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ようやくの目覚め
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およそ一・二時間ほどの巡行の中──。
道中、自分たちと同じように極駱駝《ごくらくだ》に乗っていたり、もしくは極駱駝《ごくらくだ》に幌付きの荷車を引かせていたりする者たちとすれ違ったが。
え、さっきまで魔奔流《スタンピード》が起こってたのに?
何か、こう──……悠長じゃない……?
というのが、フェアトの素直な感想。
それが向こうに伝わったのか、それとも元より話したかったのか分からないが、『先の魔奔流《スタンピード》騒動が終息した』という情報はすでに国内に広まっていると彼らが教えてくれた。
まぁ、【伝《コール》】がある以上その事自体は特におかしな事ではないものの、それはそれとして魔奔流《スタンピード》の影響で否が応にも不安定となっている筈の絶品砂海《デザートデザート》を、護衛の傭兵がいるとはいえよく横断できるな、という疑念はある。
……尤も、あの魔奔流《スタンピード》で絶品砂海《デザートデザート》に棲まう魔物の殆どが集まり、その殆どが討伐されるか喰われるかしたのだろうから、ある意味では普段よりマシなのかもというのもあるが。
すると、今度こそフェアトの呆れにも似た疑念が伝わったらしく、『こんな時でも職務を全うするなんてね』とアルシェが質問し。
それに対し、『我々にも生活がありますからね。 彼らは魔奔流《スタンピード》に参戦したかったようですが、そういう契約ですし』と荷車を広く囲むように立つ傭兵たちを見ながら回答する。
どうやら彼らは【美食国家】の街から街へと多種多様な物品を運搬し、そして売り捌く事を生業とする商人の一行であったようだ。
今は、【美食国家】が王都“アレイナ”を発ち、それこそ魔奔流《スタンピード》が起きた方角へ向かい。
その先の街や村で商売をするらしい。
もし、あの魔奔流《スタンピード》で何らかの被害が出ているのなら、多少ふっかけたとしても食糧や衣服、住居を修理する為の木材や石材を買わざるを得ないだろうと考えての事だとか──。
(商魂逞しいというか、何というか……)
呆れにも似た疑念が、完全に呆れに変わったフェアトは、浅くない溜息をついていた。
それから、その商人──というより商隊と別れて数分ほど経った時、パイクが身体を変化させてた背もたれ付きの椅子で眠りこけていた少女が、フェアトの背後で目を覚ます。
「──……ん、んん……? くあぁ……っ」
呑気に背伸びし、あくびまでする始末。
「っ! 姉さん、起きたんですね!? 身体は大丈夫ですか!? どこか痛むところは!?」
「あ、あぁ? 何だいきなり──」
そんな姉とは対照的に、フェアトはすぐさま姉の状態を確認するべく振り向きつつ、べたべたと何の躊躇もなく身体に触れていく。
いつもの冷静さなどどこへやら、あたふたしながら自分の身を案じてくる妹の姿に、スタークは何が何やらと困惑しきっていたが。
……ふと、思い出した。
「──……待て、ここはどこだ? あの蚯蚓はどうなった? まさか、お前が倒したのか?」
「……え?」
「?」
そう──こうして今、パイクが化けた何かに運ばれているのは分かれど、それ以外の事が全く以てピンとこず、ここは砂漠のどの辺りなのか、あの並び立つ者たちはどうなったのかと疑問符だらけで問いかけたはいいが。
当のフェアトから返ってきたのは、あろう事か自分が投げたものと同じ符号付きの声。
「……覚えてないんですか? 終盤で眠ってしまいましたけど、姉さんが倒したんですよ」
「あたしがぁ……?」
「……っ、ん、んんっ」
それもその筈、フェアトとしては流石に眠りに落ちる前の記憶ぐらいは残っているだろうと踏んでおり、まさか序列七位《ガボル》にとどめを刺す事となった『星を穿つ一撃』さえ覚えていないとは──……と、びっくりしたから。
という事を簡単に述べても首をかしげる姉に『きゅん』と来つつも、このまま説明しないわけにもいかない彼女は咳払いしたのち。
「……順を追って説明しますね──」
これまで起きた全てを、スタークでも分かりやすい簡単かつ短い言葉で説明し始めた。
時間としては、およそ数分ほどか──。
「──……あの蚯蚓を、あたしが……砂漠をぶっ叩いたのはうっすらと覚えてんだがな」
「その後、眠ってしまったんですよ」
「……で、その後は迷宮に──……ん?」
自分の話を聞く過程で砂漠に思い切り拳を叩き込み、そして大穴を穿った事だけは覚えていると明かしてきた為、眠ったのはそのすぐ後の事だと告げたところ、スタークは次に迷宮についての記憶を振り返らんとしたが。
そこで、ようやくある人物に気がついた。
「おい、まさか──……アルシェか?」
「……やっと気づいたのね」
「久しぶり、でもねぇよな」
「……えぇ、一日も経ってないもの」
彼女の視線の先にいたのは、フェアトたちと合流する際に駆っていた極駱駝《ごくらくだ》に姉とともに乗ったアルシェであり、ほぼ隣と言っていい位置にいたのに気づくのが遅いという皮肉じみた言葉にも、やはり彼女は気づかない。
……尤も、スタークが名前を覚えているというだけでも快挙だと言えば快挙なのだが。
たとえ、たった一日足らずの間でさえも。
「ようやっとお目覚めかい、スターク」
「長い事寝てたなぁ、おい」
一方、少し後ろを歩いてついて来ていた二人──ガウリアとティエントもまた、スタークの起床を察して笑顔で声をかけたものの。
「あん時の鉱人《ドワーフ》と──……犬のやつか」
「……せめて獣人って呼んでくんねぇかな」
「あっはっは、まぁ無事で何よりさね」
そもそも、あの激闘の最中だったという事もあってか、スタークは二人の名前を聞いておらず、ゆえに見た目で判断するしかないとはいえ犬呼ばわりされたティエントが呆れる中で、ガウリアは豪快に笑い飛ばしている。
「で、そっちは……あぁ、あんたもいたな」
「えぇ、改めて感謝させて。 ありがとう」
「気にすんな、あん時ゃ衝動的だったしな」
更に、アルシェの前に座っていた騎士にも覚えがあったスタークが話を振ると、クリセルダは手綱を握りつつも慣れた様子で丁寧に頭を下げるも、スタークとしては不甲斐ない自分に腹が立っていたがゆえの暴走だったと自覚していた為、気にするなと手を振った。
「後は知らねぇやつらが三──……あ?」
(あっ、これは……)
その後、自分たちの前を行く極駱駝《ごくらくだ》に乗った二人の衛兵と、もう一体の極駱駝《ごくらくだ》を駆る赤い外套の何某かを見た時、彼女の言葉が詰まった事に、フェアトはある事を察した──。
「……おい、どっかで会った事ねぇか?」
(やっぱり覚えてない……!!)
……そう、やはりというか何というか。
何となーく見覚えはあるものの、どうにもはっきり思い出せない真紅の外套の何某かに対し、そんなつもりはなかろうがナンパのような声をかけた事で、フェアトの疑念は確信へと変わる──序列三位《セリシア》を覚えてない、と。
少しの間、沈黙が一行を支配したが──。
「──……いや、知らんな」
「……そうか? まぁいいや」
どういう感情や考えの下なのか、セリシアはスタークの言葉を否定する事で自らの正体を隠し、これといった違和感を抱ききれなかったスタークは、そのまま興味をなくした。
(セーフ……!)
そんなやりとりを間近で聞いていたフェアトが、こんなところでの序列三位との戦闘という最悪の事態は避けられてよかったと安堵していた時、衛兵の一人がふと振り返って。
「──セリシア殿、間もなく到着します」
「……あぁ」
「……セリシアぁ? やっぱどっかで──」
何気なく──……そう、本当に何気なーくセリシアの名を口にした事により、スタークは霧散しかけていた違和感を抱きかけるも。
「たっ、楽しみですね姉さん! 姉さんが待ちに待ってた【美食国家】の王都ですよ!!」
「あ? あぁ、そうだな」
それは、すぐさま危険を察知した妹のファインプレーによって回避できたようで、スタークの興味は即座に美味しいものへと移り。
「──あ、お肉は食べちゃ駄目ですからね」
「……忘れてなかったか」
「当然です、姉さんじゃあるまいし」
「……一言多いんだよなぁ、お前は──」
この国の『闇』に触れさせない為、肉食を禁ずる約束を決して反故になどさせないという妹の言葉に、スタークは舌を打っていた。
……まぁ、尤も。
肉禁止《そのやくそく》は、とうに破られているのだが。
道中、自分たちと同じように極駱駝《ごくらくだ》に乗っていたり、もしくは極駱駝《ごくらくだ》に幌付きの荷車を引かせていたりする者たちとすれ違ったが。
え、さっきまで魔奔流《スタンピード》が起こってたのに?
何か、こう──……悠長じゃない……?
というのが、フェアトの素直な感想。
それが向こうに伝わったのか、それとも元より話したかったのか分からないが、『先の魔奔流《スタンピード》騒動が終息した』という情報はすでに国内に広まっていると彼らが教えてくれた。
まぁ、【伝《コール》】がある以上その事自体は特におかしな事ではないものの、それはそれとして魔奔流《スタンピード》の影響で否が応にも不安定となっている筈の絶品砂海《デザートデザート》を、護衛の傭兵がいるとはいえよく横断できるな、という疑念はある。
……尤も、あの魔奔流《スタンピード》で絶品砂海《デザートデザート》に棲まう魔物の殆どが集まり、その殆どが討伐されるか喰われるかしたのだろうから、ある意味では普段よりマシなのかもというのもあるが。
すると、今度こそフェアトの呆れにも似た疑念が伝わったらしく、『こんな時でも職務を全うするなんてね』とアルシェが質問し。
それに対し、『我々にも生活がありますからね。 彼らは魔奔流《スタンピード》に参戦したかったようですが、そういう契約ですし』と荷車を広く囲むように立つ傭兵たちを見ながら回答する。
どうやら彼らは【美食国家】の街から街へと多種多様な物品を運搬し、そして売り捌く事を生業とする商人の一行であったようだ。
今は、【美食国家】が王都“アレイナ”を発ち、それこそ魔奔流《スタンピード》が起きた方角へ向かい。
その先の街や村で商売をするらしい。
もし、あの魔奔流《スタンピード》で何らかの被害が出ているのなら、多少ふっかけたとしても食糧や衣服、住居を修理する為の木材や石材を買わざるを得ないだろうと考えての事だとか──。
(商魂逞しいというか、何というか……)
呆れにも似た疑念が、完全に呆れに変わったフェアトは、浅くない溜息をついていた。
それから、その商人──というより商隊と別れて数分ほど経った時、パイクが身体を変化させてた背もたれ付きの椅子で眠りこけていた少女が、フェアトの背後で目を覚ます。
「──……ん、んん……? くあぁ……っ」
呑気に背伸びし、あくびまでする始末。
「っ! 姉さん、起きたんですね!? 身体は大丈夫ですか!? どこか痛むところは!?」
「あ、あぁ? 何だいきなり──」
そんな姉とは対照的に、フェアトはすぐさま姉の状態を確認するべく振り向きつつ、べたべたと何の躊躇もなく身体に触れていく。
いつもの冷静さなどどこへやら、あたふたしながら自分の身を案じてくる妹の姿に、スタークは何が何やらと困惑しきっていたが。
……ふと、思い出した。
「──……待て、ここはどこだ? あの蚯蚓はどうなった? まさか、お前が倒したのか?」
「……え?」
「?」
そう──こうして今、パイクが化けた何かに運ばれているのは分かれど、それ以外の事が全く以てピンとこず、ここは砂漠のどの辺りなのか、あの並び立つ者たちはどうなったのかと疑問符だらけで問いかけたはいいが。
当のフェアトから返ってきたのは、あろう事か自分が投げたものと同じ符号付きの声。
「……覚えてないんですか? 終盤で眠ってしまいましたけど、姉さんが倒したんですよ」
「あたしがぁ……?」
「……っ、ん、んんっ」
それもその筈、フェアトとしては流石に眠りに落ちる前の記憶ぐらいは残っているだろうと踏んでおり、まさか序列七位《ガボル》にとどめを刺す事となった『星を穿つ一撃』さえ覚えていないとは──……と、びっくりしたから。
という事を簡単に述べても首をかしげる姉に『きゅん』と来つつも、このまま説明しないわけにもいかない彼女は咳払いしたのち。
「……順を追って説明しますね──」
これまで起きた全てを、スタークでも分かりやすい簡単かつ短い言葉で説明し始めた。
時間としては、およそ数分ほどか──。
「──……あの蚯蚓を、あたしが……砂漠をぶっ叩いたのはうっすらと覚えてんだがな」
「その後、眠ってしまったんですよ」
「……で、その後は迷宮に──……ん?」
自分の話を聞く過程で砂漠に思い切り拳を叩き込み、そして大穴を穿った事だけは覚えていると明かしてきた為、眠ったのはそのすぐ後の事だと告げたところ、スタークは次に迷宮についての記憶を振り返らんとしたが。
そこで、ようやくある人物に気がついた。
「おい、まさか──……アルシェか?」
「……やっと気づいたのね」
「久しぶり、でもねぇよな」
「……えぇ、一日も経ってないもの」
彼女の視線の先にいたのは、フェアトたちと合流する際に駆っていた極駱駝《ごくらくだ》に姉とともに乗ったアルシェであり、ほぼ隣と言っていい位置にいたのに気づくのが遅いという皮肉じみた言葉にも、やはり彼女は気づかない。
……尤も、スタークが名前を覚えているというだけでも快挙だと言えば快挙なのだが。
たとえ、たった一日足らずの間でさえも。
「ようやっとお目覚めかい、スターク」
「長い事寝てたなぁ、おい」
一方、少し後ろを歩いてついて来ていた二人──ガウリアとティエントもまた、スタークの起床を察して笑顔で声をかけたものの。
「あん時の鉱人《ドワーフ》と──……犬のやつか」
「……せめて獣人って呼んでくんねぇかな」
「あっはっは、まぁ無事で何よりさね」
そもそも、あの激闘の最中だったという事もあってか、スタークは二人の名前を聞いておらず、ゆえに見た目で判断するしかないとはいえ犬呼ばわりされたティエントが呆れる中で、ガウリアは豪快に笑い飛ばしている。
「で、そっちは……あぁ、あんたもいたな」
「えぇ、改めて感謝させて。 ありがとう」
「気にすんな、あん時ゃ衝動的だったしな」
更に、アルシェの前に座っていた騎士にも覚えがあったスタークが話を振ると、クリセルダは手綱を握りつつも慣れた様子で丁寧に頭を下げるも、スタークとしては不甲斐ない自分に腹が立っていたがゆえの暴走だったと自覚していた為、気にするなと手を振った。
「後は知らねぇやつらが三──……あ?」
(あっ、これは……)
その後、自分たちの前を行く極駱駝《ごくらくだ》に乗った二人の衛兵と、もう一体の極駱駝《ごくらくだ》を駆る赤い外套の何某かを見た時、彼女の言葉が詰まった事に、フェアトはある事を察した──。
「……おい、どっかで会った事ねぇか?」
(やっぱり覚えてない……!!)
……そう、やはりというか何というか。
何となーく見覚えはあるものの、どうにもはっきり思い出せない真紅の外套の何某かに対し、そんなつもりはなかろうがナンパのような声をかけた事で、フェアトの疑念は確信へと変わる──序列三位《セリシア》を覚えてない、と。
少しの間、沈黙が一行を支配したが──。
「──……いや、知らんな」
「……そうか? まぁいいや」
どういう感情や考えの下なのか、セリシアはスタークの言葉を否定する事で自らの正体を隠し、これといった違和感を抱ききれなかったスタークは、そのまま興味をなくした。
(セーフ……!)
そんなやりとりを間近で聞いていたフェアトが、こんなところでの序列三位との戦闘という最悪の事態は避けられてよかったと安堵していた時、衛兵の一人がふと振り返って。
「──セリシア殿、間もなく到着します」
「……あぁ」
「……セリシアぁ? やっぱどっかで──」
何気なく──……そう、本当に何気なーくセリシアの名を口にした事により、スタークは霧散しかけていた違和感を抱きかけるも。
「たっ、楽しみですね姉さん! 姉さんが待ちに待ってた【美食国家】の王都ですよ!!」
「あ? あぁ、そうだな」
それは、すぐさま危険を察知した妹のファインプレーによって回避できたようで、スタークの興味は即座に美味しいものへと移り。
「──あ、お肉は食べちゃ駄目ですからね」
「……忘れてなかったか」
「当然です、姉さんじゃあるまいし」
「……一言多いんだよなぁ、お前は──」
この国の『闇』に触れさせない為、肉食を禁ずる約束を決して反故になどさせないという妹の言葉に、スタークは舌を打っていた。
……まぁ、尤も。
肉禁止《そのやくそく》は、とうに破られているのだが。
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