18 / 30
第1.0章_探索
08.獣人難民Ⅱ
しおりを挟む
♢
『———相馬隊長。こちら三班、至急応答願います!』
三班班長である別府二曹からの無線。相馬は何事かと即座に応答した。
「どうした」
『たった今、恐竜に似た生物二体に遭遇。規程に基づき交戦しました』
至急、と言う別府の言葉に相馬は一瞬、交戦中かと気負った。が、それにしては別府の声に焦りが無いと思い立ち冷静に先を促す。
「状況は?」
『この場は死守しました。勿論、こちら側に死傷者はおりません』
別府は当然とばかりに声を返す。
「よくやってくれた。それで件の生物は?」
『その生物、おそらく魔獣は軽傷を負った後、西の方角へ駆けて行きました』
「逃げたのか?」
『いえ、ただ逃げたというより他の獲物を見つけた……というように思えました』
別府は勘ですが、と断りそう私見を述べる。そして続けた。
『それに、周囲の警戒網にも複数の個体がかかりました。それらはすべて息を合わせるかのように西に向かったようです。調査のために我々も追うべきかと具申します』
相馬は別府の報告を聞き終えると、即座に判断を下す。
「分かった。どちらにしても我々の任務はこの地の調査だ。その恐竜に似た魔獣が新種なら、生体調査の必要もある。俺たちもすぐにそっちに戻る」
『分かりました』
別府の返答を耳に、相馬は遺跡の周囲を調査していた一班班長、小森二曹に無線で呼びかける。
「小森、聞こえていたな?」
『はい。こちらも調査を切り上げて合流します』
♢
ギャァァァァァァァ―――。
林が点在する東岸地域の平原に、魔獣の叫び声が響いた。魔獣の名はボルムキラ。ウォーティア語で“兵隊殺し〟を意味する俊敏かつ凶悪な魔獣だ。
体長は平均して約二mほど。全身を深緑色の羽毛に覆われた鳥のようなその容姿は、はるか太古の地球に存在した恐竜のそれである。
魔獣、と言われるように、ボルムキラは極めて原始的な魔術を扱うことができる。代表的なものは突風を起こす・聴覚を奪う・周囲の物を動かす……など。
ところで、魔物の用いる極めて原始的な魔術は、亜人種や人種を含め人間が扱う魔術・魔法とは大きく異なる。
人間が自然界から発見してきた魔術というある規則性を持った力や、魔術を体系化・簡略化したものとされる魔法とは異なり、魔物はそれを本能のままに操ることができる。それが、魔物の用いる魔術。
故に、人間が用いる魔術や魔法と異なり、汎用性に欠けるという欠点がある。が、魔物の繰り出すそれらの攻撃は極めて厄介で恐ろしいものだ。
なぜなら魔物はそれらを生来に持ち、本能のままに扱えるのだから。一方、人間が魔術を扱うためには、様々な知識と準備が必要であるし、魔法は魔法の才が必要である。
「……我らの運もここまでか」
モロは鋭い眼光で彼ら避難民一行を囲むボルムキラの群れを睨み、そう呟いた。
群れ。そう、彼らを取り囲むボルムキラは一体ではなく群れなのだ。ここに〝兵隊殺し〟と呼ばれる所以がある。
彼らは非常に頭が良く、群れで連携を取りながら効率的に狩りをするのだ。彼らは自分たちが不利と悟ればその俊敏さを生かして姿をくらまし、有利と悟れば獰猛な本性を現す。
ボルムキラは雄雌合わせて平均二〇~三〇体ほどで一つの群れを形成するが、肉食獣が一家族の枠を超えた群れを形成するのは非常に珍しい。
このときもボルムキラは群れで行動していた。
モロたちは完全にボルムキラの標的にされていたのである。
「おじじ……さすがにまずいよね?」
ミラはそう言って後続の荷車に分乗する村の屈強な男たちを振り返った。
彼らは皆、一様に疲労しており兵隊殺しと恐れられるボルムキラを相手に戦う余裕はない。
というのも、ここに至るまで、既に何度か魔物の襲撃を受けていた。
普段のミラは勝気な少女だが、このときばかりは不安を顔に出す。
「……」
モロは孫娘の呟きに、返す言葉が見つからなかった。兵隊さえも殺す魔獣。これは本当にまずいのだ。もうどうしようもない。
その思いは他の仲間も同じであった。耳を澄ませば後方から村人たちの声が聞こえてくる。もっとも、獣の血が濃いモロは耳を澄ますまでもなく、その声を拾うことができた。
「あー俺たちももうここまでか」と、普段は陽気なお調子者がぽつり。
「この数はさすがにもう無理だ……」と、村一番の狩人がぽつり。
「人種に辱められるよりは魔獣に食われた方が……まだましよ」と、精一杯強がって婦人がぽつり。
それらの声を耳に、モロは何かしらの決心をすると、荷車の御者台の上で立ち上がった。
荷車を引く馬のようなラクダのような動物はすでにボルムキラに怯え、立ち止まったまま動かない。
「みなの衆!聞いてほしい!」
モロはありったけの大声でそう声を絞り出す。モロの叫びに村人の視線はモロに集中した。
「もうこれ以上、皆で逃げることは叶わないじゃろう」
モロの言葉に村人たちは落胆した。分かり切っていたことではあったが村長であり、長老であるモロの口から告げられればやはり落胆してしまう。
そんな彼らを見回したモロは、「それならば」と強調するように声を張り上げる。
「男衆は今こそ最後の力を振り絞り、未来ある愛すべき子供たちを、そして愛する妻を守るべきではなかろうか」
モロは既に皆で逃げることを諦めた。だが、せめて女や子供はこの場から逃がせないだろうか。せめて時間を稼ぐくらいなら出来るだろう。
「おじじ!」
ミラは叫ぶ。
「どういう意味!?皆で逃げなきゃ!」
モロは横から割って入ったミラの目を顔の正面から見据える。ミラの目は困惑し、必死にモロを止めようとしているように見受けられた。
モロは我ながら自分勝手な提案だ。と、そう思いつつも、この純粋な瞳を持った最愛の孫娘だけはなんとしても生き延びて欲しいと願った。
それは他の男たちも同じである。モロの言葉に男たちは奮起した。彼らは手に武器を取った。
そのとき―――。
バリバリバリバリバリバリバリバリ
「!?」
聞いたことのない音がモロの耳に届く。何事かと目を凝らすと、草原の遠方、木々が生い茂る森の中から、空飛ぶ虫が飛び立つのが見えた。
モロは自分たちのいる場所と遠方に広がる森との距離と耳に届いた大きな羽音から、その虫が決して可愛らしい大きさではないと瞬時に悟る。
それは自分たちよりもはるかに大きな虫。……であれば、自然とその生物は虫系の魔物である可能性が高くなる。
少なくとも、それほどの大きさを持つ飛行する生物を、モロは竜《ドラゴン》しか知らなかった。もっとも、竜を魔物に含めるのかどうかは議論の余地があるのではあるが。
いずれにせよ、状況がさらに悪化したことに変わりはない。と、モロはさらなる脅威の出現に身震いした。
愕然《がくぜん》とする思いで遠方を睨むモロ。そこにミラの声が割って入る。
「お、おじじ!あれ!すごい速さでこっちに向かってくる!」
ミラはその虫のような何かを指差し、そう叫んだ。ミラが叫んだその数瞬後、その虫……否、相馬らを乗せた陸上自衛隊所属の回転翼機、ヘリの編隊は既にミラたち避難民一行の上空に達していた。
「「「!?」」」
耳をつんざくような爆音が辺りに響き渡り、強風が周囲の草木を揺らす。
モロたちをいつ襲おうかと、タイミングを伺っていたボルムキラの群れは、突如乱入してきたヘリを見上げ口々に威嚇の声を上げる。
ギャァァァァァァァ―――。
一方、狼人種の避難民たちも口々に叫び声を上げた。自分たちに降りかかる不運を呪った。
「な、なんだあれは!」
「ま、魔物よ!もうだめ!」
「空を飛ぶ魔物なんてどうすればいいんだ!?」
「あぁぁ……もう終わりだ」
モロは自身も叫び声を上げたい衝動を堪《こら》え、上空を飛行し旋回するヘリをじっと見つめる。彼の瞳は、開け放たれたヘリのドアから身を乗り出す自衛官の姿を捉えた。
「あれは……」
と、モロは心の中で絶句した。あれは人間か?あの虫を、いや、あの魔物を人間が操っているのか?と、モロは驚愕に目を見開く。
瞬間———。
光の発光とともに、これまた聞いたことのない炸裂音が辺りに響く。
ババババババババ。
その炸裂音は周囲の空気を振動させた。
「なっ、なんじゃ!?」
その光と音に、モロはついに叫び声を上げる。
見ると、モロたちを取り囲んでいたボルムキラの群れに、光の雨が降り注いでいた。
『———相馬隊長。こちら三班、至急応答願います!』
三班班長である別府二曹からの無線。相馬は何事かと即座に応答した。
「どうした」
『たった今、恐竜に似た生物二体に遭遇。規程に基づき交戦しました』
至急、と言う別府の言葉に相馬は一瞬、交戦中かと気負った。が、それにしては別府の声に焦りが無いと思い立ち冷静に先を促す。
「状況は?」
『この場は死守しました。勿論、こちら側に死傷者はおりません』
別府は当然とばかりに声を返す。
「よくやってくれた。それで件の生物は?」
『その生物、おそらく魔獣は軽傷を負った後、西の方角へ駆けて行きました』
「逃げたのか?」
『いえ、ただ逃げたというより他の獲物を見つけた……というように思えました』
別府は勘ですが、と断りそう私見を述べる。そして続けた。
『それに、周囲の警戒網にも複数の個体がかかりました。それらはすべて息を合わせるかのように西に向かったようです。調査のために我々も追うべきかと具申します』
相馬は別府の報告を聞き終えると、即座に判断を下す。
「分かった。どちらにしても我々の任務はこの地の調査だ。その恐竜に似た魔獣が新種なら、生体調査の必要もある。俺たちもすぐにそっちに戻る」
『分かりました』
別府の返答を耳に、相馬は遺跡の周囲を調査していた一班班長、小森二曹に無線で呼びかける。
「小森、聞こえていたな?」
『はい。こちらも調査を切り上げて合流します』
♢
ギャァァァァァァァ―――。
林が点在する東岸地域の平原に、魔獣の叫び声が響いた。魔獣の名はボルムキラ。ウォーティア語で“兵隊殺し〟を意味する俊敏かつ凶悪な魔獣だ。
体長は平均して約二mほど。全身を深緑色の羽毛に覆われた鳥のようなその容姿は、はるか太古の地球に存在した恐竜のそれである。
魔獣、と言われるように、ボルムキラは極めて原始的な魔術を扱うことができる。代表的なものは突風を起こす・聴覚を奪う・周囲の物を動かす……など。
ところで、魔物の用いる極めて原始的な魔術は、亜人種や人種を含め人間が扱う魔術・魔法とは大きく異なる。
人間が自然界から発見してきた魔術というある規則性を持った力や、魔術を体系化・簡略化したものとされる魔法とは異なり、魔物はそれを本能のままに操ることができる。それが、魔物の用いる魔術。
故に、人間が用いる魔術や魔法と異なり、汎用性に欠けるという欠点がある。が、魔物の繰り出すそれらの攻撃は極めて厄介で恐ろしいものだ。
なぜなら魔物はそれらを生来に持ち、本能のままに扱えるのだから。一方、人間が魔術を扱うためには、様々な知識と準備が必要であるし、魔法は魔法の才が必要である。
「……我らの運もここまでか」
モロは鋭い眼光で彼ら避難民一行を囲むボルムキラの群れを睨み、そう呟いた。
群れ。そう、彼らを取り囲むボルムキラは一体ではなく群れなのだ。ここに〝兵隊殺し〟と呼ばれる所以がある。
彼らは非常に頭が良く、群れで連携を取りながら効率的に狩りをするのだ。彼らは自分たちが不利と悟ればその俊敏さを生かして姿をくらまし、有利と悟れば獰猛な本性を現す。
ボルムキラは雄雌合わせて平均二〇~三〇体ほどで一つの群れを形成するが、肉食獣が一家族の枠を超えた群れを形成するのは非常に珍しい。
このときもボルムキラは群れで行動していた。
モロたちは完全にボルムキラの標的にされていたのである。
「おじじ……さすがにまずいよね?」
ミラはそう言って後続の荷車に分乗する村の屈強な男たちを振り返った。
彼らは皆、一様に疲労しており兵隊殺しと恐れられるボルムキラを相手に戦う余裕はない。
というのも、ここに至るまで、既に何度か魔物の襲撃を受けていた。
普段のミラは勝気な少女だが、このときばかりは不安を顔に出す。
「……」
モロは孫娘の呟きに、返す言葉が見つからなかった。兵隊さえも殺す魔獣。これは本当にまずいのだ。もうどうしようもない。
その思いは他の仲間も同じであった。耳を澄ませば後方から村人たちの声が聞こえてくる。もっとも、獣の血が濃いモロは耳を澄ますまでもなく、その声を拾うことができた。
「あー俺たちももうここまでか」と、普段は陽気なお調子者がぽつり。
「この数はさすがにもう無理だ……」と、村一番の狩人がぽつり。
「人種に辱められるよりは魔獣に食われた方が……まだましよ」と、精一杯強がって婦人がぽつり。
それらの声を耳に、モロは何かしらの決心をすると、荷車の御者台の上で立ち上がった。
荷車を引く馬のようなラクダのような動物はすでにボルムキラに怯え、立ち止まったまま動かない。
「みなの衆!聞いてほしい!」
モロはありったけの大声でそう声を絞り出す。モロの叫びに村人の視線はモロに集中した。
「もうこれ以上、皆で逃げることは叶わないじゃろう」
モロの言葉に村人たちは落胆した。分かり切っていたことではあったが村長であり、長老であるモロの口から告げられればやはり落胆してしまう。
そんな彼らを見回したモロは、「それならば」と強調するように声を張り上げる。
「男衆は今こそ最後の力を振り絞り、未来ある愛すべき子供たちを、そして愛する妻を守るべきではなかろうか」
モロは既に皆で逃げることを諦めた。だが、せめて女や子供はこの場から逃がせないだろうか。せめて時間を稼ぐくらいなら出来るだろう。
「おじじ!」
ミラは叫ぶ。
「どういう意味!?皆で逃げなきゃ!」
モロは横から割って入ったミラの目を顔の正面から見据える。ミラの目は困惑し、必死にモロを止めようとしているように見受けられた。
モロは我ながら自分勝手な提案だ。と、そう思いつつも、この純粋な瞳を持った最愛の孫娘だけはなんとしても生き延びて欲しいと願った。
それは他の男たちも同じである。モロの言葉に男たちは奮起した。彼らは手に武器を取った。
そのとき―――。
バリバリバリバリバリバリバリバリ
「!?」
聞いたことのない音がモロの耳に届く。何事かと目を凝らすと、草原の遠方、木々が生い茂る森の中から、空飛ぶ虫が飛び立つのが見えた。
モロは自分たちのいる場所と遠方に広がる森との距離と耳に届いた大きな羽音から、その虫が決して可愛らしい大きさではないと瞬時に悟る。
それは自分たちよりもはるかに大きな虫。……であれば、自然とその生物は虫系の魔物である可能性が高くなる。
少なくとも、それほどの大きさを持つ飛行する生物を、モロは竜《ドラゴン》しか知らなかった。もっとも、竜を魔物に含めるのかどうかは議論の余地があるのではあるが。
いずれにせよ、状況がさらに悪化したことに変わりはない。と、モロはさらなる脅威の出現に身震いした。
愕然《がくぜん》とする思いで遠方を睨むモロ。そこにミラの声が割って入る。
「お、おじじ!あれ!すごい速さでこっちに向かってくる!」
ミラはその虫のような何かを指差し、そう叫んだ。ミラが叫んだその数瞬後、その虫……否、相馬らを乗せた陸上自衛隊所属の回転翼機、ヘリの編隊は既にミラたち避難民一行の上空に達していた。
「「「!?」」」
耳をつんざくような爆音が辺りに響き渡り、強風が周囲の草木を揺らす。
モロたちをいつ襲おうかと、タイミングを伺っていたボルムキラの群れは、突如乱入してきたヘリを見上げ口々に威嚇の声を上げる。
ギャァァァァァァァ―――。
一方、狼人種の避難民たちも口々に叫び声を上げた。自分たちに降りかかる不運を呪った。
「な、なんだあれは!」
「ま、魔物よ!もうだめ!」
「空を飛ぶ魔物なんてどうすればいいんだ!?」
「あぁぁ……もう終わりだ」
モロは自身も叫び声を上げたい衝動を堪《こら》え、上空を飛行し旋回するヘリをじっと見つめる。彼の瞳は、開け放たれたヘリのドアから身を乗り出す自衛官の姿を捉えた。
「あれは……」
と、モロは心の中で絶句した。あれは人間か?あの虫を、いや、あの魔物を人間が操っているのか?と、モロは驚愕に目を見開く。
瞬間———。
光の発光とともに、これまた聞いたことのない炸裂音が辺りに響く。
ババババババババ。
その炸裂音は周囲の空気を振動させた。
「なっ、なんじゃ!?」
その光と音に、モロはついに叫び声を上げる。
見ると、モロたちを取り囲んでいたボルムキラの群れに、光の雨が降り注いでいた。
0
お気に入りに追加
58
あなたにおすすめの小説
校長室のソファの染みを知っていますか?
フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。
しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。
座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る
日本は異世界で平和に過ごしたいようです。
Koutan
ファンタジー
2020年、日本各地で震度5強の揺れを観測した。
これにより、日本は海外との一切の通信が取れなくなった。
その後、自衛隊機や、民間機の報告により、地球とは全く異なる世界に日本が転移したことが判明する。
そこで日本は資源の枯渇などを回避するために諸外国との交流を図ろうとするが...
この作品では自衛隊が主に活躍します。流血要素を含むため、苦手な方は、ブラウザバックをして他の方々の良い作品を見に行くんだ!
ちなみにご意見ご感想等でご指摘いただければ修正させていただく思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。
"小説家になろう"にも掲載中。
"小説家になろう"に掲載している本文をそのまま掲載しております。
Another World〜自衛隊 まだ見ぬ世界へ〜
華厳 秋
ファンタジー
───2025年1月1日
この日、日本国は大きな歴史の転換点を迎えた。
札幌、渋谷、博多の3箇所に突如として『異界への門』──アナザーゲート──が出現した。
渋谷に現れた『門』から、異界の軍勢が押し寄せ、無抵抗の民間人を虐殺。緊急出動した自衛隊が到着した頃には、敵軍の姿はもうなく、スクランブル交差点は無惨に殺された民間人の亡骸と血で赤く染まっていた。
この緊急事態に、日本政府は『門』内部を調査するべく自衛隊を『異界』──アナザーワールド──へと派遣する事となった。
一方地球では、日本の急激な軍備拡大や『異界』内部の資源を巡って、極東での緊張感は日に日に増して行く。
そして、自衛隊は国や国民の安全のため『門』内外問わず奮闘するのであった。
この作品は、小説家になろう様カクヨム様にも投稿しています。
この作品はフィクションです。
実在する国、団体、人物とは関係ありません。ご注意ください。
世界異世界転移
多門@21
ファンタジー
東京オリンピックを控えた2020年の春、突如地球上のすべての国家が位置関係を変え異世界の巨大な惑星に転移してしまう。
その惑星には様々な文化文明種族、果てには魔術なるものまで存在する。
その惑星では常に戦争が絶えず弱肉強食様相を呈していた。旧地球上国家も例外なく巻き込まれ、最初に戦争を吹っかけられた相手の文明レベルは中世。殲滅戦、民族浄化を宣言された日本とアメリカはこの暴挙に現代兵器の恩恵を受けた軍事力を行使して戦うことを決意する。
日本が転移するのも面白いけどアメリカやロシアの圧倒的ミリタリーパワーで異世界を戦う姿も見てみたい!そんなシーンをタップリ含んでます。
43話までは一日一話追加していきます!
異世界に転移す万国旗
あずき
ファンタジー
202X年、震度3ほどの地震と共に海底ケーブルが寸断された。
日本政府はアメリカ政府と協力し、情報収集を開始した。
ワシントンD.Cから出港した米艦隊が日本海に現れたことで、
アメリカ大陸が日本の西に移動していることが判明。
さらに横須賀から出発した護衛艦隊がグレートブリテン島を発見。
このことから、世界中の国々が位置や向きを変え、
違う惑星、もしくは世界に転移していることが判明した。
転生したら赤ん坊だった 奴隷だったお母さんと何とか幸せになっていきます
カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
転生したら奴隷の赤ん坊だった
お母さんと離れ離れになりそうだったけど、何とか強くなって帰ってくることができました。
全力でお母さんと幸せを手に入れます
ーーー
カムイイムカです
今製作中の話ではないのですが前に作った話を投稿いたします
少しいいことがありましたので投稿したくなってしまいました^^
最後まで行かないシリーズですのでご了承ください
23話でおしまいになります
転生貴族のハーレムチート生活 【400万ポイント突破】
ゼクト
ファンタジー
ファンタジー大賞に応募中です。 ぜひ投票お願いします
ある日、神崎優斗は川でおぼれているおばあちゃんを助けようとして川の中にある岩にあたりおばあちゃんは助けられたが死んでしまったそれをたまたま地球を見ていた創造神が転生をさせてくれることになりいろいろな神の加護をもらい今貴族の子として転生するのであった
【不定期になると思います まだはじめたばかりなのでアドバイスなどどんどんコメントしてください。ノベルバ、小説家になろう、カクヨムにも同じ作品を投稿しているので、気が向いたら、そちらもお願いします。
累計400万ポイント突破しました。
応援ありがとうございます。】
ツイッター始めました→ゼクト @VEUu26CiB0OpjtL
1514億4000万円を失った自衛隊、派遣支援す
ス々月帶爲
ファンタジー
元号が令和となり一箇月。自衛隊に数々の災難が、襲い掛かっていた。
対戦闘機訓練の為、東北沖を飛行していた航空自衛隊のF-35A戦闘機が何の前触れもなく消失。そのF-35Aを捜索していた海上自衛隊護衛艦のありあけも、同じく捜索活動を行っていた、いずも型護衛艦2番艦かがの目の前で消えた。約一週間後、厄災は東北沖だけにとどまらなかった事を知らされた。陸上自衛隊の車両を積載しアメリカ合衆国に向かっていたC-2が津軽海峡上空で消失したのだ。
これまでの損失を計ると、1514億4000万円。過去に類をみない、恐ろしい損害を負った防衛省・自衛隊。
防衛省は、対策本部を設置し陸上自衛隊の東部方面隊、陸上総隊より選抜された部隊で混成団を編成。
損失を取り返すため、何より一緒に消えてしまった自衛官を見つけ出す為、混成団を災害派遣する決定を下したのだった。
これは、「1514億4000万円を失った自衛隊、海外に災害派遣す(https://ncode.syosetu.com/n3570fj/)」の言わば海上自衛隊版です。アルファポリスにおいても公開させていただいております。
※作中で、F-35A ライトニングⅡが墜落したことを示唆する表現がございます。ですが、実際に墜落した時より前に書かれた表現ということをご理解いただければ幸いです。捜索が打ち切りとなったことにつきまして、本心から残念に思います。搭乗員の方、戦闘機にご冥福をお祈りいたします。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる