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魔法・必殺技解説:その6
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◆魔法◆
◇【音《サウンド》】
属性に応じた音声で対象を惑乱させる支援魔法。
その名の通り聴覚が正常に機能している限り回避は難しく、おおよそ狙った通りの効果が見込める魔法。
ただ、しょせんは音による錯覚であり攻撃でも何でもない為、魔力量や練度によって効果は随分変わる。
実際に殺傷力を帯びさせる為には勇者や聖女、魔王や序列一位、六花の魔女や神晶竜くらいの力が必要。
本編中では、シルドが水属性を纏わせる事で磁砂竜《じさりゅう》なや分裂体に水中の音を届け、まるで溺れてしまったかのような錯覚を覚えさせる事により撃退していた。
【土音《サウンド》】なら音叉のように精神を安定させる音、或いは金属同士を擦り合わせた不快な音を発生させて。
【雷音《サウンド》】なら雷が落ちた時の音が苦手な者に限り精神を不安定にさせ、そのまま失神させる事もできる。
◇【降《フォール》】
属性に応じて空からの襲撃を行う攻撃魔法。
いつの世も、どこの世界でも頭上からの攻撃は奇襲性が非常に高く、この魔法も決して例外ではないが。
その奇襲性を発揮できるかどうかは術者次第。
何しろ術者の魔力量や練度によって高度が大きく変化し、もちろん高ければ高いほど有効であるからだ。
また、この魔法は元から自然に空から降る可能性のある属性で行使すると威力と精度が増し、雨を降らせる【水降《フォール》】、雷を落とす【雷降《フォール》】は更に有効となる。
【氷降《フォール》】なら雪、或いは雹や霰を降らせ。
【光降《フォール》】なら浄化と癒しの光の粒子を降らせる。
ただ、これは一般的な魔法使いの場合であり聖女が行使すると魔を完全に消滅させる聖光の驟雨となる。
◆必殺技◆
◇【引鉄指弾《トリガースナップ》】
スタークの馬鹿みたいな膂力からなる指パッチン。
基本的には指を弾いた時に発生する破裂音や衝撃波を狭範囲でぶつける技だが、その衝撃を対象に向けた人差し指に沿うように放つ事で銃撃っぽくもできる。
しかし威力も貫通力も銃弾とは比べ物にならない。
……もちろん遥かに凌駕するという意味で。
◇【竜装《りゅうそう》】
スタークがパイクを変化させて纏う神晶竜の鎧。
角を携えた竜の頭に四枚の羽、両手足の鋭い爪、剣にも矛にも鞭にもなり得る尻尾をその身に再現する。
剣や矛の状態では攻撃特化ゆえ、あまりに強い衝撃が相手だと傷ついたり折れたりする事もあるが、この状態だと鎧だからか【守備力】も中々のものがある。
勇竜剣《リントヴルム》をディーリヒトのオリジナルとするなら、この鎧はスタークとパイクのオリジナルだと言えよう。
◇【竜矛一掃《ヴルムスイープ》】
上述の【竜装《りゅうそう》】状態で放つ超広範囲への一撃。
剣や矛の状態で放つ【竜剣一閃《ヴルムソード》】や【竜矛一穿《ヴルムパイク》】とは異なり、この技は対多数戦闘専用の必殺技である。
分裂体とはいえ【竜種】の群れを一瞬にして消しとばすほどの威力を見せたが、あれでも本気ではない。
◇【大槌踏蹴《ハンマーストンプ》】
スタークの馬鹿みたいな膂力からなる足踏み。
以前、貧乏揺すりで小規模の地震を起こした事があったが、それを技に昇華したのがこの【大槌踏蹴《ハンマーストンプ》】。
ただ、この技は地面を揺らして地割れを起こすとかそういうのではなく、その足踏み一つで発生する震動で届く範囲に存在する全ての動きを止める事が可能。
本編中では【美食国家】の時さえ止めかけていた。
ちなみに、やろうと思えば超巨大規模で地割れを発生させて大陸を分断してしまう事も不可能ではない。
◇【螺旋条拳《ライフリングノック》】
腕の関節を無理やり外して発条のように捩り、その腕を弾性で戻す時に発生する衝撃を打撃に込める技。
威力より貫通力をメインとした技であり、そこだけを見るなら【竜矛一穿《ヴルムパイク》】に勝るとも劣らぬ力を持つ。
ただまぁ正直めちゃくちゃ痛い為、強いとは分かっていても普通の彼女であれば基本的には行使しない。
つまり本編中は普通ではなかったという事である。
◇【円月輪踵蹴《チャクラムシュート》】
スタークの馬鹿みたいな膂力からなる踵落としを直撃させず、そのまま一回転する事で放つ円状の一撃。
直撃させる【断頭落とし】が打撃であるのに対し。
こちらは対象をスパッと両断する無慈悲な斬撃。
威力は大差なく、フェアトに通じないのも同じ。
対象に触れたくない時に使う技──……らしい。
◇【一視同仁《イコール》】
かつての勇者であり双子の父親でもあるディーリヒトが生まれつき持っていた、この世で最も平等な力。
……そして、最も理不尽な力でもある。
相手がどれだけ硬くとも関係なく彼の攻撃は通り。
たとえ魔法への耐性があろうと彼の魔法は通り。
逆に、どれだけ弱い攻撃でも彼には通じてしまう。
……今のスタークと同じように。
ディーリヒトは最後の最後までこの力を自覚する事はなかったが、それでも生まれ落ちたその瞬間から本能的に使いこなし、その理不尽なまでの平等を強いる力で並び立つ者たちの殆どと魔王を討ち倒したのだ。
この力がなければ、いくら全属性に高い適性を持っていても、いくら強い正義感があっても天上の神々が彼を勇者として選定する事はなかったと断言できる。
魔王はおろか神々さえ超える力を秘めているから。
◇【音《サウンド》】
属性に応じた音声で対象を惑乱させる支援魔法。
その名の通り聴覚が正常に機能している限り回避は難しく、おおよそ狙った通りの効果が見込める魔法。
ただ、しょせんは音による錯覚であり攻撃でも何でもない為、魔力量や練度によって効果は随分変わる。
実際に殺傷力を帯びさせる為には勇者や聖女、魔王や序列一位、六花の魔女や神晶竜くらいの力が必要。
本編中では、シルドが水属性を纏わせる事で磁砂竜《じさりゅう》なや分裂体に水中の音を届け、まるで溺れてしまったかのような錯覚を覚えさせる事により撃退していた。
【土音《サウンド》】なら音叉のように精神を安定させる音、或いは金属同士を擦り合わせた不快な音を発生させて。
【雷音《サウンド》】なら雷が落ちた時の音が苦手な者に限り精神を不安定にさせ、そのまま失神させる事もできる。
◇【降《フォール》】
属性に応じて空からの襲撃を行う攻撃魔法。
いつの世も、どこの世界でも頭上からの攻撃は奇襲性が非常に高く、この魔法も決して例外ではないが。
その奇襲性を発揮できるかどうかは術者次第。
何しろ術者の魔力量や練度によって高度が大きく変化し、もちろん高ければ高いほど有効であるからだ。
また、この魔法は元から自然に空から降る可能性のある属性で行使すると威力と精度が増し、雨を降らせる【水降《フォール》】、雷を落とす【雷降《フォール》】は更に有効となる。
【氷降《フォール》】なら雪、或いは雹や霰を降らせ。
【光降《フォール》】なら浄化と癒しの光の粒子を降らせる。
ただ、これは一般的な魔法使いの場合であり聖女が行使すると魔を完全に消滅させる聖光の驟雨となる。
◆必殺技◆
◇【引鉄指弾《トリガースナップ》】
スタークの馬鹿みたいな膂力からなる指パッチン。
基本的には指を弾いた時に発生する破裂音や衝撃波を狭範囲でぶつける技だが、その衝撃を対象に向けた人差し指に沿うように放つ事で銃撃っぽくもできる。
しかし威力も貫通力も銃弾とは比べ物にならない。
……もちろん遥かに凌駕するという意味で。
◇【竜装《りゅうそう》】
スタークがパイクを変化させて纏う神晶竜の鎧。
角を携えた竜の頭に四枚の羽、両手足の鋭い爪、剣にも矛にも鞭にもなり得る尻尾をその身に再現する。
剣や矛の状態では攻撃特化ゆえ、あまりに強い衝撃が相手だと傷ついたり折れたりする事もあるが、この状態だと鎧だからか【守備力】も中々のものがある。
勇竜剣《リントヴルム》をディーリヒトのオリジナルとするなら、この鎧はスタークとパイクのオリジナルだと言えよう。
◇【竜矛一掃《ヴルムスイープ》】
上述の【竜装《りゅうそう》】状態で放つ超広範囲への一撃。
剣や矛の状態で放つ【竜剣一閃《ヴルムソード》】や【竜矛一穿《ヴルムパイク》】とは異なり、この技は対多数戦闘専用の必殺技である。
分裂体とはいえ【竜種】の群れを一瞬にして消しとばすほどの威力を見せたが、あれでも本気ではない。
◇【大槌踏蹴《ハンマーストンプ》】
スタークの馬鹿みたいな膂力からなる足踏み。
以前、貧乏揺すりで小規模の地震を起こした事があったが、それを技に昇華したのがこの【大槌踏蹴《ハンマーストンプ》】。
ただ、この技は地面を揺らして地割れを起こすとかそういうのではなく、その足踏み一つで発生する震動で届く範囲に存在する全ての動きを止める事が可能。
本編中では【美食国家】の時さえ止めかけていた。
ちなみに、やろうと思えば超巨大規模で地割れを発生させて大陸を分断してしまう事も不可能ではない。
◇【螺旋条拳《ライフリングノック》】
腕の関節を無理やり外して発条のように捩り、その腕を弾性で戻す時に発生する衝撃を打撃に込める技。
威力より貫通力をメインとした技であり、そこだけを見るなら【竜矛一穿《ヴルムパイク》】に勝るとも劣らぬ力を持つ。
ただまぁ正直めちゃくちゃ痛い為、強いとは分かっていても普通の彼女であれば基本的には行使しない。
つまり本編中は普通ではなかったという事である。
◇【円月輪踵蹴《チャクラムシュート》】
スタークの馬鹿みたいな膂力からなる踵落としを直撃させず、そのまま一回転する事で放つ円状の一撃。
直撃させる【断頭落とし】が打撃であるのに対し。
こちらは対象をスパッと両断する無慈悲な斬撃。
威力は大差なく、フェアトに通じないのも同じ。
対象に触れたくない時に使う技──……らしい。
◇【一視同仁《イコール》】
かつての勇者であり双子の父親でもあるディーリヒトが生まれつき持っていた、この世で最も平等な力。
……そして、最も理不尽な力でもある。
相手がどれだけ硬くとも関係なく彼の攻撃は通り。
たとえ魔法への耐性があろうと彼の魔法は通り。
逆に、どれだけ弱い攻撃でも彼には通じてしまう。
……今のスタークと同じように。
ディーリヒトは最後の最後までこの力を自覚する事はなかったが、それでも生まれ落ちたその瞬間から本能的に使いこなし、その理不尽なまでの平等を強いる力で並び立つ者たちの殆どと魔王を討ち倒したのだ。
この力がなければ、いくら全属性に高い適性を持っていても、いくら強い正義感があっても天上の神々が彼を勇者として選定する事はなかったと断言できる。
魔王はおろか神々さえ超える力を秘めているから。
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