この結婚に、恋だの愛など要りません!! ~必要なのはアナタの子種だけです。

「お前に期待するのは、その背後にある実家からの支援だけだ。それ以上のことを望む気はないし、余に愛されようと思うな」
 新婚初夜。政略結婚の相手である、国王リオネルからそう言われたマリアローザ。
 持参金目当ての結婚!? そんなの百も承知だ。だから。
 「承知しております。ただし、陛下の子種。これだけは、わたくしの腹にお納めくださいませ。子を成すこと。それが、支援の条件でございますゆえ」
 金がほしけりゃ子種を出してよ。そもそも愛だの恋だのほしいと思っていないわよ。
 出すもの出して、とっとと子どもを授けてくださいな。
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