20 / 81
17. 耐震
しおりを挟む
その後は夕食を頂くことにしたのだが……。
冷めてしまった夕食を申し訳ないと思ったのか、慶子はひたすらみんなに謝っていた。
しかしそんなことを気にする者なんて、ここには誰一人としていないはずだ。
たしかに料理は冷めてしまったけど、でき自体はわるくないし美味しく食べられるからね。
そうしているうちに自然と会話も増えていき、いつもの楽しい食卓へと変わっていった。
すると慶子が、
「携帯電話は明日にでも何とかするわね。スマホとガラケーどっちにする?」
「そうだな。初めてだけどスマホを使ってみたいかな。頼めるか」
「うん、もちろん。今は一人で複数持っている人も多いから問題ないわね」
大まかな料金や手数料などを尋ね、お金は多めに渡しておく。
これで何とかスマホもゲットである。
「あ、それから……、次の満月の日に向こうへ渡るんでしょう? 7月29日だったわよね。私もついて行くから」
慶子の目がキラリと光ったような気がした。
「へっ? おおい、いきなり何言ってるんだよ。何かあるのか?」
「さあ、それはどうかしらね。あなたの力になりたいことは確かよ」
「俺の力に?」
「70歳のおばーちゃんが若い人を遥かに凌ぐパワーと俊敏性。そんなの楽しくて、慶ちゃんワクワクが止まらないのよ~。それに階位が上がれば長生きもできるんでしょう? 異世界もゆっくり見てみたいし、ダンジョンができた日本がどのように変わっていくのかも気になるじゃない」
(ただの好奇心かよ!)
遊びじゃないんだぞ。はぁ~。
――まあ、いいけど。
「はい、はーい。私も異世界に行きたいです! ねっお父さん、行ってもいいでしょう?」
右手を高々とあげ、紗月までついてくると言いだした。
みんなの視線が茂さんに集まる。
「う~ん、学校はもうすぐ夏休みに入るのか……。ここで止めたとしても、どうせ聞きやしないんだろう。迷惑はかけるんじゃないぞ」
(おお~、意外とすんなり通したなー)
「えっ本当! やったー! お父さん大好き!」
「こらこら、喜ぶのはゲンさんの許可が下りてからだぞ」
「えぇ――――っ!?」
「うん、まあ、茂さんの許可がもらえるなら俺の方はぜんぜん問題ないぞ。……約束もしていたしな」
そう答えてやると、
「「やったー!」」
慶子と紗月は二人でハイタッチしている。
その横ではシロも立ちあがり、盛大に尻尾を振って喜んでいた。
「そうと決まれば出発までに2週間あるから、その間に異世界のことをレクチャーするよ。慶子もなるべくここに通ってくれ」
それとアレだな。
夕食のあとはテーブルの上を速やかに片付ける。
「茂さん、例のものを……」
俺の言葉に茂さんは大きく頷くと、女神像を静かにテーブルに置いた。
そして笏を取りだすと女神像の正面に座った。
「さあ、紗月もここへ座りなさい。みんなと一緒にユカリーナ様へ祈りを捧げてごらん」
優しく導いていく茂さん。
シロは紗月に寄り添うようにお座りしている。
周りにいるみんなも居住まいを正し、女神像に向かって祈りを捧げた。
すると慶子の時のように紗月の身体が薄白く光っている。
こちらも無事に授かることができたようだ。
そうして神像を持って退室する茂さんを横目に、
「ゲンちゃん。あれって悪ふざけが過ぎるんじゃないのー。なんでビキニ姿なのよ!」
だ・か・ら、慶子さんジト目は止めましょうよ。ジト目は。
何言ってんだよ。決して悪ふざけなんかじゃないぞ。
美しき女神さまを思い描きながら丹精込めて作り上げた作品なんだ。
――力作だぞ!
まあ確かにぃ、趣味に走っている部分も多少はあると思うけど……。
あの神像は神職である茂さんの一押しなんだぞ。そして何より、女神さまがお認めになられているのだ。そうでなければ神像に魂は入らないだろう!
……と言ってやりたいところだが、とりあえずここは黙っておこう。
それからはお風呂に入ったりしながら、それぞれが自由にくつろいでいた。
俺は慶子に捉まって、異世界のことやダンジョンなどについていろいろと説明させられている。
そして話題が魔法へと移った際、慶子がまたとんでもないことを言いだした。
「魔法を使うには、まず魔法適性が重要になってくるのよね。それって女神様にお願いして何とかできないのかしら? 加護を与えられた者はシロちゃんとゲンちゃんの家族なんでしょう。ほら、加護を与えた人限定にするとか、ご褒美の前渡しとか何とかで、貰うことってできないのかしら。……ねぇ」
『ねぇ』と言われても困るんですけど。
(女神さまにおねだりするわけか~?)
シロは尻尾を振って、うんうん頷いていますけど……。
確かに今まで、そんな発想はなかったよなぁ。
まあ、今回は女神さまからの依頼でもあることだし。ご褒美の前渡しとかは別にして、女神さまの御心次第というところかな。
向こうへ帰る前に、一度お尋ねしてみますかね。
と、その時である。
キュイ! キュイ! キュイ! 地震です。 キュイ! キュイ! キュイ! 地震です。 キュイ! キュイ! キュイ! 地震です。 キュイ! キュイ! キュイ! 地震です。 キュイ! キュイ! キュイ! 地震です。 キュイ! キュイ! キュイ! 地震です。 キュイ! キュイ! キュイ! 地震です。 キュイ! キュイ! キュイ! 地震です。
おお、来やがったなー。
「シロ、神社の敷地内に状態維持の結界を張ってくれ!」
けたたましく鳴り響く警告音の中、俺はシロに言い放った。
それから数秒後、
・・・カタッ カタッ カタタッ ガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタ カタタ カタ・・・
――長げーよ!
前の地震より確実にデカかったよな。
揺れも1分以上続いていたようにおもう。
茂さんが家を飛び出していく。
向かった先は本殿あたりだろうか?
問題はないはずだ。そのためにシロに結界を張ってもらったのだから。
テレビでは地震速報が流れ、国営放送では気象庁が地震について詳しく説明している。
震度6弱のところまで出ているようだ。
震源地もここから近いな。
被害は未だ集計中のようである。
時間が経つにつれ被害報告が上がりだす。
死者が1名。行方不明者が2名。重軽傷者が30名以上か……。
明日になったら増えてるよな。
今は夜で見えない部分も多いだろうからね。
被害が増える要因としては地震の規模が上がったこともあるだろうが、問題は建物の耐震強度にあるだろう。
今回、震度5の地震に耐えられたからといって、次回も震度5に耐えられるのか?
――それは分からないのだ。
つまり地震が起きる度に建物自体の耐震強度は確実に落ちていくのである。
当然、建物の基準に関しても、こんな短期間で大きな群発地震が起こる事など想定の範囲外なのだから。
冷めてしまった夕食を申し訳ないと思ったのか、慶子はひたすらみんなに謝っていた。
しかしそんなことを気にする者なんて、ここには誰一人としていないはずだ。
たしかに料理は冷めてしまったけど、でき自体はわるくないし美味しく食べられるからね。
そうしているうちに自然と会話も増えていき、いつもの楽しい食卓へと変わっていった。
すると慶子が、
「携帯電話は明日にでも何とかするわね。スマホとガラケーどっちにする?」
「そうだな。初めてだけどスマホを使ってみたいかな。頼めるか」
「うん、もちろん。今は一人で複数持っている人も多いから問題ないわね」
大まかな料金や手数料などを尋ね、お金は多めに渡しておく。
これで何とかスマホもゲットである。
「あ、それから……、次の満月の日に向こうへ渡るんでしょう? 7月29日だったわよね。私もついて行くから」
慶子の目がキラリと光ったような気がした。
「へっ? おおい、いきなり何言ってるんだよ。何かあるのか?」
「さあ、それはどうかしらね。あなたの力になりたいことは確かよ」
「俺の力に?」
「70歳のおばーちゃんが若い人を遥かに凌ぐパワーと俊敏性。そんなの楽しくて、慶ちゃんワクワクが止まらないのよ~。それに階位が上がれば長生きもできるんでしょう? 異世界もゆっくり見てみたいし、ダンジョンができた日本がどのように変わっていくのかも気になるじゃない」
(ただの好奇心かよ!)
遊びじゃないんだぞ。はぁ~。
――まあ、いいけど。
「はい、はーい。私も異世界に行きたいです! ねっお父さん、行ってもいいでしょう?」
右手を高々とあげ、紗月までついてくると言いだした。
みんなの視線が茂さんに集まる。
「う~ん、学校はもうすぐ夏休みに入るのか……。ここで止めたとしても、どうせ聞きやしないんだろう。迷惑はかけるんじゃないぞ」
(おお~、意外とすんなり通したなー)
「えっ本当! やったー! お父さん大好き!」
「こらこら、喜ぶのはゲンさんの許可が下りてからだぞ」
「えぇ――――っ!?」
「うん、まあ、茂さんの許可がもらえるなら俺の方はぜんぜん問題ないぞ。……約束もしていたしな」
そう答えてやると、
「「やったー!」」
慶子と紗月は二人でハイタッチしている。
その横ではシロも立ちあがり、盛大に尻尾を振って喜んでいた。
「そうと決まれば出発までに2週間あるから、その間に異世界のことをレクチャーするよ。慶子もなるべくここに通ってくれ」
それとアレだな。
夕食のあとはテーブルの上を速やかに片付ける。
「茂さん、例のものを……」
俺の言葉に茂さんは大きく頷くと、女神像を静かにテーブルに置いた。
そして笏を取りだすと女神像の正面に座った。
「さあ、紗月もここへ座りなさい。みんなと一緒にユカリーナ様へ祈りを捧げてごらん」
優しく導いていく茂さん。
シロは紗月に寄り添うようにお座りしている。
周りにいるみんなも居住まいを正し、女神像に向かって祈りを捧げた。
すると慶子の時のように紗月の身体が薄白く光っている。
こちらも無事に授かることができたようだ。
そうして神像を持って退室する茂さんを横目に、
「ゲンちゃん。あれって悪ふざけが過ぎるんじゃないのー。なんでビキニ姿なのよ!」
だ・か・ら、慶子さんジト目は止めましょうよ。ジト目は。
何言ってんだよ。決して悪ふざけなんかじゃないぞ。
美しき女神さまを思い描きながら丹精込めて作り上げた作品なんだ。
――力作だぞ!
まあ確かにぃ、趣味に走っている部分も多少はあると思うけど……。
あの神像は神職である茂さんの一押しなんだぞ。そして何より、女神さまがお認めになられているのだ。そうでなければ神像に魂は入らないだろう!
……と言ってやりたいところだが、とりあえずここは黙っておこう。
それからはお風呂に入ったりしながら、それぞれが自由にくつろいでいた。
俺は慶子に捉まって、異世界のことやダンジョンなどについていろいろと説明させられている。
そして話題が魔法へと移った際、慶子がまたとんでもないことを言いだした。
「魔法を使うには、まず魔法適性が重要になってくるのよね。それって女神様にお願いして何とかできないのかしら? 加護を与えられた者はシロちゃんとゲンちゃんの家族なんでしょう。ほら、加護を与えた人限定にするとか、ご褒美の前渡しとか何とかで、貰うことってできないのかしら。……ねぇ」
『ねぇ』と言われても困るんですけど。
(女神さまにおねだりするわけか~?)
シロは尻尾を振って、うんうん頷いていますけど……。
確かに今まで、そんな発想はなかったよなぁ。
まあ、今回は女神さまからの依頼でもあることだし。ご褒美の前渡しとかは別にして、女神さまの御心次第というところかな。
向こうへ帰る前に、一度お尋ねしてみますかね。
と、その時である。
キュイ! キュイ! キュイ! 地震です。 キュイ! キュイ! キュイ! 地震です。 キュイ! キュイ! キュイ! 地震です。 キュイ! キュイ! キュイ! 地震です。 キュイ! キュイ! キュイ! 地震です。 キュイ! キュイ! キュイ! 地震です。 キュイ! キュイ! キュイ! 地震です。 キュイ! キュイ! キュイ! 地震です。
おお、来やがったなー。
「シロ、神社の敷地内に状態維持の結界を張ってくれ!」
けたたましく鳴り響く警告音の中、俺はシロに言い放った。
それから数秒後、
・・・カタッ カタッ カタタッ ガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタ カタタ カタ・・・
――長げーよ!
前の地震より確実にデカかったよな。
揺れも1分以上続いていたようにおもう。
茂さんが家を飛び出していく。
向かった先は本殿あたりだろうか?
問題はないはずだ。そのためにシロに結界を張ってもらったのだから。
テレビでは地震速報が流れ、国営放送では気象庁が地震について詳しく説明している。
震度6弱のところまで出ているようだ。
震源地もここから近いな。
被害は未だ集計中のようである。
時間が経つにつれ被害報告が上がりだす。
死者が1名。行方不明者が2名。重軽傷者が30名以上か……。
明日になったら増えてるよな。
今は夜で見えない部分も多いだろうからね。
被害が増える要因としては地震の規模が上がったこともあるだろうが、問題は建物の耐震強度にあるだろう。
今回、震度5の地震に耐えられたからといって、次回も震度5に耐えられるのか?
――それは分からないのだ。
つまり地震が起きる度に建物自体の耐震強度は確実に落ちていくのである。
当然、建物の基準に関しても、こんな短期間で大きな群発地震が起こる事など想定の範囲外なのだから。
0
お気に入りに追加
27
あなたにおすすめの小説
【修正中】ハズレ勇者の鬼畜スキル 〜ハズレだからと問答無用で追い出されたが、実は規格外の歴代最強勇者だった?〜
水先 冬菜
ファンタジー
「こんなハズレ勇者など、即刻摘み出せ!!!」
某大学に通う俺、如月湊(きさらぎみなと)は漫画や小説とかで言う【勇者召喚】とやらで、異世界に召喚されたらしい。
お約束な感じに【勇者様】とか、【魔王を倒して欲しい】だとか、言われたが--------
ステータスを開いた瞬間、この国の王様っぽい奴がいきなり叫び出したかと思えば、いきなり王宮を摘み出され-------------魔物が多く生息する危険な森の中へと捨てられてしまった。
後で分かった事だが、どうやら俺は【生産系のスキル】を持った勇者らしく。
この世界では、最下級で役に立たないスキルらしい。
えっ? でも、このスキルって普通に最強じゃね?
試しに使ってみると、あまりにも規格外過ぎて、目立ってしまい-------------
いつしか、女神やら、王女やらに求婚されるようになっていき…………。
※前の作品の修正中のものです。
※下記リンクでも投稿中
アルファで見れない方など、宜しければ、そちらでご覧下さい。
https://ncode.syosetu.com/n1040gl/
『特別』を願った僕の転生先は放置された第7皇子!?
mio
ファンタジー
特別になることを望む『平凡』な大学生・弥登陽斗はある日突然亡くなる。
神様に『特別』になりたい願いを叶えてやると言われ、生まれ変わった先は異世界の第7皇子!? しかも母親はなんだかさびれた離宮に追いやられているし、騎士団に入っている兄はなかなか会うことができない。それでも穏やかな日々。
そんな生活も母の死を境に変わっていく。なぜか絡んでくる異母兄弟をあしらいつつ、兄の元で剣に魔法に、いろいろと学んでいくことに。兄と兄の部下との新たな日常に、以前とはまた違った幸せを感じていた。
日常を壊し、強制的に終わらせたとある不幸が起こるまでは。
神様、一つ言わせてください。僕が言っていた特別はこういうことではないと思うんですけど!?
他サイトでも投稿しております。
異世界召喚でクラスの勇者達よりも強い俺は無能として追放処刑されたので自由に旅をします
Dakurai
ファンタジー
クラスで授業していた不動無限は突如と教室が光に包み込まれ気がつくと異世界に召喚されてしまった。神による儀式でとある神によってのスキルを得たがスキルが強すぎてスキル無しと勘違いされ更にはクラスメイトと王女による思惑で追放処刑に会ってしまうしかし最強スキルと聖獣のカワウソによって難を逃れと思ったらクラスの女子中野蒼花がついてきた。
相棒のカワウソとクラスの中野蒼花そして異世界の仲間と共にこの世界を自由に旅をします。
現在、第二章シャーカ王国編
勇者一行から追放された二刀流使い~仲間から捜索願いを出されるが、もう遅い!~新たな仲間と共に魔王を討伐ス
R666
ファンタジー
アマチュアニートの【二龍隆史】こと36歳のおっさんは、ある日を境に実の両親達の手によって包丁で腹部を何度も刺されて地獄のような痛みを味わい死亡。
そして彼の魂はそのまま天界へ向かう筈であったが女神を自称する危ない女に呼び止められると、ギフトと呼ばれる最強の特典を一つだけ選んで、異世界で勇者達が魔王を討伐できるように手助けをして欲しいと頼み込まれた。
最初こそ余り乗り気ではない隆史ではあったが第二の人生を始めるのも悪くないとして、ギフトを一つ選び女神に言われた通りに勇者一行の手助けをするべく異世界へと乗り込む。
そして異世界にて真面目に勇者達の手助けをしていたらチキン野郎の役立たずという烙印を押されてしまい隆史は勇者一行から追放されてしまう。
※これは勇者一行から追放された最凶の二刀流使いの隆史が新たな仲間を自ら探して、自分達が新たな勇者一行となり魔王を討伐するまでの物語である※
特殊部隊の俺が転生すると、目の前で絶世の美人母娘が犯されそうで助けたら、とんでもないヤンデレ貴族だった
なるとし
ファンタジー
鷹取晴翔(たかとりはると)は陸上自衛隊のとある特殊部隊に所属している。だが、ある日、訓練の途中、不慮の事故に遭い、異世界に転生することとなる。
特殊部隊で使っていた武器や防具などを召喚できる特殊能力を謎の存在から授かり、目を開けたら、絶世の美女とも呼ばれる母娘が男たちによって犯されそうになっていた。
武装状態の鷹取晴翔は、持ち前の優秀な身体能力と武器を使い、その母娘と敷地にいる使用人たちを救う。
だけど、その母と娘二人は、
とおおおおんでもないヤンデレだった……
第3回次世代ファンタジーカップに出すために一部を修正して投稿したものです。
俺とシロ
マネキネコ
ファンタジー
【完結済】(全面改稿いたしました)
俺とシロの異世界物語
『大好きなご主人様、最後まで守ってあげたかった』
ゲンが飼っていた犬のシロ。生涯を終えてからはゲンの守護霊の一位(いちい)として彼をずっと傍で見守っていた。そんなある日、ゲンは交通事故に遭い亡くなってしまう。そうして、悔いを残したまま役目を終えてしまったシロ。その無垢(むく)で穢(けが)れのない魂を異世界の女神はそっと見つめていた。『聖獣フェンリル』として申し分のない魂。ぜひ、スカウトしようとシロの魂を自分の世界へ呼び寄せた。そして、女神からフェンリルへと転生するようにお願いされたシロであったが。それならば、転生に応じる条件として元の飼い主であったゲンも一緒に転生させて欲しいと女神に願い出たのだった。この世界でなら、また会える、また共に生きていける。そして、『今度こそは、ぜったい最後まで守り抜くんだ!』 シロは決意を固めるのであった。
シロは大好きなご主人様と一緒に、異世界でどんな活躍をしていくのか?
ちっちゃくなった俺の異世界攻略
鮨海
ファンタジー
あるとき神の采配により異世界へ行くことを決意した高校生の大輝は……ちっちゃくなってしまっていた!
精霊と神様からの贈り物、そして大輝の力が試される異世界の大冒険?が幕を開ける!
オタクおばさん転生する
ゆるりこ
ファンタジー
マンガとゲームと小説を、ゆるーく愛するおばさんがいぬの散歩中に異世界召喚に巻き込まれて転生した。
天使(見習い)さんにいろいろいただいて犬と共に森の中でのんびり暮そうと思っていたけど、いただいたものが思ったより強大な力だったためいろいろ予定が狂ってしまい、勇者さん達を回収しつつ奔走するお話になりそうです。
投稿ものんびりです。(なろうでも投稿しています)
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる