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連弾
234
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男の感触だった。想像以上に締まった体をしていて、芹のひょろっと感触とは違う。それに温かさも違う。震えている体にも馴染みがない。
「ちょっと……。」
沙夜はその体を引き離そうとした。だがそうすればするほど、奏太の腕の力が強くなる。
「……理想だった。」
「理想?」
「こういう演奏がしたかったんだ。」
その言葉で沙夜はやっと意味がわかった。この行為は女だから抱きしめたいとか、好きだから抱きしめたいとかそういう感情ではなく、ただ思っていたような演奏が出来たからなのだ。
そう思って沙夜は奏太の体に手を伸ばすと、その背中をポンポンと叩いた。
「良かったわね。」
違う。そんなことじゃない。沙夜だから抱きしめたいと思ったのだ。なのに口ではそういう誤魔化したような言葉しか出てこない。気持ちを見透かされるのが嫌だったからだ。
「ピアノだったらもっと思ったような演奏が出来たのに。」
そう言って奏太は沙夜の体を離す。すると沙夜は少し笑っていた。
「私も気持ちよかった。でも……わかったでしょう?」
沙夜の顔が少し赤い。それは意識をしているからと思って、少し嬉しかった。
「何が?」
「私はベースのメロディがあって、それをアレンジしたい人なの。あなたが疑っていた私が「夜」ではないかというのは間違い。「夜」はメロディも作ってアレンジもする。私はそんなことは出来ないから。」
そう言わないと、奏太を誤魔化すことは出来ない。沙夜はそう思って、落ちた譜面を拾い上げる。
「まだ疑ってるように見えたか。」
「えぇ。大学で疑われていたのをそのまま疑っているみたいな。」
「お前が違うって言うんだったら違うんだろう。でも……凄い何だろう。ほら触って。」
そう言って奏太は沙夜の手を引くと、自分の手に触れさせた。すると奏太の手はまだ震えているように感じる。
「凄い震えているわね。そんなに興奮したの?」
「当たり前だろう。俺……何人か連弾ってしたことがあるけど、イライラすることばっかりで……こんなに理想的なの初めてだったから。」
「それは良かったわね。」
そう言えば鍵盤に触れたのはいつだったか。あの南の島で弾いたのが最後だろうか。翔とそういう事をしたことはなかったが、翔と連弾をしても翔はこんなに高揚するのだろうか。
「し……千草さんともこうやって弾いたことは無かったわね。」
「千草?あぁ「二藍」の……。」
一馬と一緒に居た男だった。背が高く、優しそうな男だったと思う。そして人間的に出来ている男。嫌みを言ったのに、全く相手にしていなかった。
「千草さんも音楽の大学は出ているし、こうやって弾くことは無かったわ。一度やってみても良いかもしれない。ううん……もしかしたらしょ……ではなくて、千草さんだけではなく、花岡さんも夏目さんとかでもうまく出来るかしら。少し楽しみになってきたわ。」
さっきから千草と言いたいのに、翔と言いかけている気がする。もしかしたら、普段は翔と呼べる仲なのかもしれない。他のメンツはすらっと名字を呼んでいるのに、翔だけは特別なのだろうか。
もしかしたら、翔が沙夜の想っている人なのだろうか。つまりそれは付き合っているのだろうか。アーティストとその担当がくっつくのは珍しい話ではない。
沙夜と翔が二人で居る。優しそうに微笑んでいる翔と、好きなようにさせてくれている沙夜は外見だけではなく、パートナーとして理想的だ。だがそれがとても形になっているのが、奏太にとって悔しい。
沙夜は手を離すと、窓辺へ向かう。
「雨が少し弱くなってきたわね。帰るなら今のうちかもしれないわ。傘は借りていって良いのかしら。」
「何本かあるよ。どうせビニール傘だし、返さなくても……。」
奏太も窓辺に向かう。ここはベランダに繋がる窓しか無い。そしてそのベランダには洗濯機が置いてある。おそらくここで洗濯物なんかを干しているのだろう。
「……じゃあ、お世話になったわね。」
「送ろうか。駅まで。」
「良いわ。まだ人も多い時間だし、連れ込まれるようなことは無いと思うから。」
危険なのは最寄り駅に着いた時だった。天草裕太の親族が近くに住んでいる。だから裕太がいてもおかしくは無い。そして何かしらのことがあるかもしれないのだ。それを危惧して、いつも芹が迎えに来てくれる。
芹だって危険なことは変わりは無いのに。
「色々ありがとう。担当の件は明後日ね。」
「あ……泉さん。」
「……ありがとう。色々気づかせてくれて。」
第一印象で決めてはいけない。最初に会った時には印象は最悪だったのに、こんなに心が近くなった気がする。人というのは知ってみてわかることもあるのだと気づかせてくれた。
きっと奏太のこの人間性がわかれば、「二藍」のメンツも奏太を受け入れてくれるかもしれない。音楽に対してとても真摯に向き合っている。その熱血さは、「二藍」にも良い影響になるだろう。
だが一馬は受け入れるのに時間がかかるかもしれない。奥さんが絡んでいるなら、尚更だろう。
「泉さん。あの……。」
「どうしたの?」
沙夜は玄関側に置いてある荷物を手に取ろうとして、奏太の方を振り返る。すると奏太は少し俯いて、沙夜に言う。
「今日は寝れるかわからない。高揚が止まらないんだ。」
すると沙夜は少し笑って奏太に向き合う。
「落ち着いて。また明日も会うのよ。」
「……会う?」
「向こうとの連携が取れない時には、頼りにするから。」
「二藍」の音楽に関わらなくても、夏まではとにかくそちらの繋がりを大事にしないといけない。その理由で少なくともそれだけで繋がれた。そう思って奏太はほっとする。そして沙夜の方に手を伸ばした。
「え……。」
奏太はそのまま沙夜の肩に触れた。そして壁に沙夜を押しつける。
「何?」
思ったよりも近くに奏太がいる。それがわかって沙夜は思わす手を伸ばした。これ以上は芹にも顔向けができない。それに一緒に働くかもしれない相手とこんなことになりたくなかった。
だが奏太はその伸ばした手を掴むと、その手に唇を寄せた。温かくて柔らかい感触がする。
「この手が……。」
それがわかって沙夜の力が緩くなった気がする。拒絶しているような視線を投げかけているのに、その顔は赤く染まっていた。奏太をそれだけ意識しているのだろう。
「嫌……。」
鋭い視線なのに、その目に少し涙が溜まっている気がした。手を離してその頬に手を伸ばす。そしてそのまま顔を近づけた。
「やっ……。」
取られたくない。その一心だったと思う。そのまま頬に当てた手を顎に持ってくると、顔を上げた。そしてその唇にキスをする。軽く触れるだけだった。
それだけで心臓が高鳴った。そして近づいているその沙夜の体からも鼓動が聞こえる。
「渡したくない。」
「……望月さん。辞めて。」
「沙夜。あいつのところに返したくない。」
「や……。」
そのまま奏太はまた唇を重ねる。舌で唇を割ると、沙夜のその舌の感触が伝わってきた。柔らかくて、そして僅かにコーヒーの匂いがする。
「んっ……。」
それでも沙夜は奏太を引き離そうとしているようだ。奏太はかまわずそのまま何度もキスをする。
望んだことではない。翔からされた時のように、舌を噛んでしまえば逃げられる。そう思っていたのに、その余裕すら与えない。慣れているような気がした。だがそれだけではなく沙夜が奏太を拒否しないのは、先程の連弾からかもしれない。
やっと唇を離されると、奏太は沙夜の体をまた抱き寄せた。
「沙夜……。」
呆然としていた沙夜は首を急に横に振って、その体を引き離す。
「そうやって……女の子をいつもここに連れてきていたの?」
その言葉に奏太は首を横に振る。
「ここに連れてきたのは初めてだ。」
「嘘。そうじゃないとこんなこと……。私は妹みたいになれないのに。」
「沙夜。」
「だったら何よ。」
その目が怒りに満ちている。それがわかって奏太はため息を付くと沙夜に言う。
「恋人のところに返したくないから。」
その言葉に沙夜の目からぽつりと涙がこぼれた。
「ちょっと……。」
沙夜はその体を引き離そうとした。だがそうすればするほど、奏太の腕の力が強くなる。
「……理想だった。」
「理想?」
「こういう演奏がしたかったんだ。」
その言葉で沙夜はやっと意味がわかった。この行為は女だから抱きしめたいとか、好きだから抱きしめたいとかそういう感情ではなく、ただ思っていたような演奏が出来たからなのだ。
そう思って沙夜は奏太の体に手を伸ばすと、その背中をポンポンと叩いた。
「良かったわね。」
違う。そんなことじゃない。沙夜だから抱きしめたいと思ったのだ。なのに口ではそういう誤魔化したような言葉しか出てこない。気持ちを見透かされるのが嫌だったからだ。
「ピアノだったらもっと思ったような演奏が出来たのに。」
そう言って奏太は沙夜の体を離す。すると沙夜は少し笑っていた。
「私も気持ちよかった。でも……わかったでしょう?」
沙夜の顔が少し赤い。それは意識をしているからと思って、少し嬉しかった。
「何が?」
「私はベースのメロディがあって、それをアレンジしたい人なの。あなたが疑っていた私が「夜」ではないかというのは間違い。「夜」はメロディも作ってアレンジもする。私はそんなことは出来ないから。」
そう言わないと、奏太を誤魔化すことは出来ない。沙夜はそう思って、落ちた譜面を拾い上げる。
「まだ疑ってるように見えたか。」
「えぇ。大学で疑われていたのをそのまま疑っているみたいな。」
「お前が違うって言うんだったら違うんだろう。でも……凄い何だろう。ほら触って。」
そう言って奏太は沙夜の手を引くと、自分の手に触れさせた。すると奏太の手はまだ震えているように感じる。
「凄い震えているわね。そんなに興奮したの?」
「当たり前だろう。俺……何人か連弾ってしたことがあるけど、イライラすることばっかりで……こんなに理想的なの初めてだったから。」
「それは良かったわね。」
そう言えば鍵盤に触れたのはいつだったか。あの南の島で弾いたのが最後だろうか。翔とそういう事をしたことはなかったが、翔と連弾をしても翔はこんなに高揚するのだろうか。
「し……千草さんともこうやって弾いたことは無かったわね。」
「千草?あぁ「二藍」の……。」
一馬と一緒に居た男だった。背が高く、優しそうな男だったと思う。そして人間的に出来ている男。嫌みを言ったのに、全く相手にしていなかった。
「千草さんも音楽の大学は出ているし、こうやって弾くことは無かったわ。一度やってみても良いかもしれない。ううん……もしかしたらしょ……ではなくて、千草さんだけではなく、花岡さんも夏目さんとかでもうまく出来るかしら。少し楽しみになってきたわ。」
さっきから千草と言いたいのに、翔と言いかけている気がする。もしかしたら、普段は翔と呼べる仲なのかもしれない。他のメンツはすらっと名字を呼んでいるのに、翔だけは特別なのだろうか。
もしかしたら、翔が沙夜の想っている人なのだろうか。つまりそれは付き合っているのだろうか。アーティストとその担当がくっつくのは珍しい話ではない。
沙夜と翔が二人で居る。優しそうに微笑んでいる翔と、好きなようにさせてくれている沙夜は外見だけではなく、パートナーとして理想的だ。だがそれがとても形になっているのが、奏太にとって悔しい。
沙夜は手を離すと、窓辺へ向かう。
「雨が少し弱くなってきたわね。帰るなら今のうちかもしれないわ。傘は借りていって良いのかしら。」
「何本かあるよ。どうせビニール傘だし、返さなくても……。」
奏太も窓辺に向かう。ここはベランダに繋がる窓しか無い。そしてそのベランダには洗濯機が置いてある。おそらくここで洗濯物なんかを干しているのだろう。
「……じゃあ、お世話になったわね。」
「送ろうか。駅まで。」
「良いわ。まだ人も多い時間だし、連れ込まれるようなことは無いと思うから。」
危険なのは最寄り駅に着いた時だった。天草裕太の親族が近くに住んでいる。だから裕太がいてもおかしくは無い。そして何かしらのことがあるかもしれないのだ。それを危惧して、いつも芹が迎えに来てくれる。
芹だって危険なことは変わりは無いのに。
「色々ありがとう。担当の件は明後日ね。」
「あ……泉さん。」
「……ありがとう。色々気づかせてくれて。」
第一印象で決めてはいけない。最初に会った時には印象は最悪だったのに、こんなに心が近くなった気がする。人というのは知ってみてわかることもあるのだと気づかせてくれた。
きっと奏太のこの人間性がわかれば、「二藍」のメンツも奏太を受け入れてくれるかもしれない。音楽に対してとても真摯に向き合っている。その熱血さは、「二藍」にも良い影響になるだろう。
だが一馬は受け入れるのに時間がかかるかもしれない。奥さんが絡んでいるなら、尚更だろう。
「泉さん。あの……。」
「どうしたの?」
沙夜は玄関側に置いてある荷物を手に取ろうとして、奏太の方を振り返る。すると奏太は少し俯いて、沙夜に言う。
「今日は寝れるかわからない。高揚が止まらないんだ。」
すると沙夜は少し笑って奏太に向き合う。
「落ち着いて。また明日も会うのよ。」
「……会う?」
「向こうとの連携が取れない時には、頼りにするから。」
「二藍」の音楽に関わらなくても、夏まではとにかくそちらの繋がりを大事にしないといけない。その理由で少なくともそれだけで繋がれた。そう思って奏太はほっとする。そして沙夜の方に手を伸ばした。
「え……。」
奏太はそのまま沙夜の肩に触れた。そして壁に沙夜を押しつける。
「何?」
思ったよりも近くに奏太がいる。それがわかって沙夜は思わす手を伸ばした。これ以上は芹にも顔向けができない。それに一緒に働くかもしれない相手とこんなことになりたくなかった。
だが奏太はその伸ばした手を掴むと、その手に唇を寄せた。温かくて柔らかい感触がする。
「この手が……。」
それがわかって沙夜の力が緩くなった気がする。拒絶しているような視線を投げかけているのに、その顔は赤く染まっていた。奏太をそれだけ意識しているのだろう。
「嫌……。」
鋭い視線なのに、その目に少し涙が溜まっている気がした。手を離してその頬に手を伸ばす。そしてそのまま顔を近づけた。
「やっ……。」
取られたくない。その一心だったと思う。そのまま頬に当てた手を顎に持ってくると、顔を上げた。そしてその唇にキスをする。軽く触れるだけだった。
それだけで心臓が高鳴った。そして近づいているその沙夜の体からも鼓動が聞こえる。
「渡したくない。」
「……望月さん。辞めて。」
「沙夜。あいつのところに返したくない。」
「や……。」
そのまま奏太はまた唇を重ねる。舌で唇を割ると、沙夜のその舌の感触が伝わってきた。柔らかくて、そして僅かにコーヒーの匂いがする。
「んっ……。」
それでも沙夜は奏太を引き離そうとしているようだ。奏太はかまわずそのまま何度もキスをする。
望んだことではない。翔からされた時のように、舌を噛んでしまえば逃げられる。そう思っていたのに、その余裕すら与えない。慣れているような気がした。だがそれだけではなく沙夜が奏太を拒否しないのは、先程の連弾からかもしれない。
やっと唇を離されると、奏太は沙夜の体をまた抱き寄せた。
「沙夜……。」
呆然としていた沙夜は首を急に横に振って、その体を引き離す。
「そうやって……女の子をいつもここに連れてきていたの?」
その言葉に奏太は首を横に振る。
「ここに連れてきたのは初めてだ。」
「嘘。そうじゃないとこんなこと……。私は妹みたいになれないのに。」
「沙夜。」
「だったら何よ。」
その目が怒りに満ちている。それがわかって奏太はため息を付くと沙夜に言う。
「恋人のところに返したくないから。」
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