8 / 49
第8話
しおりを挟む
「案外暗いなぁ……」
薄暗いダンジョンをゆっくりと歩いていく。
氷柱がいたるところに密集して立っていて、中はひんやりとしている。
けど、思いのほか寒さは感じない。これなら問題なく先へ進めそうだ。
[冒険者の鉄則 その1]
魔獣の声に耳を澄ませるべし。
こういう時は、まず一度立ち止まって耳を澄ませてみる。
魔獣の叫び声が遠くから聞こえてくる場合があるからだ。
「……うん。まだ聞こえない」
魔獣の位置を把握しながら、慎重にダンジョンを進めというのが学校での教えだった。
とりあえず、明りがないと心もとないから、ビーナスのしずくに触れて、水晶ディスプレイを立ち上げておく。
こうすることで、自分の周りは水晶の明るさで照らすことができる。
(E級ダンジョンはこれまで何度か入ったことがあるけど、【グラキエス氷窟】は初めてだよね)
ダンジョンによって生息している魔獣も異なるから一概には言えないけど、これまでの経験上、大抵の場合はスライムを最初に見つけることになるはず……。
スライム相手にどこまで戦えるかが、今後の指標になってくるのは間違いない。
ビーナスのしずくで足元を照らしながら、ぬかるんだ氷面に足を滑らせないように慎重に進んでいく。
すると。
(……いたっ!)
氷壁からしたたり落ちる水滴を摂取している黒色の物体が見えてくる。
スライムだ。
幸い、相手はまだこちらの存在に気付いていないみたいだった。
スライムの特徴はこれまでに何度か遭遇したことがあるから、情報は頭に叩き込んである。
魔族の中でも一番弱い魔獣で、自らの体の一部を投げつけて攻撃を仕掛けてくる。
形を変えてこちらの攻撃を回避するっていう特性もあるけど、不意打ちをかければそれもできないはずだ。
(氷柱を利用して殴ってみるとか?)
素手で魔獣に挑む場合、本来なら<体術>のスキルを覚えるべきなんだけど、僕には習得できるだけのLPが存在しない。
その他のスキルも覚えていなくて武器もろくに扱えないから、あり物で攻撃してみるしかなかった。
(うん。とりあえずやってみよう)
[冒険者の鉄則 その2]
魔獣を相手にするなら気持ちを強く持つべし。
こちらが怯んでいるってことは敵にも当然伝わってしまう。
魔獣はそういった人の感情に敏感だったりするから、そういう時は一斉に攻撃を仕掛けられてしまったりする。
ダンジョンに入ったのなら、戦う闘志を持て。
それが無ければ魔獣にやられてしまう、っていうのが学校での教えだった。
ビーナスのしずくから一度手を離すと、手頃なサイズの氷柱を1つ取って、ゆっくりスライムに近付いていく。
慎重に、慎重に……。
栄養を摂取している間のスライムは警戒心が弱くなるって話を聞いたことがある。
まだ、こちらの存在に気付いていないみたいだ。
スライムとの距離はどんどん縮まっていき、直接手が届く位置までやって来た。
やるなら今しかない!
氷柱を静かに振り上げると、それをスライム目がけて思いっきり振り下ろす。
が。
スカッ!
(えぇっ!?)
振り下ろした氷柱がスライムに当たることはなかった。
氷柱はむなしく空を切って、氷壁に当たり砕けてしまう。
避けられたんだって、気付くまでには、それほど時間はかからなかった。
すぐに辺りを見渡す。
でもいない……! 一体どこに!?
ドスンッ!
「うわっ!?」
次の瞬間、僕は後ろからスライムの体当たりを受けてしまう。
不意の出来事に、そのまま前のめりになって倒れてしまった。
(いったぁッ……)
最悪なことに、僕の体はスライムに下敷きにされてしまっていた。
ドスンッ! ドスンッ! ドスンッ!
「くっ……ち、ちょま……! いてぇっ……!?」
そのままスライムに体当たりを繰り返される。
体を動かしてどうにか逃げようとするけど、相手の方が素早くてまるで抜け出せない。
やがて、スライムは形を変えると、僕の顔面に張り付いてきて……。
(うぐっ……このままだと窒息しちゃうッ……!)
口元を塞がれた状態でスライムに体当たりを続けられ、僕のHPはみるみる減っていく。
いや、ちょっと待ってよ……!
スライムに殴り殺された冒険者なんて聞いたことがない!
こんなところで僕はまだ死ぬわけには……。
(そうだ、ポーション!)
肩にぶら下げた革のショルダーバッグからポーションを取り出そうとする。
けど。
パッリーン!
(あああぁっ!?)
氷面に落として容器を割ってしまう。
これじゃ、回復することもできないじゃんっ……!
スライムは口元を塞いだまま体当たりを続けてくるし、このままじゃ本当にやられちゃうよ!
でも、僕には詠唱できる魔法もないし、繰り出せる技もない。
パニックになった僕は、思わずユニークスキルをスライムに向けて叫んでいた。
「〝ダイデムゥプードゥッッ〟」
唱えた刹那、なにを意味のないことをやっているんだって思った。
だって<アイテムプール>は、亜空間にアイテムを出し入れするスキルであって、魔獣に使ったところでなんの効果もない。はずなんだけど……。
キュゥゥイィィィンン~~ッッ!
「!!?」
突如、スライムの全身が発光したかと思うと、そのまま眩い光に包まれて、僕の手のひらへ吸い込まれるようにスライムは姿を消してしまう。
この間、ほんの一瞬の出来事だった。
「ななな……なにが、起きたの!?」
気付けば、首にぶら下げているビーナスのしずくが発光していた。
ほとんど無意識のままエンドパーツに触れて、水晶ディスプレイを立ち上げると、アナウンス画面が表示される。
『<アイテムプール>を魔獣に使用したため、<アブソープション>が覚醒しました』
「は……?」
<アブソープション>が覚醒した?
意味が分からず、そのままスクロールしてユニークスキルの項目を確認してみる。
-----------------
[ナード]
LP2
HP8/50
MP0/1
攻1
防1(+5)
魔攻1
魔防1
素早さ1
幸運1
ユニークスキル:
<アブソープション/スロットα>
<バフトリガー/OFF>
属性魔法:
無属性魔法:
攻撃系スキル:
補助系スキル:
武器:
防具:毛皮の服
アイテム:
貴重品:ビーナスのしずく×1
所持金:9,100アロー
所属パーティー:叛逆の渡り鳥
討伐数:E級魔獣1体
状態:
-----------------
「か、変わってるっ!?」
アナウンス画面にある通り、<アイテムプール>は<アブソープション>っていうユニークスキルに変わっていた。
でも、驚くのは早い。変化はそれだけじゃなかった。
「え? LP2? いやいや、ちょっと待って……」
なんかLPも変わってるんですけど!!?
「えええぇっ……!? LP2!?」
あ……あり得ないっ!
LPは1ヶ月に1ポイントずつ減るものであって、増えるなんてことは絶対にあり得ない。
もし増えるなんてことがあれば、この世界の常識が逆転しちゃうよ……!
「なんでこんなことが……」
ひょっとして水晶ディスプレイのバグ?
けど、そんな話聞いたことがない。
「お、落ちついて。まずは、<アブソープション>の性能を確認しないと……」
震える指を押さえつけながら、<アブソープション>の項目をタッチする。
-----------------
◆アブソープション
・スロットα
内容:相手のLPを1吸収する(1バトル/1回)
消費MP1
・スロットβ
内容:HP0となった相手のLPを吸収する(調整可)
消費MP0
-----------------
「な、なにこれ……」
薄暗いダンジョンをゆっくりと歩いていく。
氷柱がいたるところに密集して立っていて、中はひんやりとしている。
けど、思いのほか寒さは感じない。これなら問題なく先へ進めそうだ。
[冒険者の鉄則 その1]
魔獣の声に耳を澄ませるべし。
こういう時は、まず一度立ち止まって耳を澄ませてみる。
魔獣の叫び声が遠くから聞こえてくる場合があるからだ。
「……うん。まだ聞こえない」
魔獣の位置を把握しながら、慎重にダンジョンを進めというのが学校での教えだった。
とりあえず、明りがないと心もとないから、ビーナスのしずくに触れて、水晶ディスプレイを立ち上げておく。
こうすることで、自分の周りは水晶の明るさで照らすことができる。
(E級ダンジョンはこれまで何度か入ったことがあるけど、【グラキエス氷窟】は初めてだよね)
ダンジョンによって生息している魔獣も異なるから一概には言えないけど、これまでの経験上、大抵の場合はスライムを最初に見つけることになるはず……。
スライム相手にどこまで戦えるかが、今後の指標になってくるのは間違いない。
ビーナスのしずくで足元を照らしながら、ぬかるんだ氷面に足を滑らせないように慎重に進んでいく。
すると。
(……いたっ!)
氷壁からしたたり落ちる水滴を摂取している黒色の物体が見えてくる。
スライムだ。
幸い、相手はまだこちらの存在に気付いていないみたいだった。
スライムの特徴はこれまでに何度か遭遇したことがあるから、情報は頭に叩き込んである。
魔族の中でも一番弱い魔獣で、自らの体の一部を投げつけて攻撃を仕掛けてくる。
形を変えてこちらの攻撃を回避するっていう特性もあるけど、不意打ちをかければそれもできないはずだ。
(氷柱を利用して殴ってみるとか?)
素手で魔獣に挑む場合、本来なら<体術>のスキルを覚えるべきなんだけど、僕には習得できるだけのLPが存在しない。
その他のスキルも覚えていなくて武器もろくに扱えないから、あり物で攻撃してみるしかなかった。
(うん。とりあえずやってみよう)
[冒険者の鉄則 その2]
魔獣を相手にするなら気持ちを強く持つべし。
こちらが怯んでいるってことは敵にも当然伝わってしまう。
魔獣はそういった人の感情に敏感だったりするから、そういう時は一斉に攻撃を仕掛けられてしまったりする。
ダンジョンに入ったのなら、戦う闘志を持て。
それが無ければ魔獣にやられてしまう、っていうのが学校での教えだった。
ビーナスのしずくから一度手を離すと、手頃なサイズの氷柱を1つ取って、ゆっくりスライムに近付いていく。
慎重に、慎重に……。
栄養を摂取している間のスライムは警戒心が弱くなるって話を聞いたことがある。
まだ、こちらの存在に気付いていないみたいだ。
スライムとの距離はどんどん縮まっていき、直接手が届く位置までやって来た。
やるなら今しかない!
氷柱を静かに振り上げると、それをスライム目がけて思いっきり振り下ろす。
が。
スカッ!
(えぇっ!?)
振り下ろした氷柱がスライムに当たることはなかった。
氷柱はむなしく空を切って、氷壁に当たり砕けてしまう。
避けられたんだって、気付くまでには、それほど時間はかからなかった。
すぐに辺りを見渡す。
でもいない……! 一体どこに!?
ドスンッ!
「うわっ!?」
次の瞬間、僕は後ろからスライムの体当たりを受けてしまう。
不意の出来事に、そのまま前のめりになって倒れてしまった。
(いったぁッ……)
最悪なことに、僕の体はスライムに下敷きにされてしまっていた。
ドスンッ! ドスンッ! ドスンッ!
「くっ……ち、ちょま……! いてぇっ……!?」
そのままスライムに体当たりを繰り返される。
体を動かしてどうにか逃げようとするけど、相手の方が素早くてまるで抜け出せない。
やがて、スライムは形を変えると、僕の顔面に張り付いてきて……。
(うぐっ……このままだと窒息しちゃうッ……!)
口元を塞がれた状態でスライムに体当たりを続けられ、僕のHPはみるみる減っていく。
いや、ちょっと待ってよ……!
スライムに殴り殺された冒険者なんて聞いたことがない!
こんなところで僕はまだ死ぬわけには……。
(そうだ、ポーション!)
肩にぶら下げた革のショルダーバッグからポーションを取り出そうとする。
けど。
パッリーン!
(あああぁっ!?)
氷面に落として容器を割ってしまう。
これじゃ、回復することもできないじゃんっ……!
スライムは口元を塞いだまま体当たりを続けてくるし、このままじゃ本当にやられちゃうよ!
でも、僕には詠唱できる魔法もないし、繰り出せる技もない。
パニックになった僕は、思わずユニークスキルをスライムに向けて叫んでいた。
「〝ダイデムゥプードゥッッ〟」
唱えた刹那、なにを意味のないことをやっているんだって思った。
だって<アイテムプール>は、亜空間にアイテムを出し入れするスキルであって、魔獣に使ったところでなんの効果もない。はずなんだけど……。
キュゥゥイィィィンン~~ッッ!
「!!?」
突如、スライムの全身が発光したかと思うと、そのまま眩い光に包まれて、僕の手のひらへ吸い込まれるようにスライムは姿を消してしまう。
この間、ほんの一瞬の出来事だった。
「ななな……なにが、起きたの!?」
気付けば、首にぶら下げているビーナスのしずくが発光していた。
ほとんど無意識のままエンドパーツに触れて、水晶ディスプレイを立ち上げると、アナウンス画面が表示される。
『<アイテムプール>を魔獣に使用したため、<アブソープション>が覚醒しました』
「は……?」
<アブソープション>が覚醒した?
意味が分からず、そのままスクロールしてユニークスキルの項目を確認してみる。
-----------------
[ナード]
LP2
HP8/50
MP0/1
攻1
防1(+5)
魔攻1
魔防1
素早さ1
幸運1
ユニークスキル:
<アブソープション/スロットα>
<バフトリガー/OFF>
属性魔法:
無属性魔法:
攻撃系スキル:
補助系スキル:
武器:
防具:毛皮の服
アイテム:
貴重品:ビーナスのしずく×1
所持金:9,100アロー
所属パーティー:叛逆の渡り鳥
討伐数:E級魔獣1体
状態:
-----------------
「か、変わってるっ!?」
アナウンス画面にある通り、<アイテムプール>は<アブソープション>っていうユニークスキルに変わっていた。
でも、驚くのは早い。変化はそれだけじゃなかった。
「え? LP2? いやいや、ちょっと待って……」
なんかLPも変わってるんですけど!!?
「えええぇっ……!? LP2!?」
あ……あり得ないっ!
LPは1ヶ月に1ポイントずつ減るものであって、増えるなんてことは絶対にあり得ない。
もし増えるなんてことがあれば、この世界の常識が逆転しちゃうよ……!
「なんでこんなことが……」
ひょっとして水晶ディスプレイのバグ?
けど、そんな話聞いたことがない。
「お、落ちついて。まずは、<アブソープション>の性能を確認しないと……」
震える指を押さえつけながら、<アブソープション>の項目をタッチする。
-----------------
◆アブソープション
・スロットα
内容:相手のLPを1吸収する(1バトル/1回)
消費MP1
・スロットβ
内容:HP0となった相手のLPを吸収する(調整可)
消費MP0
-----------------
「な、なにこれ……」
58
お気に入りに追加
1,242
あなたにおすすめの小説
最難関ダンジョンをクリアした成功報酬は勇者パーティーの裏切りでした
新緑あらた
ファンタジー
最難関であるS級ダンジョン最深部の隠し部屋。金銀財宝を前に告げられた言葉は労いでも喜びでもなく、解雇通告だった。
「もうオマエはいらん」
勇者アレクサンダー、癒し手エリーゼ、赤魔道士フェルノに、自身の黒髪黒目を忌避しないことから期待していた俺は大きなショックを受ける。
ヤツらは俺の外見を受け入れていたわけじゃない。ただ仲間と思っていなかっただけ、眼中になかっただけなのだ。
転生者は曾祖父だけどチートは隔世遺伝した「俺」にも受け継がれています。
勇者達は大富豪スタートで貧民窟の住人がゴールです(笑)
裏切り者扱いされた氷の魔術師、仲良くなった魔族と共に暮らします!
きょろ
ファンタジー
【※こちらの作品は『第17回ファンタジー小説大賞』用に執筆した為、既に書き終えてあります! 毎日1~2話投稿予定。9/30までに完結致します! 宜しくお願い致します】
勇者パーティの一員として、魔族と激戦を繰り広げた氷の魔術師・アッシュ。
儚くも魔王に辿り着く前に全滅してしまった勇者パーティ。
そこで氷の魔術師のアッシュだけが、囚われの身となってしまった挙句、
何故か彼は予期せずして魔族と親交を深めていた。
しかし、勇者パーティの一員としての使命を決して忘れずにいたアッシュ。
遂に囚われの身から解放され、仲間の待つ王都へと帰還。
だがそこで彼を待ち受けていたのは信じられない“絶望”だった。
裏切られ、全てを失った氷の魔術師アッシュ。
凍てつく程に冷たい感情が芽生えた彼が次にと行動…。
それは、親交深めた“魔族”との共生であった――。
転移術士の成り上がり
名無し
ファンタジー
ベテランの転移術士であるシギルは、自分のパーティーをダンジョンから地上に無事帰還させる日々に至上の喜びを得ていた。ところが、あることがきっかけでメンバーから無能の烙印を押され、脱退を迫られる形になる。それがのちに陰謀だと知ったシギルは激怒し、パーティーに対する復讐計画を練って実行に移すことになるのだった。
追放された回復術師は、なんでも『回復』できて万能でした
新緑あらた
ファンタジー
死闘の末、強敵の討伐クエストを達成した回復術師ヨシュアを待っていたのは、称賛の言葉ではなく、解雇通告だった。
「ヨシュア……てめえはクビだ」
ポーションを湯水のように使える最高位冒険者になった彼らは、今まで散々ポーションの代用品としてヨシュアを利用してきたのに、回復術師は不要だと考えて切り捨てることにしたのだ。
「ポーションの下位互換」とまで罵られて気落ちしていたヨシュアだったが、ブラックな労働をしいるあのパーティーから解放されて喜んでいる自分に気づく。
危機から救った辺境の地方領主の娘との出会いをきっかけに、彼の世界はどんどん広がっていく……。
一方、Sランク冒険者パーティーはクエストの未達成でどんどんランクを落としていく。
彼らは知らなかったのだ、ヨシュアが彼らの傷だけでなく、状態異常や武器の破損など、なんでも『回復』していたことを……。
目つきが悪いと仲間に捨てられてから、魔眼で全てを射貫くまで。
桐山じゃろ
ファンタジー
高校二年生の横伏藤太はある日突然、あまり接点のないクラスメイトと一緒に元いた世界からファンタジーな世界へ召喚された。初めのうちは同じ災難にあった者同士仲良くしていたが、横伏だけが強くならない。召喚した連中から「勇者の再来」と言われている不東に「目つきが怖い上に弱すぎる」という理由で、森で魔物にやられた後、そのまま捨てられた。……こんなところで死んでたまるか! 奮起と同時に意味不明理解不能だったスキル[魔眼]が覚醒し無双モードへ突入。その後は別の国で召喚されていた同じ学校の女の子たちに囲まれて一緒に暮らすことに。一方、捨てた連中はなんだか勝手に酷い目に遭っているようです。※小説家になろう、カクヨムにも同じものを掲載しています。
さんざん馬鹿にされてきた最弱精霊使いですが、剣一本で魔物を倒し続けたらパートナーが最強の『大精霊』に進化したので逆襲を始めます。
ヒツキノドカ
ファンタジー
誰もがパートナーの精霊を持つウィスティリア王国。
そこでは精霊によって人生が決まり、また身分の高いものほど強い精霊を宿すといわれている。
しかし第二王子シグは最弱の精霊を宿して生まれたために王家を追放されてしまう。
身分を剥奪されたシグは冒険者になり、剣一本で魔物を倒して生計を立てるようになる。しかしそこでも精霊の弱さから見下された。ひどい時は他の冒険者に襲われこともあった。
そんな生活がしばらく続いたある日――今までの苦労が報われ精霊が進化。
姿は美しい白髪の少女に。
伝説の大精霊となり、『天候にまつわる全属性使用可』という規格外の能力を得たクゥは、「今まで育ててくれた恩返しがしたい!」と懐きまくってくる。
最強の相棒を手に入れたシグは、今まで自分を見下してきた人間たちを見返すことを決意するのだった。
ーーーーーー
ーーー
閲覧、お気に入り登録、感想等いつもありがとうございます。とても励みになります!
※2020.6.8お陰様でHOTランキングに載ることができました。ご愛読感謝!
外れスキル【転送】が最強だった件
名無し
ファンタジー
三十路になってようやくダンジョン入場試験に合格したケイス。
意気揚々と冒険者登録所に向かうが、そこで貰ったのは【転送】という外れスキル。
失意の中で故郷へ帰ろうとしていた彼のもとに、超有名ギルドのマスターが訪れる。
そこからケイスの人生は目覚ましく変わっていくのだった……。
転生者は力を隠して荷役をしていたが、勇者パーティーに裏切られて生贄にされる。
克全
ファンタジー
第6回カクヨムWeb小説コンテスト中間選考通過作
「カクヨム」と「小説家になろう」にも投稿しています。
2020年11月4日「カクヨム」異世界ファンタジー部門日間ランキング51位
2020年11月4日「カクヨム」異世界ファンタジー部門週間ランキング52位
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる