308 / 339
ライブ
307
しおりを挟む
ステージに一馬達が上がると、栗山目当て出来ている女性達は黄色い声援を送っていたが、少し音楽に詳しいような人は一馬の姿をめざとく見つけて口々に言う。
「アレって「flower children」の?」
「今はロックなのか?ジャズしかしてない感じだったのに、いきなりロックなんか出来るのか?」
「どうだろうな。栗山遙人も演歌みたいなこぶしが入っている歌だし、ここはロックのフェスなんだよって。」
「ちょっとでも文句があればブーイングかけてやろうぜ。」
「だよな。ちょっとチャラチャラした感じって、鼻につくし。」
勝手なことを言っている男達の会話が聞こえる。それに響子はぐっと握りこぶしを握った。一馬がどれだけ時間を削って演奏しているのかわからないくせに。響子との時間を削ってまで練習をしていたのに、そんな中途半端な演奏をするわけが無いだろうと怒鳴りたかった。だがふとそのこぶしを緩める。
そうだ。どれだけ努力したかなど客にはわからない。それは自分の立場でもそうだ。どれだけこだわって焙煎をして丁寧にコーヒーを淹れても、評価は飲んだ客の舌であり合わなければ二度と店には来ない。それは真二郎にも通じることだ。だから客の一口はいつも緊張する。そしてそれは常連の客にも言えることだ。「落ちた」など言わせないために日々努力をしている。
それは今ステージに立っている一馬達にも言えることだ。だが響子は信じている。この場に居る客が、きっと良い物を見たと満足が出来る時間になると。
やがてドラムの男のセッティングや加奈子のキーボードのセットが終わり、ステージの五人は目を合わせた。そしてドラムの男がドラムスティックを鳴らしてカウントを始める。
キーボードとボーカル、ドラムが少しリズムを刻む。ゆっくりとしたテンポの曲に聞こえた。だが原曲とは違うアレンジに、周りが少しざわめいた。
「え?コレって……。」
キーボードの音がピアノだというのもおかしな話だ。だがそのピアノは、とても聴き映えがする。何より、声が綺麗だと思った。確かに節々にこぶしが回っているような歌い方だが、それよりも声の質の問題かもしれない。
そして再びドラムがカウントを始めて、今度は一斉にボーカル以外が音を出す。その音に誰もが目を奪われた。
「きゃああああ!」
「わぁああああ!」
その場にいる誰もがステージに注目をした。スタンダードなロックだろう。みんなが知っていて、聴き馴染みのある曲だ。それでもそのステージにいる人たちがそれぞれ自分のモノにしている。
「……すごいな。アレンジをそのままって訳じゃ無くて……。」
圭太も驚いたようにそのステージを見ていた。ちらっと響子を見ると、まっすぐにステージの方を見ている。その横顔を圭太は知っている。
「flipper」でジャズのライブを二人で見に行ったとき、響子はじっとステージの方を見ていたのだ。あのステージは有名なジャズプレイヤーの中に一馬がベースを弾いていたステージだったと思う。だが一馬のペースに合わせようと、他のメンバーが必死だった。そしてステージが終わったあと、プライドが許さなかったのか他の客には一馬に合わせていた、キャリアも実力も違うのだからと他の客に言っていたのを響子は冷めたような目で見ていたのだ。
だが今の一馬を見れば、そんなことは全くないと言える。おそらくみんなの実力が同じくらいなのだろう。特にボーカルの栗山の声が心地良い。
「……。」
確かに細かいミスはあるようだ。だがそんなことを感じさせないほど、ちゃんと曲になっている。そもそものアレンジが良いようだ。
一曲目が終わっただけなのに、「ロックなんか出来るのか」とか「水をかけてやろう」と言っていたロックファンも、「遙人、遙人」とアイドルを見る目線で見ていた女も、すっかりそのバンドの虜になっていたようだ。
「わぁああああ!」
拍手と喝采に包まれ、栗山は少し笑う。そして何のトークも無くまた次の曲へ移った。
話も何も無く、三曲が終わると栗山が一言礼を言ってステージを五人は降りていく。その五人には惜しみない拍手と、声援が送られた。このあとのバンドがかわいそうだなと響子は思いながら、持っていた薄くなってしまったオレンジジュースにまた口を付ける。
「すごいねぇ。プロのバンドって。」
香はそう言って興奮したように功太郎に言った。だが功太郎は首を横に振る。
「プロじゃねぇよ。」
「何で?みんなあんなに盛り上がっててさぁ。」
「プロってのは、CDを出したりしてる奴ら。あのバンドはまだライブで初お披露目だし、曲もオリジナルじゃ無いから。」
「そうなんだ。ふーん。そう言えば最後の曲はラジオで聴いたことがあるよ。でもこっちの方が好きかな。」
香もそう言って満足そうにまたパンフレットを見ていた。
「アレンジが良かったな。あの昨日来た三倉菜々子がしたのかな。」
「三倉?」
「あぁ。昔ガールズバンドを組んで、キーボードをしていた。」
響子はそんな名前だったのかと、またパンフレットを見た。ここではメンバーの名前すら書いていない。当然、それをアレンジした女性などここに載るはずは無かったのだ。
「良いアレンジだったわ。ジャズのようで、クラシックのようで、でもベースはしっかりロックでね。」
「もはやジャンルって何?って感じがするよ。」
圭太も少し笑って、周りを見渡す。この会場は撮影禁止だ。だがカメラの存在は目に付いている。どうやらこのステージはあとで編集され、動画サイトにアップされるらしい。そうなれば更に騒ぎになるだろう。
「次、見ていくか?」
功太郎は響子にそう聞くと、響子は少し頷いた。
「知っている人だから、一応聴こうかな。」
天草裕太は何を思っているだろう。次のバンドは舞台袖で待機しているのだ。当然裕太はこの騒ぎを目にしているだろう。悪いことにはならなければ良いが。響子はそう思っていた。
少し期待はしていた。このライブの反響が良ければ、加奈子はこのバンドに入れるかもしれない。そして案の定、ライブの反響は良かったようだ。背中に感じる声援が加奈子をゾクゾクさせた。
ステージを降りて控えに戻ろうとした、四人はふと一馬の足が止まっていることに気がついた。
「どうしたんだ。花岡さん。」
すると一馬は少しうつむいてステージの方を振り返る。
「前のバンドのメンバーが、次のステージだと思って。」
「そっか。気になるか?」
「少し。」
「だったらさっさと楽器を置いていこう。どっちにしても目立つし。」
それもそうか。一馬はそう思い直して、控え室にしていた建物の方へ足を運ぶ。そしてその建物の中に入ると、周りのバンドマン達がざわついた。
「プロみたいなモノだろ?」
「何でこんな時間にするのかなぁ。もう少し主催者も考えてもらわないと……。」
その声を無視して、五人は荷物を置いているところへ向かう。するとそこには三倉の姿があった。
「お疲れ様。良かったわ。ミスもちょこちょこあったけど、まぁそんなにライブで厳しくてもね。」
「……あー思いだしたじゃないですかぁ。俺。ソロでとちって……。」
夏目は頭を抱えながら、ギターを下ろした。その言葉に橋倉が声をかける。
「次にそんなミスをしなきゃ良いんだよ。日々成長だろ?」
「だけどさぁ。ほら、客によっては一度しか見ない人だっているんだし、その程度のギタリストだって思われたくないじゃん。」
「ははっ。夏目さんは厳しいな。牧野さんもそんなにミスがなかったじゃん。良かったな。」
その言葉に少し希望を持った。もしかしたらこのバンドでやっていけるかもしれないと。だが三倉は少し笑って言う。
「お疲れ様。牧野さん。助かったわ。キーボードがいなかったから。」
「……こちらこそありがとうございます。」
「これからも頑張ってね。」
その言葉にもう二度は無い。そう加奈子は捉えてしまった。少しうつむいて、でも精一杯の強がりを言う。
「大変勉強になりました。ありがとう御座いました。」
だがその目からは少し涙が浮かんでいる。それは嬉しいのか、悔しいのかはわからない。
「アレって「flower children」の?」
「今はロックなのか?ジャズしかしてない感じだったのに、いきなりロックなんか出来るのか?」
「どうだろうな。栗山遙人も演歌みたいなこぶしが入っている歌だし、ここはロックのフェスなんだよって。」
「ちょっとでも文句があればブーイングかけてやろうぜ。」
「だよな。ちょっとチャラチャラした感じって、鼻につくし。」
勝手なことを言っている男達の会話が聞こえる。それに響子はぐっと握りこぶしを握った。一馬がどれだけ時間を削って演奏しているのかわからないくせに。響子との時間を削ってまで練習をしていたのに、そんな中途半端な演奏をするわけが無いだろうと怒鳴りたかった。だがふとそのこぶしを緩める。
そうだ。どれだけ努力したかなど客にはわからない。それは自分の立場でもそうだ。どれだけこだわって焙煎をして丁寧にコーヒーを淹れても、評価は飲んだ客の舌であり合わなければ二度と店には来ない。それは真二郎にも通じることだ。だから客の一口はいつも緊張する。そしてそれは常連の客にも言えることだ。「落ちた」など言わせないために日々努力をしている。
それは今ステージに立っている一馬達にも言えることだ。だが響子は信じている。この場に居る客が、きっと良い物を見たと満足が出来る時間になると。
やがてドラムの男のセッティングや加奈子のキーボードのセットが終わり、ステージの五人は目を合わせた。そしてドラムの男がドラムスティックを鳴らしてカウントを始める。
キーボードとボーカル、ドラムが少しリズムを刻む。ゆっくりとしたテンポの曲に聞こえた。だが原曲とは違うアレンジに、周りが少しざわめいた。
「え?コレって……。」
キーボードの音がピアノだというのもおかしな話だ。だがそのピアノは、とても聴き映えがする。何より、声が綺麗だと思った。確かに節々にこぶしが回っているような歌い方だが、それよりも声の質の問題かもしれない。
そして再びドラムがカウントを始めて、今度は一斉にボーカル以外が音を出す。その音に誰もが目を奪われた。
「きゃああああ!」
「わぁああああ!」
その場にいる誰もがステージに注目をした。スタンダードなロックだろう。みんなが知っていて、聴き馴染みのある曲だ。それでもそのステージにいる人たちがそれぞれ自分のモノにしている。
「……すごいな。アレンジをそのままって訳じゃ無くて……。」
圭太も驚いたようにそのステージを見ていた。ちらっと響子を見ると、まっすぐにステージの方を見ている。その横顔を圭太は知っている。
「flipper」でジャズのライブを二人で見に行ったとき、響子はじっとステージの方を見ていたのだ。あのステージは有名なジャズプレイヤーの中に一馬がベースを弾いていたステージだったと思う。だが一馬のペースに合わせようと、他のメンバーが必死だった。そしてステージが終わったあと、プライドが許さなかったのか他の客には一馬に合わせていた、キャリアも実力も違うのだからと他の客に言っていたのを響子は冷めたような目で見ていたのだ。
だが今の一馬を見れば、そんなことは全くないと言える。おそらくみんなの実力が同じくらいなのだろう。特にボーカルの栗山の声が心地良い。
「……。」
確かに細かいミスはあるようだ。だがそんなことを感じさせないほど、ちゃんと曲になっている。そもそものアレンジが良いようだ。
一曲目が終わっただけなのに、「ロックなんか出来るのか」とか「水をかけてやろう」と言っていたロックファンも、「遙人、遙人」とアイドルを見る目線で見ていた女も、すっかりそのバンドの虜になっていたようだ。
「わぁああああ!」
拍手と喝采に包まれ、栗山は少し笑う。そして何のトークも無くまた次の曲へ移った。
話も何も無く、三曲が終わると栗山が一言礼を言ってステージを五人は降りていく。その五人には惜しみない拍手と、声援が送られた。このあとのバンドがかわいそうだなと響子は思いながら、持っていた薄くなってしまったオレンジジュースにまた口を付ける。
「すごいねぇ。プロのバンドって。」
香はそう言って興奮したように功太郎に言った。だが功太郎は首を横に振る。
「プロじゃねぇよ。」
「何で?みんなあんなに盛り上がっててさぁ。」
「プロってのは、CDを出したりしてる奴ら。あのバンドはまだライブで初お披露目だし、曲もオリジナルじゃ無いから。」
「そうなんだ。ふーん。そう言えば最後の曲はラジオで聴いたことがあるよ。でもこっちの方が好きかな。」
香もそう言って満足そうにまたパンフレットを見ていた。
「アレンジが良かったな。あの昨日来た三倉菜々子がしたのかな。」
「三倉?」
「あぁ。昔ガールズバンドを組んで、キーボードをしていた。」
響子はそんな名前だったのかと、またパンフレットを見た。ここではメンバーの名前すら書いていない。当然、それをアレンジした女性などここに載るはずは無かったのだ。
「良いアレンジだったわ。ジャズのようで、クラシックのようで、でもベースはしっかりロックでね。」
「もはやジャンルって何?って感じがするよ。」
圭太も少し笑って、周りを見渡す。この会場は撮影禁止だ。だがカメラの存在は目に付いている。どうやらこのステージはあとで編集され、動画サイトにアップされるらしい。そうなれば更に騒ぎになるだろう。
「次、見ていくか?」
功太郎は響子にそう聞くと、響子は少し頷いた。
「知っている人だから、一応聴こうかな。」
天草裕太は何を思っているだろう。次のバンドは舞台袖で待機しているのだ。当然裕太はこの騒ぎを目にしているだろう。悪いことにはならなければ良いが。響子はそう思っていた。
少し期待はしていた。このライブの反響が良ければ、加奈子はこのバンドに入れるかもしれない。そして案の定、ライブの反響は良かったようだ。背中に感じる声援が加奈子をゾクゾクさせた。
ステージを降りて控えに戻ろうとした、四人はふと一馬の足が止まっていることに気がついた。
「どうしたんだ。花岡さん。」
すると一馬は少しうつむいてステージの方を振り返る。
「前のバンドのメンバーが、次のステージだと思って。」
「そっか。気になるか?」
「少し。」
「だったらさっさと楽器を置いていこう。どっちにしても目立つし。」
それもそうか。一馬はそう思い直して、控え室にしていた建物の方へ足を運ぶ。そしてその建物の中に入ると、周りのバンドマン達がざわついた。
「プロみたいなモノだろ?」
「何でこんな時間にするのかなぁ。もう少し主催者も考えてもらわないと……。」
その声を無視して、五人は荷物を置いているところへ向かう。するとそこには三倉の姿があった。
「お疲れ様。良かったわ。ミスもちょこちょこあったけど、まぁそんなにライブで厳しくてもね。」
「……あー思いだしたじゃないですかぁ。俺。ソロでとちって……。」
夏目は頭を抱えながら、ギターを下ろした。その言葉に橋倉が声をかける。
「次にそんなミスをしなきゃ良いんだよ。日々成長だろ?」
「だけどさぁ。ほら、客によっては一度しか見ない人だっているんだし、その程度のギタリストだって思われたくないじゃん。」
「ははっ。夏目さんは厳しいな。牧野さんもそんなにミスがなかったじゃん。良かったな。」
その言葉に少し希望を持った。もしかしたらこのバンドでやっていけるかもしれないと。だが三倉は少し笑って言う。
「お疲れ様。牧野さん。助かったわ。キーボードがいなかったから。」
「……こちらこそありがとうございます。」
「これからも頑張ってね。」
その言葉にもう二度は無い。そう加奈子は捉えてしまった。少しうつむいて、でも精一杯の強がりを言う。
「大変勉強になりました。ありがとう御座いました。」
だがその目からは少し涙が浮かんでいる。それは嬉しいのか、悔しいのかはわからない。
0
お気に入りに追加
10
あなたにおすすめの小説
エッチな下着屋さんで、〇〇を苛められちゃう女の子のお話
まゆら
恋愛
投稿を閲覧いただき、ありがとうございます(*ˊᵕˋ*)
『色気がない』と浮気された女の子が、見返したくて大人っぽい下着を買いに来たら、売っているのはエッチな下着で。店員さんにいっぱい気持ち良くされちゃうお話です。
【完結】【R18百合】女子寮ルームメイトに夜な夜なおっぱいを吸われています。
千鶴田ルト
恋愛
本編完結済み。細々と特別編を書いていくかもしれません。
風月学園女子寮。
私――舞鶴ミサが夜中に目を覚ますと、ルームメイトの藤咲ひなたが私の胸を…!
R-18ですが、いわゆる本番行為はなく、ひたすらおっぱいばかり攻めるガールズラブ小説です。
おすすめする人
・百合/GL/ガールズラブが好きな人
・ひたすらおっぱいを攻める描写が好きな人
・起きないように寝込みを襲うドキドキが好きな人
※タイトル画像はAI生成ですが、キャラクターデザインのイメージは合っています。
※私の小説に関しては誤字等あったら指摘してもらえると嬉しいです。(他の方の場合はわからないですが)
女の子にされちゃう!?「……男の子やめる?」彼女は優しく撫でた。
広田こお
恋愛
少子解消のため日本は一夫多妻制に。が、若い女性が足りない……。独身男は女性化だ!
待て?僕、結婚相手いないけど、女の子にさせられてしまうの?
「安心して、いい夫なら離婚しないで、あ・げ・る。女の子になるのはイヤでしょ?」
国の決めた結婚相手となんとか結婚して女性化はなんとか免れた。どうなる僕の結婚生活。
お尻を叩かれたあと、○○もお仕置きされちゃう女の子のお話
まゆら
恋愛
投稿を閲覧いただき、ありがとうございます(*ˊᵕˋ*)
鏡の前でお尻を叩かれながらイかされたあと、ベッドに運ばれた女の子が、イかせて欲しいと泣いちゃうぐらい優しく触られて。それならと、自分でローターに○○を押し付けさせられるお話しです。
みられたいふたり〜変態美少女痴女大生2人の破滅への危険な全裸露出〜
冷夏レイ
恋愛
美少女2人。哀香は黒髪ロング、清楚系、巨乳。悠莉は金髪ショート、勝気、スレンダー。2人は正反対だけど仲のいい普通の女子大生のはずだった。きっかけは無理やり参加させられたヌードモデル。大勢の男達に全裸を晒すという羞恥と恥辱にまみれた時間を耐え、手を繋いで歩く無言の帰り道。恥ずかしくてたまらなかった2人は誓い合う。
──もっと見られたい。
壊れてはいけないものがぐにゃりと歪んだ。
いろんなシチュエーションで見られたり、見せたりする女の子2人の危険な活動記録。たとえどこまで堕ちようとも1人じゃないから怖くない。
***
R18。エロ注意です。挿絵がほぼ全編にあります。
すこしでもえっちだと思っていただけましたら、お気に入りや感想などよろしくお願いいたします!
「ノクターンノベルズ」にも掲載しています。
クラスで一人だけ男子な僕のズボンが盗まれたので仕方無くチ○ポ丸出しで居たら何故か女子がたくさん集まって来た
pelonsan
恋愛
ここは私立嵐爛学校(しりつらんらんがっこう)、略して乱交、もとい嵐校(らんこう) ━━。
僕の名前は 竿乃 玉之介(さおの たまのすけ)。
昨日この嵐校に転校してきた至極普通の二年生。
去年まで女子校だったらしくクラスメイトが女子ばかりで不安だったんだけど、皆優しく迎えてくれて ほっとしていた矢先の翌日……
※表紙画像は自由使用可能なAI画像生成サイトで制作したものを加工しました。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる