27 / 107
25 剣の指導
しおりを挟む
刃物を出し脅してきた痩せぎす男をその場で取り押さえた。
偽のドラゴンステーキを出していた飲食店の店長である。
その男をシロに押さえさせて、俺は事の次第を表で並んでいた客数人に説明した。
すると、並んでいた客の一人が『それはけしからんな! 』と衛兵を呼んで来てくれたのだ。
それにより、お店は一時騒然となった。
衛兵は証拠品となる肉の塊を押収したあと痩せぎす男を詰め所に連行していった。
ドラゴンステーキが食べられず残念そうに肩を落とした客や払い戻しを求める客などで今だに店の混乱は続いている。
勿論、俺も詰め所に同行し大まかな事情を聞かれることになった。
取り調べの方は2時間程で終わった。
痩せぎす男は以前にも同じような犯罪を犯しており罰金刑での前科持ちであった。
いくつかの証拠品をはじめ数名の客からの証言も取れているため、今回は奴隷落ちになるだろうとのことである。
奴隷……。そう、このクルーガー王国には奴隷制度があったのだ。
なんでも、このように犯罪を犯した者が奴隷に落とされる際、その犯人を捕らえた者に奴隷買取価格の半分が報奨金として渡されるそうだ。
その受け取り手続きも同時に行なわれていた。
俺は冒険者ギルドに加入していること、マクベ商店に住んでいることなど身元が確りしていたので手続きをする際も割とスムーズであった。
そうして、2日後に再度こちらに来るように言われ俺とシロは衛兵の詰め所を後にした。
この騒動で肉を食べそこなってしまったな。
衛兵の詰め所は中央広場の近くにあり、その近辺には沢山の屋台が出ていた。
そこで、俺たちはその屋台を廻ってみることにした。
パン・串焼き・飲み物などいろいろあって楽しい。
幾つか買って広場のベンチに座りシロと一緒に食べた。
広場は様々な人で賑わっている。
意識して見てみると首輪を付けた奴隷もそれなりに見受けられた。
さて、遅めの昼食を取った俺たちは再び冒険者ギルドに行ってみることにした。
剣の指導について聞いてみるためだ。
この時間なら冒険者ギルドも空いているだろう。
シロを連れてギルドの中へ入っていくと…………。
おおっ、カウンターに女性だ! 『受付嬢』がいる。 ――2人も。
うんうん、いいね~。
やっぱり冒険者ギルドはこうでなくてはね! 失望しないで良かった。
とりあえず並びますかぁ。
この時間はやはり流れが早いな。
「冒険者ギルドへようこそ。ご用件は何でしょうか?」
うんうん、同じ定型文だけど やっぱり違うもんだな。――むさくなーい。
「あのですね、剣の訓練をしたいのですが指導をお願いすることは出来ますか?」
「はい、剣や槍の指導にあたられる方は指導員登録をされてあるBランク以上の冒険者がなられます。指導回数は1回からで指導料は1刻 (およそ2時間) で500バースとなっております。如何いたしますか?」
なるほど、その辺はしっかり決まっているみたいだね。
合わなければ止めればいいのだし、頼んでみようかな。
「それでは剣の指導をお願いします。1日1刻で5日間お願いできますか。時間は毎朝2の鐘からでお願いします。今日は今からでも大丈夫です」
「確認してきますので、しばらくお待ちください」
受付のおねーさんは席を立つとバックヤードへ消えていった。
静かに待っていると数分でカウンターに戻ってきた。
「お一方いらっしゃいました。これからでも受けられますがどのように致しますか?」
「では、これから指導をお願いします」
「はい、それでは手続きを致します。本日分が500バースです。これからは受けられる前に指導料をお支払いください。訓練が終わりましたらカウンターにて終了報告をお願いいたします」
そして、おねーさんは手早く受付処理を終わらせると、
「指導員はまもなく参りますので訓練場に入ってお待ちください。本日はありがとうございました」
俺たちはさっそく訓練場に入った。――結構広い。
あちらこちらで剣を振ったり模擬戦をしていたりと……、おおっ、魔法の訓練もあるようだ。
分かりやすいように俺とシロは訓練場前の踊り場にいた。
すると後ろから声を掛けられた。
「剣の指導を申し込んだゲンというのはお前か?」
「あっ! っとゲンです。こっちが従魔のシロよろしくお願いします」
振り返った俺は簡単に名前だけを告げた。今朝、ギルド前で親切に教えてくれた女戦士さんであった。
赤橙 (あかだいだい) の短髪に2mはある長身。がっしりとした体躯に革鎧がかっこいい。
「わたしはアーツ。龍人族だ。よろしく頼む」
ポンっと肩を叩かれ訓練所に入っていく。
「ところで、ゲンは剣を習った事はあるのか?」
「子供の頃に少しだけ」
「そうか、ほとんど素人なのか……」
「最近、剣を買ったので素振りは毎日しています」
「それではまず、その素振りを見せてくれ」
俺は1回深呼吸をして静かにバスターソードを引き抜いた。
そして、いつものように素振りをしていく。
その際も『剣は鍔の根元を空けないよう持て』とか、『足の位置はこのように』などいろいろと指導を受けた。
「ほう、初心者にしてはなかなか振れているな。変な癖もついてないようだ。ただ剣を振り切るまでは気を抜くな」
指導はそれから一刻 (2時間) みっちりと行われた。
う、腕が上がらん、足がふらつく……。
シロは何が楽しいのか、俺の周りを回っている。『よく頑張った』とでも言うかのように。
「よしっ、今日はここまで! また明日だな」
その日はギルドカウンターにて終了報告をしてギクシャクしながら家に戻った。
どうしたのか? とみんなに笑われてしまったが。……この団らんがまた良いよな。
部屋に戻るとすぐに睡魔が襲ってきたが魔力操作の訓練だけは何とか行った。
そして次の日の朝。
今日は散歩を止め裏庭に出て剣を振っている。
身体のあちこちが筋肉痛で大変だったが剣はなんとか振れている。
だいぶ良い音が出るようになってきたぞ。
そして、いつものように200回を振り終わると次の瞬間、
ピーン!{スキル剣術を獲得しました}と脳に響いてきた。
今朝は2の鐘が鳴るまえに冒険者ギルドに入った。
もちろんシロも一緒だ。今は従魔登録の鑑札を革ひもで首に吊っている。
これでシロも冒険者ギルドの仲間である。
どこか嬉しそうで、昨日来たときより堂々としているように思える。
少し時間が早かったので指導料を納めたあと依頼表を眺めていた。
薬草採取やスライム採取は町の外だよな。
ドブさらい・馬屋の清掃・木材運び・食堂の手伝い・庭の草むしり・屋根の修理・レンガ運び・中央広場の清掃・畑の手伝いなどなど駆け出しのFランクでも依頼は豊富にあるようだ。
偽のドラゴンステーキを出していた飲食店の店長である。
その男をシロに押さえさせて、俺は事の次第を表で並んでいた客数人に説明した。
すると、並んでいた客の一人が『それはけしからんな! 』と衛兵を呼んで来てくれたのだ。
それにより、お店は一時騒然となった。
衛兵は証拠品となる肉の塊を押収したあと痩せぎす男を詰め所に連行していった。
ドラゴンステーキが食べられず残念そうに肩を落とした客や払い戻しを求める客などで今だに店の混乱は続いている。
勿論、俺も詰め所に同行し大まかな事情を聞かれることになった。
取り調べの方は2時間程で終わった。
痩せぎす男は以前にも同じような犯罪を犯しており罰金刑での前科持ちであった。
いくつかの証拠品をはじめ数名の客からの証言も取れているため、今回は奴隷落ちになるだろうとのことである。
奴隷……。そう、このクルーガー王国には奴隷制度があったのだ。
なんでも、このように犯罪を犯した者が奴隷に落とされる際、その犯人を捕らえた者に奴隷買取価格の半分が報奨金として渡されるそうだ。
その受け取り手続きも同時に行なわれていた。
俺は冒険者ギルドに加入していること、マクベ商店に住んでいることなど身元が確りしていたので手続きをする際も割とスムーズであった。
そうして、2日後に再度こちらに来るように言われ俺とシロは衛兵の詰め所を後にした。
この騒動で肉を食べそこなってしまったな。
衛兵の詰め所は中央広場の近くにあり、その近辺には沢山の屋台が出ていた。
そこで、俺たちはその屋台を廻ってみることにした。
パン・串焼き・飲み物などいろいろあって楽しい。
幾つか買って広場のベンチに座りシロと一緒に食べた。
広場は様々な人で賑わっている。
意識して見てみると首輪を付けた奴隷もそれなりに見受けられた。
さて、遅めの昼食を取った俺たちは再び冒険者ギルドに行ってみることにした。
剣の指導について聞いてみるためだ。
この時間なら冒険者ギルドも空いているだろう。
シロを連れてギルドの中へ入っていくと…………。
おおっ、カウンターに女性だ! 『受付嬢』がいる。 ――2人も。
うんうん、いいね~。
やっぱり冒険者ギルドはこうでなくてはね! 失望しないで良かった。
とりあえず並びますかぁ。
この時間はやはり流れが早いな。
「冒険者ギルドへようこそ。ご用件は何でしょうか?」
うんうん、同じ定型文だけど やっぱり違うもんだな。――むさくなーい。
「あのですね、剣の訓練をしたいのですが指導をお願いすることは出来ますか?」
「はい、剣や槍の指導にあたられる方は指導員登録をされてあるBランク以上の冒険者がなられます。指導回数は1回からで指導料は1刻 (およそ2時間) で500バースとなっております。如何いたしますか?」
なるほど、その辺はしっかり決まっているみたいだね。
合わなければ止めればいいのだし、頼んでみようかな。
「それでは剣の指導をお願いします。1日1刻で5日間お願いできますか。時間は毎朝2の鐘からでお願いします。今日は今からでも大丈夫です」
「確認してきますので、しばらくお待ちください」
受付のおねーさんは席を立つとバックヤードへ消えていった。
静かに待っていると数分でカウンターに戻ってきた。
「お一方いらっしゃいました。これからでも受けられますがどのように致しますか?」
「では、これから指導をお願いします」
「はい、それでは手続きを致します。本日分が500バースです。これからは受けられる前に指導料をお支払いください。訓練が終わりましたらカウンターにて終了報告をお願いいたします」
そして、おねーさんは手早く受付処理を終わらせると、
「指導員はまもなく参りますので訓練場に入ってお待ちください。本日はありがとうございました」
俺たちはさっそく訓練場に入った。――結構広い。
あちらこちらで剣を振ったり模擬戦をしていたりと……、おおっ、魔法の訓練もあるようだ。
分かりやすいように俺とシロは訓練場前の踊り場にいた。
すると後ろから声を掛けられた。
「剣の指導を申し込んだゲンというのはお前か?」
「あっ! っとゲンです。こっちが従魔のシロよろしくお願いします」
振り返った俺は簡単に名前だけを告げた。今朝、ギルド前で親切に教えてくれた女戦士さんであった。
赤橙 (あかだいだい) の短髪に2mはある長身。がっしりとした体躯に革鎧がかっこいい。
「わたしはアーツ。龍人族だ。よろしく頼む」
ポンっと肩を叩かれ訓練所に入っていく。
「ところで、ゲンは剣を習った事はあるのか?」
「子供の頃に少しだけ」
「そうか、ほとんど素人なのか……」
「最近、剣を買ったので素振りは毎日しています」
「それではまず、その素振りを見せてくれ」
俺は1回深呼吸をして静かにバスターソードを引き抜いた。
そして、いつものように素振りをしていく。
その際も『剣は鍔の根元を空けないよう持て』とか、『足の位置はこのように』などいろいろと指導を受けた。
「ほう、初心者にしてはなかなか振れているな。変な癖もついてないようだ。ただ剣を振り切るまでは気を抜くな」
指導はそれから一刻 (2時間) みっちりと行われた。
う、腕が上がらん、足がふらつく……。
シロは何が楽しいのか、俺の周りを回っている。『よく頑張った』とでも言うかのように。
「よしっ、今日はここまで! また明日だな」
その日はギルドカウンターにて終了報告をしてギクシャクしながら家に戻った。
どうしたのか? とみんなに笑われてしまったが。……この団らんがまた良いよな。
部屋に戻るとすぐに睡魔が襲ってきたが魔力操作の訓練だけは何とか行った。
そして次の日の朝。
今日は散歩を止め裏庭に出て剣を振っている。
身体のあちこちが筋肉痛で大変だったが剣はなんとか振れている。
だいぶ良い音が出るようになってきたぞ。
そして、いつものように200回を振り終わると次の瞬間、
ピーン!{スキル剣術を獲得しました}と脳に響いてきた。
今朝は2の鐘が鳴るまえに冒険者ギルドに入った。
もちろんシロも一緒だ。今は従魔登録の鑑札を革ひもで首に吊っている。
これでシロも冒険者ギルドの仲間である。
どこか嬉しそうで、昨日来たときより堂々としているように思える。
少し時間が早かったので指導料を納めたあと依頼表を眺めていた。
薬草採取やスライム採取は町の外だよな。
ドブさらい・馬屋の清掃・木材運び・食堂の手伝い・庭の草むしり・屋根の修理・レンガ運び・中央広場の清掃・畑の手伝いなどなど駆け出しのFランクでも依頼は豊富にあるようだ。
0
お気に入りに追加
60
あなたにおすすめの小説
家族で突然異世界転移!?パパは家族を守るのに必死です。
3匹の子猫
ファンタジー
社智也とその家族はある日気がつけば家ごと見知らぬ場所に転移されていた。
そこは俺の持ちうる知識からおそらく異世界だ!確かに若い頃は異世界転移や転生を願ったことはあったけど、それは守るべき家族を持った今ではない!!
こんな世界でまだ幼い子供たちを守りながら生き残るのは酷だろ…だが、俺は家族を必ず守り抜いてみせる!!
感想やご意見楽しみにしております!
尚、作中の登場人物、国名はあくまでもフィクションです。実在する国とは一切関係ありません。
マヨマヨ~迷々の旅人~
雪野湯
ファンタジー
誰でもよかった系の人に刺されて笠鷺燎は死んだ。(享年十四歳・男)
んで、あの世で裁判。
主文・『前世の罪』を償っていないので宇宙追放→次元の狭間にポイッ。
襲いかかる理不尽の連続。でも、土壇場で運良く異世界へ渡る。
なぜか、黒髪の美少女の姿だったけど……。
オマケとして剣と魔法の才と、自分が忘れていた記憶に触れるという、いまいち微妙なスキルもついてきた。
では、才能溢れる俺の初クエストは!?
ドブ掃除でした……。
掃除はともかく、異世界の人たちは良い人ばかりで居心地は悪くない。
故郷に帰りたい気持ちはあるけど、まぁ残ってもいいかなぁ、と思い始めたところにとんだ試練が。
『前世の罪』と『マヨマヨ』という奇妙な存在が、大切な日常を壊しやがった。
狼の子 ~教えてもらった常識はかなり古い!?~
一片
ファンタジー
バイト帰りに何かに引っ張られた俺は、次の瞬間突然山の中に放り出された。
しかも体をピクリとも動かせない様な瀕死の状態でだ。
流石に諦めかけていたのだけど、そんな俺を白い狼が救ってくれた。
その狼は天狼という神獣で、今俺がいるのは今までいた世界とは異なる世界だという。
右も左も分からないどころか、右も左も向けなかった俺は天狼さんに魔法で癒され、ついでに色々な知識を教えてもらう。
この世界の事、生き延び方、戦う術、そして魔法。
数年後、俺は天狼さんの庇護下から離れ新しい世界へと飛び出した。
元の世界に戻ることは無理かもしれない……でも両親に連絡くらいはしておきたい。
根拠は特にないけど、魔法がある世界なんだし……連絡くらいは出来るよね?
そんな些細な目標と、天狼さん以外の神獣様へとお使いを頼まれた俺はこの世界を東奔西走することになる。
色々な仲間に出会い、ダンジョンや遺跡を探索したり、何故か謎の組織の陰謀を防いだり……。
……これは、現代では失われた強大な魔法を使い、小さな目標とお使いの為に大陸をまたにかける小市民の冒険譚!
悪役令息に転生したけど、静かな老後を送りたい!
えながゆうき
ファンタジー
妹がやっていた乙女ゲームの世界に転生し、自分がゲームの中の悪役令息であり、魔王フラグ持ちであることに気がついたシリウス。しかし、乙女ゲームに興味がなかった事が仇となり、断片的にしかゲームの内容が分からない!わずかな記憶を頼りに魔王フラグをへし折って、静かな老後を送りたい!
剣と魔法のファンタジー世界で、精一杯、悪足搔きさせていただきます!
異世界転生はどん底人生の始まり~一時停止とステータス強奪で快適な人生を掴み取る!
夢・風魔
ファンタジー
若くして死んだ男は、異世界に転生した。恵まれた環境とは程遠い、ダンジョンの上層部に作られた居住区画で孤児として暮らしていた。
ある日、ダンジョンモンスターが暴走するスタンピードが発生し、彼──リヴァは死の縁に立たされていた。
そこで前世の記憶を思い出し、同時に転生特典のスキルに目覚める。
視界に映る者全ての動きを停止させる『一時停止』。任意のステータスを一日に1だけ奪い取れる『ステータス強奪』。
二つのスキルを駆使し、リヴァは地上での暮らしを夢見て今日もダンジョンへと潜る。
*カクヨムでも先行更新しております。
異世界は流されるままに
椎井瑛弥
ファンタジー
貴族の三男として生まれたレイは、成人を迎えた当日に意識を失い、目が覚めてみると剣と魔法のファンタジーの世界に生まれ変わっていたことに気づきます。ベタです。
日本で堅実な人生を送っていた彼は、無理をせずに一歩ずつ着実に歩みを進むつもりでしたが、なぜか思ってもみなかった方向に進むことばかり。ベタです。
しっかりと自分を持っているにも関わらず、なぜか思うようにならないレイの冒険譚、ここに開幕。
これを書いている人は縦書き派ですので、縦書きで読むことを推奨します。
異世界着ぐるみ転生
こまちゃも
ファンタジー
旧題:着ぐるみ転生
どこにでもいる、普通のOLだった。
会社と部屋を往復する毎日。趣味と言えば、十年以上続けているRPGオンラインゲーム。
ある日気が付くと、森の中だった。
誘拐?ちょっと待て、何この全身モフモフ!
自分の姿が、ゲームで使っていたアバター・・・二足歩行の巨大猫になっていた。
幸い、ゲームで培ったスキルや能力はそのまま。使っていたアイテムバッグも中身入り!
冒険者?そんな怖い事はしません!
目指せ、自給自足!
*小説家になろう様でも掲載中です
転生錬金術師・葉菜花の魔石ごはん~食いしん坊王子様のお気に入り~
豆狸
ファンタジー
異世界に転生した葉菜花には前世の料理を再現するチートなスキルがあった!
食いしん坊の王国ラトニーで俺様王子様と残念聖女様を餌付けしながら、可愛い使い魔ラケル(モフモフわんこ)と一緒に頑張るよ♪
※基本のんびりスローライフ? で、たまに事件に関わります。
※本編は葉菜花の一人称、ときどき別視点の三人称です。
※ひとつの話の中で視点が変わるときは★、同じ視点で場面や時間が変わるときは☆で区切っています。
※20210114、11話内の神殿からもらったお金がおかしかったので訂正しました。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる