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酔いつぶれてしまった武生は、棗に抱き抱えられた。男にしてはあまり大きくない棗だが、案外力はあるようだ。大将も感心しながら、先に眠ってしまった女将の後を追うように、寝室へ向かってしまう。
布団に寝かせた棗はリビングに戻ってくると、菊子は皐月と一緒に後片づけをしていた。
最初見たとき、おそらく皐月は菊子に手を出そうとしていたのだろうと思っていた。だが今は蓮の顔が浮かぶのだろう。手を出すことはなく、まるで兄のように慕っているように見えた。
「武生は寝ましたか?」
「あぁ。やっぱり日本酒をあの量飲むのは初めてみたいだったな。明日二日酔いにならなきゃ良いが。」
拭き上げた皿を棚にしまうと、菊子はエプロンを外した。
「菊子さん。先に風呂良いですよ。」
「あ、本当ですか?じゃあ、先に入りますね。」
そういって菊子はその場をあとにした。あとに残ったのは皐月と棗。皐月は正直、あまり棗を得意としていなかった。元々ホストではあったので、人に合わせるのは苦手としていない。だが棗は自分よりも年上で、人脈が遙かに広い。そういう人は八方美人とも言える。それが自分にも通じるところがあり、苦手としていたのだ。
「お、いい酒があるな。」
そういって勝手に棗は酒をおいている棚を見ていた。それは大将のお気に入りの酒をおいているところだった。
「駄目ですよ。それは何か特別なことがあったとき空けるってずっと言ってたんで。」
「ケチ。」
「まだ飲み足りないんですか?」
「お前は飲み足りてるのか?」
正直、皐月はあまり酔ったことがない。ホストをしていたときも酒を勧められるまま流し込んでも、けろっとしていたのだ。同じヘルプの男は何度もトイレに行って戻していたのに。
「酒が強いんですね。」
「強くなった。昔は何回もトイレに籠城してな。職人の世界だろう?飲めなくても飲めるようになるものだ。」
そう言って棗は冷蔵庫を開ける。そしてビールを取り出した。
「ここの人はいい奴らばかりだ。お前は運がいい。こんな店に入れたのだから。」
その言葉が少し気になった。皐月は戸棚を閉めると、冷蔵庫からビールを取り出した。
「つまみはないですけどね。」
「良いよ。腹一杯だ。」
ここのつまみも悪くない。大将が仕込んだものではなく、女将さんが作った保存食やつまみは酒が進んだ。
「あ、でも、これ試さないか?」
そう言って棗はポケットから無造作に瓶を取り出した。
「何ですか?それ。」
「味噌漬けのチーズだ。」
「え?そんなモノがあるんですか?」
「日本酒に合うかと思って出そうと思ってたけど、忘れてたわ。」
小皿と箸、つまようじを取り出すと棗はソファーに座った。そしてビールをあける。
「畜産してるヤツがいるんだよ。そこで商品にしようか悩んでるっていうからさ。」
瓶を開けて小皿に少し取り出した。そしてそれをつまようじで刺して口に運ぶ。普通のチーズよりも堅いが、味噌の味が濃くてあとからチーズの香りがする。
「ワインにも合いそうだし、日本酒でもいけそうだ。」
「ビールだけどな。」
棗は笑いながら、それを口にする。
「……棗さんが修行したところって厳しかったんですか?」
その言葉に棗の表情が少し変わった。そして少しため息をつく。
「そうだな。厳しかった。」
「……。」
「今はほら、あれ、労働基準法とかあってさ、あまり長く働けないだろう?週四十時間だっけ?一日八時間とか。」
「そうですね。うちは朝が五時から九時まで。夜が十七時から二十一時まで。って決まってますから。」
「練習時間は含まれないだろう?」
「昼にしたりしますよ。でも基本昼はそんなに働きません。葵は、通信制の高校の勉強をしてたりもしてます。」
「だな。俺もそうやって高校卒業の資格は取った。でもまぁ……寝る暇はなかったな。朝市場にいって、仕込みして、朝飯作って、洗濯して、掃除したらすぐに昼の時間だ。そっから練習の合間に仕込みして、夜また働いて、寝るのは日をまたいでた。」
「……ハードですね。」
「でもまぁ……世間知らずだったしな。これが世の中なんだって言われたら、仕方ないのかもしれない。」
そのおかげだろう。二十歳を迎えないまま、棗はカウンター席に立つことになった。
「だったらどうしてやめちゃったんですか?その店。」
「……お前さ先輩だからって、男のアレくわえれるか?」
「へ?」
思わずビールを落としそうになった。
「びっくりしてさ。思わず大将に言ったんだよ。そしたらそっから始まったわけだ。」
「……ハブみたいな?」
「まぁ……そんな感じだ。夜にすげぇ研いでぴっかぴっかにした包丁が、朝見たら酢で錆びてたりとかさ。」
「ガキみたいなことをするんですね。」
「そっから、その店辞めて色んなところに行ってみたか。洋食にも行ってみたんだ。あと、中華もな。あと、素材をみたいからって金が貯まったら製造しているところにも行った。菊子が将来そんな感じになりそうだな。」
二人で見て回ればいい。アレはどうしたらいいだろう。どうしたら美味しくなるだろう。どうやって客を喜ばせよう。そう考える日々があればいい。
その顔を見ながら、皐月は少し不思議に思っていた。棗は蓮の知り合いだと言っていたのに、どうして菊子の名前が出たんだろう。それに少し不思議に思っていることもあった。
今、それを聞くべきなのではないかと思って、ビールの缶を持つ手に力が入る。
「棗さん。聞きたいことがあるんですけど。」
「何だよ。」
「この間、菊子さんがそちらの店にお世話になったと思うんですけど。」
「あぁ。あのときは結構助かってさ……。」
「……次の日に帰ってきたんですけど、あっちの方の市場に行ってきたって。」
「あぁ。あいつと行くと面白いよな。アレなんですかとか、コレなんですかとか。聞く前に口にしろって言うんだ。」
「夜別れて、早朝待ち合わせたんですか?」
その言葉に棗はビールを口にして、皐月を見上げる。
「何だよ。疑ってんのか?」
「別に俺はもう菊子さんに手を出そうと思わないし、恋愛感情があるわけじゃない。でも菊子さんだっていい女になったと思うんですよ。ここんところそうだ。妙に色気が出てきたし……お客の中には、菊子さんに手を出そうってヤツだっていますよ。」
「そんなヤツは俺なら出入り禁止だな。」
軽く笑って、ビールをテーブルにおいた。
「……あんたは手を出してないんですか?」
その言葉に棗は薄く笑う。
「どうだろうな。一回り以上年上だしな。まぁ……知り合いの喫茶店のヤツは、一回り以上上の奴と結婚した奴もいるけど。」
「……。」
あの日。菊子が帰ってきたときのことを思い出す。いつも菊子はショルダーバッグを持っていて、右肩から下げていた。なのにあの日は左肩にだらんとかけられていたのだ。そんなだらしないことをするだろうか。
「何をしたんですか?」
「……お前さ。」
「何ですか?」
「何かあったからってどうするんだ?蓮に言うのか?」
「蓮さんの為じゃないでしょう?どっちかって言うと、菊子さんが望んでいたのかってことです。」
「……。」
「レイプしたんですか?」
「バカ言うなよ。合意だ。」
その言葉に、はっと棗は口を押さえた。つい言ってしまったと後悔する。
「……やっぱあったんだ。」
「蓮は知ってる。でも連だって俺を切れない。」
「どうしてですか?」
「言ったろう?職人として修行して、料理の腕は上がったかもしれないけど、人間不信にはなった。それを助けてくれたのは、蓮や百合……それから美咲って女だったんだから。連だって同じようなものだ。だから俺を切ることは出来ない。」
そのとき何も知らない菊子が風呂から上がってきた。
「どちらか先に入っちゃってください。湯船が冷めてしまいますから。」
「おー。皐月。お前入って来いよ。」
「え?俺?」
「そんで、明日塩を見に行くからな。」
勝手に決められた。菊子はそう思いながらドライヤーにコンセントを刺す。
布団に寝かせた棗はリビングに戻ってくると、菊子は皐月と一緒に後片づけをしていた。
最初見たとき、おそらく皐月は菊子に手を出そうとしていたのだろうと思っていた。だが今は蓮の顔が浮かぶのだろう。手を出すことはなく、まるで兄のように慕っているように見えた。
「武生は寝ましたか?」
「あぁ。やっぱり日本酒をあの量飲むのは初めてみたいだったな。明日二日酔いにならなきゃ良いが。」
拭き上げた皿を棚にしまうと、菊子はエプロンを外した。
「菊子さん。先に風呂良いですよ。」
「あ、本当ですか?じゃあ、先に入りますね。」
そういって菊子はその場をあとにした。あとに残ったのは皐月と棗。皐月は正直、あまり棗を得意としていなかった。元々ホストではあったので、人に合わせるのは苦手としていない。だが棗は自分よりも年上で、人脈が遙かに広い。そういう人は八方美人とも言える。それが自分にも通じるところがあり、苦手としていたのだ。
「お、いい酒があるな。」
そういって勝手に棗は酒をおいている棚を見ていた。それは大将のお気に入りの酒をおいているところだった。
「駄目ですよ。それは何か特別なことがあったとき空けるってずっと言ってたんで。」
「ケチ。」
「まだ飲み足りないんですか?」
「お前は飲み足りてるのか?」
正直、皐月はあまり酔ったことがない。ホストをしていたときも酒を勧められるまま流し込んでも、けろっとしていたのだ。同じヘルプの男は何度もトイレに行って戻していたのに。
「酒が強いんですね。」
「強くなった。昔は何回もトイレに籠城してな。職人の世界だろう?飲めなくても飲めるようになるものだ。」
そう言って棗は冷蔵庫を開ける。そしてビールを取り出した。
「ここの人はいい奴らばかりだ。お前は運がいい。こんな店に入れたのだから。」
その言葉が少し気になった。皐月は戸棚を閉めると、冷蔵庫からビールを取り出した。
「つまみはないですけどね。」
「良いよ。腹一杯だ。」
ここのつまみも悪くない。大将が仕込んだものではなく、女将さんが作った保存食やつまみは酒が進んだ。
「あ、でも、これ試さないか?」
そう言って棗はポケットから無造作に瓶を取り出した。
「何ですか?それ。」
「味噌漬けのチーズだ。」
「え?そんなモノがあるんですか?」
「日本酒に合うかと思って出そうと思ってたけど、忘れてたわ。」
小皿と箸、つまようじを取り出すと棗はソファーに座った。そしてビールをあける。
「畜産してるヤツがいるんだよ。そこで商品にしようか悩んでるっていうからさ。」
瓶を開けて小皿に少し取り出した。そしてそれをつまようじで刺して口に運ぶ。普通のチーズよりも堅いが、味噌の味が濃くてあとからチーズの香りがする。
「ワインにも合いそうだし、日本酒でもいけそうだ。」
「ビールだけどな。」
棗は笑いながら、それを口にする。
「……棗さんが修行したところって厳しかったんですか?」
その言葉に棗の表情が少し変わった。そして少しため息をつく。
「そうだな。厳しかった。」
「……。」
「今はほら、あれ、労働基準法とかあってさ、あまり長く働けないだろう?週四十時間だっけ?一日八時間とか。」
「そうですね。うちは朝が五時から九時まで。夜が十七時から二十一時まで。って決まってますから。」
「練習時間は含まれないだろう?」
「昼にしたりしますよ。でも基本昼はそんなに働きません。葵は、通信制の高校の勉強をしてたりもしてます。」
「だな。俺もそうやって高校卒業の資格は取った。でもまぁ……寝る暇はなかったな。朝市場にいって、仕込みして、朝飯作って、洗濯して、掃除したらすぐに昼の時間だ。そっから練習の合間に仕込みして、夜また働いて、寝るのは日をまたいでた。」
「……ハードですね。」
「でもまぁ……世間知らずだったしな。これが世の中なんだって言われたら、仕方ないのかもしれない。」
そのおかげだろう。二十歳を迎えないまま、棗はカウンター席に立つことになった。
「だったらどうしてやめちゃったんですか?その店。」
「……お前さ先輩だからって、男のアレくわえれるか?」
「へ?」
思わずビールを落としそうになった。
「びっくりしてさ。思わず大将に言ったんだよ。そしたらそっから始まったわけだ。」
「……ハブみたいな?」
「まぁ……そんな感じだ。夜にすげぇ研いでぴっかぴっかにした包丁が、朝見たら酢で錆びてたりとかさ。」
「ガキみたいなことをするんですね。」
「そっから、その店辞めて色んなところに行ってみたか。洋食にも行ってみたんだ。あと、中華もな。あと、素材をみたいからって金が貯まったら製造しているところにも行った。菊子が将来そんな感じになりそうだな。」
二人で見て回ればいい。アレはどうしたらいいだろう。どうしたら美味しくなるだろう。どうやって客を喜ばせよう。そう考える日々があればいい。
その顔を見ながら、皐月は少し不思議に思っていた。棗は蓮の知り合いだと言っていたのに、どうして菊子の名前が出たんだろう。それに少し不思議に思っていることもあった。
今、それを聞くべきなのではないかと思って、ビールの缶を持つ手に力が入る。
「棗さん。聞きたいことがあるんですけど。」
「何だよ。」
「この間、菊子さんがそちらの店にお世話になったと思うんですけど。」
「あぁ。あのときは結構助かってさ……。」
「……次の日に帰ってきたんですけど、あっちの方の市場に行ってきたって。」
「あぁ。あいつと行くと面白いよな。アレなんですかとか、コレなんですかとか。聞く前に口にしろって言うんだ。」
「夜別れて、早朝待ち合わせたんですか?」
その言葉に棗はビールを口にして、皐月を見上げる。
「何だよ。疑ってんのか?」
「別に俺はもう菊子さんに手を出そうと思わないし、恋愛感情があるわけじゃない。でも菊子さんだっていい女になったと思うんですよ。ここんところそうだ。妙に色気が出てきたし……お客の中には、菊子さんに手を出そうってヤツだっていますよ。」
「そんなヤツは俺なら出入り禁止だな。」
軽く笑って、ビールをテーブルにおいた。
「……あんたは手を出してないんですか?」
その言葉に棗は薄く笑う。
「どうだろうな。一回り以上年上だしな。まぁ……知り合いの喫茶店のヤツは、一回り以上上の奴と結婚した奴もいるけど。」
「……。」
あの日。菊子が帰ってきたときのことを思い出す。いつも菊子はショルダーバッグを持っていて、右肩から下げていた。なのにあの日は左肩にだらんとかけられていたのだ。そんなだらしないことをするだろうか。
「何をしたんですか?」
「……お前さ。」
「何ですか?」
「何かあったからってどうするんだ?蓮に言うのか?」
「蓮さんの為じゃないでしょう?どっちかって言うと、菊子さんが望んでいたのかってことです。」
「……。」
「レイプしたんですか?」
「バカ言うなよ。合意だ。」
その言葉に、はっと棗は口を押さえた。つい言ってしまったと後悔する。
「……やっぱあったんだ。」
「蓮は知ってる。でも連だって俺を切れない。」
「どうしてですか?」
「言ったろう?職人として修行して、料理の腕は上がったかもしれないけど、人間不信にはなった。それを助けてくれたのは、蓮や百合……それから美咲って女だったんだから。連だって同じようなものだ。だから俺を切ることは出来ない。」
そのとき何も知らない菊子が風呂から上がってきた。
「どちらか先に入っちゃってください。湯船が冷めてしまいますから。」
「おー。皐月。お前入って来いよ。」
「え?俺?」
「そんで、明日塩を見に行くからな。」
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