62 / 107
59 工藤の手紙
しおりを挟む
まず洞窟の奥行だが、思ったほど長くもなく大体30mといったところだろうか。
それからこの洞窟を掘った (作った) 者が、日本からの召喚者、もしくは転生者であることが判明した。
何故わかったのか?
それは洞窟の最奥に飾られていたある物を目にしたからだ。一対で。
(しかし、よく再現してあるなぁ)
その物とは、ズバリ『門松』だったのだ。
まぁ、なんともめでたいことか……。
とりあえず拝んどこ!
「…………」
やっぱり、ちょっと疲れた。
せめて鳥居か祠ぐらいにしとけよなぁ。
そうか……、望郷の念というやつなのかもしれない。
そう考えると、やるせない気持ちにもなる。
しかし門松といえば、普通 家の玄関や店の入口に飾ってあるよな?
「メアリー、光魔法で明るくしてくれ」
「はーい!」
お願いするとメアリーは天井の近くに光球を上げ、周りを明るくしてくれた。
やはり門松の奥には何もない。ただの壁…………。
「…………」
そこに文字が彫りこまれていた。
あ~~~、日本語ですやん。
【上を見ろ!】
??? 天井を見る。するとデカい文字で、
【下を見ろ!】
今度は下か? 足元を見ると何か文字が彫ってある。
その文字をなぞっていくと、
【ひだりをみろ!】
ハハ~ン! だいたい分かってきたが最後までつきあう事にする。
で……、しゃがんだ状態で左を見た。
すると、そこには小さく、
【すぐ下を見ろ!】
そう書かれており目線を落とすと一ヶ所だけ2㎝程の丸い岩が飛び出ていた。
しかしその岩スイッチの下には、
【押すな 危険!】
の文字が……。
「…………?」
これはフリか? フリなのか? いや待てよ……、
しばらく考えたのち、俺はその岩を引っぱってみた。
すると ――カチン! と音がして岩スイッチの左側に縦長の隙間が生まれた。
おおおおおっ!?
――ビンゴだったようだ。
ちょうど引き戸のように横にスライドさせて開けるタイプのようだ。
その隙間に指を掛け開けようとしていると、
「みんな――――――! ご飯ですよ――――――! 戻ってきてぇ~」
「「は――――い!」」
カイアさんの呼びかけに返事をかえし、取りあえずみんなの所へ戻ることにした。
そして、みんな揃って美味しい夕食を頂く。
「洞窟の奥には何かあったのかい」
「あ、はい。まだハッキリしませんが不思議な遺跡のようですね」
「へー、そうなのかい。何かお宝でも出てくるのかねぇ」
「許可が頂けるなら、もう少し調べてみたいのですが……」
「今日はどうせここに泊まるのだから納得がいくまで調べてみるといいよ」
「そうですか。では1刻だけ時間を頂きますね」
「そうだね。そのくらいなら明日に影響することもないだろうから」
そして夕食を済ませた俺とシロは、再び洞窟の奥へ向かった。
メアリーは気持ちよさそうに舟をこいでいたのでカイアさんに預けてきた。
最奥までいくと壁の隙間はピタリと閉じていた。
(へぇ、自動で戻るんだ)
壁の文字が変わってないことを確認して再び岩スイッチを引いてみる。
――カチン!
さっきと同じように音がして、縦に細長い隙間ができる。
そこに指をかけ左にスライドさせると、岩壁がススーと引き戸のように開いた。
「おじゃましますよ~」
そう呟きながら中へ足を踏み入れると、パッと周りが明るくなった。
(人感センサーライトか? 魔法でもこんな事もできるんだな……)
そこは一つの部屋になっていた。
俺は松明をインベントリーに戻し、部屋の中を見渡してみた。
10畳程の部屋には塵や蜘蛛の巣といったものもなくキレイに片付いている。
中にある物といえば、割とがっしりとした机と椅子、その横に本棚があるくらいか。
本の数はそれ程多くなく、並んでいるのは30冊程だ。
そして右側と奥には扉が見えている。
「…………」
何て言うんだろう。
ここの洞窟に入ったときにも感じたが……。
――やはり生活感がない。
この部屋の主はもういないような気がするんだよな。
さて、部屋の中を見ていきますか。
取りあえず右側の扉から開けてみる。
ここは寝室だな。
ベッドとクローゼットがあるが、特に大した物はないようだ。
次は奥の扉を開けてみる。
ドアノブに手をかけるが……開かない。
押しても引いてもダメ。鍵穴も見当たらない。
「…………?」
仕方がないので戻って机をの中を見てみることにした。
机には引き出しが2つ並んでおり下の方から開けてみる。
すると中には綺麗な化粧箱が入れられていた。
その箱を机の上に取り出してみる。
つるんとした光沢のある木目はマホガニーを彷彿とさせる。
(立派な化粧箱だな。さて中身はどうだろう)
化粧箱の中身は、眩いばかりに輝く金の拵えに入った短剣。
そして、この国のものではない分厚い金貨が12枚入っていた。
化粧箱は机の上に置いたまま、今度は上の引き出しを開けてみた。
するとそこには、綺麗に折りたたまれた羊皮紙が入れられていた。
それを机の上に取り出し丁寧に広げてみる。
どうやらこれは日本語で綴られた手紙のようだ。
俺はその羊皮紙を開くと静かに読みはじめた。
よう日本人。よくここを見つけたな。おまえには幸運の女神がついてるのかもしれないな。どうだ、異世界では楽しくやってるか? 俺は最初大変だったぞ。なんせクソのような国に勇者だか何だかしらないが勝手に召喚されてしまった。「お主を召喚するのに国民と魔導士合わせて500人も犠牲にしたから、そのぶん働け!」だとかぬかしやがるし訳がわからなかった。隷属される前にさっさとトンズラかまして逃げてやったぜ。俺は城下を抜けて違う町で冒険者になり静かに暮らしていたんだ。だが、あるとき風の噂を耳にしてしまった。『帝都にて旨い話にのせられた人が集められている』とな。それを耳にした時はさすがにブチきれたな。俺のことなら『もういいや』って諦めてたのにな。あの帝王だか皇帝だか知らないが頭がイカレてやがる。周りにいるヤツも止めることが出来ないのなら同罪だ。てなわけで帝城ごと吹っ飛ばしてやったわ! それからはどこかの国に攻められて国自体が変わっちまったようなんだが。そんなことは知らん。
話しは変わるんだがこの国はまだ『クルーガー王国』のままか? 違う国になっちまってるならどうでもいい。ただクルーガー王国のままなら、困った事があったらちょびっと力になってもらえると助かる。初代王のクレマンにはめちゃくちゃ世話になったんだ。追っ手が掛かっている俺を匿ってくれたし、家をくれたり、金や女まで用意してくれた。それにアイツ……俺の娘を王子の嫁にくれとか言い出しやがって。まぁ娘 (エミリア) もまんざらでもない様子だったんでくれてやったんだが。そしたら、そいつが2代目になりやがったんだよ。だからよ王族は俺の子孫でもあるんだ。何かの時にはよろしく頼むな! なーに只でという訳じゃねえよ。あのクソのバルタ大帝国の宝物庫から頂いてきたお宝ぜ~んぶやる。俺は身内には甘いんだ。しかしだな、王族自体がクソ野郎に成り下がっているときはキツ――――イやつを一発頼むぜ。遠慮はいらん。
まぁ、長々と読んでくれてありがとな。おめえさんと会うことはねえが応援している。あぁ母ちゃんのカレーが食いてぇな~。じゃあな頑張れよ! 工藤しんのすけ 164歳
P.S お宝は奥の部屋だぞ。マジックバッグに入れて置いてある。その他の武器や防具も良かったら使ってくれ。下の引き出しに宝剣が入ってる。それを手に持ち ”バルス” だ! 因みに表の岩のスイッチを押すと上から金盥が落ちてくるからな。押すなよ! ハハハハハッ!
俺はその手紙……、遺書? を丁寧に畳むとインベントリーに保管した。
ふぅ――っ、ため息をひとつ吐きだす。
金盥か……。――押さないからね。
エミリアにバルスか……。
同じぐらいの時代からだったのかもな。
まぁ、時空間の繋がりがどうなっているのかは俺にはわからない。
非合法の召喚だったようだし。
ただ、工藤さんもそれなりに苦労をしてきたみたいだね。
くれると言うなら有難く頂いておきますよ。
王様? 王子様? 困ってるなら助けるぐらいはできると思うけど。
それにダンジョン・デレクの件もあるしな。
俺は奥の部屋の前にいき宝剣をかざし、
「バルス!」
と声に出してとなえた。
すると ――カチン! と音がして扉が20㎝程奥へ開いた。
その扉を押して中に入ると、照明が点き部屋が明るくなった。
俺はぐるりと部屋を見まわしてみる。広さは8畳程だろうか。
ここは倉庫のようだな。
壁には吊戸棚が2ヶ所あり、その下には様々な種類の剣・槍・槌・斧などが壁に立て掛けられている。
そして大振りの黒いトートバッグが目に入る。
「…………」
表に思いっきり『宝』と日本語で書いてある。
しかも金文字でだ。
はぁ――っ、ため息をひとつ。
(中身の確認はあとでいいかな)
俺は黒いトートバッグをインベントリーへ収納した。
それからこの洞窟を掘った (作った) 者が、日本からの召喚者、もしくは転生者であることが判明した。
何故わかったのか?
それは洞窟の最奥に飾られていたある物を目にしたからだ。一対で。
(しかし、よく再現してあるなぁ)
その物とは、ズバリ『門松』だったのだ。
まぁ、なんともめでたいことか……。
とりあえず拝んどこ!
「…………」
やっぱり、ちょっと疲れた。
せめて鳥居か祠ぐらいにしとけよなぁ。
そうか……、望郷の念というやつなのかもしれない。
そう考えると、やるせない気持ちにもなる。
しかし門松といえば、普通 家の玄関や店の入口に飾ってあるよな?
「メアリー、光魔法で明るくしてくれ」
「はーい!」
お願いするとメアリーは天井の近くに光球を上げ、周りを明るくしてくれた。
やはり門松の奥には何もない。ただの壁…………。
「…………」
そこに文字が彫りこまれていた。
あ~~~、日本語ですやん。
【上を見ろ!】
??? 天井を見る。するとデカい文字で、
【下を見ろ!】
今度は下か? 足元を見ると何か文字が彫ってある。
その文字をなぞっていくと、
【ひだりをみろ!】
ハハ~ン! だいたい分かってきたが最後までつきあう事にする。
で……、しゃがんだ状態で左を見た。
すると、そこには小さく、
【すぐ下を見ろ!】
そう書かれており目線を落とすと一ヶ所だけ2㎝程の丸い岩が飛び出ていた。
しかしその岩スイッチの下には、
【押すな 危険!】
の文字が……。
「…………?」
これはフリか? フリなのか? いや待てよ……、
しばらく考えたのち、俺はその岩を引っぱってみた。
すると ――カチン! と音がして岩スイッチの左側に縦長の隙間が生まれた。
おおおおおっ!?
――ビンゴだったようだ。
ちょうど引き戸のように横にスライドさせて開けるタイプのようだ。
その隙間に指を掛け開けようとしていると、
「みんな――――――! ご飯ですよ――――――! 戻ってきてぇ~」
「「は――――い!」」
カイアさんの呼びかけに返事をかえし、取りあえずみんなの所へ戻ることにした。
そして、みんな揃って美味しい夕食を頂く。
「洞窟の奥には何かあったのかい」
「あ、はい。まだハッキリしませんが不思議な遺跡のようですね」
「へー、そうなのかい。何かお宝でも出てくるのかねぇ」
「許可が頂けるなら、もう少し調べてみたいのですが……」
「今日はどうせここに泊まるのだから納得がいくまで調べてみるといいよ」
「そうですか。では1刻だけ時間を頂きますね」
「そうだね。そのくらいなら明日に影響することもないだろうから」
そして夕食を済ませた俺とシロは、再び洞窟の奥へ向かった。
メアリーは気持ちよさそうに舟をこいでいたのでカイアさんに預けてきた。
最奥までいくと壁の隙間はピタリと閉じていた。
(へぇ、自動で戻るんだ)
壁の文字が変わってないことを確認して再び岩スイッチを引いてみる。
――カチン!
さっきと同じように音がして、縦に細長い隙間ができる。
そこに指をかけ左にスライドさせると、岩壁がススーと引き戸のように開いた。
「おじゃましますよ~」
そう呟きながら中へ足を踏み入れると、パッと周りが明るくなった。
(人感センサーライトか? 魔法でもこんな事もできるんだな……)
そこは一つの部屋になっていた。
俺は松明をインベントリーに戻し、部屋の中を見渡してみた。
10畳程の部屋には塵や蜘蛛の巣といったものもなくキレイに片付いている。
中にある物といえば、割とがっしりとした机と椅子、その横に本棚があるくらいか。
本の数はそれ程多くなく、並んでいるのは30冊程だ。
そして右側と奥には扉が見えている。
「…………」
何て言うんだろう。
ここの洞窟に入ったときにも感じたが……。
――やはり生活感がない。
この部屋の主はもういないような気がするんだよな。
さて、部屋の中を見ていきますか。
取りあえず右側の扉から開けてみる。
ここは寝室だな。
ベッドとクローゼットがあるが、特に大した物はないようだ。
次は奥の扉を開けてみる。
ドアノブに手をかけるが……開かない。
押しても引いてもダメ。鍵穴も見当たらない。
「…………?」
仕方がないので戻って机をの中を見てみることにした。
机には引き出しが2つ並んでおり下の方から開けてみる。
すると中には綺麗な化粧箱が入れられていた。
その箱を机の上に取り出してみる。
つるんとした光沢のある木目はマホガニーを彷彿とさせる。
(立派な化粧箱だな。さて中身はどうだろう)
化粧箱の中身は、眩いばかりに輝く金の拵えに入った短剣。
そして、この国のものではない分厚い金貨が12枚入っていた。
化粧箱は机の上に置いたまま、今度は上の引き出しを開けてみた。
するとそこには、綺麗に折りたたまれた羊皮紙が入れられていた。
それを机の上に取り出し丁寧に広げてみる。
どうやらこれは日本語で綴られた手紙のようだ。
俺はその羊皮紙を開くと静かに読みはじめた。
よう日本人。よくここを見つけたな。おまえには幸運の女神がついてるのかもしれないな。どうだ、異世界では楽しくやってるか? 俺は最初大変だったぞ。なんせクソのような国に勇者だか何だかしらないが勝手に召喚されてしまった。「お主を召喚するのに国民と魔導士合わせて500人も犠牲にしたから、そのぶん働け!」だとかぬかしやがるし訳がわからなかった。隷属される前にさっさとトンズラかまして逃げてやったぜ。俺は城下を抜けて違う町で冒険者になり静かに暮らしていたんだ。だが、あるとき風の噂を耳にしてしまった。『帝都にて旨い話にのせられた人が集められている』とな。それを耳にした時はさすがにブチきれたな。俺のことなら『もういいや』って諦めてたのにな。あの帝王だか皇帝だか知らないが頭がイカレてやがる。周りにいるヤツも止めることが出来ないのなら同罪だ。てなわけで帝城ごと吹っ飛ばしてやったわ! それからはどこかの国に攻められて国自体が変わっちまったようなんだが。そんなことは知らん。
話しは変わるんだがこの国はまだ『クルーガー王国』のままか? 違う国になっちまってるならどうでもいい。ただクルーガー王国のままなら、困った事があったらちょびっと力になってもらえると助かる。初代王のクレマンにはめちゃくちゃ世話になったんだ。追っ手が掛かっている俺を匿ってくれたし、家をくれたり、金や女まで用意してくれた。それにアイツ……俺の娘を王子の嫁にくれとか言い出しやがって。まぁ娘 (エミリア) もまんざらでもない様子だったんでくれてやったんだが。そしたら、そいつが2代目になりやがったんだよ。だからよ王族は俺の子孫でもあるんだ。何かの時にはよろしく頼むな! なーに只でという訳じゃねえよ。あのクソのバルタ大帝国の宝物庫から頂いてきたお宝ぜ~んぶやる。俺は身内には甘いんだ。しかしだな、王族自体がクソ野郎に成り下がっているときはキツ――――イやつを一発頼むぜ。遠慮はいらん。
まぁ、長々と読んでくれてありがとな。おめえさんと会うことはねえが応援している。あぁ母ちゃんのカレーが食いてぇな~。じゃあな頑張れよ! 工藤しんのすけ 164歳
P.S お宝は奥の部屋だぞ。マジックバッグに入れて置いてある。その他の武器や防具も良かったら使ってくれ。下の引き出しに宝剣が入ってる。それを手に持ち ”バルス” だ! 因みに表の岩のスイッチを押すと上から金盥が落ちてくるからな。押すなよ! ハハハハハッ!
俺はその手紙……、遺書? を丁寧に畳むとインベントリーに保管した。
ふぅ――っ、ため息をひとつ吐きだす。
金盥か……。――押さないからね。
エミリアにバルスか……。
同じぐらいの時代からだったのかもな。
まぁ、時空間の繋がりがどうなっているのかは俺にはわからない。
非合法の召喚だったようだし。
ただ、工藤さんもそれなりに苦労をしてきたみたいだね。
くれると言うなら有難く頂いておきますよ。
王様? 王子様? 困ってるなら助けるぐらいはできると思うけど。
それにダンジョン・デレクの件もあるしな。
俺は奥の部屋の前にいき宝剣をかざし、
「バルス!」
と声に出してとなえた。
すると ――カチン! と音がして扉が20㎝程奥へ開いた。
その扉を押して中に入ると、照明が点き部屋が明るくなった。
俺はぐるりと部屋を見まわしてみる。広さは8畳程だろうか。
ここは倉庫のようだな。
壁には吊戸棚が2ヶ所あり、その下には様々な種類の剣・槍・槌・斧などが壁に立て掛けられている。
そして大振りの黒いトートバッグが目に入る。
「…………」
表に思いっきり『宝』と日本語で書いてある。
しかも金文字でだ。
はぁ――っ、ため息をひとつ。
(中身の確認はあとでいいかな)
俺は黒いトートバッグをインベントリーへ収納した。
0
お気に入りに追加
60
あなたにおすすめの小説
家族で突然異世界転移!?パパは家族を守るのに必死です。
3匹の子猫
ファンタジー
社智也とその家族はある日気がつけば家ごと見知らぬ場所に転移されていた。
そこは俺の持ちうる知識からおそらく異世界だ!確かに若い頃は異世界転移や転生を願ったことはあったけど、それは守るべき家族を持った今ではない!!
こんな世界でまだ幼い子供たちを守りながら生き残るのは酷だろ…だが、俺は家族を必ず守り抜いてみせる!!
感想やご意見楽しみにしております!
尚、作中の登場人物、国名はあくまでもフィクションです。実在する国とは一切関係ありません。
神々の間では異世界転移がブームらしいです。
はぐれメタボ
ファンタジー
第1部《漆黒の少女》
楠木 優香は神様によって異世界に送られる事になった。
理由は『最近流行ってるから』
数々のチートを手にした優香は、ユウと名を変えて、薬師兼冒険者として異世界で生きる事を決める。
優しくて単純な少女の異世界冒険譚。
第2部 《精霊の紋章》
ユウの冒険の裏で、田舎の少年エリオは多くの仲間と共に、世界の命運を掛けた戦いに身を投じて行く事になる。
それは、英雄に憧れた少年の英雄譚。
第3部 《交錯する戦場》
各国が手を結び結成された人類連合と邪神を奉じる魔王に率いられた魔族軍による戦争が始まった。
人間と魔族、様々な意思と策謀が交錯する群像劇。
第4部 《新たなる神話》
戦争が終結し、邪神の討伐を残すのみとなった。
連合からの依頼を受けたユウは、援軍を率いて勇者の後を追い邪神の神殿を目指す。
それは、この世界で最も新しい神話。
狼の子 ~教えてもらった常識はかなり古い!?~
一片
ファンタジー
バイト帰りに何かに引っ張られた俺は、次の瞬間突然山の中に放り出された。
しかも体をピクリとも動かせない様な瀕死の状態でだ。
流石に諦めかけていたのだけど、そんな俺を白い狼が救ってくれた。
その狼は天狼という神獣で、今俺がいるのは今までいた世界とは異なる世界だという。
右も左も分からないどころか、右も左も向けなかった俺は天狼さんに魔法で癒され、ついでに色々な知識を教えてもらう。
この世界の事、生き延び方、戦う術、そして魔法。
数年後、俺は天狼さんの庇護下から離れ新しい世界へと飛び出した。
元の世界に戻ることは無理かもしれない……でも両親に連絡くらいはしておきたい。
根拠は特にないけど、魔法がある世界なんだし……連絡くらいは出来るよね?
そんな些細な目標と、天狼さん以外の神獣様へとお使いを頼まれた俺はこの世界を東奔西走することになる。
色々な仲間に出会い、ダンジョンや遺跡を探索したり、何故か謎の組織の陰謀を防いだり……。
……これは、現代では失われた強大な魔法を使い、小さな目標とお使いの為に大陸をまたにかける小市民の冒険譚!
異世界転生はどん底人生の始まり~一時停止とステータス強奪で快適な人生を掴み取る!
夢・風魔
ファンタジー
若くして死んだ男は、異世界に転生した。恵まれた環境とは程遠い、ダンジョンの上層部に作られた居住区画で孤児として暮らしていた。
ある日、ダンジョンモンスターが暴走するスタンピードが発生し、彼──リヴァは死の縁に立たされていた。
そこで前世の記憶を思い出し、同時に転生特典のスキルに目覚める。
視界に映る者全ての動きを停止させる『一時停止』。任意のステータスを一日に1だけ奪い取れる『ステータス強奪』。
二つのスキルを駆使し、リヴァは地上での暮らしを夢見て今日もダンジョンへと潜る。
*カクヨムでも先行更新しております。
異世界着ぐるみ転生
こまちゃも
ファンタジー
旧題:着ぐるみ転生
どこにでもいる、普通のOLだった。
会社と部屋を往復する毎日。趣味と言えば、十年以上続けているRPGオンラインゲーム。
ある日気が付くと、森の中だった。
誘拐?ちょっと待て、何この全身モフモフ!
自分の姿が、ゲームで使っていたアバター・・・二足歩行の巨大猫になっていた。
幸い、ゲームで培ったスキルや能力はそのまま。使っていたアイテムバッグも中身入り!
冒険者?そんな怖い事はしません!
目指せ、自給自足!
*小説家になろう様でも掲載中です
転生錬金術師・葉菜花の魔石ごはん~食いしん坊王子様のお気に入り~
豆狸
ファンタジー
異世界に転生した葉菜花には前世の料理を再現するチートなスキルがあった!
食いしん坊の王国ラトニーで俺様王子様と残念聖女様を餌付けしながら、可愛い使い魔ラケル(モフモフわんこ)と一緒に頑張るよ♪
※基本のんびりスローライフ? で、たまに事件に関わります。
※本編は葉菜花の一人称、ときどき別視点の三人称です。
※ひとつの話の中で視点が変わるときは★、同じ視点で場面や時間が変わるときは☆で区切っています。
※20210114、11話内の神殿からもらったお金がおかしかったので訂正しました。
おっさん商人、仲間を気ままに最強SSランクパーティーへ育てる
シンギョウ ガク
ファンタジー
※2019年7月下旬に第二巻発売しました。
※12/11書籍化のため『Sランクパーティーから追放されたおっさん商人、真の仲間を気ままに最強SSランクハーレムパーティーへ育てる。』から『おっさん商人、仲間を気ままに最強SSランクパーティーへ育てる』に改題を実施しました。
※第十一回アルファポリスファンタジー大賞において優秀賞を頂きました。
俺の名はグレイズ。
鳶色の眼と茶色い髪、ちょっとした無精ひげがワイルドさを醸し出す、四十路の(自称ワイルド系イケオジ)おっさん。
ジョブは商人だ。
そう、戦闘スキルを全く習得しない商人なんだ。おかげで戦えない俺はパーティーの雑用係。
だが、ステータスはMAX。これは呪いのせいだが、仲間には黙っていた。
そんな俺がメンバーと探索から戻ると、リーダーのムエルから『パーティー追放』を言い渡された。
理由は『巷で流行している』かららしい。
そんなこと言いつつ、次のメンバー候補が可愛い魔術士の子だって知ってるんだぜ。
まぁ、言い争っても仕方ないので、装備品全部返して、パーティーを脱退し、次の仲間を探して暇していた。
まぁ、ステータスMAXの力を以ってすれば、Sランク冒険者は余裕だが、あくまで俺は『商人』なんだ。前衛に立って戦うなんて野蛮なことはしたくない。
表向き戦力にならない『商人』の俺を受け入れてくれるメンバーを探していたが、火力重視の冒険者たちからは相手にされない。
そんな、ある日、冒険者ギルドでは流行している、『パーティー追放』の餌食になった問題児二人とひょんなことからパーティーを組むことになった。
一人は『武闘家』ファーマ。もう一人は『精霊術士』カーラ。ともになぜか上級職から始まっていて、成長できず仲間から追放された女冒険者だ。
俺はそんな追放された二人とともに冒険者パーティー『追放者《アウトキャスト》』を結成する。
その後、前のパーティーとのひと悶着があって、『魔術師』アウリースも参加することとなった。
本当は彼女らが成長し、他のパーティーに入れるまでの暫定パーティーのつもりだったが、俺の指導でメキメキと実力を伸ばしていき、いつの間にか『追放者《アウトキャスト》』が最強のハーレムパーティーと言われるSSランクを得るまでの話。
やっと買ったマイホームの半分だけ異世界に転移してしまった
ぽてゆき
ファンタジー
涼坂直樹は可愛い妻と2人の子供のため、頑張って働いた結果ついにマイホームを手に入れた。
しかし、まさかその半分が異世界に転移してしまうとは……。
リビングの窓を開けて外に飛び出せば、そこはもう魔法やダンジョンが存在するファンタジーな異世界。
現代のごくありふれた4人(+猫1匹)家族と、異世界の住人との交流を描いたハートフルアドベンチャー物語!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる