85 / 90
6章
第4話
しおりを挟む
パン、パンッ!
ウガンは、わざとらしく手を叩くと、驚いた表情を作りながらゼノのもとへと向かう。
「おぉ! やはりルイスだ……! 我が息子よ! こんなところで偶然ではないかっ!」
そのままウガンは、大げさにゼノに抱きつくと、小声で耳打ちをした。
「……ルイス、生きていたのだな?」
「!」
「どうやって、あの迷宮から抜け出したのかは知らんが、ここは大人しく私の言うことに従え……。そうすれば、いずれお前をハワード家に戻してやる……」
そこまで口にすると、ウガンは作り笑いを浮かべてゼノから離れた。
「ええぇっ~!? ちょっと待ってくださいっ! この方、本当にゼノ様のお父様なんですか!?」
「……ルイス? それがお兄ちゃんの本名??」
混乱した様子のモニカとベルとは対照的に、アーシャは唇に親指を当てて、複雑そうにゼノを見ていた。
「息子? これはどういうことか、ハワード卿。ゼノがそなたの息子だというのか?」
「ええ、左様でございます。以前、陛下とお話させていただいた際に出た次男というのが、こいつなのでございます。本当の名はルイスと申しまして、ゼノというのは仮の名なのです」
「だが、余が聞いていた話と違うぞ? そなたの次男は、【魔力固定の儀】において命を落としたのではなかったのか? どういうことかきちんと説明をしろ」
「ハッ!」
言われた通り、ウガンはギュスターヴにこれまでの経緯を口にした。
もちろん、そのどれも嘘だ。
だが、ウガンが口にすると、さも真実かのように響くから不思議であった。
「……こいつは、陛下もご存じの通り、非常に高い魔力値をもって生まれてきたのですが、幼い頃から体が弱く、ずっと床に伏しておりまして……。将来、魔導官として奉公に出したとしても、王宮に迷惑をかけるだけだと思い、ならばいっそのこと、鬼籍にした方がよいのではないかと考えたのです」
「つまり、【魔力固定の儀】で魔力の暴走により命を失ったというのは、虚偽の報告であったと……?」
「嘘をついてしまったこと、誠に申し訳ございません……。深く反省しております。実際は、【魔力固定の儀】で、無事に高い魔力値で固定させることに成功し、それからは我が邸宅でずっと養生をさせておったのです」
そこで、すかさずアーシャがゼノに声をかける。
「おいゼノ! いいのかよ!? 事実と全然違うじゃねーか!!」
「……」
「そうですよ。ゼノ様、おっしゃってたじゃないですか。お父様に、迷宮に廃棄されたって……」
2人がそんな風にゼノに話しかけていると、ギュスターヴの鋭い声が間に割って入る。
「そなたたち、少し静かにしたまえ。余は今、ハワード卿に話を聞いておるのだぞ」
「くッ」
拳をぐっと握り締め、アーシャが隣りを覗き込むも、ゼノは俯いたままであった。
「ハワード卿よ。続きを話せ」
「あ、はい。それでですね……。養生を続けさせているうちに、こいつの病状は徐々に回復していきまして……。15歳の成人式を迎える頃には、すっかり元気になっておったんです。ですから、今度こそ王国へ奉公させるために、マスクスで冒険者をやらせることにしたのですよ。ゼノという名は、大賢者様にあやかって付けましてねぇ……ヘヘッ。私も未だに信じられないのです。こいつが、バハムートを倒すまでに成長したなんてね」
「では、なぜ、前回の面会の際に、ゼノが生きていることを申告しなかったのだ?」
「へっ!? あーいや……それは、あれですっ! 貴族が冒険者をやっているなんてことがバレたら、辞めさせられると思ったのですよ……ハハッ。それは、王国のためにもならないと思いましてね……? 大変心苦しくあったのですが、ある程度の成果が出るまでは黙っていることにしたのです。その件も、大変申し訳なく思っております」
「……」
深々と頭を下げるウガンの姿を、ギュスターヴは目を細めて一瞥する。
そんな2人のやり取りを傍で見ていたモニカとベルは、たまらずといった感じで声を上げた。
「あの人、嘘ついてる……」
「ええ。ゼノ様から聞いた話とまったく違います」
「お兄ちゃん……。なんで何も言わないの?」
アーシャもモニカとベルと一緒に、隣りに目を向ける。
ゼノは、依然として黙ったままであった。
「(ゼノ……)」
「……ふむ、なるほど。そういうことであったのか。そなたが虚偽の申告をしていた件は、ここでは一旦置いておくとして……。これで疑問が解けたぞ。たしかに、魔力値9999を持って生まれたのだとすれば、未発見魔法が扱える点や、バハムートを倒したことの納得もいく。おかしいと思ったのだ。これほどの逸材が貴族ではなく、冒険者として生きているのがな。我が王国への奉仕だったというわけか」
「左様でございます。虚偽の報告をした件については、どのような罰も受けるつもりでございます」
もちろん、ウガンにはそんなつもりなど、これっぽっちもなかった。
彼には分かってたのだ。
偉大な息子を育てた功績が認められ、嘘の罪も帳消しになる、と。
そして、それはウガンの思った通りとなる。
「……まあよい。正直に話したことで大目に見るとしよう。それよりも余は、このような規格外の魔導師を育てたそなたの功績を称えたいと思うぞ」
「ハッ! ありがとうございます!」
「先程のひと芝居も、何か理由があったのだろう?」
「ええ。誠に恐縮ではございますが、このような再会を演出した方が、陛下にも我々親子のことで、ご興味を持っていただけると考えまして……ヘヘッ」
「なかなかに小賢しい手を使いおる。だが……。そなたの目論みは無事に成功したようだ」
ギュスターヴが上機嫌なことをチャンスと思ったのか、ウガンはここで一気に攻勢をかける。
「……それで、偶然を装って、本日一緒に訪ねたわけなのですが……。こいつを陛下のもとで使っていただけないかと思いましてね。な?」
そう言って、ウガンはゼノに同意を求める。
「手前味噌になりますが、このモノはきっと陛下のお役に立つはずです。その代わりと言ってはなんですが……。アーロンの失態による降爵の件は、考えを改めていただけないかと……」
「フッ、そなたも現金な男よ。こんな回りくどい手を使って、余に取り入ろうとしたか。次男を取引の材料にするその魂胆……なかなかに面白い」
そこで、ギュスターヴは暫しの間考える素振りを見せた後、こう続ける。
「……ふむ、分かった。そなたの度胸に免じて、今回の件は特別に水に流すこととする」
「ハァッ! ありがたき幸せ! ほら、ルイス! お前も頭を下げろ……!」
「……っ」
ゼノの頭を無理やり下げようとするウガンの姿を見て、アーシャが背中のクロノスアクス・改に手を伸ばした。
「もおぉぉーーガマンならねぇッ!!」
そのまま大斧を引き抜くと、目の前に振りかざす。
アーシャは、もう猫を被ることはやめ、ギュスターヴに向けてぶっきら棒に言い放った。
「陛下! そのオッサンはまだ嘘をついてるぜ!」
「……なに? まだ嘘をついてるだと……?」
アーシャに加勢するように、すぐにモニカとベルが続いた。
「そうですっ! ゼノ様は、誰かに命じられて冒険者をやられているわけじゃありません!」
「それに……お兄ちゃんはモノじゃない……!」
「どういうことだ、ハワード卿。その者たちの言う通りなのか?」
「い、いえ……私はッ……」
一瞬、狼狽えるウガンであったが、アーシャの顔を見てあることに気付く。
「……っ、貴女は……まさか、ゴンザーガ家の……アーシャ嬢?」
「そうだ! アタシがアーシャ・ゴンザーガだ! ハワード卿……正直見損なったぜ。陛下に対してこんな風に平然と嘘をつき続けるとか、同じ貴族として恥ずかしいぜ……!」
だが、そんなアーシャの言葉もウガンには響かなかったようだ。
「……そうでしたか。クククッ、ゴンザーガ家のご令嬢がねぇ……」
やがて。
にやりと口元を曲げると、毅然と言い放った。
ウガンは、わざとらしく手を叩くと、驚いた表情を作りながらゼノのもとへと向かう。
「おぉ! やはりルイスだ……! 我が息子よ! こんなところで偶然ではないかっ!」
そのままウガンは、大げさにゼノに抱きつくと、小声で耳打ちをした。
「……ルイス、生きていたのだな?」
「!」
「どうやって、あの迷宮から抜け出したのかは知らんが、ここは大人しく私の言うことに従え……。そうすれば、いずれお前をハワード家に戻してやる……」
そこまで口にすると、ウガンは作り笑いを浮かべてゼノから離れた。
「ええぇっ~!? ちょっと待ってくださいっ! この方、本当にゼノ様のお父様なんですか!?」
「……ルイス? それがお兄ちゃんの本名??」
混乱した様子のモニカとベルとは対照的に、アーシャは唇に親指を当てて、複雑そうにゼノを見ていた。
「息子? これはどういうことか、ハワード卿。ゼノがそなたの息子だというのか?」
「ええ、左様でございます。以前、陛下とお話させていただいた際に出た次男というのが、こいつなのでございます。本当の名はルイスと申しまして、ゼノというのは仮の名なのです」
「だが、余が聞いていた話と違うぞ? そなたの次男は、【魔力固定の儀】において命を落としたのではなかったのか? どういうことかきちんと説明をしろ」
「ハッ!」
言われた通り、ウガンはギュスターヴにこれまでの経緯を口にした。
もちろん、そのどれも嘘だ。
だが、ウガンが口にすると、さも真実かのように響くから不思議であった。
「……こいつは、陛下もご存じの通り、非常に高い魔力値をもって生まれてきたのですが、幼い頃から体が弱く、ずっと床に伏しておりまして……。将来、魔導官として奉公に出したとしても、王宮に迷惑をかけるだけだと思い、ならばいっそのこと、鬼籍にした方がよいのではないかと考えたのです」
「つまり、【魔力固定の儀】で魔力の暴走により命を失ったというのは、虚偽の報告であったと……?」
「嘘をついてしまったこと、誠に申し訳ございません……。深く反省しております。実際は、【魔力固定の儀】で、無事に高い魔力値で固定させることに成功し、それからは我が邸宅でずっと養生をさせておったのです」
そこで、すかさずアーシャがゼノに声をかける。
「おいゼノ! いいのかよ!? 事実と全然違うじゃねーか!!」
「……」
「そうですよ。ゼノ様、おっしゃってたじゃないですか。お父様に、迷宮に廃棄されたって……」
2人がそんな風にゼノに話しかけていると、ギュスターヴの鋭い声が間に割って入る。
「そなたたち、少し静かにしたまえ。余は今、ハワード卿に話を聞いておるのだぞ」
「くッ」
拳をぐっと握り締め、アーシャが隣りを覗き込むも、ゼノは俯いたままであった。
「ハワード卿よ。続きを話せ」
「あ、はい。それでですね……。養生を続けさせているうちに、こいつの病状は徐々に回復していきまして……。15歳の成人式を迎える頃には、すっかり元気になっておったんです。ですから、今度こそ王国へ奉公させるために、マスクスで冒険者をやらせることにしたのですよ。ゼノという名は、大賢者様にあやかって付けましてねぇ……ヘヘッ。私も未だに信じられないのです。こいつが、バハムートを倒すまでに成長したなんてね」
「では、なぜ、前回の面会の際に、ゼノが生きていることを申告しなかったのだ?」
「へっ!? あーいや……それは、あれですっ! 貴族が冒険者をやっているなんてことがバレたら、辞めさせられると思ったのですよ……ハハッ。それは、王国のためにもならないと思いましてね……? 大変心苦しくあったのですが、ある程度の成果が出るまでは黙っていることにしたのです。その件も、大変申し訳なく思っております」
「……」
深々と頭を下げるウガンの姿を、ギュスターヴは目を細めて一瞥する。
そんな2人のやり取りを傍で見ていたモニカとベルは、たまらずといった感じで声を上げた。
「あの人、嘘ついてる……」
「ええ。ゼノ様から聞いた話とまったく違います」
「お兄ちゃん……。なんで何も言わないの?」
アーシャもモニカとベルと一緒に、隣りに目を向ける。
ゼノは、依然として黙ったままであった。
「(ゼノ……)」
「……ふむ、なるほど。そういうことであったのか。そなたが虚偽の申告をしていた件は、ここでは一旦置いておくとして……。これで疑問が解けたぞ。たしかに、魔力値9999を持って生まれたのだとすれば、未発見魔法が扱える点や、バハムートを倒したことの納得もいく。おかしいと思ったのだ。これほどの逸材が貴族ではなく、冒険者として生きているのがな。我が王国への奉仕だったというわけか」
「左様でございます。虚偽の報告をした件については、どのような罰も受けるつもりでございます」
もちろん、ウガンにはそんなつもりなど、これっぽっちもなかった。
彼には分かってたのだ。
偉大な息子を育てた功績が認められ、嘘の罪も帳消しになる、と。
そして、それはウガンの思った通りとなる。
「……まあよい。正直に話したことで大目に見るとしよう。それよりも余は、このような規格外の魔導師を育てたそなたの功績を称えたいと思うぞ」
「ハッ! ありがとうございます!」
「先程のひと芝居も、何か理由があったのだろう?」
「ええ。誠に恐縮ではございますが、このような再会を演出した方が、陛下にも我々親子のことで、ご興味を持っていただけると考えまして……ヘヘッ」
「なかなかに小賢しい手を使いおる。だが……。そなたの目論みは無事に成功したようだ」
ギュスターヴが上機嫌なことをチャンスと思ったのか、ウガンはここで一気に攻勢をかける。
「……それで、偶然を装って、本日一緒に訪ねたわけなのですが……。こいつを陛下のもとで使っていただけないかと思いましてね。な?」
そう言って、ウガンはゼノに同意を求める。
「手前味噌になりますが、このモノはきっと陛下のお役に立つはずです。その代わりと言ってはなんですが……。アーロンの失態による降爵の件は、考えを改めていただけないかと……」
「フッ、そなたも現金な男よ。こんな回りくどい手を使って、余に取り入ろうとしたか。次男を取引の材料にするその魂胆……なかなかに面白い」
そこで、ギュスターヴは暫しの間考える素振りを見せた後、こう続ける。
「……ふむ、分かった。そなたの度胸に免じて、今回の件は特別に水に流すこととする」
「ハァッ! ありがたき幸せ! ほら、ルイス! お前も頭を下げろ……!」
「……っ」
ゼノの頭を無理やり下げようとするウガンの姿を見て、アーシャが背中のクロノスアクス・改に手を伸ばした。
「もおぉぉーーガマンならねぇッ!!」
そのまま大斧を引き抜くと、目の前に振りかざす。
アーシャは、もう猫を被ることはやめ、ギュスターヴに向けてぶっきら棒に言い放った。
「陛下! そのオッサンはまだ嘘をついてるぜ!」
「……なに? まだ嘘をついてるだと……?」
アーシャに加勢するように、すぐにモニカとベルが続いた。
「そうですっ! ゼノ様は、誰かに命じられて冒険者をやられているわけじゃありません!」
「それに……お兄ちゃんはモノじゃない……!」
「どういうことだ、ハワード卿。その者たちの言う通りなのか?」
「い、いえ……私はッ……」
一瞬、狼狽えるウガンであったが、アーシャの顔を見てあることに気付く。
「……っ、貴女は……まさか、ゴンザーガ家の……アーシャ嬢?」
「そうだ! アタシがアーシャ・ゴンザーガだ! ハワード卿……正直見損なったぜ。陛下に対してこんな風に平然と嘘をつき続けるとか、同じ貴族として恥ずかしいぜ……!」
だが、そんなアーシャの言葉もウガンには響かなかったようだ。
「……そうでしたか。クククッ、ゴンザーガ家のご令嬢がねぇ……」
やがて。
にやりと口元を曲げると、毅然と言い放った。
0
お気に入りに追加
978
あなたにおすすめの小説
「おっさんはいらない」とパーティーを追放された魔導師は若返り、最強の大賢者となる~今更戻ってこいと言われてももう遅い~
平山和人
ファンタジー
かつては伝説の魔法使いと謳われたアークは中年となり、衰えた存在になった。
ある日、所属していたパーティーのリーダーから「老いさらばえたおっさんは必要ない」とパーティーを追い出される。
身も心も疲弊したアークは、辺境の地と拠点を移し、自給自足のスローライフを送っていた。
そんなある日、森の中で呪いをかけられた瀕死のフェニックスを発見し、これを助ける。
フェニックスはお礼に、アークを若返らせてくれるのだった。若返ったおかげで、全盛期以上の力を手に入れたアークは、史上最強の大賢者となる。
一方アークを追放したパーティーはアークを失ったことで、没落の道を辿ることになる。
スライムすら倒せない底辺冒険者の俺、レベルアップしてハーレムを築く(予定)〜ユニークスキル[レベルアップ]を手に入れた俺は最弱魔法で無双する
カツラノエース
ファンタジー
ろくでもない人生を送っていた俺、海乃 哲也は、
23歳にして交通事故で死に、異世界転生をする。
急に異世界に飛ばされた俺、もちろん金は無い。何とか超初級クエストで金を集め武器を買ったが、俺に戦いの才能は無かったらしく、スライムすら倒せずに返り討ちにあってしまう。
完全に戦うということを諦めた俺は危険の無い薬草集めで、何とか金を稼ぎ、ひもじい思いをしながらも生き繋いでいた。
そんな日々を過ごしていると、突然ユニークスキル[レベルアップ]とやらを獲得する。
最初はこの胡散臭過ぎるユニークスキルを疑ったが、薬草集めでレベルが2に上がった俺は、好奇心に負け、ダメ元で再びスライムと戦う。
すると、前までは歯が立たなかったスライムをすんなり倒せてしまう。
どうやら本当にレベルアップしている模様。
「ちょっと待てよ?これなら最強になれるんじゃね?」
最弱魔法しか使う事の出来ない底辺冒険者である俺が、レベルアップで高みを目指す物語。
他サイトにも掲載しています。
異世界でぺったんこさん!〜無限収納5段階活用で無双する〜
KeyBow
ファンタジー
間もなく50歳になる銀行マンのおっさんは、高校生達の異世界召喚に巻き込まれた。
何故か若返り、他の召喚者と同じ高校生位の年齢になっていた。
召喚したのは、魔王を討ち滅ぼす為だと伝えられる。自分で2つのスキルを選ぶ事が出来ると言われ、おっさんが選んだのは無限収納と飛翔!
しかし召喚した者達はスキルを制御する為の装飾品と偽り、隷属の首輪を装着しようとしていた・・・
いち早くその嘘に気が付いたおっさんが1人の少女を連れて逃亡を図る。
その後おっさんは無限収納の5段階活用で無双する!・・・はずだ。
上空に飛び、そこから大きな岩を落として押しつぶす。やがて救った少女は口癖のように言う。
またぺったんこですか?・・・
異世界の約束:追放者の再興〜外れギフト【光】を授り侯爵家を追い出されたけど本当はチート持ちなので幸せに生きて見返してやります!〜
KeyBow
ファンタジー
主人公の井野口 孝志は交通事故により死亡し、異世界へ転生した。
そこは剣と魔法の王道的なファンタジー世界。
転生した先は侯爵家の子息。
妾の子として家督相続とは無縁のはずだったが、兄の全てが事故により死亡し嫡男に。
女神により魔王討伐を受ける者は記憶を持ったまま転生させる事が出来ると言われ、主人公はゲームで遊んだ世界に転生した。
ゲームと言ってもその世界を模したゲームで、手を打たなければこうなる【if】の世界だった。
理不尽な死を迎えるモブ以下のヒロインを救いたく、転生した先で14歳の時にギフトを得られる信託の儀の後に追放されるが、その時に備えストーリーを変えてしまう。
メイヤと言うゲームでは犯され、絶望から自殺した少女をそのルートから外す事を幼少期より決めていた。
しかしそう簡単な話ではない。
女神の意図とは違う生き様と、ゲームで救えなかった少女を救う。
2人で逃げて何処かで畑でも耕しながら生きようとしていたが、計画が狂い何故か闘技場でハッスルする未来が待ち受けているとは物語がスタートした時はまだ知らない・・・
多くの者と出会い、誤解されたり頼られたり、理不尽な目に遭ったりと、平穏な生活を求める主人公の思いとは裏腹に波乱万丈な未来が待ち受けている。
しかし、主人公補正からかメインストリートから逃げられない予感。
信託の儀の後に侯爵家から追放されるところから物語はスタートする。
いつしか追放した侯爵家にザマアをし、経済的にも見返し謝罪させる事を当面の目標とする事へと、物語の早々に変化していく。
孤児達と出会い自活と脱却を手伝ったりお人好しだ。
また、貴族ではあるが、多くの貴族が好んでするが自分は奴隷を性的に抱かないとのポリシーが行動に規制を掛ける。
果たして幸せを掴む事が出来るのか?魔王討伐から逃げられるのか?・・・
神速の成長チート! ~無能だと追い出されましたが、逆転レベルアップで最強異世界ライフ始めました~
雪華慧太
ファンタジー
高校生の裕樹はある日、意地の悪いクラスメートたちと異世界に勇者として召喚された。勇者に相応しい力を与えられたクラスメートとは違い、裕樹が持っていたのは自分のレベルを一つ下げるという使えないにも程があるスキル。皆に嘲笑われ、さらには国王の命令で命を狙われる。絶体絶命の状況の中、唯一のスキルを使った裕樹はなんとレベル1からレベル0に。絶望する裕樹だったが、実はそれがあり得ない程の神速成長チートの始まりだった! その力を使って裕樹は様々な職業を極め、異世界最強に上り詰めると共に、極めた生産職で快適な異世界ライフを目指していく。
ギルドから追放された実は究極の治癒魔法使い。それに気付いたギルドが崩壊仕掛かってるが、もう知らん。僕は美少女エルフと旅することにしたから。
yonechanish
ファンタジー
僕は治癒魔法使い。
子供の頃、僕は奴隷として売られていた。
そんな僕をギルドマスターが拾ってくれた。
だから、僕は自分に誓ったんだ。
ギルドのメンバーのために、生きるんだって。
でも、僕は皆の役に立てなかったみたい。
「クビ」
その言葉で、僕はギルドから追放された。
一人。
その日からギルドの崩壊が始まった。
僕の治癒魔法は地味だから、皆、僕がどれだけ役に立ったか知らなかったみたい。
だけど、もう遅いよ。
僕は僕なりの旅を始めたから。
クラス転移で無能判定されて追放されたけど、努力してSSランクのチートスキルに進化しました~【生命付与】スキルで異世界を自由に楽しみます~
いちまる
ファンタジー
ある日、クラスごと異世界に召喚されてしまった少年、天羽イオリ。
他のクラスメートが強力なスキルを発現させてゆく中、イオリだけが最低ランクのEランクスキル【生命付与】の持ち主だと鑑定される。
「無能は不要だ」と判断した他の生徒や、召喚した張本人である神官によって、イオリは追放され、川に突き落とされた。
しかしそこで、川底に沈んでいた謎の男の力でスキルを強化するチャンスを得た――。
1千年の努力とともに、イオリのスキルはSSランクへと進化!
自分を拾ってくれた田舎町のアイテムショップで、チートスキルをフル稼働!
「転移者が世界を良くする?」
「知らねえよ、俺は異世界を自由気ままに楽しむんだ!」
追放された少年の第2の人生が、始まる――!
※本作品は他サイト様でも掲載中です。
転移した場所が【ふしぎな果実】で溢れていた件
月風レイ
ファンタジー
普通の高校2年生の竹中春人は突如、異世界転移を果たした。
そして、異世界転移をした先は、入ることが禁断とされている場所、神の園というところだった。
そんな慣習も知りもしない、春人は神の園を生活圏として、必死に生きていく。
そこでしか成らない『ふしぎな果実』を空腹のあまり口にしてしまう。
そして、それは世界では幻と言われている祝福の果実であった。
食料がない春人はそんなことは知らず、ふしぎな果実を米のように常食として喰らう。
不思議な果実の恩恵によって、規格外に強くなっていくハルトの、異世界冒険大ファンタジー。
大修正中!今週中に修正終え更新していきます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる