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第2章 バグ同士集まって何が悪い!
第2章までのおさらい
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※今までのストーリーのおさらいを登場人物たちが語ります。
◇◇
こんにちは!この物語の主人公の「ユー」です。
俺はゲーム好きの普通の大学生だ。
少しお調子者と言われる事が多いが、細かい周囲の評判なんて関係ない!
なぜなら俺は現実世界では、真性のぼっちだがらな。
さて自己紹介はここまでにして、『この世界』である「ファンタジア・ワールド」に転生してきた理由を説明するぜ。
一言で言ってしまえば、それは「デバッグのバイト」だった。
しかし事もあろうか転生して3日目で、俺はこの世界の『バグ』に認定されちまった。
理由は武器適正とユニークスキルが3日間のチュートリアル期間で発動しなかった事。
武器も持たせてくれず、プレイヤーの拠点であるギルドを追い出された俺。
そこで出会ったのが、この世界から現実世界に穏便に送る為に派遣された『送り人』である10歳の金髪ツインテールの美少女「シェリー」だったんだ。
この後の事はシェリーに語ってもらうぜ。
◇◇
ごきげんよう、シェリーかしら。
わたしは生まれた時からこの世界の住人かしら。
ユーお兄ちゃん曰く「NPC」というらしいのだけど、わたしには何の事か全く分かりませんの。
でも、きっと「美女」って事だと思うかしら!全くお兄ちゃんも素直じゃないかしら。
私の夢は、いつかお姫さまになって、王子様と結婚する事なの。
その為に立派な大人(レディ)になる為に奮闘中かしら!
さてさて、自己紹介はここまでにしますの。
ユーお兄ちゃんの頼みと言う事であれば、仕方ないから、わたしがストーリの続きを紹介するかしら。
『バグ』と認定されたユーお兄ちゃんは、そりゃもう「この世の終わり」って感じで、魂が抜けたような感じでしたわ。
でも、この世界から穏便に元の世界に送り届けるのが、わたしの仕事かしら。
わたしのプライドにかけて、必死になって、話しかけ続けたら、徐々に心を開いてくれたかしら。
流石、わたしね!
少しずつ会話を繰り返していくうちに、暖かいものを心に感じるようになったのは、何なのかしら?
まぁ、それは置いておいて、ユーお兄ちゃんを元の世界に送り届ける予定の『約束の森』に着いたわたしたち。
そこで待ちうけていたのは、このゲームの開発者である「フィクサー」とか言う、気持ち悪い男でしたわ。いかにもナルシストって感じで、わたしは嫌いですの!
そのフィクサーはユーお兄ちゃんの記憶を消すと言い出しましたの!
さらに、なぜかわたしも『バグ』と認定されていて、わたしもこの世界から消し去ろうとしたわ!
この世界から消え去るという事は、この世界でのわたしに関する記録もみんなから記憶も、どちらも消えることになるから大変!!
わたしとユーお兄ちゃんはフィクサーと勝負しましたの!
無事に『約束の森』を抜ける事が出来るか、という勝負かしら!!
あれは怖かったですわ…
『無覚の漆黒』とかいうでっかいサイに追われたかしら…
でもユーお兄ちゃんの活躍で、なんとか『約束の森』からわたしたちが無事に出る事できたの!
その時、わたしにはユーお兄ちゃんが『王子様』に見えましたわ。
危機を乗り越えたわたしたちは、その後も多くのモンスターから追われましたの。
そして、逃げながらたどり着いたのが、『渓流』地帯だったかしら。
そこで、ユーお兄ちゃん曰く「俺の『天使』たん」である「イオリ」お姉ちゃんに出会ったのだけど、ここから先はイオリお姉ちゃんにバトンタッチするかしら。
ではみなさん、またお会いしましょうかしら~!
◇◇
こ、こんにちわ、イオリです。
あ、あのわたし…特にこれと言った特徴もない、元の世界では、つまらない女子高生です。
あ、あえて言えばお料理が得意ですが、引っ込み思案で他人と接するのが苦手なわたしは、料理を作っても自分で食べる事が多いんです。
そんなわたしなので、元の世界でもこっちの世界でも苛められてばかりで…
鈍感で鈍いから『ニブニブ』というあだ名をつけられていたの…
こっちの世界では、パーティーに『渓流』で置き去りにされて、一人寂しく過ごしていたわ。
さらにいつの間にか『バグ』にもされてしまっていて…
わたし絶望してた…
そんな時にユーさんとシェリーちゃんに出会ったの。
最初会った時は二人ともパンツ一丁で、大きなクマに襲われていたんだから、ビックリしたなぁ。
シェリーちゃんのカボチャパンツは可愛かったな。
ユーさんはいつの間にかユニークスキルの『チャット』を取得していて、『チャット』をオンにすると口に出さなくても、心の中で会話が出来るの。
でも反面、ユーさんの思っている事が口に出さなくても、わたしたちに筒抜けで…
ユーさん、私の事『天使』とか、その他にもたくさん褒めてくださって、わたしすごく嬉しかった。
シェリーちゃんも本当の妹のようになついてくれるし。
わたし、初めて他人に認められたような気がして…
ごめんなさい!わたしの事なんて、どうでもよかったですよね!?
ストーリーの続きでしたよね!
『渓流』で出会ったわたしたちは、そのまま安全な野営地で過ごしたのだけど、翌朝から他のプレイヤーに追われる事になってしまって…
そんな中、わたしを置き去りにしたパーティーメンバーが襲撃してきたの。
ここではユーさんの機転で、最初にユーさん達を襲っていたクマと、襲撃してきた元パーティメンバーを戦わせる事に成功したの。
ユーさん…すごい!
襲撃してきた二人のうち、一人はクマと同士討ちで絶命し、もう一人も瀕死だったわ。
わたしは過去の事置いておいて、その人を助けたのだけど、回復させた瞬間にまた襲われちゃって…
それをユーさんが身を挺して助けてくれたの。
そのおかげで残りの一人もこっちの世界からは消えたわ。
ユーさんが助けてくれなかったら、わたし…
思えばその時からだったな…
ユーさんの事を考えると、
トクン
と心臓の音が高くなるの。
これは…何かしら…?
そんな事もあり、3人で逃亡の旅をする事になったのだけど…
そんな中、ユーさんが彼の幼馴染の「アカネ」さんにさらわれてしまったの。
ここから先は、そのアカネさんが説明してくれるって!
では、みなさん、またお会い出来たら、わたし嬉しいです!
◇◇
あは!やっと私の出番ね!
みなさん!こんにちは!
『メインヒロイン』のアカネです!!よろしくお願いします!
私とユーは小さな頃からの幼馴染で恋人なんだけど、現実世界でユーが東京に引っ越してからは、10年間、会う事はおろか、連絡すら取っていなかったの。
え…!?10年も連絡すら取っていなかったのに『恋人』ってのはおかしいって??
そんな細かい事、気にしてたらダメよ!
だって、私たち『結婚』の約束までしているんだもん!
私は病気(ヘルニア)が悪化したので、東京で治療と手術を受けることになったの。
だからユーに会いに行ったのだけど、こっちの世界にいるって言うじゃない?
仕方ないから、元の世界でイチャラブする為に、私がユーを元の世界に戻してあげる事にしたのよ!
あぁ、なんて私は『尽くす女』なのかしら!?
そんな私の想いも知らずに、ユーったら!
ロリ幼女と地味な女の子と3人でイチャイチャしてるじゃない!!
ぐぬぬぅぅ!
ここは強引にでも私の方を向かせないと、危険だわ!
特にあの「イオリ」とか言う女の子!あの子にユーは首ったけじゃない!!
許さない。許さない。許さない。許さない。許さない。許さない。許さない。許さない。許さない。許さない。許さない。許さない。許さない。許さない。許さない。許さない。
私は実力行使に移ったわ!
そう、こっちの世界で約束の『結婚』をして既成事実を作ってしまうのよ!
ついでに子供も作っちゃおうかしら!?あは!まだそれは早いかしら?
私はフィクサーからもらった睡眠薬を巧みに利用して、ユーをさらう事に成功したわ。
ユーを探す旅の途中で『拾った』、トサカリザードっていう大きなトカゲモンスターのくせに、トサカがなくツルッパゲな『バグ』を偵察役にして、私達の『結婚式』は進んだの。
結婚式の途中で、シェリーとイオリとトカゲが参列したいって言うから、仕方なく参列を許したわ。
まぁ、祝福してくれる人が多い程、幸せってものよね!
しかし、あと一歩の所で、ユーに私の計画が全部バラされて『結婚式』はおじゃん…
も~~!ユーはツンデレだからなぁ!みんなの前で『結婚式』をするのが恥ずかしかったのね!
今度は二人きりでしようかしら?そしてそのまま初夜…ぐへへ。
…とまあ、そんな事があって、私とトカゲの「ツルツル」は、一緒に逃亡の旅をすることにしたの。
もう離れ離れになるなんて絶対にイヤ!
ずーーーっと一緒にいようね!ユー!
いつの間にか、私もユーも『バグ』に認定されてから1週間が経っていたわ。
そんな中、嫌な女に会ったのよ…
あの悪魔のような女…「りのりん」に…
この先は「りのりん」に語らせるわ。
私はユーとイチャイチャしたいから、まったね~~!!
◇◇
ククク!こんにちわぁ!『みんなの』りのりんだよぉ!
私は『魔王』を『魔界』でやってま~す!
ついでに職業は『アイドル』でぇす!
今日も闘技場(ステージ)での謁見(コンサート)に忙しいんだから!
それはそうと、先輩達が『魔界』に足を踏み入れたのは、私が『バグ』に認定されてから6日経過した日だったなぁ。
翌日の午前12時の時点で『魔界』にいる『バグ』は、『緊急クエスト』で排除される対象になっているのに、先輩たちはのこのことやってきちゃうんだもん。
私はビックリだよぉ。
先輩達は『自分達の意思で』、私の謁見(コンサート)に参加したり、私の城を見学したりしているうちに、午前12時になっちゃったの!
ククク!これで、私の陰謀どおり…って、ごっめ~ん!
思わず心の声が出ちゃった!ユー先輩みたいに!
これでユー先輩たちも『運命共同体』になったって訳です。
私としては、このクエストが終わってからも、ユー先輩と運命を共にしてもいいかもぉ、って考えてるの。
だから、色々と側近の「ジーク」も使って画策中よぉ!
だって、何事も計画(わな)が必要って、先代魔王(おとうさん)から聞いてるもん。
ククク!これから楽しみだなぁ!
◇◇
再び「ユー」です。
え~~、なんだか後半の二人の紹介は、少しズレているような気がしなくもないのですが、ひとまずは「おさらい」は終了です。
これから新たな展開を迎えます。
みなさん、これからもよろしくお願いします!
◇◇
こんにちは!この物語の主人公の「ユー」です。
俺はゲーム好きの普通の大学生だ。
少しお調子者と言われる事が多いが、細かい周囲の評判なんて関係ない!
なぜなら俺は現実世界では、真性のぼっちだがらな。
さて自己紹介はここまでにして、『この世界』である「ファンタジア・ワールド」に転生してきた理由を説明するぜ。
一言で言ってしまえば、それは「デバッグのバイト」だった。
しかし事もあろうか転生して3日目で、俺はこの世界の『バグ』に認定されちまった。
理由は武器適正とユニークスキルが3日間のチュートリアル期間で発動しなかった事。
武器も持たせてくれず、プレイヤーの拠点であるギルドを追い出された俺。
そこで出会ったのが、この世界から現実世界に穏便に送る為に派遣された『送り人』である10歳の金髪ツインテールの美少女「シェリー」だったんだ。
この後の事はシェリーに語ってもらうぜ。
◇◇
ごきげんよう、シェリーかしら。
わたしは生まれた時からこの世界の住人かしら。
ユーお兄ちゃん曰く「NPC」というらしいのだけど、わたしには何の事か全く分かりませんの。
でも、きっと「美女」って事だと思うかしら!全くお兄ちゃんも素直じゃないかしら。
私の夢は、いつかお姫さまになって、王子様と結婚する事なの。
その為に立派な大人(レディ)になる為に奮闘中かしら!
さてさて、自己紹介はここまでにしますの。
ユーお兄ちゃんの頼みと言う事であれば、仕方ないから、わたしがストーリの続きを紹介するかしら。
『バグ』と認定されたユーお兄ちゃんは、そりゃもう「この世の終わり」って感じで、魂が抜けたような感じでしたわ。
でも、この世界から穏便に元の世界に送り届けるのが、わたしの仕事かしら。
わたしのプライドにかけて、必死になって、話しかけ続けたら、徐々に心を開いてくれたかしら。
流石、わたしね!
少しずつ会話を繰り返していくうちに、暖かいものを心に感じるようになったのは、何なのかしら?
まぁ、それは置いておいて、ユーお兄ちゃんを元の世界に送り届ける予定の『約束の森』に着いたわたしたち。
そこで待ちうけていたのは、このゲームの開発者である「フィクサー」とか言う、気持ち悪い男でしたわ。いかにもナルシストって感じで、わたしは嫌いですの!
そのフィクサーはユーお兄ちゃんの記憶を消すと言い出しましたの!
さらに、なぜかわたしも『バグ』と認定されていて、わたしもこの世界から消し去ろうとしたわ!
この世界から消え去るという事は、この世界でのわたしに関する記録もみんなから記憶も、どちらも消えることになるから大変!!
わたしとユーお兄ちゃんはフィクサーと勝負しましたの!
無事に『約束の森』を抜ける事が出来るか、という勝負かしら!!
あれは怖かったですわ…
『無覚の漆黒』とかいうでっかいサイに追われたかしら…
でもユーお兄ちゃんの活躍で、なんとか『約束の森』からわたしたちが無事に出る事できたの!
その時、わたしにはユーお兄ちゃんが『王子様』に見えましたわ。
危機を乗り越えたわたしたちは、その後も多くのモンスターから追われましたの。
そして、逃げながらたどり着いたのが、『渓流』地帯だったかしら。
そこで、ユーお兄ちゃん曰く「俺の『天使』たん」である「イオリ」お姉ちゃんに出会ったのだけど、ここから先はイオリお姉ちゃんにバトンタッチするかしら。
ではみなさん、またお会いしましょうかしら~!
◇◇
こ、こんにちわ、イオリです。
あ、あのわたし…特にこれと言った特徴もない、元の世界では、つまらない女子高生です。
あ、あえて言えばお料理が得意ですが、引っ込み思案で他人と接するのが苦手なわたしは、料理を作っても自分で食べる事が多いんです。
そんなわたしなので、元の世界でもこっちの世界でも苛められてばかりで…
鈍感で鈍いから『ニブニブ』というあだ名をつけられていたの…
こっちの世界では、パーティーに『渓流』で置き去りにされて、一人寂しく過ごしていたわ。
さらにいつの間にか『バグ』にもされてしまっていて…
わたし絶望してた…
そんな時にユーさんとシェリーちゃんに出会ったの。
最初会った時は二人ともパンツ一丁で、大きなクマに襲われていたんだから、ビックリしたなぁ。
シェリーちゃんのカボチャパンツは可愛かったな。
ユーさんはいつの間にかユニークスキルの『チャット』を取得していて、『チャット』をオンにすると口に出さなくても、心の中で会話が出来るの。
でも反面、ユーさんの思っている事が口に出さなくても、わたしたちに筒抜けで…
ユーさん、私の事『天使』とか、その他にもたくさん褒めてくださって、わたしすごく嬉しかった。
シェリーちゃんも本当の妹のようになついてくれるし。
わたし、初めて他人に認められたような気がして…
ごめんなさい!わたしの事なんて、どうでもよかったですよね!?
ストーリーの続きでしたよね!
『渓流』で出会ったわたしたちは、そのまま安全な野営地で過ごしたのだけど、翌朝から他のプレイヤーに追われる事になってしまって…
そんな中、わたしを置き去りにしたパーティーメンバーが襲撃してきたの。
ここではユーさんの機転で、最初にユーさん達を襲っていたクマと、襲撃してきた元パーティメンバーを戦わせる事に成功したの。
ユーさん…すごい!
襲撃してきた二人のうち、一人はクマと同士討ちで絶命し、もう一人も瀕死だったわ。
わたしは過去の事置いておいて、その人を助けたのだけど、回復させた瞬間にまた襲われちゃって…
それをユーさんが身を挺して助けてくれたの。
そのおかげで残りの一人もこっちの世界からは消えたわ。
ユーさんが助けてくれなかったら、わたし…
思えばその時からだったな…
ユーさんの事を考えると、
トクン
と心臓の音が高くなるの。
これは…何かしら…?
そんな事もあり、3人で逃亡の旅をする事になったのだけど…
そんな中、ユーさんが彼の幼馴染の「アカネ」さんにさらわれてしまったの。
ここから先は、そのアカネさんが説明してくれるって!
では、みなさん、またお会い出来たら、わたし嬉しいです!
◇◇
あは!やっと私の出番ね!
みなさん!こんにちは!
『メインヒロイン』のアカネです!!よろしくお願いします!
私とユーは小さな頃からの幼馴染で恋人なんだけど、現実世界でユーが東京に引っ越してからは、10年間、会う事はおろか、連絡すら取っていなかったの。
え…!?10年も連絡すら取っていなかったのに『恋人』ってのはおかしいって??
そんな細かい事、気にしてたらダメよ!
だって、私たち『結婚』の約束までしているんだもん!
私は病気(ヘルニア)が悪化したので、東京で治療と手術を受けることになったの。
だからユーに会いに行ったのだけど、こっちの世界にいるって言うじゃない?
仕方ないから、元の世界でイチャラブする為に、私がユーを元の世界に戻してあげる事にしたのよ!
あぁ、なんて私は『尽くす女』なのかしら!?
そんな私の想いも知らずに、ユーったら!
ロリ幼女と地味な女の子と3人でイチャイチャしてるじゃない!!
ぐぬぬぅぅ!
ここは強引にでも私の方を向かせないと、危険だわ!
特にあの「イオリ」とか言う女の子!あの子にユーは首ったけじゃない!!
許さない。許さない。許さない。許さない。許さない。許さない。許さない。許さない。許さない。許さない。許さない。許さない。許さない。許さない。許さない。許さない。
私は実力行使に移ったわ!
そう、こっちの世界で約束の『結婚』をして既成事実を作ってしまうのよ!
ついでに子供も作っちゃおうかしら!?あは!まだそれは早いかしら?
私はフィクサーからもらった睡眠薬を巧みに利用して、ユーをさらう事に成功したわ。
ユーを探す旅の途中で『拾った』、トサカリザードっていう大きなトカゲモンスターのくせに、トサカがなくツルッパゲな『バグ』を偵察役にして、私達の『結婚式』は進んだの。
結婚式の途中で、シェリーとイオリとトカゲが参列したいって言うから、仕方なく参列を許したわ。
まぁ、祝福してくれる人が多い程、幸せってものよね!
しかし、あと一歩の所で、ユーに私の計画が全部バラされて『結婚式』はおじゃん…
も~~!ユーはツンデレだからなぁ!みんなの前で『結婚式』をするのが恥ずかしかったのね!
今度は二人きりでしようかしら?そしてそのまま初夜…ぐへへ。
…とまあ、そんな事があって、私とトカゲの「ツルツル」は、一緒に逃亡の旅をすることにしたの。
もう離れ離れになるなんて絶対にイヤ!
ずーーーっと一緒にいようね!ユー!
いつの間にか、私もユーも『バグ』に認定されてから1週間が経っていたわ。
そんな中、嫌な女に会ったのよ…
あの悪魔のような女…「りのりん」に…
この先は「りのりん」に語らせるわ。
私はユーとイチャイチャしたいから、まったね~~!!
◇◇
ククク!こんにちわぁ!『みんなの』りのりんだよぉ!
私は『魔王』を『魔界』でやってま~す!
ついでに職業は『アイドル』でぇす!
今日も闘技場(ステージ)での謁見(コンサート)に忙しいんだから!
それはそうと、先輩達が『魔界』に足を踏み入れたのは、私が『バグ』に認定されてから6日経過した日だったなぁ。
翌日の午前12時の時点で『魔界』にいる『バグ』は、『緊急クエスト』で排除される対象になっているのに、先輩たちはのこのことやってきちゃうんだもん。
私はビックリだよぉ。
先輩達は『自分達の意思で』、私の謁見(コンサート)に参加したり、私の城を見学したりしているうちに、午前12時になっちゃったの!
ククク!これで、私の陰謀どおり…って、ごっめ~ん!
思わず心の声が出ちゃった!ユー先輩みたいに!
これでユー先輩たちも『運命共同体』になったって訳です。
私としては、このクエストが終わってからも、ユー先輩と運命を共にしてもいいかもぉ、って考えてるの。
だから、色々と側近の「ジーク」も使って画策中よぉ!
だって、何事も計画(わな)が必要って、先代魔王(おとうさん)から聞いてるもん。
ククク!これから楽しみだなぁ!
◇◇
再び「ユー」です。
え~~、なんだか後半の二人の紹介は、少しズレているような気がしなくもないのですが、ひとまずは「おさらい」は終了です。
これから新たな展開を迎えます。
みなさん、これからもよろしくお願いします!
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