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異世界転移編
第11話 初めての戦闘
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傭兵ギルドへとやって来たムツキは女性の案内で受付へと向かう。
ここまでの道中に聞いたのだが女性の名前はキリィと言うそうだ。
「おう、メリーナル。客だ、職業斡旋してやってくれ」
キリィは受付の女性にそう呼びかけるとムツキの背中をぽんと叩いた。
「職業案内ですね。えっと、お名前を聞いても?」
「ムツキと言います」
名前を言ったムツキにニコリと笑顔を見せて質問をする。
「ムツキは何の資格をお待ちですか?」
「いえ、それが資格は何も持ってないんですよ」
「そうですか。でしたら、これとこれと、あとこれ。それから…」
メリーナルはテキパキと書類を並べていく。
紙に関しても、現代日本と比べては劣るものの、羊皮紙などではないようだった。
「これが資格無しで紹介できるお仕事ですね。このくらいのお仕事だと腕に覚えがあればキリィみたいに魔物を持ち込んでもらった方がお金になりますね。ムツキはどうですか?」
腕に覚えがあるかと聞かれればわからないと言うのが正直なところだ。
しかし、傭兵のゲルトやダカンと同じ位のステータスはあるのだし、次のレベルアップをすれば向かう所敵無しになる予定である。
なので一度魔物に挑んでみようかと思い、そう伝える事にした。
「一応戦えると思いますのでそれでしたら魔物と戦って見ようと思います」
それからはキリィに案内して貰い、セール品の剣を買った。
そして、剣も持っていなかった俺を心配したキリィは俺が魔物を倒すのを見届けると言ってついて来た。
昨日の食堂ではぶっきらぼうだったのに意外と世話焼きなのかも知れない。
初めての魔物はキャッツピスと言う魔物だった。大型の猫が魔物化したのだと言われているそうだ。キリィ談
剣を構えるとまるで昔から剣術を習っていたかの様に体が動いた。
キャッツピスが向かって来たところを体を傾けて右に躱してすれ違いざま首を跳ね飛ばした。
セール品の剣とはいえ研ぎ立てで切れ味はいい様だ。
「すげえな。キャッツピスとはいえ一撃かよ。でもこの魔物は金にするなら首は飛ばさないほうがいいぜ」
そう言って感じた様にキリィは注意してくれた。
なんでもこのキャッツピスは肉は不味いので売り物にならず、毛皮が触り心地がいいので利用されるのだが、頭がついていた方が価値が上がるのだろうだ。
成る程と思いつつ、初めて自分の手で倒した魔物だ。
何気無しに収納魔法にてキャッツピスをしまうとキリィから驚きの声が上がった。
「お前収納待ちか!なら商人に喜ばれるな。学校さえ出ればそっちの道もあるはずだ。だけど無闇に見せると悪い奴らもやってくるから気をつけな」
やはりキリィは面倒見がいい。
その後はキリィはムツキが死ぬ様な事はないと思ったのか街に戻るようで、別れてムツキは魔物を狩り続ける。
初めて異世界ファンタジーっぽい事をしていると嬉々として狩り続けた。
その結果、傭兵ギルドに魔物の納品だけで生活がやっていけそうな気がしてくる。
元の世界の家に閉じこもってデスクワークばかりしていた頃よりも体を動かす事は清々しく、その日は昨日と同じご飯が美味しく感じ、睡眠もしっかり取れたのだった。
ここまでの道中に聞いたのだが女性の名前はキリィと言うそうだ。
「おう、メリーナル。客だ、職業斡旋してやってくれ」
キリィは受付の女性にそう呼びかけるとムツキの背中をぽんと叩いた。
「職業案内ですね。えっと、お名前を聞いても?」
「ムツキと言います」
名前を言ったムツキにニコリと笑顔を見せて質問をする。
「ムツキは何の資格をお待ちですか?」
「いえ、それが資格は何も持ってないんですよ」
「そうですか。でしたら、これとこれと、あとこれ。それから…」
メリーナルはテキパキと書類を並べていく。
紙に関しても、現代日本と比べては劣るものの、羊皮紙などではないようだった。
「これが資格無しで紹介できるお仕事ですね。このくらいのお仕事だと腕に覚えがあればキリィみたいに魔物を持ち込んでもらった方がお金になりますね。ムツキはどうですか?」
腕に覚えがあるかと聞かれればわからないと言うのが正直なところだ。
しかし、傭兵のゲルトやダカンと同じ位のステータスはあるのだし、次のレベルアップをすれば向かう所敵無しになる予定である。
なので一度魔物に挑んでみようかと思い、そう伝える事にした。
「一応戦えると思いますのでそれでしたら魔物と戦って見ようと思います」
それからはキリィに案内して貰い、セール品の剣を買った。
そして、剣も持っていなかった俺を心配したキリィは俺が魔物を倒すのを見届けると言ってついて来た。
昨日の食堂ではぶっきらぼうだったのに意外と世話焼きなのかも知れない。
初めての魔物はキャッツピスと言う魔物だった。大型の猫が魔物化したのだと言われているそうだ。キリィ談
剣を構えるとまるで昔から剣術を習っていたかの様に体が動いた。
キャッツピスが向かって来たところを体を傾けて右に躱してすれ違いざま首を跳ね飛ばした。
セール品の剣とはいえ研ぎ立てで切れ味はいい様だ。
「すげえな。キャッツピスとはいえ一撃かよ。でもこの魔物は金にするなら首は飛ばさないほうがいいぜ」
そう言って感じた様にキリィは注意してくれた。
なんでもこのキャッツピスは肉は不味いので売り物にならず、毛皮が触り心地がいいので利用されるのだが、頭がついていた方が価値が上がるのだろうだ。
成る程と思いつつ、初めて自分の手で倒した魔物だ。
何気無しに収納魔法にてキャッツピスをしまうとキリィから驚きの声が上がった。
「お前収納待ちか!なら商人に喜ばれるな。学校さえ出ればそっちの道もあるはずだ。だけど無闇に見せると悪い奴らもやってくるから気をつけな」
やはりキリィは面倒見がいい。
その後はキリィはムツキが死ぬ様な事はないと思ったのか街に戻るようで、別れてムツキは魔物を狩り続ける。
初めて異世界ファンタジーっぽい事をしていると嬉々として狩り続けた。
その結果、傭兵ギルドに魔物の納品だけで生活がやっていけそうな気がしてくる。
元の世界の家に閉じこもってデスクワークばかりしていた頃よりも体を動かす事は清々しく、その日は昨日と同じご飯が美味しく感じ、睡眠もしっかり取れたのだった。
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