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毎年クリスマスイブに真二郎を予約する客は、いつも決まっている。そしてその相手に、ウリセンのオーナーも目をつぶっていた。何せ、その客は寝ないでもいい、酒を飲み合うだけで良いという客なのに、料金の倍を払っていくのだから。
毎年予約しているA区にある高級ホテル。その最上階のラウンジで、真二郎はバーボンを飲んでいた。そこへやってきたのは、赤いワンピースに身を包んだ女性。広く開いた肩から見えるのは、バラの入れ墨だった。
「真ちゃん。」
女性は声をかけてその窓側の席に座った真二郎の向かいの席に座る。どこかの女優のようなオーラがあるが、その入れ墨がそうではないことを示しているように思えた。
「毎年、ありがとうございます。」
「いいのよ。年に一度、あなたの顔を見れるだけでまた来年も頑張らないとと思うわ。」
女性は黒服にカクテルを頼むと、真二郎の方を見る。真二郎が女性も相手に出来ることは知っているが、女性が真二郎を抱くことはない。よっぽど女性に飢えているなら抱くかもしれないが、今日はその様子もないのだ。
「お店は順調?」
「えぇ。今日も相当忙しかったですね。」
「そう。私のところもそうよ。綺麗になって、男に抱かれたいか、女に抱かれたいと思う人が多いのでしょうね。」
女性は誰もが耳にしたことのある全国規模のエステサロンの社長だった。年齢の割に若々しく見えるのは、そのエステのおかげなのかもしれない。
そして女性は真正のレズビアンだった。真二郎に抱かれようとは全く思わないのだろう。だから真二郎を目の前にしても、そのワンピースの胸元からこぼれそうな大きな胸を見せても誘っていない事は真二郎にもわかる。
「桃花さんは、これから?」
「えぇ。あなたもついてくるかしら。」
「遠慮します。でも……今日は家に帰りたくないかな。」
言葉では平気なふりをした。だが圭太が響子を抱いているのがわかっていて、その隣の部屋で眠るほど神経は図太くない。
「あなたといつも一緒にいるバリスタの女の子。」
「どうしました?」
「磨けば綺麗になるのに、磨こうともしないわね。若いうちなんて一瞬なのに。」
黒服が青い色のカクテルを持ってきた。それを見て、女性は少し笑う。黒服は、おそらくこの二人の関係を想像しているはずだ。そしてその黒服はおそらく歳の離れた愛人くらいにしか思っていないだろう。まさか真二郎を買っているなど思ってもいない。そして真二郎を少し見る。すると真二郎はその黒服に少し笑顔になった。帰って行く黒服の顔が少し赤い。ここでも真二郎のゲイとしての腕は健在なのだ。
「彼女は、バリスタです。美味しいコーヒーを入れて、笑顔になってもらえるのが一番の幸せだと言っていました。俺もそうです。ケーキを食べて「美味しい」といってくれるのが一番幸せだと思いますよ。」
「まるで聖人みたいな言い方をするわね。」
どれくらいのケーキを今日売ったのかわからない。ブッシュ・ド・ノエル以外にも売れたケーキはあるはずだ。そのほかにもパフェやクレープなどイートインのデザートも今日は良くはけた。
この夜景の綺麗な光の下で、そのケーキを食べている人はどれくらい居るのだろう。そしてどんな環境で食べているのだろう。
クリスマスなど、ただのお祭り騒ぎだ。だが、一年で一番ケーキを食べる日でもある。その中に真二郎が作ったケーキがあればいいと思った。
響子を駅まで送ったあと、圭太は用事があると言ってマンションとは逆方向へ行ってしまった。クリスマスイブに用事など一つしかないだろう。または、圭太は大学の時にはジャズをしていたのだという。そのライブを見に行ったのかもしれない。
その席に女が居たら。功太郎はそう思いながらシャワーを浴びていた。
真子を死なせたのに、新しい女に手を出すという神経がわからない。だがあれから五年もたっているのだ。
弁護士の石黒とカフェで話をしていたのを思い出す。
「圭太が女を死なせて五年たった。まだ五年という声もあるけど、俺はもう五年たったんだと思うよ。」
圭太と仲が良かったという幼なじみは、田舎で結婚して子供が三人居るのだという。三十になると、そんなものなのだろうか。
もしあのとき、真子が死なずにそのまま一緒になっていれば少なくとも圭太は一児の父になっていたはずだ。いや……。
功太郎は首を振ってシャワーを止める。もう昔のことだ。思い出したくないこともある。
脱衣所で体を拭き、新しい下着とスウェットの上下に身を包んだ。今日、女のところに行くのだったらベッドを使っていいだろうか。そう思いながら、そのままベッドルームへ向かう。するとそこには、大きなダブルのベッドがあった。
「なんだよ。コレ……。」
ベッドルームへ来るなと言われていた。だから初めてそのベッドを見ることになったが、一人で寝る新居は大きすぎるベッドだ。部屋もベッドで埋め尽くされているような感じにみえる。
「あれ?待てよ。」
夕べ、響子もこの部屋で寝たはずだ。そして圭太と別々に寝ていたとしたら、かなり狭い隙間で響子は寝ていたことになる。圭太の性格上、それは考えられない。とすると、一緒に寝ていたのだろうか。男と女が一緒のベッドに寝ていて何もないことがあるだろうか。色んな疑問が浮かんで消える。
「……。」
響子は少し前まで真二郎と寝ていたこともあるのだという。それは変な意味でとらえないで欲しいと言われた。響子が昔、拉致されて輪姦させられたのを、今でも恐怖に思うのだという。だから響子はたまに夢の中でもうなされる。それを押さえているのが真二郎なのだと言っていた。
「……。」
自分にはそれが出来るのだろうか。何の根拠もなく安心して良いなんて言えないし、何より自分は体を売っていたのだ。
響子が無理矢理処女を奪われたのとは訳が違う。童貞が好きな女に、金でその童貞を買ってもらった。自分がとても汚い気がする。
「資格なんてねぇよな。」
響子の側にはあの綺麗な男がいる。金色の髪を持って、白磁器のような肌を持つ男。町を歩けば誰でも振り返るほどの美貌を持った男。それが響子を守っているのだ。自分の出番はない。だがそう思えば思うほど思いが募る。
寝室のドアを閉めて、ソファに寝っ転がった。夕べ、ここで響子にキスをしてしまったのだ。寝ぼけていたとは言っても、響子はそれに答えてくれていたような気がする。
口を開けると響子の口も開いてくれた。舌が絡んできて、響子がそれに答えてくれた気がする。感じているように少し声が漏れて、離すと頬が赤くなっている。そして抱きしめたその体は柔らかくて温かかった。
「やばいな……。」
店をかけずり回っただけではなく、外も走り回ったのだ。疲れていると思っていたのに、その下だけは元気でスウェット越しでもわかるくらいそこが大きく堅くなっている。
「くそ……。」
一度抜いた方が良いと思い、スウェットに手をかけようとした。だがこのソファの上はさすがに怒られる。汚したりしたら追い出されるかもしれない。
一度ソファから立ち上がり、功太郎はトイレに向かう。そしてそのスウェットと下着を取った。するとそこはもう大きく堅くなって天を指している。
「ん……。」
手をはわせると、思わず声が漏れた。そしてその頭の中には響子の姿が浮かぶ。響子はK町に住んでいるという。眠らない町として有名な町だ。夜でも昼間のように明るく、それでも窓に遮光カーテンを引けば、部屋は暗くなって寝れると言うが音までは防げるのだろうか。
そんな部屋に一人で居るのだ。昔の恐怖と戦いながら、それでも気を張って一人で生きていこうとしている。その強がっている顔が、セックスをするとどんな風にゆがむのだろうか。
本当に好きなら求めてくるのだろうか。あの舌が、ここを舐めたりすることもあるのだろうか。触れてくることもあるのだろうか。あの細い指が体に触れるのを想像するだけで、手が早くなる。すでに先走っている汁で、そこが濡れていた。
「あ……。ああっ……。」
切ない声を上げて、放出させてしまった。勢いよく便器の中に放たれ、功太郎は少し息を切らせた。
少し前なら違う人を想ってしていた。だが今は響子しか浮かばない。
真二郎が側にいるのはわかる。適わないのはわかっている。なのに、止められない。やはり、響子のことが好きなのだ。
毎年予約しているA区にある高級ホテル。その最上階のラウンジで、真二郎はバーボンを飲んでいた。そこへやってきたのは、赤いワンピースに身を包んだ女性。広く開いた肩から見えるのは、バラの入れ墨だった。
「真ちゃん。」
女性は声をかけてその窓側の席に座った真二郎の向かいの席に座る。どこかの女優のようなオーラがあるが、その入れ墨がそうではないことを示しているように思えた。
「毎年、ありがとうございます。」
「いいのよ。年に一度、あなたの顔を見れるだけでまた来年も頑張らないとと思うわ。」
女性は黒服にカクテルを頼むと、真二郎の方を見る。真二郎が女性も相手に出来ることは知っているが、女性が真二郎を抱くことはない。よっぽど女性に飢えているなら抱くかもしれないが、今日はその様子もないのだ。
「お店は順調?」
「えぇ。今日も相当忙しかったですね。」
「そう。私のところもそうよ。綺麗になって、男に抱かれたいか、女に抱かれたいと思う人が多いのでしょうね。」
女性は誰もが耳にしたことのある全国規模のエステサロンの社長だった。年齢の割に若々しく見えるのは、そのエステのおかげなのかもしれない。
そして女性は真正のレズビアンだった。真二郎に抱かれようとは全く思わないのだろう。だから真二郎を目の前にしても、そのワンピースの胸元からこぼれそうな大きな胸を見せても誘っていない事は真二郎にもわかる。
「桃花さんは、これから?」
「えぇ。あなたもついてくるかしら。」
「遠慮します。でも……今日は家に帰りたくないかな。」
言葉では平気なふりをした。だが圭太が響子を抱いているのがわかっていて、その隣の部屋で眠るほど神経は図太くない。
「あなたといつも一緒にいるバリスタの女の子。」
「どうしました?」
「磨けば綺麗になるのに、磨こうともしないわね。若いうちなんて一瞬なのに。」
黒服が青い色のカクテルを持ってきた。それを見て、女性は少し笑う。黒服は、おそらくこの二人の関係を想像しているはずだ。そしてその黒服はおそらく歳の離れた愛人くらいにしか思っていないだろう。まさか真二郎を買っているなど思ってもいない。そして真二郎を少し見る。すると真二郎はその黒服に少し笑顔になった。帰って行く黒服の顔が少し赤い。ここでも真二郎のゲイとしての腕は健在なのだ。
「彼女は、バリスタです。美味しいコーヒーを入れて、笑顔になってもらえるのが一番の幸せだと言っていました。俺もそうです。ケーキを食べて「美味しい」といってくれるのが一番幸せだと思いますよ。」
「まるで聖人みたいな言い方をするわね。」
どれくらいのケーキを今日売ったのかわからない。ブッシュ・ド・ノエル以外にも売れたケーキはあるはずだ。そのほかにもパフェやクレープなどイートインのデザートも今日は良くはけた。
この夜景の綺麗な光の下で、そのケーキを食べている人はどれくらい居るのだろう。そしてどんな環境で食べているのだろう。
クリスマスなど、ただのお祭り騒ぎだ。だが、一年で一番ケーキを食べる日でもある。その中に真二郎が作ったケーキがあればいいと思った。
響子を駅まで送ったあと、圭太は用事があると言ってマンションとは逆方向へ行ってしまった。クリスマスイブに用事など一つしかないだろう。または、圭太は大学の時にはジャズをしていたのだという。そのライブを見に行ったのかもしれない。
その席に女が居たら。功太郎はそう思いながらシャワーを浴びていた。
真子を死なせたのに、新しい女に手を出すという神経がわからない。だがあれから五年もたっているのだ。
弁護士の石黒とカフェで話をしていたのを思い出す。
「圭太が女を死なせて五年たった。まだ五年という声もあるけど、俺はもう五年たったんだと思うよ。」
圭太と仲が良かったという幼なじみは、田舎で結婚して子供が三人居るのだという。三十になると、そんなものなのだろうか。
もしあのとき、真子が死なずにそのまま一緒になっていれば少なくとも圭太は一児の父になっていたはずだ。いや……。
功太郎は首を振ってシャワーを止める。もう昔のことだ。思い出したくないこともある。
脱衣所で体を拭き、新しい下着とスウェットの上下に身を包んだ。今日、女のところに行くのだったらベッドを使っていいだろうか。そう思いながら、そのままベッドルームへ向かう。するとそこには、大きなダブルのベッドがあった。
「なんだよ。コレ……。」
ベッドルームへ来るなと言われていた。だから初めてそのベッドを見ることになったが、一人で寝る新居は大きすぎるベッドだ。部屋もベッドで埋め尽くされているような感じにみえる。
「あれ?待てよ。」
夕べ、響子もこの部屋で寝たはずだ。そして圭太と別々に寝ていたとしたら、かなり狭い隙間で響子は寝ていたことになる。圭太の性格上、それは考えられない。とすると、一緒に寝ていたのだろうか。男と女が一緒のベッドに寝ていて何もないことがあるだろうか。色んな疑問が浮かんで消える。
「……。」
響子は少し前まで真二郎と寝ていたこともあるのだという。それは変な意味でとらえないで欲しいと言われた。響子が昔、拉致されて輪姦させられたのを、今でも恐怖に思うのだという。だから響子はたまに夢の中でもうなされる。それを押さえているのが真二郎なのだと言っていた。
「……。」
自分にはそれが出来るのだろうか。何の根拠もなく安心して良いなんて言えないし、何より自分は体を売っていたのだ。
響子が無理矢理処女を奪われたのとは訳が違う。童貞が好きな女に、金でその童貞を買ってもらった。自分がとても汚い気がする。
「資格なんてねぇよな。」
響子の側にはあの綺麗な男がいる。金色の髪を持って、白磁器のような肌を持つ男。町を歩けば誰でも振り返るほどの美貌を持った男。それが響子を守っているのだ。自分の出番はない。だがそう思えば思うほど思いが募る。
寝室のドアを閉めて、ソファに寝っ転がった。夕べ、ここで響子にキスをしてしまったのだ。寝ぼけていたとは言っても、響子はそれに答えてくれていたような気がする。
口を開けると響子の口も開いてくれた。舌が絡んできて、響子がそれに答えてくれた気がする。感じているように少し声が漏れて、離すと頬が赤くなっている。そして抱きしめたその体は柔らかくて温かかった。
「やばいな……。」
店をかけずり回っただけではなく、外も走り回ったのだ。疲れていると思っていたのに、その下だけは元気でスウェット越しでもわかるくらいそこが大きく堅くなっている。
「くそ……。」
一度抜いた方が良いと思い、スウェットに手をかけようとした。だがこのソファの上はさすがに怒られる。汚したりしたら追い出されるかもしれない。
一度ソファから立ち上がり、功太郎はトイレに向かう。そしてそのスウェットと下着を取った。するとそこはもう大きく堅くなって天を指している。
「ん……。」
手をはわせると、思わず声が漏れた。そしてその頭の中には響子の姿が浮かぶ。響子はK町に住んでいるという。眠らない町として有名な町だ。夜でも昼間のように明るく、それでも窓に遮光カーテンを引けば、部屋は暗くなって寝れると言うが音までは防げるのだろうか。
そんな部屋に一人で居るのだ。昔の恐怖と戦いながら、それでも気を張って一人で生きていこうとしている。その強がっている顔が、セックスをするとどんな風にゆがむのだろうか。
本当に好きなら求めてくるのだろうか。あの舌が、ここを舐めたりすることもあるのだろうか。触れてくることもあるのだろうか。あの細い指が体に触れるのを想像するだけで、手が早くなる。すでに先走っている汁で、そこが濡れていた。
「あ……。ああっ……。」
切ない声を上げて、放出させてしまった。勢いよく便器の中に放たれ、功太郎は少し息を切らせた。
少し前なら違う人を想ってしていた。だが今は響子しか浮かばない。
真二郎が側にいるのはわかる。適わないのはわかっている。なのに、止められない。やはり、響子のことが好きなのだ。
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