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9話
しおりを挟む食事も終わりエマと二人でテレビをエマに説明しながら見ています。テレビを見ながら質問攻めに合いますが、エマはすごい速さで日本のとこか日本語を覚えていくのでなんかとっても楽しい。
そんな楽しんです時に店から内線が鳴り、なにか問題かと思い内線に出てみると勝也です。
「右京、どおいう訳か教えろ」
「てめー勝手に内線使ってんなよ」
「良いだろ別に、それより今から上がるから」
こちらが文句を言う前に電話を切り、階段を上がって来る足音がします、俺は慌ててリビングを出て勝也を止めようと階段まで行くと、普段仕事着以外だらしない恰好しか見たこと無い勝也がスーツを着て階段を上がって来ます。俺はその姿に思わず。
「どおした勝也、肉屋辞めて就職活動か?」
「ふざけたこと言ってんじゃねーエマさんを紹介しろ」
「なんでお前に紹介しなきゃいけないんだよ」
「どこで知り合った、外人パブを俺に内緒で行ってたな」
「てめー失礼なこと言ってるとぶっ飛ばすぞ、エマはそんな女じゃねー」
そんな怒鳴り合う俺の後ろからエマが顔をだした。
「エマさん初めまして」
「勝手に話すな、エマリビングでテレビ見てな」
「でも右京さんが居ないと聞きたいこと聞けないから」
「そうだなごめん」
「てっことだから勝也帰れ」
「てめー俺を邪魔者みたいに」
「邪魔者以外ありえないだろ、帰った帰った」
「良いのかよエリカちゃんに右京が同棲してること言っても」
「別にエリカとはなんでも無いし言いたきゃ言えば」
「エリカさん?」
「エマ、なんでも無いから心配するな」
「私やっぱりお邪魔でした」
「違うんだエマ聞いてくれ」
俺は何故かエマに言い訳をし、勝也のせいでキャバクラの説明まですることに、しかしエルフの村には飲み屋すら無く説明するのに困難を極めた。勝也覚えてろよ。
「エマさん、この家に居るのは危険だから俺の家に来ないか?」
「馬鹿かお前、お前の家に行っても部屋無いじゃん」
「妹の部屋をエマさんに妹は右京の家で暮らす」
「由利ちゃんが納得する訳ないし、エマだってこんな変態の家に住んだらすぐに妊娠させられちまう」
「右京さん、エマは居ても良いの」
「エマ、当たり前だろ」
「おりがとう右京さん」
「いちゃついてんじゃねーよ、俺はただエマさんに挨拶しに来ただけなのに、いつもお前ばっかモテてなんで俺はモテないんだ」
「お前ががっついてばかりいるからじゃない、飲み行ったって直ぐにアフター誘うしお前の脳は股にぶる下がってるのかと俺でも思う」
「・・・・・」
「ごめん言いすぎた」
「俺だって俺だって、余裕が欲しいけど・・・・・」
俺は落ち込んでる勝也をしかたなくリビングに入れ、エマをきちんと紹介して帰ってもらった。
勝也は彼女で無いなら俺にも可能性があると喜んでいたが、エマの顔は引きつっていたのを勝也は気づいていない、あいつももう少し余裕をもって行動できれば彼女くらいできるだろうに、そんな俺もここ2年彼女が居ないけどな。
それから俺たちは風呂に入りまたテレビを見ていると、突然エマからエリカさんって誰と聞かれ、俺はキャバクラのシステムまでエマに教える羽目に成った。エリカとは彼女でもなんでも無いし店だけの付き合いだ。
ただ、俺に彼女が居ないことにエマが喜んでるように思えた、でもやっぱりいつかは帰るんだし、生きてる時間も世界も違うんだ。
そんなことも知らず朝アラームで目覚めると隣でエマが寝ている、寝るときは確かに部屋を別れたいい加減襲うぞ、エマは俺を試しているのかそれとも異世界に来て不安なのか俺はどおすれば良いのか生殺し状態でもう余裕が無い。
「おお、おはようございます」
「エ・マ・さ・ん・なんでここで寝てるの」
「えーと、寂しくて」
「俺だって男だよ、襲われたらどするの?」
「でも今まで家族一緒に寝てたから寂しくて、それに右京さんなら大丈夫」
「・・・・」
俺は大丈夫の意味を聞けなかった。襲われない大丈夫なのか襲われても良い大丈夫なのか俺はこの天真爛漫な彼女をどおしたら良いのか解らない。
「今日は私が朝ご飯作るから見てて」
「大丈夫か?」
「大丈夫、昨日買ったパンが有るしスープとサラダ作るね」
インスタントのスープとサラダだけなんで誰でもできるけどエマはやり切った感を出して、俺に褒めてほしそうにしてるのを見て誰でもできるでしょうと思いながらも、エマの頭を撫でてしまった。
「えへへ、お料理は家でも手伝っていたから任せて」
「じゃ、慣れるまで一緒に作ろう」
「うん」
「今日はさすがに仕事しないといけないから、エマは勉強してて」
「うん、勉強してる」
「後で一緒に本屋でエマが読める本買いに行こう」
俺は翔子さんが出社してくる前に店い降り、昨日の失敗は二度としない。
みんなが出社してので朝礼をして昨日のことを謝った。
「昨日はすまん勝手に休んで、みんなもいろいろ聞きたいことも有るだろう、金曜日に歓迎会を開こうと思うその時詳しく話すから勘弁してくれ、店は焼き肉屋にするから参加できる人は翔子さんに言ってくれ、店の予約は翔子さん頼む」
「わかったいつものところで良いよね」
「かまわない」
高級では無いが個人経営で美味しいお見せた、配送の男たちなんか高級店なんて連れて行ったらいくら掛かるかわからん。
「それと金曜日は夜間の緊急配達はできないことを伝えといてくれ」
「「「はい」」」」
こう言う時だけ返事が良いんだからまったく。
「では、今日も一日頑張りましょう」
俺は朝礼が終わり加藤さんと打ち合わせをしていると翔子さんが居ない、辺りを見回してみると家に上がるところに翔子さんの靴が、ふざけんなよおばさんいくら母ちゃんの親友でも今時給発生してるのに。
「翔子さん、仕事して」
「私は店長がエマちゃんの悪さしてないか確認してるの」
「そんなことしなくて良いですよ」
「店長の昔のことを思えば心配なのよ」
「いつの話ですか、働きだしてからは真面目にやってますよ」
「知ってる、怪我して帰ってきてないもんね、昔は」
「わわわーよけいなこと言わないでくれる」
エマがまた俺の昔のことを聞きただっていたがなんとか誤魔化せた、別に隠すほど悪いことしてないが喧嘩したり店の酒持ち出して宴会開いたくらいで、後ちょっとバイクの音で迷惑かけたくらい。
今と成っては黒歴史以外何者でもない、母ちゃんの代わりに翔子さんに子供の時から怒られててパートのおばちゃんなのに未だに頭が上がらない。
なんとか翔子さんを連れ出し仕事に取り掛かる。
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