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その3:美少女が俺の全身をペロペロする儀式

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 「ダンジョン戦争ってなによ?」

 俺は言った。

 「後で、自分の脳内検索しなさいよ! それよりも、早く戻るのよ!」
 「どこに?」

 「自分の部屋よ! もうね、行けば自然に分かるのよ!」

 ロロリィは言った。

 部屋を出て行こうとする俺にロロリィが言葉を続けた。

 「もうね、いいから、早く部屋に戻るのよ! 朝の儀式のときにいないとまずいのよ」
 ロロリィが言った。

 俺は、部屋を出た。
 なんか、食堂のような、会議室のような部屋にでた。

 黒板がある。
 真っ赤なゲバ文字が書いてある。

 「反動粛清」
 「革命勢力勝利」
 「自己批判せよ!」
 「総括」
 「死ね! ブルジョア! 反動勢力!」

 カクカクとした真っ赤な文字。
 いまどき、極左組織か押井守の作品の中でしかみられないような言葉。

 なにこれ?

 いやな予感がしつつも、俺は部屋に入った。
 自然に自分(王子)の部屋であった場所が分かった。

 とりあえず、ベッドに入って寝た。

 寝る前の自主訓練だけは欠かさない。
 このような事態になっても、俺の「赤ちゃんできちゃう器」はフル稼働であった。
 さすが、俺である。

        ◇◇◇◇◇◇

 俺は体が快感に包まれていることを自覚した。
 暖かくて柔らかいものが俺の体を這っている。
 ヌルヌルとした感触。
 そして、甘くいい匂いにつつまれている。

 「ああ、ジーク目を覚ましましたね。さあ、今日もいい声で啼きなさい――」

 濡れたような艶のある黒髪。長い髪だ。楽に腰より下まである。
 そして、メガネ。
 その奥には涼やかな切れ長の眼があった。

 凄まじく胸がでかい。恐るべきことに型崩れがないのである。
 乳首が天を突くように上をむいている。

 パイォーツ・デュカスギィ。

 名前と情報が脳内に流れ込んでくる。

 クールビューティのお姉様という妄想を実体化させたような存在。
 そのような存在が、一糸もまとわぬ姿で俺に密着している。
 おっぱいが俺の二の腕に押し付けられた。

 「さあ、気持ちよかったら、喘ぎなさい~」

 すっと耳元に唇を寄せてくる。
 そして、ペロッと俺の顔を舐めてきた。
 ペロペロと舐める。
 クールビューティのお姉様が俺の顔を舐めているのだ。

 彼女は、腹違いの姉だ。
 このハーレム。嫁候補の中では正妻候補の1番手らしい。

 パィオーツがすっと俺の体の上に重なってくる。
 その重みでおっぱいが潰れる。柔らかい。
 俺の首元から鎖骨をペロペロと舐めている。

 「あああああああ~ き、キモチィィ~」

 思わず声が漏れる。

 おっぱいをモミモミしたい衝動に駆られ、手を伸ばそうとした。

 禁則事項――

 脳に情報が流れ込む。

 『「お浄めの儀」では、自分から手を出すのは禁則事項』

 今、俺がペロペロされているのは、儀式であった。

 美少女に一方的にペロペロされるだけ。自分から手を出してはいけない。
 これは神聖な儀式である。
 王族全身を清めるための儀式だ。

 パイォーツは俺をペロペロしながら、おっぱいをこすり付ける。
 素晴らしい弾力のあるおっぱいが俺の体にこすり付けられている。

 しかし、姉だ。
 腹違いとはいえ姉――
 血縁だ。いいのか?
 これ? 

 ふと周囲を見ると、どでも超絶級の美少女が俺に群がっている。
 びっくりするレベル。

 どの美少女達も裸だ。
 そして、俺の体に密着。
 やわらかく、すべすべの肌の感触と美少女の高い体温が伝わる。

 超絶美少女達が、俺の体をペロペロ清めている。

 パイォーツが俺の乳首に吸い付いてきた。

 俺のスィートスポット。
 強く吸われると気が遠くなる。
 体がビクビク痙攣する。頭の芯が痺れてくる。

 「あぁぁぁぁぁっぁぁぁぁああああああ!!!」

 思わず、声が漏れる。

 「いい声です―― ジーク」

 乳首から口を離し、上体を起こす。
 長い髪をかきあげながらパイォーツが言った。

 『孕ませ厳禁! 王位継承権を失う!』

 俺の脳内に情報が融け込んでくる。
 なんだとぉぉぉ!!

 これだけ、エロいことやって、孕ませ厳禁とか、頭狂ってる。
 なんだこれ?

 俺はプルプルと体を震わせた。

 キュンと俺の『赤ちゃんできちゃう器』がきつく握られた。
 細く柔らかいなにかで包まれている。

 俺は頭を起こして股間を見た。

 緋色の髪をした美少女が、俺の『赤ちゃんできちゃう器』を掴んでいる。
 これまた、凄まじい美少女。

 「あはッ! 王子のこれ! 今日の臭いはすごいな! 頭が真っ白になりそうだ」
 超絶級の美少女が言った。
 俺に「にぱぁ」と笑みを向けた。
 心臓を握られる様な魅力的な笑み。

 炎のような髪の色。
 瞳もルビーのような濃い赤だ。
 やや釣り目気味の、大きな瞳。
 隙の無い、異常な完成度の美少女。
 抜身の日本刀のような美だ。

 彼女は狂戦士、パーティの中心打撃戦力。名前は、シィーネ・クォロスーゾ。
 情報が流れ込む。

 彼女は俺の「赤ちゃんできちゃう器」を握っている。
 愛おしそうに握っている。
 その力は強いが、そこに愛があるような気がする。

 「ああああああああ~ キツイぃぃ~ 出るぅぅ~ 出るぅぅ!!」

 俺の「赤ちゃんできちゃう器」にエネルギーが充填されていく。
 もはやパンパンである。
 昨夜、自主訓練での発射回数は26回。
 パンツはヌルヌルであったが今は乾いている。

 しかし、これだけ発射しても、俺の「赤ちゃんできちゃう器」はまだ発射可能なのだ。
 もはや、最強の「赤ちゃんできちゃう器」といっていいのではないか?
 俺に無いのは実戦経験だけであった。 

 「シィーネさん! そのエリアは、禁止エリアです! ダメです! ペロペロ禁止です!」

 パイォーツが声を上げる。おおきなおっぱいがプルプルと揺れる。

 「あはッ!! そうなの!! 関係ないから!! 死ねよ!! 糞メガネ!」

 シィーネが言った。

 そして、俺の「赤ちゃんできちゃう器」に赤い舌を伸ばしてきた。

 しっかり俺の「赤ちゃんできちゃう器」を握りしめている。
 そして、今にも口の中にいれようとする。

 ふわりと長い緋色の髪が俺の股間に触れる。

 それすら気持ちいいのだ。

 「それは禁則事項だと言っているのです? ユーアンダンスタン? 脳筋ゴリラ――」

 パイォーツの目が冷たく光る。底冷えのする目の光。 

 「死ねよ! このクソ乳メガネ!! 乳でかいってだけで、でかい面するじゃねェ!!」

 「禁則事項も理解できないの? ジークの『赤ちゃんできちゃう器』を離せと言っているのよ―― 凡俗」

 朝から微笑ましいガールズトーク開始だった。
 空気がビシビシと音を立てて緊張していく。

 「殺すか? 死ぬか? デカ乳メガネ女…… 」
 俺の「赤ちゃんできちゃう器」を握っていたシィーネが手を離す。ゆらりと立ち上がる。

 背が高い。
 素晴らしいスタイルだ。
 パイォーツ程ではないが十分なボリュームの胸。
 そして、キュッとしまった細い腰。

 シィーネは、ニィィと口の端を釣り上げる。
 笑み。
 超絶美少女笑み。
 犬歯がまるで牙だ。獰猛な捕食獣の笑みである。

 「おい? ここで脳漿ぶちまけるか?」

 シィーネは言った。

 彼女の闘気か、オーラか、まあそんなようなもので、周囲の空間が歪んで見える。

 「上等ね―― 凡俗が私に勝てるとでも? 総括してあげましょうか? 自己批判する前に――」

 「自己批判」とか「総括」とか、いまどき極左組織と押井守と山本直樹の漫画でしか見たことねーよ。

 「死ねッ!!!! デカ乳メガネ!!!!」

 シィーネのバトルアックスが唸りを上げる。

 どかからか、一瞬で取り出した。巨大な鉄塊。
 さっきまで裸だったのに、どこから出た?

 バトルアックスを振り上げ、絶叫とともに撃ちこむシィーネ。

 ズガァァァ!!!

 俺の顔スレスレを通過してベットを破壊する。

 「ちょぉぉぉぉ!! 死ぬ! 俺死ぬぞぉぉ!!!」

 叫ぶ俺。

 パイォーツは転がって既に身をかわしていた。凄まじい動きだ。

 同時に、その手には無数の鉄の棒が握れている。
 いつの間にか取り出していた。

 「死ね――」

 底冷えのする声が響く。
 パイォーツの口から洩れるように聞こえた。
 人殺しの声。
 本気で人の命をゴミクズ以下としか思っていない人間の声だ。

 無数の棒手裏剣が飛ぶ。
 並みの美少女ではない。
 忍者とか、暗殺者とかそういった種類の身のこなし。

 シィーネは、バトルアックス振り回し、全ての棒手裏剣を叩き落とした。
 あちらこちらに飛び散る棒手裏剣。

 何本かが俺の体ギリギリに突き刺さる。

 「あががががあああ!!!! あぶねー! あぶねーよ!!」

 朝から、命の危機を感じる。

 「ふ、マンドルアの毒を塗ってあったんですけどね――」

 毒付の棒手裏剣。

 俺の体スレスレに5本刺さっていた。

 もはや、凶悪というしか言葉が無い。
 パイォーツ、俺の姉で嫁候補なのである。

 「当らなきゃ意味ねーんだよ!!」
 シィーネが言い放つ。

 緋色の髪の嫁候補。
 シィーネも並ではない。というか、人外の戦闘力だ。
 鉄塊のようなバトルアックスるをハエタタキのように使っている。

 「殺すぞ! デカ乳メガネ! 殺す! ぶっ殺す! 今すぐだ!」
 「お前こそ死ね―― 」

 俺の部屋で殺し合いが始まった。
 俺の嫁候補同士の殺し合い。
 金属と金属がぶつかり合う音が響く。

 俺の視界が突然塞がれた。
 柔らかいもので――

 「あああん~ 王子ぃぃ、もっとクリクリしてぇ、舐めていいのぉぉ、私のここを舐めていいのは王子だけなのぉぉ~」

 ロロリィだ。
 この殺し合いの中、ロロリィがオマタを俺の顔の上に乗せてきた。
 顔面の上で、クリクリと腰を動かす。

 俺は、当然ペロペロする。
 初潮前の幼女の甘い味が舌に感じられた。

 ギンギンと金属がぶつかる音がするが、それどころではない。
 俺はロロリィのオマタを舐める作業を続ける。

 甘露である。

 「ああん~ らめぇ、そんな奥までぇぇぇ、ちいさい娘のそんな奥まで舌をいれてくるのぉぉ~」

 ロロリィが俺の頭の上でカクカクしているのが分かった。

 「死ぬのでーす!! 邪教徒は死ぬのです! その汚らわしいい肉をお兄様の上からどかすのでーす! 殺します! 浄化です! 穢れた肉便器のごとき体でーす! その細胞の一かけらも残さず滅殺なのでーす! イエーイ!」

 絶対にまともに相手をしてはいけないタイプに人間特有の声が響く。

 「ちょっと! この電波巫女! 殺すわよ! どこ掴んでるのよ!!」

 ロロリィが俺の顔から立ち上がった。

 俺の顔はヌルヌルであった。

 「きゃはははははは!! 死ぬのでーす! 邪教徒の敗戦国民が息をしていいのは地獄だけなのでーす! イエイ!」

 そこには、スク水、白ニーソ、ポニーテールの少女がいた。
 美少女だ。

 妹は各あるべし――

 そのような妄想を具現化したような、幻想の中にしか存在しないような妹。

 オニィィターン・ドゥアイスキィ。
 その名前が分かる。俺の脳内に情報が展開される。

 続いて展開された彼女に関する情報――
 俺は戦慄した。

 「神の祝福とお兄様は、巫女の我が身の、私のものなのでーす!! 福音の超電波波動の予定調和が定めしものでーす! イエーイ!」

 オニィィターンは、ポニテールを揺らし、絶叫するのであった。

 その腕にはロロリィのツインテールが握られていた。
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