12 / 35
第3章
ドクター・クロ(2)
しおりを挟む
ふたりが医療局一階にあるお洒落な雰囲気のカフェテラスに入って行くと、のんびりとさんざめいていた昼下がりの店内にかすかな緊張が走った。
副局長だ、と、誰かが呟いた。
マッド・ドクター・クロが来た、と――。
それを敏感に察すると、クロは首を竦めて苦笑した。
「かれらの顔は畏怖に満ちている。気づいたか?」
カフェテラスの一隅の席に座ると、クロは笑顔でタイトに向かってそう訊ねた。
「かれら?」
「ここにいる烏合の衆だよ」
彼女は可笑しそうにカフェテラスの中を見回す。
それにつられてタイトも肩越しに振り返って周囲を観察した。
確かにそこにいる者たち――ほとんどは医療局の局員、研究員たちであるが、かれらはカフェテラスに入って来たクロを見るなり、それまで談笑していた者は口をつぐみ、彼女の動線を遮っていた者たちは道を空けて彼女を見送った。
その目には皆一様に、恐怖ともつかぬ色を浮かべて――。
「畏怖、と云うよりは、恐怖、に見えますが……」と、タイト。
「ドクター・クロ、あなたはかれらに何をしたのですか?」
「何も――。多少はぼんくらどもに喝を入れてやったこともあるが」
「そうですか? かれらの様子を見ていると、多少とは思えませんが」
「はっきり云うね、この子は」
また笑った。
それがあまりにも珍しいことであるのは、周囲の人間がざわついたことではっきりとわかった。
かれらはこそこそと、副局長が笑っている、上機嫌だ、何があったのだろう、と、囁き合っていた。
確かにここでは、ドクター・クロは注目の的であった。
そこへひとりの女給が緊張した面持ちでやってきた。
彼女も、何故、副局長はこんなに上機嫌なのだろう、と云う思いを抱いてはいたのだろうが、同時に普段の習慣でその顔には、とんだ貧乏くじだ、とでも云うような表情を浮かべていた。
つまりはここでのドクター・クロは注目の的であると同時に、その評価は芳しいとは云えないようであった。
「ああ、かれには何かスイーツを――」と、云いながら、クロはタイトを見た。
「フローズン系か焼き菓子系か? 和の名品白玉あんみつもあるぞ。きみはどれがお好みだね?」
「コーヒーを……それほど子供ではないので」
「ふむ。背伸びしているのか、それとも甘いものは嫌いだったかな? 私としてはここのスイーツはお勧めなんだがな」
「背伸びしている、と、思ってもらっても結構です」
「正直だな。いい心がけだ――私には、そうだな、コーン・ウイスキーをもらおうか。合成でなく天然物だ」
まだ午後も早い時間である。
女給が、ウイスキーですか? と、訊き返し、さすがにタイトも眉目を寄せた。
「ああ。もう仕事もあまりないのでね。今日はわざわざ素敵なお客さんが来てくれたのだし、一杯やるのもいいだろう」
その言葉に女給は頷くと、そそくさと戻って行った。
その後姿に向かってクロが、面倒だからボトルとアイスペールを頼むよ、と気楽に声を掛けた。
「さて、と」と、クロ。
「さっきの話の続きをしようか? きみとしては応接室での話の方が人払いが出来ていてよかったのかも知れないと思うだろうが、実はそうでもない」
「?」
「わからないか? ああ云う場所と云うのは、『壁に耳あり障子に目あり』って古い諺そのものだったりするんだよ。逆にこう云うオープンな場所の方が『内緒話』には良いものだ」
「盗聴ですか? 別に極秘事項について話そうとは思いませんが」
「きみの知っている極秘事項には興味がないよ。たいていは私の耳に入っているだろうからね。聞きたいのは、理由だ」
「理由?」
「そうだ。きみが何故、ラピスの『別の可能性』に興味を持ったのか」
そこで女給が注文の品を運んで来て、いったん話は中断した。
タイトは運ばれて来たコーヒーに砂糖とミルクを入れて、無造作にかき混ぜる。
クロはそんなタイトを面白そうに眺めながら、ロックグラスにコーン・ウイスキーを注いだ。
「コーヒーと云うのはね、タイト、ブラックで飲むものだよ」
クロがロックグラスに口をつけながら、アドバイスした。
「ましてや、私と一緒なのだから、それくらいの洒落は効かせて欲しいものだがね。私の名は『クロ』なのだから」
「失礼しました。次からは気をつけます」
「ほう。次、か? どうやらこれからも私とデートしてくれる、と云うつもりはあるんだね? これは嬉しいな」
「からかっているんですか?」
「いや、真面目だよ。こう見えて年下は嫌いじゃない」
タイトは目を細めて、目の前のドクターを見つめた。
どこまでが真面目なのか、どこまでが冗談なのか、かれにはまったく判じかねた。
「きみはどうだい?」
「何がですか?」
「年上は好みじゃないか?」
「やめてください。そんな話をしに来たのではありません。おれは――」
コーン・ウイスキーを飲みながら、クロが手で制する。
「まあ、気楽に行こうじゃないか。特にこうしてデートをしている時には、な。もっともデート・コースとしちゃ最悪の部類に入る選択ではあるが――」
「ドクター・クロ!」
さすがにタイトが声を荒げた。
彼女はそれに苦笑を返す。
「怒ったか? 悪かった。少々、悪ふざけが過ぎたかな?
――では、本題に入ろう。 理由を聞かせてもらおうか。察するところ、誰か身近な人が重篤な病を患っているか、いや、怪我で半身不随になっているとか、そんなことがあって私を頼って来たと云うところだろうかな。それはきっと他の医者が匙を投げたような状況だろう?」
タイトは、ぎくり、としてクロを見つめた。
「図星だったかな? ではさらにもうひとつ、それは女性だね?」
「……」
「それもビンゴか」
「何故、わかったのですか?」
「そりゃあ、医者のところに来るのだからな。特に私は生体換装が専門だ。他にはないだろう。――さらにきみは〈賢者の石〉の専門家だ。私の医療技術とラピスとの融合で、不可能を可能に変えたいと思っても不思議ではないさ。患者が、女性、と云うのはただの勘だけどね」
「ほぼ、ご想像の通りです、ドクター・クロ」
タイトが溜息をついた。
その溜息にどんな意味があるのかはわからなかったが、クロは特に気にとめた様子もなかった。
「実はね、私としてもきみと同じようなことを考えていたんだよ」
彼女は声を潜めて、云った。
「同じようなこと?」
「そうだ。云っただろう? 我々は良いコンビになれそうだ、と――そもそもアポなしで突然やってきたきみに会ったのはどうしてだと思う? きみがラピスの専門家だったからだよ。ちょうど、そろそろ科学局に協力を要請しようかと思っていたところだったのでね。私もラピスの医療への可能性を考えていた、と云うことだ。だからきっときみの役に立てると思っているよ」
その言葉にタイトの表情が少しだけ変わった。
無表情な仮面の中に、かすかな安堵の色が差し込んでいた。
クロはそれを満足げに眺めながら、グラスに口をつける。
「但し、だ」と、クロ。
「もちろん、ただでとは云わない」
「え?」
タイトの表情が曇った。警戒心をあらわにした表情である。
「おいおい、ポーカーフェースくん、そんな顔をするなよ。別にとって喰おうと云う訳じゃないんだから……いや、そうでもないかな」
「何ですか、ドクター・クロ?」
「今夜、私の部屋へ来い。可愛がってあげる。どうだい?」
がちゃん、と、コーヒーカップが床に落ちて砕ける音が、カフェテラスに響いた。
タイトは思わず立ち上がっていた。
「そ、それは……」
狼狽したタイトの様子を見て、今度はクロが大声で笑い出した。
「あははは、冗談だよ、タイト」
云いながらもツボにはまったらしく、腹を押さえて笑い続ける。
タイトはそれを茫然と見下ろしていた。
周囲の者たちも、鉄面皮と云われている副局長の大笑いする姿を、あんぐりと口を空けて見つめていた。
副局長だ、と、誰かが呟いた。
マッド・ドクター・クロが来た、と――。
それを敏感に察すると、クロは首を竦めて苦笑した。
「かれらの顔は畏怖に満ちている。気づいたか?」
カフェテラスの一隅の席に座ると、クロは笑顔でタイトに向かってそう訊ねた。
「かれら?」
「ここにいる烏合の衆だよ」
彼女は可笑しそうにカフェテラスの中を見回す。
それにつられてタイトも肩越しに振り返って周囲を観察した。
確かにそこにいる者たち――ほとんどは医療局の局員、研究員たちであるが、かれらはカフェテラスに入って来たクロを見るなり、それまで談笑していた者は口をつぐみ、彼女の動線を遮っていた者たちは道を空けて彼女を見送った。
その目には皆一様に、恐怖ともつかぬ色を浮かべて――。
「畏怖、と云うよりは、恐怖、に見えますが……」と、タイト。
「ドクター・クロ、あなたはかれらに何をしたのですか?」
「何も――。多少はぼんくらどもに喝を入れてやったこともあるが」
「そうですか? かれらの様子を見ていると、多少とは思えませんが」
「はっきり云うね、この子は」
また笑った。
それがあまりにも珍しいことであるのは、周囲の人間がざわついたことではっきりとわかった。
かれらはこそこそと、副局長が笑っている、上機嫌だ、何があったのだろう、と、囁き合っていた。
確かにここでは、ドクター・クロは注目の的であった。
そこへひとりの女給が緊張した面持ちでやってきた。
彼女も、何故、副局長はこんなに上機嫌なのだろう、と云う思いを抱いてはいたのだろうが、同時に普段の習慣でその顔には、とんだ貧乏くじだ、とでも云うような表情を浮かべていた。
つまりはここでのドクター・クロは注目の的であると同時に、その評価は芳しいとは云えないようであった。
「ああ、かれには何かスイーツを――」と、云いながら、クロはタイトを見た。
「フローズン系か焼き菓子系か? 和の名品白玉あんみつもあるぞ。きみはどれがお好みだね?」
「コーヒーを……それほど子供ではないので」
「ふむ。背伸びしているのか、それとも甘いものは嫌いだったかな? 私としてはここのスイーツはお勧めなんだがな」
「背伸びしている、と、思ってもらっても結構です」
「正直だな。いい心がけだ――私には、そうだな、コーン・ウイスキーをもらおうか。合成でなく天然物だ」
まだ午後も早い時間である。
女給が、ウイスキーですか? と、訊き返し、さすがにタイトも眉目を寄せた。
「ああ。もう仕事もあまりないのでね。今日はわざわざ素敵なお客さんが来てくれたのだし、一杯やるのもいいだろう」
その言葉に女給は頷くと、そそくさと戻って行った。
その後姿に向かってクロが、面倒だからボトルとアイスペールを頼むよ、と気楽に声を掛けた。
「さて、と」と、クロ。
「さっきの話の続きをしようか? きみとしては応接室での話の方が人払いが出来ていてよかったのかも知れないと思うだろうが、実はそうでもない」
「?」
「わからないか? ああ云う場所と云うのは、『壁に耳あり障子に目あり』って古い諺そのものだったりするんだよ。逆にこう云うオープンな場所の方が『内緒話』には良いものだ」
「盗聴ですか? 別に極秘事項について話そうとは思いませんが」
「きみの知っている極秘事項には興味がないよ。たいていは私の耳に入っているだろうからね。聞きたいのは、理由だ」
「理由?」
「そうだ。きみが何故、ラピスの『別の可能性』に興味を持ったのか」
そこで女給が注文の品を運んで来て、いったん話は中断した。
タイトは運ばれて来たコーヒーに砂糖とミルクを入れて、無造作にかき混ぜる。
クロはそんなタイトを面白そうに眺めながら、ロックグラスにコーン・ウイスキーを注いだ。
「コーヒーと云うのはね、タイト、ブラックで飲むものだよ」
クロがロックグラスに口をつけながら、アドバイスした。
「ましてや、私と一緒なのだから、それくらいの洒落は効かせて欲しいものだがね。私の名は『クロ』なのだから」
「失礼しました。次からは気をつけます」
「ほう。次、か? どうやらこれからも私とデートしてくれる、と云うつもりはあるんだね? これは嬉しいな」
「からかっているんですか?」
「いや、真面目だよ。こう見えて年下は嫌いじゃない」
タイトは目を細めて、目の前のドクターを見つめた。
どこまでが真面目なのか、どこまでが冗談なのか、かれにはまったく判じかねた。
「きみはどうだい?」
「何がですか?」
「年上は好みじゃないか?」
「やめてください。そんな話をしに来たのではありません。おれは――」
コーン・ウイスキーを飲みながら、クロが手で制する。
「まあ、気楽に行こうじゃないか。特にこうしてデートをしている時には、な。もっともデート・コースとしちゃ最悪の部類に入る選択ではあるが――」
「ドクター・クロ!」
さすがにタイトが声を荒げた。
彼女はそれに苦笑を返す。
「怒ったか? 悪かった。少々、悪ふざけが過ぎたかな?
――では、本題に入ろう。 理由を聞かせてもらおうか。察するところ、誰か身近な人が重篤な病を患っているか、いや、怪我で半身不随になっているとか、そんなことがあって私を頼って来たと云うところだろうかな。それはきっと他の医者が匙を投げたような状況だろう?」
タイトは、ぎくり、としてクロを見つめた。
「図星だったかな? ではさらにもうひとつ、それは女性だね?」
「……」
「それもビンゴか」
「何故、わかったのですか?」
「そりゃあ、医者のところに来るのだからな。特に私は生体換装が専門だ。他にはないだろう。――さらにきみは〈賢者の石〉の専門家だ。私の医療技術とラピスとの融合で、不可能を可能に変えたいと思っても不思議ではないさ。患者が、女性、と云うのはただの勘だけどね」
「ほぼ、ご想像の通りです、ドクター・クロ」
タイトが溜息をついた。
その溜息にどんな意味があるのかはわからなかったが、クロは特に気にとめた様子もなかった。
「実はね、私としてもきみと同じようなことを考えていたんだよ」
彼女は声を潜めて、云った。
「同じようなこと?」
「そうだ。云っただろう? 我々は良いコンビになれそうだ、と――そもそもアポなしで突然やってきたきみに会ったのはどうしてだと思う? きみがラピスの専門家だったからだよ。ちょうど、そろそろ科学局に協力を要請しようかと思っていたところだったのでね。私もラピスの医療への可能性を考えていた、と云うことだ。だからきっときみの役に立てると思っているよ」
その言葉にタイトの表情が少しだけ変わった。
無表情な仮面の中に、かすかな安堵の色が差し込んでいた。
クロはそれを満足げに眺めながら、グラスに口をつける。
「但し、だ」と、クロ。
「もちろん、ただでとは云わない」
「え?」
タイトの表情が曇った。警戒心をあらわにした表情である。
「おいおい、ポーカーフェースくん、そんな顔をするなよ。別にとって喰おうと云う訳じゃないんだから……いや、そうでもないかな」
「何ですか、ドクター・クロ?」
「今夜、私の部屋へ来い。可愛がってあげる。どうだい?」
がちゃん、と、コーヒーカップが床に落ちて砕ける音が、カフェテラスに響いた。
タイトは思わず立ち上がっていた。
「そ、それは……」
狼狽したタイトの様子を見て、今度はクロが大声で笑い出した。
「あははは、冗談だよ、タイト」
云いながらもツボにはまったらしく、腹を押さえて笑い続ける。
タイトはそれを茫然と見下ろしていた。
周囲の者たちも、鉄面皮と云われている副局長の大笑いする姿を、あんぐりと口を空けて見つめていた。
0
お気に入りに追加
7
あなたにおすすめの小説
サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。
トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。
いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。
考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。
赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。
言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。
たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。
狭間の世界
aoo
SF
平凡な日々を送る主人公が「狭間の世界」の「鍵」を持つ救世主だと知る。
記憶をなくした主人公に迫り来る組織、、、
過去の彼を知る仲間たち、、、
そして謎の少女、、、
「狭間」を巡る戦いが始まる。
CREATED WORLD
猫手水晶
SF
惑星アケラは、大気汚染や森林伐採により、いずれ人類が住み続けることができなくなってしまう事がわかった。
惑星アケラに住む人類は絶滅を免れる為に、安全に生活を送れる場所を探す事が必要となった。
宇宙に人間が住める惑星を探そうという提案もあったが、惑星アケラの周りに人が住めるような環境の星はなく、見つける前に人類が絶滅してしまうだろうという理由で、現実性に欠けるものだった。
「人間が住めるような場所を自分で作ろう」という提案もあったが、資材や重力の方向の問題により、それも現実性に欠ける。
そこで科学者は「自分達で世界を構築するのなら、世界をそのまま宇宙に作るのではなく、自分達で『宇宙』にあたる空間を新たに作り出し、その空間で人間が生活できるようにすれば良いのではないか。」と。
鉄錆の女王機兵
荻原数馬
SF
戦車と一体化した四肢無き女王と、荒野に生きる鉄騎士の物語。
荒廃した世界。
暴走したDNA、ミュータントの跳梁跋扈する荒野。
恐るべき異形の化け物の前に、命は無残に散る。
ミュータントに攫われた少女は
闇の中で、赤く光る無数の目に囲まれ
絶望の中で食われ死ぬ定めにあった。
奇跡か、あるいはさらなる絶望の罠か。
死に場所を求めた男によって助け出されたが
美しき四肢は無残に食いちぎられた後である。
慈悲無き世界で二人に迫る、甘美なる死の誘惑。
その先に求めた生、災厄の箱に残ったものは
戦車と一体化し、戦い続ける宿命。
愛だけが、か細い未来を照らし出す。
電子世界のフォルトゥーナ
有永 ナギサ
SF
人工知能を搭載した量子コンピュータセフィロトが自身の電子ネットワークと、その中にあるすべてのデータを物質化して創りだした電子による世界。通称、エデン。2075年の現在この場所はある事件をきっかけに、企業や国が管理されているデータを奪い合う戦場に成り果てていた。
そんな中かつて狩猟兵団に属していた十六歳の少年久遠レイジは、エデンの治安維持を任されている組織エデン協会アイギスで、パートナーと共に仕事に明け暮れる日々を過ごしていた。しかし新しく加入してきた少女をきっかけに、世界の命運を決める戦いへと巻き込まれていく。
かつての仲間たちの襲来、世界の裏側で暗躍する様々な組織の思惑、エデンの神になれるという鍵の存在。そして世界はレイジにある選択をせまる。彼が選ぶ答えは秩序か混沌か、それとも……。これは女神に愛された少年の物語。
<注意>①この物語は学園モノですが、実際に学園に通う学園編は中盤からになります。②世界観を強化するため、設定や世界観説明に少し修正が入る場合があります。
小説家になろう様、カクヨム様にも掲載しています。
後宮の胡蝶 ~皇帝陛下の秘密の妃~
菱沼あゆ
キャラ文芸
突然の譲位により、若き皇帝となった苑楊は封印されているはずの宮殿で女官らしき娘、洋蘭と出会う。
洋蘭はこの宮殿の牢に住む老人の世話をしているのだと言う。
天女のごとき外見と豊富な知識を持つ洋蘭に心惹かれはじめる苑楊だったが。
洋蘭はまったく思い通りにならないうえに、なにかが怪しい女だった――。
中華後宮ラブコメディ。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる