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第十章 森の泉に住まう者
10-24 聖泉の女神ディードリンテ
しおりを挟む「ルナっ!?」
「ルナ、どうしたのーっ」
私の涙に気づいたリュート様と真白が驚きの声を上げるのだが、私の視線は女神に向けたままだ。
懐かしい……でも思い出せない。
ただ楽しかった日々が失われた現実に、覚悟していたとはいえ傷ついた心が流す涙を受けとめるだけであった。
「あれから辛い思いをされたのですね……創世神ルミナスラ様とユグドラシル様の神託を受けた貴女方は、正しい選択をしたのだと思います」
「それはどういう意味だ……」
一段低くなったリュート様の声に反応した時空神様が彼の肩を掴む。
「ダメだよ、リュートくん……今は言えないコトだから感情を抑えテ……君の魔力は弱った彼女にキツイからネ?」
時空神様の制止を聞き、どんどん顔色が悪くなる女神を責めることもできずに何とか冷静さを取り戻した彼は、深く息をつくと共に自分の魔力をできる限り抑え込んだようだ。
彼女の後ろに控えているキャットシー族たちが、建物などの後ろへ隠れて警戒心をあらわに毛を逆立ててリュート様を見ているのだが、今はどうすることもできない。
ざっと見るだけでも働き盛りの男性の姿は無く、年老いた者か小さな子を連れた女性が目立つ集落であった。
リュート様から「しまったな……」と小さな声が聞こえる。
おそらく、彼も集落の状況を見てマズイと感じたのだろう。
痩せ細った非力な者たちを女神が保護して、何とか保っている集落……そんな感じがする。
持ちつ持たれつで何とかここまでやってきたが、そろそろ限界だと――モカが飛び出して来た理由が一見してわかるような状態に追い込まれている集落であった。
私たちを警戒心むき出しで見ている者たちの中から、杖をついた一人のキャットシー族が歩み寄る。
この集落の中でも一番高齢なのだろう。足取りも重く曲がった背中が痛々しい。
「私はここで村長をしておる者ですにゃぁ……結界を開いたままでは村の者が心配しますにゃぁ。何もございませんが、中へどうぞですにゃ」
穏やかな口調で長老が私たちに微笑みかけた。
確かに、魔物に狙われている集落の結界を解放したままにするのは良くない。
促されるままに結界の中へ入った私たちを確認した女神様は、出入り口に結界を敷き直して、集落の中央にある泉の近くに設置された椅子へ腰を下ろした。
どうやら、結界の一部張り直しと移動だけで息が上がってしまったようだ。
「随分と衰弱していますネ……母上の庭園の守護者で薬師をしていた、聖泉の女神ディードリンテ」
「お久しゅうございます。時空神ゼルディアス……今はもう、庭園の守護者でもありません。その力を失ってしまいました」
「まさか、そんなコト……ルナちゃん、何か覚えていることはないカイ? 君は、彼女に会っているんだよネ?」
時空神様に問われて、私は困ってしまう。
記憶が戻る気配は無いし、何かあれば聞こえてくるベオルフ様の声も、今は聞こえてこないのだ。
「それに関する記憶があるのなら、おそらく何か引っかかりを覚えそうなものですが、何も……ベオルフ様からのアクションもありませんし……」
「ということは、父上も知らない件だったんだネ。母上は眠っているカラ、わからないだろうシ……」
いきなり力を失ったということで、オーディナル様の怒りを買ったのでは無いかと考えていたらしい時空神様は困った表情で唸る。
あの……時空神様? さすがのオーディナル様も、そこまで横暴ではありませんよ?
「んー……ねー、ちょっといいかなー」
私と時空神様が聖泉の女神ディードリンテ様の体を心配していると、真白が控えめに声をかけてきた。
何か思い当たるものでもあったのかと視線を向けると、つぶらな瞳を細めた真白は、ぽよんっと跳ねて聖泉の女神ディードリンテ様の肩にとまる。
「何かあの時のルナと同じ感じがするなぁ……ねーねー、変なものを飲んだんじゃ無い? 例えば……独特な香りがするお茶とかー」
「お茶……? そういえば、創世神ルミナスラ様の侍女のテレージュが珍しいお茶が手に入ったと数日間持ってきてくれたことがありました」
その名前に聞き覚えがあった私は、首を傾げる。
リュート様もそれは同じであったようだ。
どこで聞いたか記憶を探っていて、同時に思い出したのかリュート様と視線が合った。
「恋の女神様の……」
「教育係!」
「……死人に口なしとはよく言ったよネ」
え? 私とリュート様は驚き時空神様の方を見ると、苦々しい顔をした時空神様が深い溜め息をつく。
「テレージュは聖都レイヴァリスから、さほど離れていない場所で倒れているのが発見され、間もなく消滅シタ。ザネンダの件を最後に口封じをされたようだヨ」
「そんな……」
「一足遅かったってわけか……」
私たちが何とも言えない気持ちを抱えて黙り込んでいると、聖泉の女神ディードリンテ様の肩で目を細めたり翼をパタパタさせたりしていた真白が「間違い無いね!」と声を上げる。
「そのお茶に【黄昏の紅華】が仕込まれてたんだ! 結構大量に取り込んじゃったみたいで、力を失っちゃったんだよー!」
その言葉に、私と時空神様が固まる。
真白の言う【黄昏の紅華】は、現在ベオルフ様が探している神族にも影響を与える可能性がある毒草だ。
人で言うところの麻薬に近いもの――
「中毒症状は出ていないようですが……真白、現在の状態を詳しく調べられますか?」
「紫黒がいたら調べられるけど……でも、この感じは間違い無いよー? ルナの時と同じ……というか、それよりも濃い気配がするもん」
「マッテ……それが事実だっタラ……この世界に【黄昏の紅華】があるってことカイっ!? そんな馬鹿ナっ!」
「ぱ、パパとママが、急いで調べるって言っているの!」
「十神を含めて手の空いている神族を全員巻き込んで良いから、徹底調査をお願いって伝えテ!」
「わかりましたなの!」
時空神様の焦りようと十神全てが動き出すという異常事態に、リュート様もヤンさんにも緊張が走る。
間違いなく緊急事態だ。
あの毒草がこの世界にあったら……とんでもないことが起こる。
あちらの世界は、神族が少ないからオーディナル様だけが気をつけていれば良い。
だが、この世界に神族は数え切れないほど存在するのだ。
それに、紫黒と真白が詳しく調べた結果、人間が取り込んだ場合は拒絶反応から死に至るケースがあり、強い中毒症状で正気を失う可能性もあることがわかった。
そのことをかいつまんで説明すると、その場にいた者たち全員が言葉を失って聖泉の女神ディードリンテ様が無事なのかと騒ぎ出した。
治療方法は無いのかと口々に尋ねるキャットシー族を見て、時空神様は眉尻を下げる。
「すまない……現状では、【黄昏の紅華】を浄化する方法がわからないんダ」
「そんなっ!」
泣き出す者も出てくる状況になり、時空神様は悔しげに唇を噛みしめた。
神族とは言え、わからないものはどうにもならない。
それは、オーディナル様とて同じだろう。
「君が取り込んでしまった量によっては、最悪……死に至る可能性もアル」
「やはり……そういう類いの物でしたか……徐々に衰弱し、最近では……動くこともままなりません」
弱々しく微笑む聖泉の女神ディードリンテ様は、自分が死にゆく運命すら受け入れているような静かな瞳で微笑む。
覚悟しているのだと胸が痛くなったが、【黄昏の紅華】を排除する方法がわからない。
ベオルフ様が私の体から排除できたのは、私たちであったから可能であっただけで、他の人や神には当てはまらないとわかっている。
「パパとママとバーちゃんたちが動き出して、データを全て調べるって言っているの」
「三柱だけ?」
「えっと……トーにーにと、エクにーにと、ザーちゃんママも駆けつけている最中なの」
「三つ子と愛しい奥さんと太陽と月が揃っているなら何とかなるカナ? 秩序は動けないだろうし……やっぱり、マーテルは音沙汰が無いんダネ」
「無かったみたいなの」
「ありがとうチェリシュ。此方の件が一段落したら、父上にも連絡を入れよウ」
「あいっ!」
オーディナル様に連絡をつけるなら呼びかけるだけで来てくれそうだが、おそらく聖泉の女神ディードリンテ様がオーディナル様の力に耐えられない。
リュート様の魔力だけでも顔色が悪くなったくらいだ。
時空神様は見事なくらい神力を抑え込んでいるし、チェリシュは力の回復中なので問題無い。
真白に至っては三割しか力を出せないためか、それとも神獣であったためか、影響が無かったようである。
「……ルナちゃん、ありがとうネ。冷静な判断で助かるヨ」
「やはり、オーディナル様は呼ばない方が良かったのですね」
「これだけ衰弱していたら、父上の神力で跡形も無くかき消えちゃうからネ」
思わず頬が引きつってしまう。
リュート様も「破壊神降臨かよ……」と呟くのだが、時空神様が半眼で「人のことが言えないよ」とツッコミを入れられてしまった。
オーディナル様が破壊神なら、リュート様は間違いなく魔王だと言われるだろう。
聖泉の女神ディードリンテ様にとって、オーディナル様の力やリュート様の力は、存在を消し去りかねない圧力でしか無い。
「リュート様……もう少し、魔力を抑えることは可能ですか?」
「ん? まだ厳しいのか……いや、俺もこれ以上はキツイ……」
元々持っている魔力量が尋常では無いので、彼自身で抑え込むには限界があるのだろう。
一応、彼女の顔色を見てマズイと判断したリュート様は、自分に出来る限界ギリギリで魔力を抑えていたようだ。
これでは、オーディナル様が来ていたら大惨事であったに違いない。
「しかし……何でこの女神だけ先に狙われたんだ? ザネンダの件は、色々な可能性が考えられるけど……明らかに、力を削ぎに来てるだろ……」
「そうですね……何か……此方の女神様にしかない、相手には不都合な物が存在したのではないでしょうか。力にしろ物にしろ、力を削ぐ理由は大抵単純なものですから」
「だよな……ん? 待てよ――」
リュート様とヤンさんが言葉を交わしていたのだが、その中で何かを思い出したリュート様は、勢いよく聖泉の女神ディードリンテ様の方へ顔を向ける。
「そういえば、貴女が持ってきたという赤い実……コフィーの実で、多少は回復が出来るのでしょうか」
私たちに話しかけていた口調とは違い敬語で話しかけてくるリュート様に驚いたのか、目をパチクリさせた聖泉の女神ディードリンテ様は、躊躇いがちに口を開いた。
「コフィーの実のことですか? あの実は庭園で育成していたものですが……地上に根付いたコフィーの実は可食部分が少なく効果が薄れ……薬として扱えません」
「それは果肉だけのお話ですよね? 薬の効果は果肉にしかありませんか?」
「まさか……種子を食べるのですか?」
「そのまま食べるのでは無く、乾燥させてから焙煎して、砕いた物に湯をかけて飲み物にしようと考えているのですが……」
リュート様の言葉に初めて驚きの感情を見せた聖泉の女神ディードリンテ様は、どこか幼く可愛らしい。
キョトンとしていた彼女に悲壮感は無く、ただリュート様の言葉に理解が追いついていないようであった。
「ま、まあ……俺は【料理スキル】を持たないので、ルナ任せになってしまうのですが……」
「あのコフィーの実に手を加えるには私の許可が必要になります。つまり、【料理スキル】を持っていても意味は無く、私が与えた加護を持つ者にしか加工することは出来ません。元は庭園の品ですから……」
「え? じゃ、じゃあ、その加護を俺に与えてくれないかっ!? 種子に薬効があるかどうか試してみたいし、絶対に……絶対に後悔させないから!」
リュート様の勢いに驚きつつ、彼の胸ポーチに収まる私に助けを求めるような視線を投げかけてくる。
さ……さすがに、この勢いは驚きますよね。
しかし、リュート様ほどのイケメンに迫られて顔を赤くしないとは……やりますね、聖泉の女神ディードリンテ様!
「あ、あの……リュート様。勢いが良すぎて聖泉の女神ディードリンテ様が驚いて……」
「あ、悪りぃ……あ、いや……あの、悪気は無かったのです。ただ、可能性があることや、美味しい飲み物をルナに飲ませてやれるかもと考えたら……つい」
照れ笑いを浮かべるリュート様の姿に、私の胸がジンッと熱くなる。
こんな時でも、私のことを考えてくださるなんて……い、いけません、頬が緩みそうに……
「あの赤い実を飲み物にするのですか? 食べ物ではなく?」
「俺が考えている物に果肉は必要ありませんので……」
「でも、あの果肉部分をパンに練り込んだら美味しいのではないでしょうか」
「あ、それもいいな!」
「ベリリと一緒にジャムにするの!」
「あー、それいいかもー! お昼ご飯の時間にはまだ早いし、おやつー!」
おやつだと騒ぎ出す真白とチェリシュに、私は苦笑を浮かべる。
どうやら、チェリシュと真白は小腹が空いたらしい。
聖泉の女神ディードリンテ様の様子を見ていたら、私のスキル【神々の晩餐】で調理した何かを口にして、少しでも回復したほうが良いだろう。
材料となる食材を、この村で調達するのは難しいな……と、周囲を見渡して改めて感じた。
限られた土地に、申し訳程度の野菜が植えられている。
魔物に襲われる心配があるため、肉や魚も満足に得ることは出来なかっただろう。
だからこそ、モカが湿地帯を目指して集落を飛び出して来たのだ。
皆にお腹いっぱい食べて欲しい、女神様に元気になって欲しいという願いを胸に――
その時だった、リュート様の背中から声が聞こえてきたのである。
どうやら、モカが目覚めたらしい。
「いつの間にか集落に到着してるにゃ~?」
「お? よく眠れたか?」
「召喚術師様ありがとうですにゃ~っ! おかげさまで、ぐっすりだったにゃ~」
初めて会ったときは怯えていたというのに、アクセン先生のおかげで全く恐れなくなったモカは、機嫌が良さそうにリュート様に話しかけている。
寝付きがよく目覚めもよいモカは「降りるにゃ~」と、周囲の様子をそっちのけで暢気な声を出していた。
「モカ! アンタ今までどこへ行ってたんにゃ!」
どうやらモカの母らしきキャットシー族が、周囲の人たちが止めるのも聞かずに建物の影から飛び出してくる。
リュート様は腰を折って、モカを固定していたバンドを外し始めた。
「すまねーな。高速移動するために、モカの安全を考えて固定させてもらったんだが……」
「え……あ……は、はいです……にゃぁ……」
「リュート様は偉大にゃ召喚術師様で怖くにゃいにゃ~! あと、聖騎士様だって聞いたにゃ~」
「まあ、間違いはねーけど……偉大なる召喚術師ってのはちょっと……」
「人型召喚獣は、この世界で五体目だって聞いているにゃ~! 歴史の一ページだにゃ~!」
「悪先の教育……おそるべし」
キャットシー族たちが「人型召喚獣?」と首を傾げるので、私はリュート様の邪魔にならないようにポーチから抜け出し、指輪の力を解除して人の姿へ戻る。
さすがに、いつまでもエナガの姿でいるわけにもいかない。
私が元の姿へ戻ったことで驚いたキャットシー族は一斉に逃げ惑うのだが、チェリシュが抱きつき、真白が私の頭上を陣取ったことで警戒の色を弱めた。
やはり、チェリシュと真白の癒やし効果は、キャットシー族にも有効なのですね!
「ま、また女神様が現れたにゃーっ」
「今度はどんな女神様だにゃーっ!?」
「神族の方々がいっぱいだにゃーっ!」
「あ、あの、私はリュート様の召喚獣で、女神ではありませんよ?」
慌てて訂正するが、プチパニックを起こしているキャットシー族に、私の言葉は届かなかったようだ。
右往左往しているキャットシー族は、失礼ながら……可愛らしいので見ていて和む。
「私は普通の人間ですのに……」
「ルナ様……普通の人間は春の女神様を腕に抱き、神獣様を頭に乗せません」
「チェリシュなの」
「真白なの」
「あ……失礼いたしました。チェリシュ様と真白様に好かれている段階で、普通とは言えません」
ヤンさんの言葉に反論したいのに、気さくに時空神様が私の顔を覗き込み、「とりあえず、何を作ろうか」なんて相談してくる。
こ、これも? ――と、視線でヤンさんに問いかけると、彼は無言で頷いた。
「まあ、十神の長が気さくに話しかけている時点で……仕方ねーわな」
「リュート様も人のことを言えません……」
唇を尖らせて抗議した私に、彼は一瞬だけ考えるそぶりを見せてから、破顔した。
「ルナとお揃いなら仕方ねーな」
「なんでそんなに嬉しそうなのですかっ!?」
あはははっと笑うリュート様の腕をペチペチと音を立てて叩くのだが、ベオルフ様と同じように効果は無いようだ。
うぅーと唸る私に優しい笑みを浮かべた彼の様子を見た、周囲のキャットシー族たちの警戒が薄れていくのを感じる。
どうやら、危険な人物では無いと理解してくれたらしい。
それが嬉しくて自然と笑みがこぼれる。
「……【聖騎士】であり、オーディナル様の愛し子であるルナティエラの召喚主の貴方に、私の加護を与えましょう。コフィーの実を飲み物にするのですよね?」
「はい。香りが良い飲み物で苦いのですが……温かくすることも冷たくすることもできます」
「私の世界では、デザートにも使いますし、とても美味しいです」
「それはとても興味深いですね……では、彼だけではなく貴方がたに加護を与えましょう」
そう言った聖泉の女神ディードリンテ様の頭上に、小さな水滴が幾つか浮かび上がる。
それは、私たちの頭上にとどまり、ぽちゃんっと音を立てて振ってきたかと思うと同時に消えてしまった。
「あ、あの……私もいただいてしまって良かったのでしょうか……」
ヤンさんは恐る恐るといった様子で尋ねるのだが「お手伝いをされるのでしょう?」という聖泉の女神ディードリンテ様の問いかけに固まり、次いでリュート様を見る。
「手伝ってくれると助かる。ルナは、おやつを作るみてーだから」
「わかりました、全力でサポートいたします!」
目を輝かせるヤンさんを見ながら、もしかして……元クラスメイトたちは、パン作りから色々と目覚めたのでは無いだろうかと、少しだけ不安を覚えたのだが――魔物討伐を生涯の仕事としてやり遂げることはできないので、引退した後に職があると考えたら良いかと考えを改める。
おそらく、引退後もリュート様の元で働くだろう彼らと一緒にいるのは、とても楽しいのでは無いかと思い馳せるだけで心が弾み、チェリシュと顔を見合わせてくすりと笑った。
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