298 / 1,262
第15話
(17)
しおりを挟む
「嫌な男だなっ」
「なんとでも言え。お前は、その嫌な男のものを、もうすぐ尻に突っ込まれるんだ」
鷹津に片足を抱えられ、内奥の入り口をいきなり指でまさぐられる。呻き声を洩らした和彦は上体を捩りながらシーツを握り締めた。
唾液で濡らされた指が内奥に挿入され、蠢く。和彦の内奥は、まだ感じやすいままだった。一昨日、三田村のものを受け入れて丹念に愛されたばかりだ。頑なさを取り戻してはいても、体は、与えられた肉の悦びをしっかりと覚えている。
すぐに指の数が増やされ、内奥を擦り上げられて、解される。粘膜と襞をじっくりと撫で回されて、たまらず和彦は妖しく腰を揺らしていた。
「はっ……、あっ、あぁ――」
ゆっくりと指が引き抜かれそうになり、無意識のうちに締め付ける。忌々しげに鷹津が呟いた。
「本当に、いい締まりだな。絞り上げるように、指に食いついてくる」
両足を開かれて、鷹津の逞しい腰が割り込まされてくる。乱暴に髪を掴まれて唇を塞がれたが、和彦は軽く抵抗しただけで、すぐに口腔に鷹津の舌を受け入れ、求められるまま絡め合っていた。
熱く硬い鷹津のものが、内奥の入り口に擦りつけられる。和彦が喉の奥から声を洩らすと、鷹津は薄く笑った。
「早く突っ込まれたくて、たまらないみたいだな」
「……都合よく、解釈するな……」
「少なくとも俺は、早く突っ込みたくてたまらない」
明け透けな鷹津の言葉に、和彦は瞬きも忘れて見つめてしまう。すると鷹津が再び唇を塞いできたので、今度は和彦から唇を吸ってやり、口腔に舌を差し込む。濃厚な口づけを交わしながら、鷹津のものを内奥に受け入れていた。
何度となく突き上げられ、襞と粘膜が強く擦り上げられる。蹂躙されているといってもいい。和彦は苦しさから声を上げるが、すべて鷹津の唇に吸い取られた。
これ以上なくしっかりと繋がったとき、ようやく鷹津が唇を離し、和彦は思いきり息を吸い込む。このとき、内奥深くで息づいているふてぶてしい熱の存在を、強く意識させられた。
和彦はためらいながらも、間近に寄せられた鷹津と唇を触れ合わせ、吐息を交わす。鷹津は、内奥の感触を味わうように緩やかに腰を動かし、奥深くを突いてくる。苦痛はあっという間に溶けてしまい、深い肉の悦びが生まれた瞬間だった。
「あぁっ――……」
声を上げた和彦が胸を反らすと、鷹津は大きく腰を突き上げ、内奥深くを抉ってくる。
「お前のオトコは――三田村と言ったか、そいつも、こんなふうに攻めてくれるか? 奥を突いてやると、尻をビクビクと痙攣させて、感じまくる。あとは……、中に出されるのも好きだよな。男のくせに、男の精液を尻に出されて悦ぶなんて、お前は本当に、淫乱だ」
話しながら鷹津は、力強い律動を内奥で刻む。和彦を言葉で辱めながら、鷹津自身が興奮しているようだった。
和彦は悲鳴に近い声を上げながら、容赦ない鷹津の攻めにのたうち、悶える。悔しいが、やはり感じてしまうのだ。
両足を恥ずかしげもなく左右に大きく開いた格好では、中からの刺激によって反り返り、先端から透明なしずくを滴らせるものも隠しようがない。すべて、鷹津に観察されていた。
勝ち誇ったように鷹津が笑みを浮かべ、顔に息もかかる距離で囁いてくる。
「ずいぶん苦しそうだな、佐伯」
「……う、るさ……い」
「触ってやるぜ? お前が感じてくれたほうが、お前の尻も、ますます締まりがよくなるからな」
和彦が唇を噛んで睨みつけると、鷹津は気を悪くした様子もなく、それどころか、胸の突起を激しく吸い始めた。
「あっ……」
凝った突起に歯が立てられ、扱くように引っ張られる。痛みとも疼きとも取れる感覚に、和彦は身悶える。すかさず内奥深くを突き上げられたとき、快感に一瞬息が止まる。
もう一度唆されるまでもなく、和彦は喘ぎながら鷹津の片手を取り、自分の下肢へと導く。鷹津は焦らすことなく和彦のものを握り締め、手荒く扱いてくれた。
「んあっ、あっ、あっ、い、いいっ――」
前後から押し寄せる強烈な快感に、呆気なく和彦は絶頂を迎える。精を迸らせ、自分の下腹部を濡らしていた。
「派手にイッたな。よかったか?」
激しく息を喘がせる和彦に、鷹津がそう声をかけてくる。ここで睨みつけるのは、鷹津の言葉を裏付けるだけだと思い、ささやかな仕返しをしてやった。鷹津の少し乱れたオールバックの髪を、指でくしゃくしゃと掻き乱してやったのだ。
驚いたように目を見開いた鷹津だが、すぐにニヤリと笑い、淫らな収縮を繰り返す内奥を乱暴に突き上げてきた。
「あうっ」
「次は、俺の番だな」
「なんとでも言え。お前は、その嫌な男のものを、もうすぐ尻に突っ込まれるんだ」
鷹津に片足を抱えられ、内奥の入り口をいきなり指でまさぐられる。呻き声を洩らした和彦は上体を捩りながらシーツを握り締めた。
唾液で濡らされた指が内奥に挿入され、蠢く。和彦の内奥は、まだ感じやすいままだった。一昨日、三田村のものを受け入れて丹念に愛されたばかりだ。頑なさを取り戻してはいても、体は、与えられた肉の悦びをしっかりと覚えている。
すぐに指の数が増やされ、内奥を擦り上げられて、解される。粘膜と襞をじっくりと撫で回されて、たまらず和彦は妖しく腰を揺らしていた。
「はっ……、あっ、あぁ――」
ゆっくりと指が引き抜かれそうになり、無意識のうちに締め付ける。忌々しげに鷹津が呟いた。
「本当に、いい締まりだな。絞り上げるように、指に食いついてくる」
両足を開かれて、鷹津の逞しい腰が割り込まされてくる。乱暴に髪を掴まれて唇を塞がれたが、和彦は軽く抵抗しただけで、すぐに口腔に鷹津の舌を受け入れ、求められるまま絡め合っていた。
熱く硬い鷹津のものが、内奥の入り口に擦りつけられる。和彦が喉の奥から声を洩らすと、鷹津は薄く笑った。
「早く突っ込まれたくて、たまらないみたいだな」
「……都合よく、解釈するな……」
「少なくとも俺は、早く突っ込みたくてたまらない」
明け透けな鷹津の言葉に、和彦は瞬きも忘れて見つめてしまう。すると鷹津が再び唇を塞いできたので、今度は和彦から唇を吸ってやり、口腔に舌を差し込む。濃厚な口づけを交わしながら、鷹津のものを内奥に受け入れていた。
何度となく突き上げられ、襞と粘膜が強く擦り上げられる。蹂躙されているといってもいい。和彦は苦しさから声を上げるが、すべて鷹津の唇に吸い取られた。
これ以上なくしっかりと繋がったとき、ようやく鷹津が唇を離し、和彦は思いきり息を吸い込む。このとき、内奥深くで息づいているふてぶてしい熱の存在を、強く意識させられた。
和彦はためらいながらも、間近に寄せられた鷹津と唇を触れ合わせ、吐息を交わす。鷹津は、内奥の感触を味わうように緩やかに腰を動かし、奥深くを突いてくる。苦痛はあっという間に溶けてしまい、深い肉の悦びが生まれた瞬間だった。
「あぁっ――……」
声を上げた和彦が胸を反らすと、鷹津は大きく腰を突き上げ、内奥深くを抉ってくる。
「お前のオトコは――三田村と言ったか、そいつも、こんなふうに攻めてくれるか? 奥を突いてやると、尻をビクビクと痙攣させて、感じまくる。あとは……、中に出されるのも好きだよな。男のくせに、男の精液を尻に出されて悦ぶなんて、お前は本当に、淫乱だ」
話しながら鷹津は、力強い律動を内奥で刻む。和彦を言葉で辱めながら、鷹津自身が興奮しているようだった。
和彦は悲鳴に近い声を上げながら、容赦ない鷹津の攻めにのたうち、悶える。悔しいが、やはり感じてしまうのだ。
両足を恥ずかしげもなく左右に大きく開いた格好では、中からの刺激によって反り返り、先端から透明なしずくを滴らせるものも隠しようがない。すべて、鷹津に観察されていた。
勝ち誇ったように鷹津が笑みを浮かべ、顔に息もかかる距離で囁いてくる。
「ずいぶん苦しそうだな、佐伯」
「……う、るさ……い」
「触ってやるぜ? お前が感じてくれたほうが、お前の尻も、ますます締まりがよくなるからな」
和彦が唇を噛んで睨みつけると、鷹津は気を悪くした様子もなく、それどころか、胸の突起を激しく吸い始めた。
「あっ……」
凝った突起に歯が立てられ、扱くように引っ張られる。痛みとも疼きとも取れる感覚に、和彦は身悶える。すかさず内奥深くを突き上げられたとき、快感に一瞬息が止まる。
もう一度唆されるまでもなく、和彦は喘ぎながら鷹津の片手を取り、自分の下肢へと導く。鷹津は焦らすことなく和彦のものを握り締め、手荒く扱いてくれた。
「んあっ、あっ、あっ、い、いいっ――」
前後から押し寄せる強烈な快感に、呆気なく和彦は絶頂を迎える。精を迸らせ、自分の下腹部を濡らしていた。
「派手にイッたな。よかったか?」
激しく息を喘がせる和彦に、鷹津がそう声をかけてくる。ここで睨みつけるのは、鷹津の言葉を裏付けるだけだと思い、ささやかな仕返しをしてやった。鷹津の少し乱れたオールバックの髪を、指でくしゃくしゃと掻き乱してやったのだ。
驚いたように目を見開いた鷹津だが、すぐにニヤリと笑い、淫らな収縮を繰り返す内奥を乱暴に突き上げてきた。
「あうっ」
「次は、俺の番だな」
37
お気に入りに追加
1,335
あなたにおすすめの小説
イケメンドクターは幼馴染み!夜の診察はベッドの上!?
すずなり。
恋愛
仕事帰りにケガをしてしまった私、かざね。
病院で診てくれた医師は幼馴染みだった!
「こんなにかわいくなって・・・。」
10年ぶりに再会した私たち。
お互いに気持ちを伝えられないまま・・・想いだけが加速していく。
かざね「どうしよう・・・私、ちーちゃんが好きだ。」
幼馴染『千秋』。
通称『ちーちゃん』。
きびしい一面もあるけど、優しい『ちーちゃん』。
千秋「かざねの側に・・・俺はいたい。」
自分の気持ちに気がついたあと、距離を詰めてくるのはかざねの仕事仲間の『ユウト』。
ユウト「今・・特定の『誰か』がいないなら・・・俺と付き合ってください。」
かざねは悩む。
かざね(ちーちゃんに振り向いてもらえないなら・・・・・・私がユウトさんを愛しさえすれば・・・・・忘れられる・・?)
※お話の中に出てくる病気や、治療法、職業内容などは全て架空のものです。
想像の中だけでお楽しみください。
※お話は全て想像の世界です。現実世界とはなんの関係もありません。
※コメントや感想は受け付けることができません。メンタルが薄氷なもので・・すみません。
ただただ楽しんでいただけたら嬉しいです。
すずなり。
お嬢様、お仕置の時間です。
moa
恋愛
私は御門 凛(みかど りん)、御門財閥の長女として産まれた。
両親は跡継ぎの息子が欲しかったようで女として産まれた私のことをよく思っていなかった。
私の世話は執事とメイド達がしてくれていた。
私が2歳になったとき、弟の御門 新(みかど あらた)が産まれた。
両親は念願の息子が産まれたことで私を執事とメイド達に渡し、新を連れて家を出ていってしまった。
新しい屋敷を建ててそこで暮らしているそうだが、必要な費用を送ってくれている以外は何も教えてくれてくれなかった。
私が小さい頃から執事としてずっと一緒にいる氷川 海(ひかわ かい)が身の回りの世話や勉強など色々してくれていた。
海は普段は優しくなんでもこなしてしまう完璧な執事。
しかし厳しいときは厳しくて怒らせるとすごく怖い。
海は執事としてずっと一緒にいると思っていたのにある日、私の中で何か特別な感情がある事に気付く。
しかし、愛を知らずに育ってきた私が愛と知るのは、まだ先の話。
ずっと女の子になりたかった 男の娘の私
ムーワ
BL
幼少期からどことなく男の服装をして学校に通っているのに違和感を感じていた主人公のヒデキ。
ヒデキは同級生の女の子が履いているスカートが自分でも履きたくて仕方がなかったが、母親はいつもズボンばかりでスカートは買ってくれなかった。
そんなヒデキの幼少期から大人になるまでの成長を描いたLGBT(ジェンダーレス作品)です。
くまさんのマッサージ♡
はやしかわともえ
BL
ほのぼの日常。ちょっとえっちめ。
2024.03.06
閲覧、お気に入りありがとうございます。
m(_ _)m
もう一本書く予定です。時間が掛かりそうなのでお気に入りして頂けると便利かと思います。よろしくお願い致します。
2024.03.10
完結しました!読んで頂きありがとうございます。m(_ _)m
今月25日(3/25)のピクトスクエア様のwebイベントにてこの作品のスピンオフを頒布致します。詳細はまたお知らせ致します。
2024.03.19
https://pictsquare.net/skaojqhx7lcbwqxp8i5ul7eqkorx4foy
イベントページになります。
25日0時より開始です!
※補足
サークルスペースが確定いたしました。
一次創作2: え5
にて出展させていただいてます!
2024.10.28
11/1から開催されるwebイベントにて、新作スピンオフを書いています。改めてお知らせいたします。
2024.11.01
https://pictsquare.net/4g1gw20b5ptpi85w5fmm3rsw729ifyn2
本日22時より、イベントが開催されます。
よろしければ遊びに来てください。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる