Olympus Quest

狩野 理穂

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OLYMPUS QUEST Ⅲ ~神々の復活~

【番外編】解説

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 どうも、狩野理穂です。これは「OLYMPUS QUESTⅢ~神々の復活~」における、おそらく読者の皆様が疑問に思っているであろうことを解説する回です。本編のみで理解されている方は読み飛ばしてもらって結構です。


アテナ…ギリシャ神話に登場する女神で、戦術と知恵の神です。ここまでは事実に基づいていますが、彼女が日本語を理解するのはオリジナル設定です。知恵の神だから言語理解能力を付けよう! という安直な発想です。補足として、イザナミ、イザナギは元から日本の神なので日本語は伝わります。

タイムパラドックス…主人公が言っている通り、時間モノのお約束です。時間モノ初心者の方のために簡単な例を挙げると、過去に行った自分が自分の親を殺すとします。その場合、親が死ぬために自分が生まれることがなくなり、そのために親を殺す人物もいなくなります。すると親が死ぬこともなくなり……と、矛盾が生まれますね? これがタイムパラドックスです。本作では、そのタイムパラドックスが発生する世界とは基本的に交わることのない冥界ではその影響を受けない設定です。

狂気の種…第一部ででてきたキーアイテムです。オリンポスの覇権を巡った大戦争に敗北したアテ(狂気の女神)がオリンポス神に取り入って、こっそり仕掛けた時限爆弾のようなものです。便宜上「種」と呼んでいますが実際の形状は不明です。薬のように、体積と比例して必要量や効果が出るまでの時間が変わります。

神々の強弱…基本的には「古いものが強い」。したがって、空間を造ったカオスと時間を造ったクロノスが最も強く、大地を造ったガイアと世界を創造したイザナミ・イザナギと続きます。イザナミとイザナギについては、二人がまぐわったことで世界が産まれたので、どちらか一方だと力が落ちてしまいます。

言語…残念なことに、主人公はどこかの猫型ロボットのこんにゃくを持っていません。したがって、彼がわかるのは日本語と英語が少しだけです。なのでギリシャ語はわかりません。また神は本来この世界の住人ではないので、人間と話すときはその言語に合わせますが、神独自の言語形態が存在しています。それはとてもこの世界の文字で足りる情報量ではないので、一部文字化けしてしまいますが、ご容赦ください。(もちろんオリジナル設定です)

冥界…オリクエにおいて、冥界は二つ存在します。一つはギリシャにある、ハデスの王国。もう一つはイザナミがいる荒野です。この二つは別物で、設定上は死ぬ位置によって行き先が決まります。例えば、生粋の純日本人でもギリシャで死ねばハデスの国に送られます。ただ、主人公のように特定のアイテムがあったり、神からの干渉があった場合には、その法則から外れます。

宝玉…オリジナル設定です。イザナミの力の結晶(物理)のようなもので、彼女の下位互換ともいえるでしょう。

時間流…私は、時間流を回転寿司のレーンのようにとらえています。タイムパラドックスはそのレーンを途中で分岐させて本来の道から逸れる行為。歴史の改変は途中にネタを追加して、回ってくる順番を変えるようなこと。一つの店舗に何本かのレーンがあるように、時間流も複数あります。シュタインズ・ゲートというゲームではそれをa世界線、β世界線と言っています。それらが交わることはないですよね? つまり、そういうことです。(この項は筆者独自の理論なので、なんの確証もありません)


 とりあえずはこの程度でしょうか。話が進むにつれて、また独自のわかりにくい設定が出てくるでしょう。その時は曜日に関わらずに更新していきますので、よろしくお願いします。
 また、個別に質問をしたい等ありましたらツイッターのDMまで来ていただけるとありがたいです。(常に開放しています)感想欄でも質問に答えることは可能ですが、ネタバレ設定をかけることが多くなると思います。ご容赦ください。
 それでは、今後もOlympus Questをよろしくお願いします!
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