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12 結界魔法
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ステータスについては後で確認して検討することにしよう。
次はこれだ!
俺は竈に向かって鑑定! と念じた。
すると、今見ている竈自体に半透明のプレートが貼りつくように現れ ”古い簡易竈” と出た。
俺はキョロキョロと周りを見回した。――よし、誰もいないな。
そして、次は腰にさげてるショートソードを引き抜き鑑定! と念じる。
すると、またもや半透明プレートが現れ ”ミスリル合金ショートソードA+” と出た。
なるほど、武器は材質やグレードも解るのだな。
ふんふん、なるほどね。
まだ、いろいろ検証していかないとよく分からないが、歩く道すがら鑑定していけばおいおい分ってくるだろう。
そうか、鑑定できる距離なんかも重要だよな。
俺は再度キョロキョロと周りを見まわす。
傍から見れば完全に不審者扱いされるだろう。――通報事案である。
おっ、あの大岩はどうだろう。
大岩に向けて鑑定! と念じる。
………………
何もおこらなかった。
うーん、ちょっと遠すぎたか?
では、今度は馬車の後ろに繋がれている馬に向かって鑑定!
すると半透明のプレートが出てはいるが小さいプレートの真ん中に ”馬” と一文字出ているだけだった。
うわぁ、使えね――――。
いや、まあ、使いはするんだけどぉ。
どっかのコイキ○グよりは使える……のかな?
くそー、次だ次いくぞ!
おっ、シロが居るな。シロに向けて鑑定!
すると半透明のプレートが現れ ”シロ フェンリル 可愛い” と出た。
なんじゃこれ! まあ、シロは可愛いし決して間違いではないがな……。
いや、違うんだ。これはおそらく距離の問題だと思う。
距離……か。
「シロおいで――――」
俺が呼ぶと向こうからシロが駆け寄ってくる。――可愛い。
んんっ、まさか俺の考えが出てたのか?
いやいやいや、距離だよな。
それでシロが来てくれたので膝の上に乗せて鑑定!
すると、出やがりましたよ。やはり距離の問題であるようだ。
シロ Lv.10
年齢 ー
【契約者】 ゲン
HP 2048/2050
MP 1840/1880
筋力 755
防御 674
魔防 820
敏捷 633
器用 380
知力 670
【特殊スキル】 身体頑強 状態異常無効 感覚共有(超)
【スキル】 鑑定 (7) 魔法適性(全) 魔力操作(9)
【魔法】 風魔法(7) 火魔法 (7) 氷魔法 (7)
聖魔法(9) 回復魔法(9) 結界魔法(7)
【加護】 ユカリーナ・サーメクス
うへー、凄いステータス。
シロはフェンリルだから当然なのだろうがこれを見てしまうと何ともいいようがない。
もうね、何ていうか凄すぎてお家に帰りたくなったよ。――帰るお家はないのだが。
うん、気を取り直して検証していくか。
このステータスで Lv.10 なんだね。状態異常無効なんだな、耐性とかではなくて。
おおっ、鑑定も持っているじゃないか。――しかもレベル高!
あとは魔法関係かな。
見ていないものは感覚共有、氷魔法、回復魔法、あとは結界魔法か……。
また、誰も居ない所で検証していかないとな。
しかし、シロをこのまま町に連れて行っていいのだろうか?
あ――、見なかった事にしたい。
…………
そんな訳で、鑑定 (3) では有効距離は1m以内が妥当という結果になった。
それ以上離れると鑑定精度が極端に落ちてしまうのだ。
人間でいえば手を繋げる距離というところかな。
ここで言う『鑑定』とは手に持つか、手に触れて行うという感覚でいいだろう。
はー、次は『インベントリー』の検証だな。
っと、その前に解体作業の進み具合を見ておくかな。
シロを連れて解体現場を回ってみる。もう8割方は終わっている感じかな。
「どんな感じですかぁ。水は必要ですかー?」
「え~とね、じゃあお願いしようかしら~」
「いやー、水汲みばかりさせて済まないねぇ。解体はもうすぐ終わるからそれからお昼にしよう」
俺は再びバケツ2つを持って川へ向かうのであった。
「まぁ、疲れはしないけど腹は減るんだよなぁ」
とか言いながら、途中で竈のところに寄りシロと干し肉を銜えながら歩いていった。
川縁にてバケツを洗って水を汲む。
そして隣にいるシロに、
「結界魔法とはどういった感じになるんだ?」
すると、それを聞いていたシロは『うん、まかせてー!』といった仕草で魔法を発動してくれた。
うんうん、なるほどなー。
魔力操作のスキルを所持しているお陰か、目の前に結界が張られていることが分かる。
「じゃあ、シロ。これの内側にもう一枚出せるか?」
すると、シロはすこし間をおいてもう一枚結界を展開させた。
「よーしよし、凄いぞぉ」
シロの頭をやさしく撫でてあげた。
「これから結界を展開する時には初めから2枚張るんだぞ。いいか?」
すると、シロは尻尾を振りながら ワンッ! と吠えて返事をしていた。
分かっていると思うが念のためもう一度やらせてみた。
うん、できているな。完璧だ!
「いいか、シロ。破られる前に手前に一枚づつ追加で張っていくんだ」
そのように俺が説明していくとシロは確りと頷いているので理解はしてくれただろう。
あとは反復訓練をやっていけばとっさの時も安心だな。
そして、水桶を持ちみんなの所へ戻っていった。
「ここに置いておきまーす」
俺がそう言うとマクベさんは手を上げて応えてくれた。
おそらく、集中していて目が離せなかったのだろう。
それからコリノさんの方にも回っていく。相変わらず無言でもくもくと作業している。
バケツを見るとかなり汚れていたので、
「お水換えてきますねー」
と言って直ぐ水桶を持ってきてしまった。
それで水を入換えたバケツを置いて、
「ここに置いておきまーす」
と伝え踵を返すと後ろから、
「ありがとう」
小さな声が聞こえてきた。俺はそのまま振り返らずに手を上げてそこを去った。
なんて事はない。ただ、かっこつけたかっただけである。
それからしばらくして解体作業はすべて終了した。
後始末はシロにお願いしている。魔法が使えることはもうバレているので……。
狼どもの成れの果ては業火に包まれた! 10分ほどで骨も残らず燃え尽きてしまった。
あとはお昼を頂いてから残っている灰を土に埋めるだけである。
なんとか予定どおり昼前には出発できそうだな。
因みに昼食はハイウルフの肝臓を食べてみたのだが、これが意外と旨かったのだ。
次はこれだ!
俺は竈に向かって鑑定! と念じた。
すると、今見ている竈自体に半透明のプレートが貼りつくように現れ ”古い簡易竈” と出た。
俺はキョロキョロと周りを見回した。――よし、誰もいないな。
そして、次は腰にさげてるショートソードを引き抜き鑑定! と念じる。
すると、またもや半透明プレートが現れ ”ミスリル合金ショートソードA+” と出た。
なるほど、武器は材質やグレードも解るのだな。
ふんふん、なるほどね。
まだ、いろいろ検証していかないとよく分からないが、歩く道すがら鑑定していけばおいおい分ってくるだろう。
そうか、鑑定できる距離なんかも重要だよな。
俺は再度キョロキョロと周りを見まわす。
傍から見れば完全に不審者扱いされるだろう。――通報事案である。
おっ、あの大岩はどうだろう。
大岩に向けて鑑定! と念じる。
………………
何もおこらなかった。
うーん、ちょっと遠すぎたか?
では、今度は馬車の後ろに繋がれている馬に向かって鑑定!
すると半透明のプレートが出てはいるが小さいプレートの真ん中に ”馬” と一文字出ているだけだった。
うわぁ、使えね――――。
いや、まあ、使いはするんだけどぉ。
どっかのコイキ○グよりは使える……のかな?
くそー、次だ次いくぞ!
おっ、シロが居るな。シロに向けて鑑定!
すると半透明のプレートが現れ ”シロ フェンリル 可愛い” と出た。
なんじゃこれ! まあ、シロは可愛いし決して間違いではないがな……。
いや、違うんだ。これはおそらく距離の問題だと思う。
距離……か。
「シロおいで――――」
俺が呼ぶと向こうからシロが駆け寄ってくる。――可愛い。
んんっ、まさか俺の考えが出てたのか?
いやいやいや、距離だよな。
それでシロが来てくれたので膝の上に乗せて鑑定!
すると、出やがりましたよ。やはり距離の問題であるようだ。
シロ Lv.10
年齢 ー
【契約者】 ゲン
HP 2048/2050
MP 1840/1880
筋力 755
防御 674
魔防 820
敏捷 633
器用 380
知力 670
【特殊スキル】 身体頑強 状態異常無効 感覚共有(超)
【スキル】 鑑定 (7) 魔法適性(全) 魔力操作(9)
【魔法】 風魔法(7) 火魔法 (7) 氷魔法 (7)
聖魔法(9) 回復魔法(9) 結界魔法(7)
【加護】 ユカリーナ・サーメクス
うへー、凄いステータス。
シロはフェンリルだから当然なのだろうがこれを見てしまうと何ともいいようがない。
もうね、何ていうか凄すぎてお家に帰りたくなったよ。――帰るお家はないのだが。
うん、気を取り直して検証していくか。
このステータスで Lv.10 なんだね。状態異常無効なんだな、耐性とかではなくて。
おおっ、鑑定も持っているじゃないか。――しかもレベル高!
あとは魔法関係かな。
見ていないものは感覚共有、氷魔法、回復魔法、あとは結界魔法か……。
また、誰も居ない所で検証していかないとな。
しかし、シロをこのまま町に連れて行っていいのだろうか?
あ――、見なかった事にしたい。
…………
そんな訳で、鑑定 (3) では有効距離は1m以内が妥当という結果になった。
それ以上離れると鑑定精度が極端に落ちてしまうのだ。
人間でいえば手を繋げる距離というところかな。
ここで言う『鑑定』とは手に持つか、手に触れて行うという感覚でいいだろう。
はー、次は『インベントリー』の検証だな。
っと、その前に解体作業の進み具合を見ておくかな。
シロを連れて解体現場を回ってみる。もう8割方は終わっている感じかな。
「どんな感じですかぁ。水は必要ですかー?」
「え~とね、じゃあお願いしようかしら~」
「いやー、水汲みばかりさせて済まないねぇ。解体はもうすぐ終わるからそれからお昼にしよう」
俺は再びバケツ2つを持って川へ向かうのであった。
「まぁ、疲れはしないけど腹は減るんだよなぁ」
とか言いながら、途中で竈のところに寄りシロと干し肉を銜えながら歩いていった。
川縁にてバケツを洗って水を汲む。
そして隣にいるシロに、
「結界魔法とはどういった感じになるんだ?」
すると、それを聞いていたシロは『うん、まかせてー!』といった仕草で魔法を発動してくれた。
うんうん、なるほどなー。
魔力操作のスキルを所持しているお陰か、目の前に結界が張られていることが分かる。
「じゃあ、シロ。これの内側にもう一枚出せるか?」
すると、シロはすこし間をおいてもう一枚結界を展開させた。
「よーしよし、凄いぞぉ」
シロの頭をやさしく撫でてあげた。
「これから結界を展開する時には初めから2枚張るんだぞ。いいか?」
すると、シロは尻尾を振りながら ワンッ! と吠えて返事をしていた。
分かっていると思うが念のためもう一度やらせてみた。
うん、できているな。完璧だ!
「いいか、シロ。破られる前に手前に一枚づつ追加で張っていくんだ」
そのように俺が説明していくとシロは確りと頷いているので理解はしてくれただろう。
あとは反復訓練をやっていけばとっさの時も安心だな。
そして、水桶を持ちみんなの所へ戻っていった。
「ここに置いておきまーす」
俺がそう言うとマクベさんは手を上げて応えてくれた。
おそらく、集中していて目が離せなかったのだろう。
それからコリノさんの方にも回っていく。相変わらず無言でもくもくと作業している。
バケツを見るとかなり汚れていたので、
「お水換えてきますねー」
と言って直ぐ水桶を持ってきてしまった。
それで水を入換えたバケツを置いて、
「ここに置いておきまーす」
と伝え踵を返すと後ろから、
「ありがとう」
小さな声が聞こえてきた。俺はそのまま振り返らずに手を上げてそこを去った。
なんて事はない。ただ、かっこつけたかっただけである。
それからしばらくして解体作業はすべて終了した。
後始末はシロにお願いしている。魔法が使えることはもうバレているので……。
狼どもの成れの果ては業火に包まれた! 10分ほどで骨も残らず燃え尽きてしまった。
あとはお昼を頂いてから残っている灰を土に埋めるだけである。
なんとか予定どおり昼前には出発できそうだな。
因みに昼食はハイウルフの肝臓を食べてみたのだが、これが意外と旨かったのだ。
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