上 下
81 / 145

スケルトンダンジョン攻略②

しおりを挟む

俺達は20階層主の部屋の前に居る。



結局ここまで、マリアとグリフォン達がモンスターを倒し、新撰組の彼女達は戦闘出来ない事で、うっぷんが限界をむかえた。



「階層主は俺達が倒すから、マリアとグリフォン達は手を出さないで」



「主、我々が倒します、主は安全な所で見ていて下さい」



「ゼウス、俺達はレベルアップもしたいし、戦闘で経験も積みたいんだ」



「我々は命に賭けて主のお守りします」



「でもね、グリフォン達でも勝てない敵が来たらどうするの、一緒に戦った方が勝てる確率が上がるでしょ」



「確率がなにか解りませんが、勝てない相手なら、主を連れて全力で逃げます」



「でも、村がグリフォン達では勝てない敵が来た時に、村の全員連れて逃げられないでしょ」



「その時は我々の命に代えても、逃げる時間を稼ぎます」



「良いかい、俺達は君達に守られるだけの存在じゃ無いんだよ、一緒に戦う仲間なんだ、だから、階層主の戦闘で俺達が一緒に戦えるところを見せるから、今後は連係しながら戦おう」



「解りました、主がそこまで言うのであれば従います」



「マリアも良いよね」



「問題無いわ」



俺達は階層主の部屋に入ると、中には鎧を着けた5体のスケルトンナイトが居た。



スケルトンナイトは片手剣と盾を持ち、俺達に襲いかかって来た。



しかし、鎧を着てもスケルトン、動きは遅く、全員鎧ごとスケルトンを袈裟斬りで斬り殺した。



「主、申し訳有りませんでした。人間はか弱い者と思っておりました。主達は強いのですね」



「まだまだ、修行中だけどね」



「これからは、我々も一緒に戦わせて下さい、我々だけでは倒せない敵も、一緒に倒しましょう」



新撰組の彼女達も他のグリフォンと話しているので大丈夫だろ。



まだ、時間的には早いが、安全を考え、今日はこの部屋で休む事にした。



マリアとグリフォン達は前は、モンスターの肉を生で食べていたのに、最近は焼いた肉を好む様に成った。



しかも、塩コショウや醤油等で味付けした物を好む。



焼き加減の好みまで有って、どんな肉でもレアが良いらしい、オヤジ達に焼いた肉を貰ってからは、生では食べなく成った。



この為にアイテムボックスの中に、一つ3㌔位有る、ローストポークならぬローストオークが大量に入っている。



マリアは3個、グリフォン達は 1個ずつあげた。



俺達はオークで作ったベーコンが入った、カルボナーラを美咲が作り食べた。



ダンジョンでカセットコンロは欠かせない、他の人達はキャンプ用のコンロでカップラーメンが支流らしいが、俺達はアイテムボックスが有るから、食事を持ち込む事も出来るし、コンロが有れば美咲が料理も作ってくれる。



食事も終わり、俺はお風呂の準備をし始めた、前は簡易シャワーを使って居たが、沖田のオヤジさんに風呂を作って貰った。



洗い場も付いて、湯船も5人で入っても余裕の広さ、夫婦に成ったんだから、問題無いだろうと結婚祝に貰った。



一緒には入るが俺は変な事しないぞ、息子の忍耐力強化を頑張る、いまだに落ち着かないがな。



次は寝る準備だ、アイテムボックスからベッドを出し、マリア達には学校から拝借した、体操マットを引いてやる、マリアはもう地面に直には眠りたく無いらしい。



勿論、ベッドはキングサイズ一つに皆で寝る、寝るだけだけどね。



俺達は翌朝、朝食を食べ下に降りる事に。



21階層は熊と狼等の色々なスケルトンが待ち構えて居た。



交代で倒して行くが、皆問題無く倒して行った、マリアなんかオークスケルトンを頭からかぶりついたが、味がしないと文句を言っていた。



スケルトンの骨には髄は無いみたいだ。



過剰戦力過ぎた為、手応えが無いのか、彼女達の不満が溜まる、流石に武術をやってるだけ有って油断は無いが、とんでも無い事を言い出した。



「雅也さん、新婚旅行に都内に狩りに行きたい」



「恋花さん、それはちょっと」



(そんな殺伐とした、新婚旅行なんて嫌だ)



しかし、同調した彼女達は前に、強く成ったら連れて行くと約束したと言い出した。



話し合った結果、都内よりは安全な確率が高い、横浜に行く約束をさせられた。



彼女達はウキウキしながら、どんなモンスターが居るかなと、嬉しそうに話していた。



(戦闘狂は結婚しても直らないか)



30階層まで、問題無く進み、階層主の部屋の前まで来た。



そこで、彼女達が4人だけで階層主と戦いたいと言い出した。



グリフォンの女性達も私達もやりたいと言い出し、実力を知るためにやると言う事で、今回は新撰組だけで戦う事にした、ただし危険と感じたら救援に入る条件付きで許可した。



中に入ると、12匹のスケルトンウルフと3頭のスケルトンベアーがいた。



「数が多いから、手伝うぞ」



「大丈夫ですよ」

「問題無い」

「余裕だよ」

「見ていて下さい」



(あー笑顔でモンスターに向かって行くよ、恐い嫁さん貰っちゃったなー)



的確な動きでスケルトン達のコアを切り裂いて行く、4人の連係には死角は無い、一撃で倒せない敵は一人が引き付け、もう一人がコアを切り捨てる。



あれだけ居た敵がものの5分で、全滅させた。



俺は彼女達を労い声を掛けると、彼女達はストレス発散出来た見たいで笑顔だ。



俺達はそのまま下に降りる事に、31階層は骨が黒っぽい鎧を着たスケルトンナイトが現れた。



スケルトンナイトの動きは、今までのスケルトンに比べれば、速いが俺達の敵では無かった。



俺はスケルトンナイトの鎧や剣を回収係になりきり、回収だけして付いて行った。



問題無くお昼前に35階層のボス部屋の前に着いた。



ボスは皆でやる事にして挑む事に、扉を開けると、体調3㍍有る全身真っ黒なスケルトン。



俺はギアを上げ走り出しだ、俺に向かって剣を降り下ろした、しかし俺はそんな攻撃を避け、背後に回り背中からコアの有る左胸に聖剣を突き刺した。



すると、スケルトンはその場で崩れ落ちた。



彼女達から非難を浴びたが、俺も一撃で終わると思わなかったので、謝りなんとか許してもらえた。



俺はダンジョンコアを吸収して帰る事に、お昼は30階層主の部屋で食べる事にして戻る。



帰りはマリアを先頭に俺達はグリフォンに乗って行く事にしたら、速すぎてお昼ご飯を食べずに、1時間も掛からず地上に着いた。



地上に着いた俺達はお昼を食べ帰る事にした、帰りはマリアに乗って帰ると話すと、アインスは悲しそうな顔をする。



俺はアインスをなだめ、帰りはマリアに譲って貰った。









しおりを挟む
感想 125

あなたにおすすめの小説

レジェンドテイマー ~異世界に召喚されて勇者じゃないから棄てられたけど、絶対に元の世界に帰ると誓う男の物語~

裏影P
ファンタジー
【2022/9/1 一章二章大幅改稿しました。三章作成中です】 宝くじで一等十億円に当選した運河京太郎は、突然異世界に召喚されてしまう。 異世界に召喚された京太郎だったが、京太郎は既に百人以上召喚されているテイマーというクラスだったため、不要と判断されてかえされることになる。 元の世界に帰してくれると思っていた京太郎だったが、その先は死の危険が蔓延る異世界の森だった。 そこで出会った瀕死の蜘蛛の魔物と遭遇し、運よくテイムすることに成功する。 大精霊のウンディーネなど、個性溢れすぎる尖った魔物たちをテイムしていく京太郎だが、自分が元の世界に帰るときにテイムした魔物たちのことや、突然降って湧いた様な強大な力や、伝説級のスキルの存在に葛藤していく。 持っている力に振り回されぬよう、京太郎自身も力に負けない精神力を鍛えようと決意していき、絶対に元の世界に帰ることを胸に、テイマーとして異世界を生き延びていく。 ※カクヨム・小説家になろうにて同時掲載中です。

男装の皇族姫

shishamo346
ファンタジー
辺境の食糧庫と呼ばれる領地の領主の息子として誕生したアーサーは、実の父、平民の義母、腹違いの義兄と義妹に嫌われていた。 領地では、妖精憑きを嫌う文化があるため、妖精憑きに愛されるアーサーは、領地民からも嫌われていた。 しかし、領地の借金返済のために、アーサーの母は持参金をもって嫁ぎ、アーサーを次期領主とすることを母の生家である男爵家と契約で約束させられていた。 だが、誕生したアーサーは女の子であった。帝国では、跡継ぎは男のみ。そのため、アーサーは男として育てられた。 そして、十年に一度、王都で行われる舞踏会で、アーサーの復讐劇が始まることとなる。 なろうで妖精憑きシリーズの一つとして書いていたものをこちらで投稿しました。

ブロック作成スキルで、もふもふスローライフを目指すことにした

うみ
ファンタジー
 もふもふ犬と悪魔少女と共に異世界ジャングルでオートキャンプする!  俺こと日野良介は、異世界のジャングルに転移してしまった。道具も何も持たずに放り出された俺だったが、特殊能力ブロック作成でジャングルの中に安心して住める家を作る。  うっかり拾ってしまった現地人の悪魔っ娘、俺と同時に転移してきたと思われるポチ、喋るの大好き食いしん坊カラスと一緒に、少しずつ手探りで、異世界での生活を充実させていく。  サバイバル生活から楽々スローライフを目指す!   衣食住を充実させるのだ。

辺境領主は大貴族に成り上がる! チート知識でのびのび領地経営します

潮ノ海月@書籍発売中
ファンタジー
旧題:転生貴族の領地経営~チート知識を活用して、辺境領主は成り上がる! トールデント帝国と国境を接していたフレンハイム子爵領の領主バルトハイドは、突如、侵攻を開始した帝国軍から領地を守るためにルッセン砦で迎撃に向かうが、守り切れず戦死してしまう。 領主バルトハイドが戦争で死亡した事で、唯一の後継者であったアクスが跡目を継ぐことになってしまう。 アクスの前世は日本人であり、争いごとが極端に苦手であったが、領民を守るために立ち上がることを決意する。 だが、兵士の証言からしてラッセル砦を陥落させた帝国軍の数は10倍以上であることが明らかになってしまう 完全に手詰まりの中で、アクスは日本人として暮らしてきた知識を活用し、さらには領都から避難してきた獣人や亜人を仲間に引き入れ秘策を練る。 果たしてアクスは帝国軍に勝利できるのか!? これは転生貴族アクスが領地経営に奮闘し、大貴族へ成りあがる物語。

異世界転移からふざけた事情により転生へ。日本の常識は意外と非常識。

久遠 れんり
ファンタジー
普段の、何気ない日常。 事故は、予想外に起こる。 そして、異世界転移? 転生も。 気がつけば、見たことのない森。 「おーい」 と呼べば、「グギャ」とゴブリンが答える。 その時どう行動するのか。 また、その先は……。 初期は、サバイバル。 その後人里発見と、自身の立ち位置。生活基盤を確保。 有名になって、王都へ。 日本人の常識で突き進む。 そんな感じで、進みます。 ただ主人公は、ちょっと凝り性で、行きすぎる感じの日本人。そんな傾向が少しある。 異世界側では、少し非常識かもしれない。 面白がってつけた能力、超振動が意外と無敵だったりする。

異世界転生!俺はここで生きていく

おとなのふりかけ紅鮭
ファンタジー
俺の名前は長瀬達也。特に特徴のない、その辺の高校生男子だ。 同じクラスの女の子に恋をしているが、告白も出来ずにいるチキン野郎である。 今日も部活の朝練に向かう為朝も早くに家を出た。 だけど、俺は朝練に向かう途中で事故にあってしまう。 意識を失った後、目覚めたらそこは俺の知らない世界だった! 魔法あり、剣あり、ドラゴンあり!のまさに小説で読んだファンタジーの世界。 俺はそんな世界で冒険者として生きて行く事になる、はずだったのだが、何やら色々と問題が起きそうな世界だったようだ。 それでも俺は楽しくこの新しい生を歩んで行くのだ! 小説家になろうでも投稿しています。 メインはあちらですが、こちらも同じように投稿していきます。 宜しくお願いします。

器用貧乏の底辺冒険者~俺だけ使える『ステータスボード』で最強になる!~

夢・風魔
ファンタジー
*タイトル少し変更しました。 全ての能力が平均的で、これと言って突出したところもない主人公。 適正職も見つからず、未だに見習いから職業を決められずにいる。 パーティーでは荷物持ち兼、交代要員。 全ての見習い職業の「初期スキル」を使えるがそれだけ。 ある日、新しく発見されたダンジョンにパーティーメンバーと潜るとモンスターハウスに遭遇してパーティー決壊の危機に。 パーティーリーダーの裏切りによって囮にされたロイドは、仲間たちにも見捨てられひとりダンジョン内を必死に逃げ惑う。 突然地面が陥没し、そこでロイドは『ステータスボード』を手に入れた。 ロイドのステータスはオール25。 彼にはユニークスキルが備わっていた。 ステータスが強制的に平均化される、ユニークスキルが……。 ステータスボードを手に入れてからロイドの人生は一変する。 LVUPで付与されるポイントを使ってステータスUP、スキル獲得。 不器用大富豪と蔑まれてきたロイドは、ひとりで前衛後衛支援の全てをこなす 最強の冒険者として称えられるようになる・・・かも? 【過度なざまぁはありませんが、結果的にはそうなる・・みたいな?】

『収納』は異世界最強です 正直すまんかったと思ってる

農民ヤズ―
ファンタジー
「ようこそおいでくださいました。勇者さま」 そんな言葉から始まった異世界召喚。 呼び出された他の勇者は複数の<スキル>を持っているはずなのに俺は収納スキル一つだけ!? そんなふざけた事になったうえ俺たちを呼び出した国はなんだか色々とヤバそう! このままじゃ俺は殺されてしまう。そうなる前にこの国から逃げ出さないといけない。 勇者なら全員が使える収納スキルのみしか使うことのできない勇者の出来損ないと呼ばれた男が収納スキルで無双して世界を旅する物語(予定 私のメンタルは金魚掬いのポイと同じ脆さなので感想を送っていただける際は語調が強くないと嬉しく思います。 ただそれでも初心者故、度々間違えることがあるとは思いますので感想にて教えていただけるとありがたいです。 他にも今後の進展や投稿済みの箇所でこうしたほうがいいと思われた方がいらっしゃったら感想にて待ってます。 なお、書籍化に伴い内容の齟齬がありますがご了承ください。

処理中です...