5 / 10
その5:美少女エルフを拾った
しおりを挟む
俺はダンジョンの中をリヤカーを引いて進んでいる。
「お浄めの儀」が終わるとダンジョンに探索にでる。
それが、俺たちの日常だ。
俺は、底辺エロ絵師。36歳童貞。
金髪ツインテールの幼女賢者のロロリィに拉致され異世界の王子に転生した。
でもって、今は王子になった。
ティーバ王国の第九王子・ジーク王子だ。
しかし、なぜ王子がリヤカーを引くのか?
釈然としないものを感じつつも、俺はリヤカーを引くのである。
ダンジョンの中を最後尾。パーティの最後尾をリヤカー引いてついて行く。
俺の前には、パイォーツと魔王夫人のおっぱい1000万パワーズが歩いている。
後ろからなので、おっぱいが見えない。クソ。
先頭を歩いているのがシィーネだ。
巨大なバトルアックスをハエタタキのように軽々と持っている。
まさに、美少女打撃兵器である。
緋色の髪を揺らし、歩く姿も美しい。美少女兵器である。
皮のビキニスタイル。小麦色の肌がまぶしい。
そして、その後ろをオニィィターンだ。
スク水、白ニーソ、ランドセルの超電波!!大宇宙コスモ教の巫女の正装である。
でもって、俺の隣をロロリィが歩いている。
『ダンジョン戦争を勝ち抜いて、私は王妃になるのよ! もうね、下克上なのよ!』
ロロリィの言葉が脳内に響く。
念話だ。
思念を言葉にして送り込む魔法。
俺とロロリィは念話による会話ができた。
彼女は俺の横をトコトコと歩いている。
8歳、初潮前の天才賢者。
金髪で碧眼。長いツインテールが歩みに合わせ揺れている。
北欧の美の結晶ともいえる美貌の持ち主。
北欧の妖精であり、北欧の美の女神が造り上げた美の結晶ともいうべき工芸品。
そのレベルの美貌だ。
『まあ、頑張って「ダンジョン戦争」に勝しかねーな』
俺は念話で答えた。
俺がダンジョンでリヤカーを引いているのも、「ダンジョン戦争」のせいである。
ダンジョン戦争とはなにか?
ティーバ王国ってのがある。
俺はそこの第九王子のジーク・ティーバとなったわけだ。
ちなみに、末っ子だ。
でもって、この王国の王子は一番下の王子が成人すると「ダンジョン戦争」を実施する。
成人年齢は18歳。ちゅーことは俺の体の年齢は18になっているということだ。
ティーバ王国では次世代の王を「ダンジョン戦争」で決めるのである。
・嫁候補のハーレムパーティで参加
・1年間ダンジョンにこもる
・その1年間でダンジョンから一番「利益」得た者が王位を継ぐ
「利益」というのがポイントだ。
金はダンジョン内でモンスターを倒す。
アイテムを手に入れ換金することで稼ぐことができる。
パーティは人数制限は無い。
パーティはいくらでも大きくできる。
そうすれば、倒せるモンスターも増えるという理屈にはなる。
しかし、それはパーティの維持費の増大を意味する。
「利益」が王位を決めるのである。
つまり、あまりに大きなパーティを運用するのはリスクがでかい。
ある程度適正な規模というものがある。
それでも、支援メンバーまでいれて300人近いハーレムで乗り込んでいる王子もいるらしい。
ざっとしか情報を目にしていないので、詳しいとこまでは理解してない。
儀式やら、禁則事項やらルールが膨大過ぎるのである。
しかし、重要なことがあった。
この「ダンジョン戦争」の間、ハーレム・パーティのメンバーを孕ませてはいけないのだ。
孕ませると、王位継承権を失う。ダンジョン戦争から脱落だ。
ハーレムなのに「孕ませ禁止」という理不尽なルールなのだ。
これだけの美少女に囲まれ、種付け行為はできない。
「俺の子種で種付けしてあげるぅ~ 中にぴゅっぴゅッしてあげるからね。ちゃんと孕んでね」
ということを言いながら、俺の「赤ちゃんできちゃう器」を一気に狭く熱い穴に挿入。
キュンキュン、グリグリ、カクカク動かして、子宮口を突きまくる。
子宮口をこじ開け、中に侵入。そこで、ドピュドピュするという行為が厳しい。
「あああん、くるのぉぉ、熱い子種が子宮の中に来るのぉぉ、パンパンになっちゃうのぉぉ」
当然、美少女がこのようなことを言うこともない。
俺は童貞であった。
俺の初めての体験は、絶対に中出しドピュドピュである。
これは、ゆずれぬ俺の夢であった。
「ああん、すごぃぃ、中に熱いのがどんどん出てくるぅぅ、もう溢れちゃうよぉぉ~ 孕んじゃうぅぅ、ああん、こんな濃い子種だと赤ちゃんできちゃうぅぅ」
美少女にこう言わせたい。
また、俺の高性能「赤ちゃんできちゃう器」で突きまくれば、当然のことながら、「いいのぉぉ! 中に! 中に出して!!」と言われる。
自主訓練で鍛えまくった俺の「赤ちゃんできちゃう器」である。
美少女がヒイヒイ言うに決まっているのである。
俺は思索を続ける。
中出しをやめて、外からぶっかけ――
その考えもないではない。
途中で挿入を止める。
美少女のウネウネの肉穴から、俺の「赤ちゃんできちゃう器」を抜く。
ドピュドピュする前に抜くのだ。
これは正義なのか?
そう問う声が俺の胸の内にあった。
子種をかけて、美少女を白濁液でヌルヌルにするならば、挿入など必要ないのである。
俺の「赤ちゃんできちゃう器」であれば美少女ハーレムの全員を白濁液の海に沈めることもできる。
悪くない――
それも悪くない。
しかし、それは挿入無でできることなのだ。
やはり俺の童貞喪失は中出しドピュドピュでなけばならない。
その結論に行きつくのだ。
『なあ、ロロリィ』
俺は念話を送る
『ん、なによ?』
念話で返事をするロロリィ。
『ハーレムのパーティメンバーを孕ませると、脱落なんだよな?』
『もうね、私なら平気なのよぉ! まだ来てないから! ドピュドピュしても平気なのよ!』
ロロリィは言った。
8歳、初潮前にして、その性欲はビッチと言っていいレベルにあった。
北欧ビッチだ。
しかしだ――
俺は脳内情報を検索しているときに、ある情報を見ていたのだ。
―王族の子種は初潮前の女子でも強制排卵させて孕ませるパワーがある―
これだ。
これが事実だとすると、死んだ王子がロロリィとエロいことしても本番行為をしなかった理由が分かる。
王子は生粋のド変態で、ロロリィと2人でありとあらゆることをやっている。
現世であれば、「お巡りさんこいつです!」と通報されるレベル。
チャイナババァは卒倒だ。
しかし、挿入だけはしない。
ロリの1本筋のオマタに「赤ちゃんできちゃう器」をスリスリするにとどめている。
ロロリィのありとあらゆる場所に子種をぶっかけている。
しかし、子宮の中にだけは子種をいれていない。
おそらくは、初潮前であっても孕ます能力が、その子種にあるからである。
強制排卵というチートだ。
その能力は俺に引き継がれていると考えるべきだろう。
ドゴォォォォォーーーン!!
凄い音がして、俺たちパーティーの前を横切る形で、何かがすっ飛んできた。
そして壁に激突。
ビチャァァァ――
目の前の壁に、人間らしきものが叩きつけられた。
肉と血の塊のオブジェになっている。
身に着けていたと思われる鎧がひしゃげて転がる。
俺の顔に生暖かい物がかかった。
手で拭う。赤い。血か?
ダンジョンの分岐道から、大きな影が現れた。
巨大だ。でかい。身長4メートルはある。
岩石のような鬼だ。イメージ的には鬼と表現するしかない。
ゴツゴツとした皮膚。凶悪な顔。角もある。
唇はなく、亀裂のように開いた口にはびっしり牙が生えている。
「ぶっ殺す!!! 死ねや!! ド畜生がぁぁ!!」
シィーネが破裂するようなダッシュ。
緋色の長い髪を宙に舞わせる。
「あら、ジャイアントオーガね――」
パイォーツが言った。
長いストレートな黒髪。濡れたような艶がある。
体のラインが露わになるバブル期のお姉ちゃんが来ていたような服。
ただ、胸の部分が大きく開いて谷間が丸見え。
スカートも短い。
腰には長刀をさしている。
メガネの奥の涼やかな眼が、値踏みするように、モンスターを見ている。
戦いに参加する気配はない。
ギャァァァァアアアアアアーーース!!!
ビリビリとダンジョンを振るわせる咆哮。
緋色の髪をたなびかせ突っ込んでくるシィーネに向かって右腕を振り回した。
アンバランスなほどぶっとい腕だ。
閃光のように動くシィーネ。
「うすのろがぁぁぁ!!! 死ね! 殺す! ぶっ殺す!!!」
一気に間合いに入る。
そして、敵に背中を見せるくらい体をひねる。
しなやかな肢体が爆発的パワーを生み出す。
爆発と表現すべき速度でバトルアックスをぶん回した。
粉々に粉砕されるジャイアントオーガの右腕。
シィーネのバトルアックスが床に突き立てる。
彼女は、そのバトルアックスの握り手を起点として、そのまま逆立ちで飛ぶ。
緋色の長い髪が荒れ狂ったようになびいていた。
蹴りだ。
右脚が天に向かって伸びる。
そして、左脚がそれを追う。
ジャイアントオーガの頭部を美少女の脚が挟み込む。
美しく、そして、凄まじい威力をもった咢だ。
頭が跡形もなく粉砕される。
頭部を失ったジャイアントオーガは崩れ落ちた。
ストンとシィーネは地に立った。
ネコ科の大型肉食獣のような身のこなしだ。
小麦色の肌に緋色の長い髪。長身。
細い腰に、美しいラインを描く肢体。
気の強そうな目元も魅力的。
美少女ぞろいのハーレムだ。
しかし、美少女という点では、このシィーネが一番かもしれない。
とにかく、容姿に関して欠点が無い。
「なあ、コイツいくらだ? パイォーツ」
シィーネが訊いた。
声まで、深夜アニメのヒロイン声である。
「胃袋が1万5000グオルド。他はクズですね――」
「なんだ、しけてるな――」
シィーネはズボッと手刀をジャイアントオーガの腹に突き立てる。
楽々と腕が体の中に入っていく。
「ああ、これか? これが胃袋か?」
メチメチと、内臓を引きずり出すシィーネ。
ドロドロとした血が、飛び散っていく。
「ああ、そうですね」
「ハイよ――」
シィーネはポイッとジャイアントオーガの胃袋を投げた。
リヤカーの荷台に、べちゃりと落ちる。
強いよ……
俺のハーレムの美少女強い。
シィーネはジャイアントオーガを瞬殺。
戦闘に参加していない、パイォーツにしても戦闘力ではシィーネと互角だ。
「ん? なんだ? あれ?」
シィーネが言った。
俺はシィーネが見ている方向を見た。
なんか、緑色の物体があった。
「なんだ?」
俺は言った。
「ああああ、エルフ? エルフじゃないの?」
ロロリィが言った。
エルフ?
エルフってあのエルフ?
耳が長くて美しい、幻想世界の住人のエルフ?
マジ?
俺は走った。
いた。
エルフだ。
エルフの少女だった。
緑の長い髪。
折れてしまいそうな細い肢体。
信じられないほど長いまつ毛。
そして、エルフをエルフたる存在としている長い耳。
生きてる。
その細く緩やかなラインを描く胸が規則正しく上下していた。
「え!!!! エッルーーーフ!!! エルフじゃぁぁぁあ!!!!!」
俺絶叫であった。
俺はエルフを拾った。
当然、ハーレム要員にするのである。
「お浄めの儀」が終わるとダンジョンに探索にでる。
それが、俺たちの日常だ。
俺は、底辺エロ絵師。36歳童貞。
金髪ツインテールの幼女賢者のロロリィに拉致され異世界の王子に転生した。
でもって、今は王子になった。
ティーバ王国の第九王子・ジーク王子だ。
しかし、なぜ王子がリヤカーを引くのか?
釈然としないものを感じつつも、俺はリヤカーを引くのである。
ダンジョンの中を最後尾。パーティの最後尾をリヤカー引いてついて行く。
俺の前には、パイォーツと魔王夫人のおっぱい1000万パワーズが歩いている。
後ろからなので、おっぱいが見えない。クソ。
先頭を歩いているのがシィーネだ。
巨大なバトルアックスをハエタタキのように軽々と持っている。
まさに、美少女打撃兵器である。
緋色の髪を揺らし、歩く姿も美しい。美少女兵器である。
皮のビキニスタイル。小麦色の肌がまぶしい。
そして、その後ろをオニィィターンだ。
スク水、白ニーソ、ランドセルの超電波!!大宇宙コスモ教の巫女の正装である。
でもって、俺の隣をロロリィが歩いている。
『ダンジョン戦争を勝ち抜いて、私は王妃になるのよ! もうね、下克上なのよ!』
ロロリィの言葉が脳内に響く。
念話だ。
思念を言葉にして送り込む魔法。
俺とロロリィは念話による会話ができた。
彼女は俺の横をトコトコと歩いている。
8歳、初潮前の天才賢者。
金髪で碧眼。長いツインテールが歩みに合わせ揺れている。
北欧の美の結晶ともいえる美貌の持ち主。
北欧の妖精であり、北欧の美の女神が造り上げた美の結晶ともいうべき工芸品。
そのレベルの美貌だ。
『まあ、頑張って「ダンジョン戦争」に勝しかねーな』
俺は念話で答えた。
俺がダンジョンでリヤカーを引いているのも、「ダンジョン戦争」のせいである。
ダンジョン戦争とはなにか?
ティーバ王国ってのがある。
俺はそこの第九王子のジーク・ティーバとなったわけだ。
ちなみに、末っ子だ。
でもって、この王国の王子は一番下の王子が成人すると「ダンジョン戦争」を実施する。
成人年齢は18歳。ちゅーことは俺の体の年齢は18になっているということだ。
ティーバ王国では次世代の王を「ダンジョン戦争」で決めるのである。
・嫁候補のハーレムパーティで参加
・1年間ダンジョンにこもる
・その1年間でダンジョンから一番「利益」得た者が王位を継ぐ
「利益」というのがポイントだ。
金はダンジョン内でモンスターを倒す。
アイテムを手に入れ換金することで稼ぐことができる。
パーティは人数制限は無い。
パーティはいくらでも大きくできる。
そうすれば、倒せるモンスターも増えるという理屈にはなる。
しかし、それはパーティの維持費の増大を意味する。
「利益」が王位を決めるのである。
つまり、あまりに大きなパーティを運用するのはリスクがでかい。
ある程度適正な規模というものがある。
それでも、支援メンバーまでいれて300人近いハーレムで乗り込んでいる王子もいるらしい。
ざっとしか情報を目にしていないので、詳しいとこまでは理解してない。
儀式やら、禁則事項やらルールが膨大過ぎるのである。
しかし、重要なことがあった。
この「ダンジョン戦争」の間、ハーレム・パーティのメンバーを孕ませてはいけないのだ。
孕ませると、王位継承権を失う。ダンジョン戦争から脱落だ。
ハーレムなのに「孕ませ禁止」という理不尽なルールなのだ。
これだけの美少女に囲まれ、種付け行為はできない。
「俺の子種で種付けしてあげるぅ~ 中にぴゅっぴゅッしてあげるからね。ちゃんと孕んでね」
ということを言いながら、俺の「赤ちゃんできちゃう器」を一気に狭く熱い穴に挿入。
キュンキュン、グリグリ、カクカク動かして、子宮口を突きまくる。
子宮口をこじ開け、中に侵入。そこで、ドピュドピュするという行為が厳しい。
「あああん、くるのぉぉ、熱い子種が子宮の中に来るのぉぉ、パンパンになっちゃうのぉぉ」
当然、美少女がこのようなことを言うこともない。
俺は童貞であった。
俺の初めての体験は、絶対に中出しドピュドピュである。
これは、ゆずれぬ俺の夢であった。
「ああん、すごぃぃ、中に熱いのがどんどん出てくるぅぅ、もう溢れちゃうよぉぉ~ 孕んじゃうぅぅ、ああん、こんな濃い子種だと赤ちゃんできちゃうぅぅ」
美少女にこう言わせたい。
また、俺の高性能「赤ちゃんできちゃう器」で突きまくれば、当然のことながら、「いいのぉぉ! 中に! 中に出して!!」と言われる。
自主訓練で鍛えまくった俺の「赤ちゃんできちゃう器」である。
美少女がヒイヒイ言うに決まっているのである。
俺は思索を続ける。
中出しをやめて、外からぶっかけ――
その考えもないではない。
途中で挿入を止める。
美少女のウネウネの肉穴から、俺の「赤ちゃんできちゃう器」を抜く。
ドピュドピュする前に抜くのだ。
これは正義なのか?
そう問う声が俺の胸の内にあった。
子種をかけて、美少女を白濁液でヌルヌルにするならば、挿入など必要ないのである。
俺の「赤ちゃんできちゃう器」であれば美少女ハーレムの全員を白濁液の海に沈めることもできる。
悪くない――
それも悪くない。
しかし、それは挿入無でできることなのだ。
やはり俺の童貞喪失は中出しドピュドピュでなけばならない。
その結論に行きつくのだ。
『なあ、ロロリィ』
俺は念話を送る
『ん、なによ?』
念話で返事をするロロリィ。
『ハーレムのパーティメンバーを孕ませると、脱落なんだよな?』
『もうね、私なら平気なのよぉ! まだ来てないから! ドピュドピュしても平気なのよ!』
ロロリィは言った。
8歳、初潮前にして、その性欲はビッチと言っていいレベルにあった。
北欧ビッチだ。
しかしだ――
俺は脳内情報を検索しているときに、ある情報を見ていたのだ。
―王族の子種は初潮前の女子でも強制排卵させて孕ませるパワーがある―
これだ。
これが事実だとすると、死んだ王子がロロリィとエロいことしても本番行為をしなかった理由が分かる。
王子は生粋のド変態で、ロロリィと2人でありとあらゆることをやっている。
現世であれば、「お巡りさんこいつです!」と通報されるレベル。
チャイナババァは卒倒だ。
しかし、挿入だけはしない。
ロリの1本筋のオマタに「赤ちゃんできちゃう器」をスリスリするにとどめている。
ロロリィのありとあらゆる場所に子種をぶっかけている。
しかし、子宮の中にだけは子種をいれていない。
おそらくは、初潮前であっても孕ます能力が、その子種にあるからである。
強制排卵というチートだ。
その能力は俺に引き継がれていると考えるべきだろう。
ドゴォォォォォーーーン!!
凄い音がして、俺たちパーティーの前を横切る形で、何かがすっ飛んできた。
そして壁に激突。
ビチャァァァ――
目の前の壁に、人間らしきものが叩きつけられた。
肉と血の塊のオブジェになっている。
身に着けていたと思われる鎧がひしゃげて転がる。
俺の顔に生暖かい物がかかった。
手で拭う。赤い。血か?
ダンジョンの分岐道から、大きな影が現れた。
巨大だ。でかい。身長4メートルはある。
岩石のような鬼だ。イメージ的には鬼と表現するしかない。
ゴツゴツとした皮膚。凶悪な顔。角もある。
唇はなく、亀裂のように開いた口にはびっしり牙が生えている。
「ぶっ殺す!!! 死ねや!! ド畜生がぁぁ!!」
シィーネが破裂するようなダッシュ。
緋色の長い髪を宙に舞わせる。
「あら、ジャイアントオーガね――」
パイォーツが言った。
長いストレートな黒髪。濡れたような艶がある。
体のラインが露わになるバブル期のお姉ちゃんが来ていたような服。
ただ、胸の部分が大きく開いて谷間が丸見え。
スカートも短い。
腰には長刀をさしている。
メガネの奥の涼やかな眼が、値踏みするように、モンスターを見ている。
戦いに参加する気配はない。
ギャァァァァアアアアアアーーース!!!
ビリビリとダンジョンを振るわせる咆哮。
緋色の髪をたなびかせ突っ込んでくるシィーネに向かって右腕を振り回した。
アンバランスなほどぶっとい腕だ。
閃光のように動くシィーネ。
「うすのろがぁぁぁ!!! 死ね! 殺す! ぶっ殺す!!!」
一気に間合いに入る。
そして、敵に背中を見せるくらい体をひねる。
しなやかな肢体が爆発的パワーを生み出す。
爆発と表現すべき速度でバトルアックスをぶん回した。
粉々に粉砕されるジャイアントオーガの右腕。
シィーネのバトルアックスが床に突き立てる。
彼女は、そのバトルアックスの握り手を起点として、そのまま逆立ちで飛ぶ。
緋色の長い髪が荒れ狂ったようになびいていた。
蹴りだ。
右脚が天に向かって伸びる。
そして、左脚がそれを追う。
ジャイアントオーガの頭部を美少女の脚が挟み込む。
美しく、そして、凄まじい威力をもった咢だ。
頭が跡形もなく粉砕される。
頭部を失ったジャイアントオーガは崩れ落ちた。
ストンとシィーネは地に立った。
ネコ科の大型肉食獣のような身のこなしだ。
小麦色の肌に緋色の長い髪。長身。
細い腰に、美しいラインを描く肢体。
気の強そうな目元も魅力的。
美少女ぞろいのハーレムだ。
しかし、美少女という点では、このシィーネが一番かもしれない。
とにかく、容姿に関して欠点が無い。
「なあ、コイツいくらだ? パイォーツ」
シィーネが訊いた。
声まで、深夜アニメのヒロイン声である。
「胃袋が1万5000グオルド。他はクズですね――」
「なんだ、しけてるな――」
シィーネはズボッと手刀をジャイアントオーガの腹に突き立てる。
楽々と腕が体の中に入っていく。
「ああ、これか? これが胃袋か?」
メチメチと、内臓を引きずり出すシィーネ。
ドロドロとした血が、飛び散っていく。
「ああ、そうですね」
「ハイよ――」
シィーネはポイッとジャイアントオーガの胃袋を投げた。
リヤカーの荷台に、べちゃりと落ちる。
強いよ……
俺のハーレムの美少女強い。
シィーネはジャイアントオーガを瞬殺。
戦闘に参加していない、パイォーツにしても戦闘力ではシィーネと互角だ。
「ん? なんだ? あれ?」
シィーネが言った。
俺はシィーネが見ている方向を見た。
なんか、緑色の物体があった。
「なんだ?」
俺は言った。
「ああああ、エルフ? エルフじゃないの?」
ロロリィが言った。
エルフ?
エルフってあのエルフ?
耳が長くて美しい、幻想世界の住人のエルフ?
マジ?
俺は走った。
いた。
エルフだ。
エルフの少女だった。
緑の長い髪。
折れてしまいそうな細い肢体。
信じられないほど長いまつ毛。
そして、エルフをエルフたる存在としている長い耳。
生きてる。
その細く緩やかなラインを描く胸が規則正しく上下していた。
「え!!!! エッルーーーフ!!! エルフじゃぁぁぁあ!!!!!」
俺絶叫であった。
俺はエルフを拾った。
当然、ハーレム要員にするのである。
0
お気に入りに追加
545
あなたにおすすめの小説
貞操逆転世界に無職20歳男で転生したので自由に生きます!
やまいし
ファンタジー
自分が書きたいことを詰めこみました。掲示板あり
目覚めると20歳無職だった主人公。
転生したのは男女の貞操観念が逆転&男女比が1:100の可笑しな世界だった。
”好きなことをしよう”と思ったは良いものの無一文。
これではまともな生活ができない。
――そうだ!えちえち自撮りでお金を稼ごう!
こうして彼の転生生活が幕を開けた。
異世界でぺったんこさん!〜無限収納5段階活用で無双する〜
KeyBow
ファンタジー
間もなく50歳になる銀行マンのおっさんは、高校生達の異世界召喚に巻き込まれた。
何故か若返り、他の召喚者と同じ高校生位の年齢になっていた。
召喚したのは、魔王を討ち滅ぼす為だと伝えられる。自分で2つのスキルを選ぶ事が出来ると言われ、おっさんが選んだのは無限収納と飛翔!
しかし召喚した者達はスキルを制御する為の装飾品と偽り、隷属の首輪を装着しようとしていた・・・
いち早くその嘘に気が付いたおっさんが1人の少女を連れて逃亡を図る。
その後おっさんは無限収納の5段階活用で無双する!・・・はずだ。
上空に飛び、そこから大きな岩を落として押しつぶす。やがて救った少女は口癖のように言う。
またぺったんこですか?・・・
性的に襲われそうだったので、男であることを隠していたのに、女性の本能か男であることがバレたんですが。
狼狼3
ファンタジー
男女比1:1000という男が極端に少ない魔物や魔法のある異世界に、彼は転生してしまう。
街中を歩くのは女性、女性、女性、女性。街中を歩く男は滅多に居ない。森へ冒険に行こうとしても、襲われるのは魔物ではなく女性。女性は男が居ないか、いつも目を光らせている。
彼はそんな世界な為、男であることを隠して女として生きる。(フラグ)
【書籍化】パーティー追放から始まる収納無双!~姪っ子パーティといく最強ハーレム成り上がり~
くーねるでぶる(戒め)
ファンタジー
【24年11月5日発売】
その攻撃、収納する――――ッ!
【収納】のギフトを賜り、冒険者として活躍していたアベルは、ある日、一方的にパーティから追放されてしまう。
理由は、マジックバッグを手に入れたから。
マジックバッグの性能は、全てにおいてアベルの【収納】のギフトを上回っていたのだ。
これは、3度にも及ぶパーティ追放で、すっかり自信を見失った男の再生譚である。
クラスメイトの美少女と無人島に流された件
桜井正宗
青春
修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。
高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。
どうやら、漂流して流されていたようだった。
帰ろうにも島は『無人島』。
しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。
男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?
世界最強の勇者は伯爵家の三男に転生し、落ちこぼれと疎まれるが、無自覚に無双する
平山和人
ファンタジー
世界最強の勇者と称えられる勇者アベルは、新たな人生を歩むべく今の人生を捨て、伯爵家の三男に転生する。
しかしアベルは忌み子と疎まれており、優秀な双子の兄たちと比べられ、学校や屋敷の人たちからは落ちこぼれと蔑まれる散々な日々を送っていた。
だが、彼らは知らなかったアベルが最強の勇者であり、自分たちとは遥かにレベルが違うから真の実力がわからないことに。
そんなことも知らずにアベルは自覚なく最強の力を振るい、世界中を驚かせるのであった。
ゲート0 -zero- 自衛隊 銀座にて、斯く戦えり
柳内たくみ
ファンタジー
20XX年、うだるような暑さの8月某日――
東京・銀座四丁目交差点中央に、突如巨大な『門(ゲート)』が現れた。
中からなだれ込んできたのは、見目醜悪な怪異の群れ、そして剣や弓を携えた謎の軍勢。
彼らは何の躊躇いもなく、奇声と雄叫びを上げながら、そこで戸惑う人々を殺戮しはじめる。
無慈悲で凄惨な殺戮劇によって、瞬く間に血の海と化した銀座。
政府も警察もマスコミも、誰もがこの状況になすすべもなく混乱するばかりだった。
「皇居だ! 皇居に逃げるんだ!」
ただ、一人を除いて――
これは、たまたま現場に居合わせたオタク自衛官が、
たまたま人々を救い出し、たまたま英雄になっちゃうまでを描いた、7日間の壮絶な物語。
特殊部隊の俺が転生すると、目の前で絶世の美人母娘が犯されそうで助けたら、とんでもないヤンデレ貴族だった
なるとし
ファンタジー
鷹取晴翔(たかとりはると)は陸上自衛隊のとある特殊部隊に所属している。だが、ある日、訓練の途中、不慮の事故に遭い、異世界に転生することとなる。
特殊部隊で使っていた武器や防具などを召喚できる特殊能力を謎の存在から授かり、目を開けたら、絶世の美女とも呼ばれる母娘が男たちによって犯されそうになっていた。
武装状態の鷹取晴翔は、持ち前の優秀な身体能力と武器を使い、その母娘と敷地にいる使用人たちを救う。
だけど、その母と娘二人は、
とおおおおんでもないヤンデレだった……
第3回次世代ファンタジーカップに出すために一部を修正して投稿したものです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる