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四章 〜原作突入〜
七十八話 『相談と愚痴』
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「それでさ!あの九条香織がまじムカつく!ほんっとありえないんだけど!何なのあいつ!?」
ダンッと思いっきり机を叩く音が部屋中に響く。ちなみにここは私の家のリビングである。そして目の前には大激怒の花音さんがいる。
「………はぁ。あのさ、花音。零しすぎ。しかもお前まだビール飲める歳じゃねーだろ?」
お兄様が呆れた顔をしながら言う。確かにそうだ。凄く自然な感じでビール飲んでたから忘れてたわ。未成年なこと。でもなんだろうこの違和感のない光景は……。だって見た目だけ見たら完全に成人して見えるもん。なんか大人っぽいっていうかさ。
言わないけどね、だってそれって『おばちゃんみたい』って言っているもんだし。うん……絶対言っちゃだめだよこれ。
「うるさいっ!!あんたが酒買ってくるのが悪いんでしょ!!」
うわーんと泣き真似をする花音さんを見てるとなんだかそのギャップに萌えてしまう。こんな姿初めてみたよ。
それにしても本当に仲悪いなー。お互いのこと嫌いすぎて逆に仲良いんじゃないのかなって思ってしまうほどだ。
そんなことを考えているとガチャリという扉の音と共にお父様が現れた。……え?お父様?あ、やばい……花音さん、今酒飲んでるんだけど大丈夫かな……? 案の定お父様は目を見開いて固まってしまった。そりゃ驚くよね……まさか娘が酒を飲んでいるとは思うまい。
でも、花音さんは全く気にした風もなく、
「ああ!本当にむかつく!あの九条香織めぇ~!!!」
と叫びながらまたドンッと机を叩いた。いやどんだけ荒れてるんだよ……そんなに嫌なのかよ……
「………」
お父様はこの光景を無言で見つめていた。あ、終わったな。これはもう終わりましたね。
「……お、お兄様。私、用事を思い出したので部屋に戻りますね」
そそくさと帰ろうとしたのだが腕を引っ張られてしまい逃げられなかった。
「だめよ!あんたが愚痴を聞いてくれるって言ったじゃない!」
い、言ったけど!酒を片手に持ちながら愚痴を聞かされるとは聞いてない!どうしよう……!面倒くさい!花音さんめっちゃくちゃ面倒くさい!そうこうしているうちにお母様に見つかり怒られた。やっぱりうちのお母様は最強です……なんて私は思いながら盛大にため息を吐いた。
△▼△▼
あの後、花音さんは香織様への不満を語りまくっていてなかなか寝ようとしなかったのだけれど、私が無理やり布団に押し込んで強制的に眠らせた。……まぁ仕方ないか。あんなにも荒れてたら疲れるよね。きっと朝まで起きないだろうな。
「ふぅ……」
一安心した後、自分の部屋に戻っている途中――。
「あら。美月さんから……」
美月さんからLINEのメッセージが来ていた。内容は簡潔だった。
《ちょっと話があるんだけどいいでしょうか?》というメッセージだ。……一体何の話だろうか。とりあえずOKのスタンプを押しておく。するとすぐに既読がついて返信が来た。
《ありがとうございます。では明日の放課後に生徒会室で待っています》とだけ書かれていた。
ダンッと思いっきり机を叩く音が部屋中に響く。ちなみにここは私の家のリビングである。そして目の前には大激怒の花音さんがいる。
「………はぁ。あのさ、花音。零しすぎ。しかもお前まだビール飲める歳じゃねーだろ?」
お兄様が呆れた顔をしながら言う。確かにそうだ。凄く自然な感じでビール飲んでたから忘れてたわ。未成年なこと。でもなんだろうこの違和感のない光景は……。だって見た目だけ見たら完全に成人して見えるもん。なんか大人っぽいっていうかさ。
言わないけどね、だってそれって『おばちゃんみたい』って言っているもんだし。うん……絶対言っちゃだめだよこれ。
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うわーんと泣き真似をする花音さんを見てるとなんだかそのギャップに萌えてしまう。こんな姿初めてみたよ。
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そんなことを考えているとガチャリという扉の音と共にお父様が現れた。……え?お父様?あ、やばい……花音さん、今酒飲んでるんだけど大丈夫かな……? 案の定お父様は目を見開いて固まってしまった。そりゃ驚くよね……まさか娘が酒を飲んでいるとは思うまい。
でも、花音さんは全く気にした風もなく、
「ああ!本当にむかつく!あの九条香織めぇ~!!!」
と叫びながらまたドンッと机を叩いた。いやどんだけ荒れてるんだよ……そんなに嫌なのかよ……
「………」
お父様はこの光景を無言で見つめていた。あ、終わったな。これはもう終わりましたね。
「……お、お兄様。私、用事を思い出したので部屋に戻りますね」
そそくさと帰ろうとしたのだが腕を引っ張られてしまい逃げられなかった。
「だめよ!あんたが愚痴を聞いてくれるって言ったじゃない!」
い、言ったけど!酒を片手に持ちながら愚痴を聞かされるとは聞いてない!どうしよう……!面倒くさい!花音さんめっちゃくちゃ面倒くさい!そうこうしているうちにお母様に見つかり怒られた。やっぱりうちのお母様は最強です……なんて私は思いながら盛大にため息を吐いた。
△▼△▼
あの後、花音さんは香織様への不満を語りまくっていてなかなか寝ようとしなかったのだけれど、私が無理やり布団に押し込んで強制的に眠らせた。……まぁ仕方ないか。あんなにも荒れてたら疲れるよね。きっと朝まで起きないだろうな。
「ふぅ……」
一安心した後、自分の部屋に戻っている途中――。
「あら。美月さんから……」
美月さんからLINEのメッセージが来ていた。内容は簡潔だった。
《ちょっと話があるんだけどいいでしょうか?》というメッセージだ。……一体何の話だろうか。とりあえずOKのスタンプを押しておく。するとすぐに既読がついて返信が来た。
《ありがとうございます。では明日の放課後に生徒会室で待っています》とだけ書かれていた。
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