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その14 立ち入り禁止区域にて ルース視点
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騎士団の区域から王族居住区域に入った。
当然普通の人は入れない。
立ち入り禁止区域だ。
少し歩いたらシャーリーの茶色の髪が見えた。
黒い髪の男もいた。
やっぱり一緒だ…。
何だか距離が近い。
何かされていないか心配だ。シャーリーの方に走った。
近づくとシャーリーが手を引っ張っられてほとんど引きづられかているように歩いているのが見えた。
「彼女を離してくれないかな?」
なんとか息を整えながら話す。
「私の妃にするのだ。」
は?今なんて言った。
シャーリーは僕のだからそれは無理だ。
それだけはいくら隣国の王太子の願いでも聞き入れてあげれない。
シャーリーが首を振る。
大丈夫。心配しなくてもいいよ。
僕はシャーリーにわかるようにうなずいた。
よく見るとシャーリーの髪にはお茶会で僕があげたリボンが付いている。
つまり紋章入りのものだ。
「分かるだろ?」
よかった。シャーリーがあのリボンをつけてくれていた。
隣国の王族の彼ならすぐにわかるはずだ。
一瞬ダマガラン王太子はシャーリーのリボンを見た。
僕の色のリボン。
さらにザイン公爵家の紋章が見えるはずだ。この紋章は隣国の王族ならわかるはずだ。
この国の王族の血を引くザイン公爵家の紋章。
「ザイン公爵家の…」
ダマガラン王太子の手が離れた隙にシャーリーが僕の方にかけより後ろに隠れた。
僕はシャーリーの手を引いてひとまずダマガラン王太子の前から足早に去った。
はっきり言ってこの間のルキシス副団長の件にしても、今回の件にしても、もう少し自覚してくれないかな。
君は可愛いい。
それに優しい。
他にもいろいろあるが、とにかくみんなを惹きつけるんだ。
ヒロインだからかもしれないがそれだけじゃない。
いいかげんに僕の家に縛り付けて外に出られないようにしてやりたいよ。
本当にこの頃怒ってばかりだ。
いいかげんにしないとシャーリーに嫌われてしまうな。
僕は無言のまま歩いていた。
「ごめんなさい…」
まあ今回はシャーリーが無事でひとまずよかった。
あんなところ巡回中の騎士に見つかっていたらまず三日は投獄だよ。
しかし、それならシャーリーは国外追放になると喜ぶんだろうか。
はぁ、ため息しかないな。
シャーリーの頬が赤くなっているのに気づいた。
「赤くなってる。」
シャーリーの頬に手を当てた。
「ちょっと光る…冷たいものをつきつけられて…」
は?剣をシャーリーに突き付けた?あいつ!絶対に許さない。
「他には。」
シャーリーが頬に手を当てて、かなり赤くなり下を向きごにょごにょと言葉を濁す。
「頬に…触れたというか…キ…スされたというか…。」
もう絶対無理。
ダマガラン王太子!生きてこの国からでれると思うな。
何で会ったばかりのあいつがそんなことをするんだ。
僕だってまだなのに。
さっきレオンハルト王太子殿下にはお願いされたが無理だ。
こいつなんてどこかで野垂れ死にしようか知ったことではない。
シャーリー、今の僕は怖いよね。
自分でも怒りを抑えられないのが分かる。シャーリーが悪いわけではない。
わかってるんだ。わかってるんだけど。
どうしたらいい?日に日に嫉妬心が湧き上がってくる。
シャーリーへの独占欲が強くなっていく。
シャーリー…。
僕が君を好きなんだと早く気づいて…。
僕はシャーリーと手を繋いでいる方を強く引っ張って彼女の頬にキスをした。
初めて触れた彼女の頬は柔らかく暖かかった。
後ろで彼女がゆでダコになっているのも知らず、赤くなった僕の顔を見られないようにするのが精一杯だった。
さっきの騎士団の友達はシャーリーのリボンに気づいていたんだ。
シャーリーが僕のものだという印。
少しずつ広まって行けばいい。
隠すことで心配なことが増えていくならもう言ってしまおう。
シャーリーは僕の婚約者なんだって。
みんながこの噂を知る頃には僕達は16歳になっているだろう。
その頃にはシャーリーの全てを手に入れよう。
何があっても彼女を手放さない。
誰にも渡さない。
僕は彼女がいい。
彼女だけでいいんだ。
当然普通の人は入れない。
立ち入り禁止区域だ。
少し歩いたらシャーリーの茶色の髪が見えた。
黒い髪の男もいた。
やっぱり一緒だ…。
何だか距離が近い。
何かされていないか心配だ。シャーリーの方に走った。
近づくとシャーリーが手を引っ張っられてほとんど引きづられかているように歩いているのが見えた。
「彼女を離してくれないかな?」
なんとか息を整えながら話す。
「私の妃にするのだ。」
は?今なんて言った。
シャーリーは僕のだからそれは無理だ。
それだけはいくら隣国の王太子の願いでも聞き入れてあげれない。
シャーリーが首を振る。
大丈夫。心配しなくてもいいよ。
僕はシャーリーにわかるようにうなずいた。
よく見るとシャーリーの髪にはお茶会で僕があげたリボンが付いている。
つまり紋章入りのものだ。
「分かるだろ?」
よかった。シャーリーがあのリボンをつけてくれていた。
隣国の王族の彼ならすぐにわかるはずだ。
一瞬ダマガラン王太子はシャーリーのリボンを見た。
僕の色のリボン。
さらにザイン公爵家の紋章が見えるはずだ。この紋章は隣国の王族ならわかるはずだ。
この国の王族の血を引くザイン公爵家の紋章。
「ザイン公爵家の…」
ダマガラン王太子の手が離れた隙にシャーリーが僕の方にかけより後ろに隠れた。
僕はシャーリーの手を引いてひとまずダマガラン王太子の前から足早に去った。
はっきり言ってこの間のルキシス副団長の件にしても、今回の件にしても、もう少し自覚してくれないかな。
君は可愛いい。
それに優しい。
他にもいろいろあるが、とにかくみんなを惹きつけるんだ。
ヒロインだからかもしれないがそれだけじゃない。
いいかげんに僕の家に縛り付けて外に出られないようにしてやりたいよ。
本当にこの頃怒ってばかりだ。
いいかげんにしないとシャーリーに嫌われてしまうな。
僕は無言のまま歩いていた。
「ごめんなさい…」
まあ今回はシャーリーが無事でひとまずよかった。
あんなところ巡回中の騎士に見つかっていたらまず三日は投獄だよ。
しかし、それならシャーリーは国外追放になると喜ぶんだろうか。
はぁ、ため息しかないな。
シャーリーの頬が赤くなっているのに気づいた。
「赤くなってる。」
シャーリーの頬に手を当てた。
「ちょっと光る…冷たいものをつきつけられて…」
は?剣をシャーリーに突き付けた?あいつ!絶対に許さない。
「他には。」
シャーリーが頬に手を当てて、かなり赤くなり下を向きごにょごにょと言葉を濁す。
「頬に…触れたというか…キ…スされたというか…。」
もう絶対無理。
ダマガラン王太子!生きてこの国からでれると思うな。
何で会ったばかりのあいつがそんなことをするんだ。
僕だってまだなのに。
さっきレオンハルト王太子殿下にはお願いされたが無理だ。
こいつなんてどこかで野垂れ死にしようか知ったことではない。
シャーリー、今の僕は怖いよね。
自分でも怒りを抑えられないのが分かる。シャーリーが悪いわけではない。
わかってるんだ。わかってるんだけど。
どうしたらいい?日に日に嫉妬心が湧き上がってくる。
シャーリーへの独占欲が強くなっていく。
シャーリー…。
僕が君を好きなんだと早く気づいて…。
僕はシャーリーと手を繋いでいる方を強く引っ張って彼女の頬にキスをした。
初めて触れた彼女の頬は柔らかく暖かかった。
後ろで彼女がゆでダコになっているのも知らず、赤くなった僕の顔を見られないようにするのが精一杯だった。
さっきの騎士団の友達はシャーリーのリボンに気づいていたんだ。
シャーリーが僕のものだという印。
少しずつ広まって行けばいい。
隠すことで心配なことが増えていくならもう言ってしまおう。
シャーリーは僕の婚約者なんだって。
みんながこの噂を知る頃には僕達は16歳になっているだろう。
その頃にはシャーリーの全てを手に入れよう。
何があっても彼女を手放さない。
誰にも渡さない。
僕は彼女がいい。
彼女だけでいいんだ。
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