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新婚旅行?⑧
しおりを挟むコンテナ回収もやっと終わりが見えて来た。
横浜は空を飛ぶモンスターが多く、狼や猪等の哺乳類系のモンスターは見なかった、地上に居るのは爬虫類系が多かった。
もしかすると、モンスターの世界も住み分けが進んでいるのかも知れない。
コンテナ回収も終わり、皆で倉庫内の捜索を始めると、倉庫内には大きなコウモリやネズミが居て彼女達には不評だ、それでも彼女達は資源の為と頑張って戦ってくれた、しかし食糧等はほとんどダメで保冷倉庫の一部からしか回収出来なかった。
それでも横浜から川崎まで回収をして羽田空港まで来た。
羽田空港は陸からの出入り口を閉鎖して、自衛隊と民間人が住んでいる、俺達には接点もあまり無いので今回は寄らずに、前回お世話に成ったリザードマン達が居る天王洲を目指す事にした。
クルーザーでリザードマンを探すが見つからない、どこかに移動してしまったのか、ちょっと残念に思い、リザードマン達が住んでいたレストランを目指した。
しかし見つけたレストランは見るも無惨な光景で、建物が倒壊して、まるで何台もの車が突っ込んだ様に壁に穴が空き、柱まで折れている。
俺達は諦めて、クルーザーをしまい、グリフォン達に乗り移動しようとした時に、停泊していた船の陰から2頭のリザードマンが顔を出した。
前回会った時より警戒心が強く、直ぐに逃げる体勢でいる事がよく解る。
「リザードマンさん、覚えてませんか?前にクルーザーを貰った人間ですよ」
リザードマンは顔を見合せている。
「額に大きな傷の有るリーダーさんは居ませんか?」
「・・・・死んだ」
「なにが有ったですか」
「人間、襲わないか?」
「襲いませんよ」
リザードマン2頭はジャンプして桟橋に上がる、彼女達は驚き刀に手をかけるが、俺が止めさせる。
リザードマンから話を聞くと、ワイバーンに襲われ、逃げた先で別のモンスターに襲われたらしい、モンスターの名前を言うが理解出来なかった。
その時にリーダーを始め多くの戦士が死んだらしい、今は東京湾に浮かぶ島で暮らして居る事も教えてくれた。
どうやら1頭が俺の事を覚えていた様だ、ただ人間は皆同じに見える様でクルーザーを見て近づいてい来た様だ。
リザードマン達は今新しいリーダーの元で生活して居るが、生活は困窮してるらしく、俺に食糧をくれないかと言って来た。
俺もリザードマン達とは話しも出来るので敵対したくないので、援助する事にした。
クルーザーを再度だし、リザードマンの住む島に向かった。
リザードマンが住む島はアクアラインの空気口の人工島だった、島に近づとリザードマンと一緒に頭か3つ有る白っぽい大きなトカゲもいた。
トカゲ達は俺達のクルーザーを威嚇するがリザードマン達が止めてくれた。
しかし美咲はリザードマンは平気そうだったのにトカゲは無理みたいだ、楓が美咲捕まえるが、絶対に上陸しないと船内に逃げて行った。
仕方なく俺はゼウスに乗り島に向かおうとすると、アインスの鋭い視線を感じた、俺は誤魔化す様にアインスを呼び、アインスに乗り島に向かった。
島に着くと、傷ついたリザードマンも居り、案内してくれたリザードマンに許可を取り、シルバに治療して貰った。
リザードマン達はシルバを見て、目を白黒させていたが、リザードマンの目は本当は黄色いけどね、例えですから。
シルバが治療して居ると、リーダーを紹介された、リーダーは俺が今まで対応してくれたリザードマンに比べ体がごつごつした体では無く、多分女性何だろうしなやかな体つきだ、名前を名乗られたが、シャーとしか聴こえない、多分人間には発音出来ないのだろう。
死んだリーダーの奥さんらしく、今は臨時のリーダーらしい。
話を聞くと食糧をあげても一時しのぎにしか成らないと思い、色々聞いてみた、リザードマン達は海事態初めてらしく、本当は池や沼で生活したいが、初めての場所で解らないらしく、水も不自由して困って居るらしい。
村に誘っても良いかと思うが、村には溜め池しか無く、リザードマンの生活には適さない。
何処かに池や沼って無いかな、立川の公園の池じゃ無理だよな、池ってゴルフ場しか思い付かない、有ったよ、そうだ奥多摩湖なんか良くないか、あそこなら魚もいるし木は豊富だし自然が残っている。
リーダーに提案してみたところ、リザードマン達は相談し始めた。反対する者も居るみたいだが話しは続いている、俺は明日の朝迄に決めてくれと伝え、クルーザーに戻る事にした。
さて、もしリザードマン達が移住すると成ったら移動をどうするかが問題だ、クルーザーには乗りきれないし、大きな船じゃ多摩川は登れない。
陸上から行くのは危険過ぎる、泳いで着いて来て貰うには、子供達には難しいだろうしな、電車やバスでも走って入れば良いけどな、あっ待てよ有るじゃん、川でも問題無く進める乗り物が、船で艀を引けば良いんだ、艀なら運河の輸送用に造られているから浅いところでも問題無いし、関はアイテムボックスに入れて越えれば行ける。
艀と船は放置されているの見たし、取ってこよう。
探したらエンジン付きの艀を見つけた、移動する前にリザードマンにも操縦覚えて貰おう。
来てくれると良いなと彼女達と話した、美咲だけが三首トカゲが怖いらしい。
(楓はまた、美咲にちょっかい出すと自分に帰って来る事を学習しない、また虫の時に仕返しされるぞ)
そんな馬鹿騒ぎをしながらクルーザーでゆっくり過ごした。
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