにベースをアンプに繋げるわけでは無いのだから、その辺は大丈夫だと思う。
「沙夜さんも来てくれないか。アレンジで聞きたいこともある。」
「いいけれど……いじるんだったらみんなが揃ってからの方が良いと思うんだけど。」
「みんなは無理だろう。」
まだステージでは奏太がドラムについて何か話をしている。そこからは離れられないだろう。
ステージの上に上がってそこを横切ってからでは無いと控え室へ行くことは出来ない。ステージの上で、奏太と沙夜は目が合ったようだが、沙夜は一瞥しただけで一馬に付いて行った。おそらく、一馬と良い関係なのだと疑っている。だから奏太は一刻でも早く二人を追いたいだろう。だがまだ打ち合わせは終わらないようだ。三つある控え室の真ん中にあるその部屋には誰もいない。
控え室にやってきた一馬は、ベースをケースから取り出すと椅子に腰掛ける。沙夜はバンドスコアを見て、一馬に近づいてきた。
「どこのアレンジに聞きたいことがあるの?」
沙夜はそう聞くと一馬はベースを膝に置いたまま、そのバンドスコアを受け取りページをめくる。
「ここだ。あんたと音がここがかぶるだろう。」
「えぇ。」
「二分で伸ばすよりも四分で分けた方が良いと思う。効果的だと思わないか。」
「……そうね。」
言われてみればそうかも知れない。だがそれだけのためにここに来るだろうか。一馬がわざと二人きりにさせたように思える。
「花岡さん。それだけでここには来ないでしょう?」
「……あぁ。」
「何か聞きたいことがあるの?」
「妻からも聞かれたことだ。ずっと気になっていて、二人きりで話が出来るようだったら聞こうと思ってた。だがあまりタイミングは無かった。だから無理矢理でもここに連れてきたかったんだ。」
「……何?」
「奏太と何かあったんだろう。」
すると沙夜はバンドスコアを閉じる。そして少しため息を付いた。
「そうね。言わないのは卑怯だったわ。何も知らせないまま、あなたに演技をさせていた。」
「……。」
「夏目さんから聞いてるかもしれないけれど……望月さんに再会したあの日。私は望月さんと帰りにお茶をしていたの。まだ担当になるかどうかって微妙なときだった。」
沙夜は少し迷っていた。外国の人との連携は取れていないので、奏太にそれをやって貰えば確かに楽になるだろう。だが沙夜は奏太に「夜」であることも告げたくないし、何より奏太が「二藍」に関わるようになれば、メンバーと衝突は避けられないと思う。仕事は楽になるかも知れないが、余計な気遣いは増えると思った。
「雨が降ってきて、望月さんの家へ傘を借りるつもりだったの。近くのアパートに住んでいると聞いて。だけど思ったよりも濡れてしまったわ。そこでシャワーを借りて、着替えまで用意してくれた。」
「面倒見が良いやつだ。」
沙夜であれば一馬もそうしていたかも知れない。だが初めて会った相手だったり、会っていたが時が大分経って再会したようなほとんど他人のような相手を、家に上げるだろうか。おそらくそれを自然にするような男だったのだろう。
「その見返りを求められたの。」
「見返り?」
その言葉に断然雲行きが怪しくなってきた。男と女なのだ。そしてのこのこ男の一人暮らしの家にやってくるようなことをしている。何があってもおかしくないだろう。沙夜も覚悟していたのかも知れない。
「私の演奏を大学の頃から聴いていた。だから連弾をして欲しいと。」
「連弾……。」
それくらいには答えられるだろう。沙夜はそう思ってそれを受けた。だがそのあとが良くなかった。
「良い演奏だったと思う。それでずいぶん高揚していたわ。望月さん……。それで……。」
「レイ○でもしてきたのか?」
すると沙夜は首を横に振った。壁に押しつけられて、沙夜はキスをされた。悪夢のようだと思う。
「でも……あんたは翔の時には、舌を噛んだと言っていた。それくらいヤツにも出来ただろう。大人しく受け入れたのか?」
抱きしめる体の温もりも、芹とは違う。わかっていたのにはねのけられなかったのは、沙夜もまた高揚していたからかも知れない。
「初めましてですかね。俺、植村の大学の時の先輩になって……。」
「はぁ……。」
そう言いながら名刺を受け取る。その裏には電話番号が書いていた。本当に簡易的な合コンのようだと沙夜は思っていたが、もううんざりする。そう思いながらグラスを置くと、二階にあるバーカウンターを見た。そこにはまだ一馬が座っている。ベースを傍らに、何か食事をしているようだ。裕太の言葉に甘えて、何か食事をしているように見えたが、落ち着いて食事というわけでは無さそうに見える。
一馬もまた女性にずっと声をかけられているのだ。「二藍」のベーシストで、奥さんに一途。そんな男にでも声をかける女は居るのだ。つまりおそらく「絶倫」という噂をまだ信じている女性もいるらしい。
そんな一馬は「二藍」の名前があり、あまり無碍にも出来ないようで適当に交わしているように見えるが、内心は困っているのだろう。それにさすがに女性達が少し寄りすぎだ。そう思って沙夜は二階へ上がっていく。その間に眼鏡を外した。
「一馬。」
沙夜がそう答えると、女性達は驚いたように沙夜を見る。少し表情が険しい沙夜の勢いに押されている感じなのだ。それに明らかに自分たちよりも明らかにスタイルも顔もレベルが違う。そう思ってすごすごと去って行った。
そして一馬の隣に沙夜は座る。そしてウーロン茶を頼んだ。
「酒じゃ無くて良いのか。」
「飲んでも弾くことは出来るけれど、そろそろ演奏するしね。」
「そんな気も使えるのか。それにしても……。」
笑い出した一馬を沙夜はいぶかしげに一馬を見上げる。
「何?」
「一気に女達がどこかへ行ったな。名前を呼んだだけで。」
「ゆっくりご飯くらい食べたいんじゃ無いかと思ってね。それに私もうんざりしていたのよ。」
そう言って沙夜はさっきまでもらった名刺を、一馬に見せる。すると一馬も少し笑って言う。
「確かにそのようだ。」
そう言って一馬はまたオムライスにスプーンを付ける。
「オムライスは、K町のバーも美味いところがあるんだ。」
「バーで?」
「ライブハウスだ。季節によってソースも変わる。うちのがわりと好きなんだ。たまに食べに行く。」
「あなたも一緒に?」
「俺がいないときなんかにな。子供を連れて行くこともある。昔からの馴染みの店だ。」
「そんな遅い時間まで、子供さんを連れて行くの?」
「そこまで遅い時間じゃ無い。食べ終わったらすぐに帰るし。それにあそこのバーテンダーもオーナーも子供を可愛がってくれている。」
奥さんとの仲は良好なのだ。なのに奏太に誤解をさせるような真似をして悪いと思う。
その奏太はステージの上で、ドラムをずっと当たっていた。朔太郎の担当のドラマーと何か話をしているようで、女に声をかけられるような感じでも無い。
「ナチュラルに名前で呼んでしまったわね。悪かったわ。」
沙夜はそう言って眼鏡をかける。すると一馬は首を横に振った。
「かまわない。そうしてもらった方が良い状況もあるだろう。」
奥さんが聞いたら絶対に嫌がるだろう。沙夜も芹を別の女が呼び捨てなんかで呼べば、嫌な気分になると思うから。
「遥人なんかは「遥人」と呼んだりしないか。」
「しないわね。栗山さんはこの世界が長いでしょう?だから割と本人も気をつけているところもあるし。」
「……翔は家では翔と読んでいるんだろう。」
「そうね。一緒に住んでいるし。でも仕事のことは家では話をしないわ。」
「連弾したりとか。」
「しない。鍵盤に触れるのも……。」
久しぶりだと思ったが、最後に触れたときのことを思い出して沙夜の手が止まった。それは奏太の家だった。そしてそのあと高揚した奏太が、沙夜にキスをしてきたのを思いだした。嫌だと思っても拒めなかったのは、自分だって求めていたのか、または自分も高揚していたのかも知れない。
「沙夜さん?」
暗い顔をしていたのだろう。そう思って沙夜はその思いを払拭させた。
「ごめん……何でも無いわ。」
すると一馬はオムライスを食べ終わり、スプーンを置く。そして店員に水のおかわりを貰うと、立ち上がる。
「少し練習をして良いだろうか。控え室なら音を出してもかまわないか。」
「えぇ。」
会場は音楽が流れている。それにゲストの声なんかで、音を多少出しても気づかれないだろう。それにベースをアンプに繋げるわけでは無いのだから、その辺は大丈夫だと思う。
「沙夜さんも来てくれないか。アレンジで聞きたいこともある。」
「いいけれど……いじるんだったらみんなが揃ってからの方が良いと思うんだけど。」
「みんなは無理だろう。」
まだステージでは奏太がドラムについて何か話をしている。そこからは離れられないだろう。
ステージの上に上がってそこを横切ってからでは無いと控え室へ行くことは出来ない。ステージの上で、奏太と沙夜は目が合ったようだが、沙夜は一瞥しただけで一馬に付いて行った。おそらく、一馬と良い関係なのだと疑っている。だから奏太は一刻でも早く二人を追いたいだろう。だがまだ打ち合わせは終わらないようだ。三つある控え室の真ん中にあるその部屋には誰もいない。
控え室にやってきた一馬は、ベースをケースから取り出すと椅子に腰掛ける。沙夜はバンドスコアを見て、一馬に近づいてきた。
「どこのアレンジに聞きたいことがあるの?」
沙夜はそう聞くと一馬はベースを膝に置いたまま、そのバンドスコアを受け取りページをめくる。
「ここだ。あんたと音がここがかぶるだろう。」
「えぇ。」
「二分で伸ばすよりも四分で分けた方が良いと思う。効果的だと思わないか。」
「……そうね。」
言われてみればそうかも知れない。だがそれだけのためにここに来るだろうか。一馬がわざと二人きりにさせたように思える。
「花岡さん。それだけでここには来ないでしょう?」
「……あぁ。」
「何か聞きたいことがあるの?」
「妻からも聞かれたことだ。ずっと気になっていて、二人きりで話が出来るようだったら聞こうと思ってた。だがあまりタイミングは無かった。だから無理矢理でもここに連れてきたかったんだ。」
「……何?」
「奏太と何かあったんだろう。」
すると沙夜はバンドスコアを閉じる。そして少しため息を付いた。
「そうね。言わないのは卑怯だったわ。何も知らせないまま、あなたに演技をさせていた。」
「……。」
「夏目さんから聞いてるかもしれないけれど……望月さんに再会したあの日。私は望月さんと帰りにお茶をしていたの。まだ担当になるかどうかって微妙なときだった。」
沙夜は少し迷っていた。外国の人との連携は取れていないので、奏太にそれをやって貰えば確かに楽になるだろう。だが沙夜は奏太に「夜」であることも告げたくないし、何より奏太が「二藍」に関わるようになれば、メンバーと衝突は避けられないと思う。仕事は楽になるかも知れないが、余計な気遣いは増えると思った。
「雨が降ってきて、望月さんの家へ傘を借りるつもりだったの。近くのアパートに住んでいると聞いて。だけど思ったよりも濡れてしまったわ。そこでシャワーを借りて、着替えまで用意してくれた。」
「面倒見が良いやつだ。」
沙夜であれば一馬もそうしていたかも知れない。だが初めて会った相手だったり、会っていたが時が大分経って再会したようなほとんど他人のような相手を、家に上げるだろうか。おそらくそれを自然にするような男だったのだろう。
「その見返りを求められたの。」
「見返り?」
その言葉に断然雲行きが怪しくなってきた。男と女なのだ。そしてのこのこ男の一人暮らしの家にやってくるようなことをしている。何があってもおかしくないだろう。沙夜も覚悟していたのかも知れない。
「私の演奏を大学の頃から聴いていた。だから連弾をして欲しいと。」
「連弾……。」
それくらいには答えられるだろう。沙夜はそう思ってそれを受けた。だがそのあとが良くなかった。
「良い演奏だったと思う。それでずいぶん高揚していたわ。望月さん……。それで……。」
「レイ○でもしてきたのか?」
すると沙夜は首を横に振った。壁に押しつけられて、沙夜はキスをされた。悪夢のようだと思う。
「でも……あんたは翔の時には、舌を噛んだと言っていた。それくらいヤツにも出来ただろう。大人しく受け入れたのか?」
抱きしめる体の温もりも、芹とは違う。わかっていたのにはねのけられなかったのは、沙夜もまた高揚していたからかも知れない。
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