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ステージ
8.呼ばれた「男」達
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♪
やって来るわ
謎めいた男が二人
一人は長く美しい銀髪を持ち
一人は美しいグリーンの瞳を持つ
けれども けれども
二人とも本当は秘める力を持つ
ああ やって来るわ
やってくるわ
終わりという音と共に
♪
静かなバーで酒を飲み干したヴァルとノアは、テーブルに置いてある呼び鈴をティーン……、と鳴らす。
すると、奥のカウンターから物腰の柔らかそうなおじさん(というよりはおじ様という言葉が似合う程、身長百八〇センチメートルで綺麗にセットされた白髪の持ち主)が、ゆっくりと手に数枚の書類を手に出てきた。
「やれやれ……久々に顔を出したと思ったら突然、百年以上前の踊りに関する情報が欲しいなんて。流石の私も、久々に驚きました」
「Mr.ハロドゥ、いつもすまない」
「なに、最早これは私の趣味の一部ですからね。ですが……申し訳ない、そんな私でもこれが限度と言ったところです」
彼が手にしていたのは、今から百二十年程前の紙媒体の雑誌やポスター、写真等だった。
このバーのオーナー兼情報屋でもあるMr.ハロドゥは、その驚異的な記憶力と様々な骨董品から新製品、珍妙品まで数多の収集家である。
二人にとって腐れ縁の仲でもあり、仕事仲間の一人でもある人だが……未だにその幅広い人脈、金銭の出処など、あまりにも秘密多き人だ。
だが、仕事でこの人の趣味は非常に助かっているので、二人もあまり深く干渉はしまいと、暗黙の了解みたいなことろがある。
だが……彼ならば、いつもの仕事内容ならこの十倍以上の情報量は朝飯前だろうが……今回はあまりにも、少ない。
今回、Mr.ハロドゥに渡した情報は「ロリアンヌ・フェルメールがかつて踊った場所」であることと、「皇帝の娘」の二つだけだった。
あと一つ、付け足しでロリアンヌ・フェルメールというのは偽名である事も伝えたが……Mr.ハロドゥの反応を見る限り、当時の事を調べるに至っていらない情報だろうなと、ヴァルは考えていた。
しかし、たったそれだけでも出せる情報があるのは、やはりMr.ハロドゥの謎の人脈と知識故だろう。
一番上の雑誌のを取り上げると、ノアが大声でうぉ! と叫ぶもんだから、ヴァル、驚いて椅子から転げ落ちそうになる。
ヴァルの取った雑誌の下には一枚の踊り子の写真と……『奇跡の踊り子の銅像を皇帝が建造』という見出しの雑誌の切り抜き、とその踊り子のポスターだった。
だが、どうやらどれも同じ踊り子の事を書いてあるように見える。その証拠に、映っている少女のような踊り子は驚くほどに美しかった。
「なんとまあ古いが美しい街並みと踊り子じゃあねえの! うぉっし、ヴァル今すぐ行こうぜ!」
「馬鹿、一番最初に見つけた雑誌の見出し、忘れたのかよ。『宴の都と呼ばれた街に「名前」泥棒大量発生』だろ? 場所の特定どころか、名前すら分からんって言ってんのに……」
一体何のために、遥々Mr.ハロドゥの元を訪れたのかって話だ。
ノアはそういうヴァルに対しケッ……と、不貞腐れたように古ぼけたポスターから視線を逸らし、Mr.ハロドゥにベルガモットをもう一杯頼んだ。
「ああ、そうそう、場所は分かりますよ」
「なにィ!?」
Mr.ハロドゥは実に淡々とそう言って、ベルガモットを注ぐが、こちら二人は驚きのあまり、椅子から転げ落ちそうになるノアと、ヴァルも無言ではあるが、その表情は驚きに満ちていた。
「Mr.ハロドゥ、それは一体どういう……」
「おや、お気づきになりませんでしたか。……ここに、皇帝死す、と、書いてありますでしょう?」
トントン。Mr.ハロドゥはポスターの下にある記事を叩く。ヴァルが記事を引っこ抜いてみて、驚いた。
そこにはまさに、この散りばめられたポスターや写真が皇帝の娘と思しき娘から確実に彼女だという、確信にさせるものが映っていた! 雑誌の右端に載っている写真に、しっかりと皇帝の娘及びサイレントダンサーと、床に刻まれているものがあったからだ。
だが、なんということだろう。その記事の写真に写る美しい彼女の足元には一つの棺桶と、大量の花で満ち溢れていた。これは……。
「銅像ですよ。彼女本人ではございません」
Mr.ハロドゥはまた、淡々と話しながら、ベルガモットをノアの前に置く。
置かれている棺桶と、花束のサイズからしても、そうであることは予想できた。
だが……写真越しからでも分かるこの踊りのなめらかさは一体何なのだろうか。無論、当時の銅像職人の為せる技術故なのだろうが……。
ノアも、ヴァルも、知らぬ間に皇帝の娘に、たかが銅像、されどその精密な銅像の動きに魅入られていた。
「かつて、貴族ばかりが住まう街、宴の都。その中でも皇帝と呼ばれた人は、歴史上一人しかいませんでした。ユーベルト・サン・フォルトゥーナ皇帝」
「ユーベルト・サン・フォルトゥーナ皇帝!? ……オイ、どっかで聞いた名前じゃねえか?」
ノアは本気で忘れたようだが、ヴァルは、何も言わなかった。
ヴァルのその沈黙から何を理解したのか、眼鏡のグラス奥の目から、くしゃりと目尻にしわを作り微笑みを零すMr.ハロドゥ。
「……あなたの事ですから、理由はもうお分かりなんでしょうが……。それでも、探すのでしょう? そこに存在したであろう皇帝の娘を」
「……それが、仕事なんでね」
ほっほ、と静かに、優しく笑うMr.ハロドゥの笑みにはいつも、何かを含んでいるように感じるのは、決してヴァルの気のせいではないのだろう。
「では、そうですね……街であった場所の座標を教えるだけでは寂しいでしょうから……私でしたら、ロリアンヌ様が言うような”墓場”等とは呼ばず、こう呼ぶでしょうな」
静寂の街
そして、二人は今、その名にふさわしいと思わざるを得ない場所へと足を踏み入れていた。
すでに空気が張り詰めたようなその空気はまさにMr.ハロドゥが呼んだ名にふさわしい、静寂の街だろう。
さぁ、探し物屋の本領発揮だ。銅像の前に立ち、その儚げに見える踊り子はなぜ消えたのか、なぜ皇帝の娘の称号を得たのか。
全てが眠る、この街で。
「さぁ、本腰いれるとしますか!」
「おゥ! 男として……こんな装飾もない舞台に、こんな麗しい踊り子を立たせるわけにはいかねえよなァ!」
やって来るわ
謎めいた男が二人
一人は長く美しい銀髪を持ち
一人は美しいグリーンの瞳を持つ
けれども けれども
二人とも本当は秘める力を持つ
ああ やって来るわ
やってくるわ
終わりという音と共に
♪
静かなバーで酒を飲み干したヴァルとノアは、テーブルに置いてある呼び鈴をティーン……、と鳴らす。
すると、奥のカウンターから物腰の柔らかそうなおじさん(というよりはおじ様という言葉が似合う程、身長百八〇センチメートルで綺麗にセットされた白髪の持ち主)が、ゆっくりと手に数枚の書類を手に出てきた。
「やれやれ……久々に顔を出したと思ったら突然、百年以上前の踊りに関する情報が欲しいなんて。流石の私も、久々に驚きました」
「Mr.ハロドゥ、いつもすまない」
「なに、最早これは私の趣味の一部ですからね。ですが……申し訳ない、そんな私でもこれが限度と言ったところです」
彼が手にしていたのは、今から百二十年程前の紙媒体の雑誌やポスター、写真等だった。
このバーのオーナー兼情報屋でもあるMr.ハロドゥは、その驚異的な記憶力と様々な骨董品から新製品、珍妙品まで数多の収集家である。
二人にとって腐れ縁の仲でもあり、仕事仲間の一人でもある人だが……未だにその幅広い人脈、金銭の出処など、あまりにも秘密多き人だ。
だが、仕事でこの人の趣味は非常に助かっているので、二人もあまり深く干渉はしまいと、暗黙の了解みたいなことろがある。
だが……彼ならば、いつもの仕事内容ならこの十倍以上の情報量は朝飯前だろうが……今回はあまりにも、少ない。
今回、Mr.ハロドゥに渡した情報は「ロリアンヌ・フェルメールがかつて踊った場所」であることと、「皇帝の娘」の二つだけだった。
あと一つ、付け足しでロリアンヌ・フェルメールというのは偽名である事も伝えたが……Mr.ハロドゥの反応を見る限り、当時の事を調べるに至っていらない情報だろうなと、ヴァルは考えていた。
しかし、たったそれだけでも出せる情報があるのは、やはりMr.ハロドゥの謎の人脈と知識故だろう。
一番上の雑誌のを取り上げると、ノアが大声でうぉ! と叫ぶもんだから、ヴァル、驚いて椅子から転げ落ちそうになる。
ヴァルの取った雑誌の下には一枚の踊り子の写真と……『奇跡の踊り子の銅像を皇帝が建造』という見出しの雑誌の切り抜き、とその踊り子のポスターだった。
だが、どうやらどれも同じ踊り子の事を書いてあるように見える。その証拠に、映っている少女のような踊り子は驚くほどに美しかった。
「なんとまあ古いが美しい街並みと踊り子じゃあねえの! うぉっし、ヴァル今すぐ行こうぜ!」
「馬鹿、一番最初に見つけた雑誌の見出し、忘れたのかよ。『宴の都と呼ばれた街に「名前」泥棒大量発生』だろ? 場所の特定どころか、名前すら分からんって言ってんのに……」
一体何のために、遥々Mr.ハロドゥの元を訪れたのかって話だ。
ノアはそういうヴァルに対しケッ……と、不貞腐れたように古ぼけたポスターから視線を逸らし、Mr.ハロドゥにベルガモットをもう一杯頼んだ。
「ああ、そうそう、場所は分かりますよ」
「なにィ!?」
Mr.ハロドゥは実に淡々とそう言って、ベルガモットを注ぐが、こちら二人は驚きのあまり、椅子から転げ落ちそうになるノアと、ヴァルも無言ではあるが、その表情は驚きに満ちていた。
「Mr.ハロドゥ、それは一体どういう……」
「おや、お気づきになりませんでしたか。……ここに、皇帝死す、と、書いてありますでしょう?」
トントン。Mr.ハロドゥはポスターの下にある記事を叩く。ヴァルが記事を引っこ抜いてみて、驚いた。
そこにはまさに、この散りばめられたポスターや写真が皇帝の娘と思しき娘から確実に彼女だという、確信にさせるものが映っていた! 雑誌の右端に載っている写真に、しっかりと皇帝の娘及びサイレントダンサーと、床に刻まれているものがあったからだ。
だが、なんということだろう。その記事の写真に写る美しい彼女の足元には一つの棺桶と、大量の花で満ち溢れていた。これは……。
「銅像ですよ。彼女本人ではございません」
Mr.ハロドゥはまた、淡々と話しながら、ベルガモットをノアの前に置く。
置かれている棺桶と、花束のサイズからしても、そうであることは予想できた。
だが……写真越しからでも分かるこの踊りのなめらかさは一体何なのだろうか。無論、当時の銅像職人の為せる技術故なのだろうが……。
ノアも、ヴァルも、知らぬ間に皇帝の娘に、たかが銅像、されどその精密な銅像の動きに魅入られていた。
「かつて、貴族ばかりが住まう街、宴の都。その中でも皇帝と呼ばれた人は、歴史上一人しかいませんでした。ユーベルト・サン・フォルトゥーナ皇帝」
「ユーベルト・サン・フォルトゥーナ皇帝!? ……オイ、どっかで聞いた名前じゃねえか?」
ノアは本気で忘れたようだが、ヴァルは、何も言わなかった。
ヴァルのその沈黙から何を理解したのか、眼鏡のグラス奥の目から、くしゃりと目尻にしわを作り微笑みを零すMr.ハロドゥ。
「……あなたの事ですから、理由はもうお分かりなんでしょうが……。それでも、探すのでしょう? そこに存在したであろう皇帝の娘を」
「……それが、仕事なんでね」
ほっほ、と静かに、優しく笑うMr.ハロドゥの笑みにはいつも、何かを含んでいるように感じるのは、決してヴァルの気のせいではないのだろう。
「では、そうですね……街であった場所の座標を教えるだけでは寂しいでしょうから……私でしたら、ロリアンヌ様が言うような”墓場”等とは呼ばず、こう呼ぶでしょうな」
静寂の街
そして、二人は今、その名にふさわしいと思わざるを得ない場所へと足を踏み入れていた。
すでに空気が張り詰めたようなその空気はまさにMr.ハロドゥが呼んだ名にふさわしい、静寂の街だろう。
さぁ、探し物屋の本領発揮だ。銅像の前に立ち、その儚げに見える踊り子はなぜ消えたのか、なぜ皇帝の娘の称号を得たのか。
全てが眠る、この街で。
「さぁ、本腰いれるとしますか!」
「おゥ! 男として……こんな装飾もない舞台に、こんな麗しい踊り子を立たせるわけにはいかねえよなァ!」
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