上 下
264 / 558
第七章 外から見た彼女と彼

ベオにーにとノエルなの(チェリシュ視点)

しおりを挟む
 
 
「ルナティエラ嬢。いま、私の膝の上にいる」

 リューよりも低めに響く声は落ち着いていて、白騎士のランちゃんに似ているの。
 んぅー……不思議な人なの。
 ルーにソックリで、ここまでソックリな人は存在しないはずなのに、全く別の人として生きているの。
 同じ器を作っても、内に宿る力は別物だってパパに教わったのに、そこから外れた存在が、ルーと大きなにーにだったの。
 だから、じーじは隠すようにしているの?
 ルーに意地悪している嫌な感じのモノに知られたら、かなりマズマズなのっ!

「よかった……チェリシュは一人で来たのですか? どうしてここへ来ることができたのでしょう……」
「えっと……えっと……緑の髪とルーみたいな目をしたねーねが連れてきてくれたの。チェリシュに、いってらっしゃいってしてくれたの」

 チェリシュの言葉は聞こえていないみたいで、ルーは無反応だったの。
 やっぱり……ちょっぴり寂しいの。

「ふむ……緑色の髪にルナティエラ嬢とよく似た瞳の持ち主が、どうやらここまで連れてきてくれたようだ」

 すぐに、大きなにーにがチェリシュの言葉を伝えてくれたのだけど、思い当たる人が居なかったみたいで、二人共、同じような仕草で悩みだしてしまったの。
 すごいの!
 顎に手を当てて、二人して似たような格好で悩んでいるの。
 リューに見せてあげたいの。
 ぜーったいに大笑いしてくれるのっ!

「それはユグドラシルだな……此方まで来ていたのか」

 声がしたほうを見たら、ずっと会っていなかったじーじがいたのっ!
 じーじなのっ!
 なかなか会えなくて、みんなが会いがっているじーじ……本物なのっ!

 後ろから、ゼルにーにと、神獣っぽい子が軽快な足取りでついてきたの。
 ここからだと、尻尾しか見えないの……残念なの。
 身を乗り出して見ようとしたら、バランスを崩して落ちそうになって、大きなにーにが、チェリシュの状態を見ることもなく支えちゃったの。
 すごいの……さすがは、ルーを支えてきたプロなのっ!

「チェリシュがいるのですか? 俺には見えないけど……」
「それはそうだろう。本来ならば来ることは出来ないはずだ。ユグドラシルからの加護で一時的に移動することができたのだろう」
『じーじなのっ!』
「久しいな。チェリシュ。じーじが抱っこをしてやるから、こっちへおいで」

 手を伸ばしかけて、思わず考え込んじゃったの。
 じーじに抱っこされたい……けど、離れたくない気がするの。
 あったかくて、ぽわぽわして……すごく心地良いの。
 うぅぅ……もう少し、ここでジッとしていたいの。
 ルーと同じ力と匂いがする上に、リューみたいな安心感があるの。
 初対面でこれだけの安心感は、ルー以来なの。
 やっぱり、似ているだけはあるのっ!

「気にせずに行けば良い」

 じーじのところへ行くよう勧められているけど、チェリシュはもう少しここに居たいという気持ちが大きいの。
 でも、素直にそれを伝えていいかどうかわからなくて、もじもじしちゃったの。
 ここに居たいという気持ちを言葉で伝えるのは難しかったから、服の裾を掴んじゃったの。
 怒らないかな……と、見上げてみると、少しだけ驚いたような様子を見せたけど、その目は優しくて、ちょっぴり……あんしんあんしん、しちゃったの。

「どうやら、随分とベオルフを気に入ったようだ」
「リュートくんとは、また違った意味で、一緒に居たいと感じさせる何かがありますからね」
「それは当然だ」

 確かに、リューも……そんな感じがするの。
 でも、この大きなにーには、それをもっと強く感じて……とーっても不思議なの。

「うふふ、チェリシュは人を見る目がありますから、ベオルフ様が気に入ってしまったのですね」

 楽しそうに笑うルーに、チェリシュは大発見したことを、聞こえないとわかっていても「ルーが、手放しで甘えてたのっ! すごいことなのっ」って報告しちゃうの!
 大きなにーにの隣にいるルーは、とても自然体で……チェリシュの知らない顔をいっぱい見せてくれるの。
 いまも、甘えるようにベオにーにの隣に座っているの。
 こんなに子供っぽくて無邪気なルーの笑顔は、見たことがないの!
 リューが知ったら、「ナニソレ、俺も見たいっ!」って絶対に言うこと間違いなしなの。
 リュー、ごめんなさいなの。
 チェリシュは、先に見ちゃったの。
 えへへー、チェリシュが先なのっ!
 それがとてもうれしくて、ついつい大きなにーにに抱きついちゃったの。

 チェリシュの様子を見ていたじーじが、イマイチ反応が薄い大きなにーにへ声をかけたの。

「なんだ。ベオルフも姿を可視化できないのか?」
「光の塊……人型には見えるのですが、ハッキリと見えているわけではありません」
「お前なら見えるはずだよ。ほら、目を閉じて……意識をこの辺りに集中させるんだ」

 じーじの声が、とても優しいの。
 家族以外に、こんなに優しくもあたたかい声を出さないじーじだから、やっぱり、この大きなにーには神族……なの?
 不思議がいっぱいの大きなにーにの眉間を、指で突いたじーじは、優しく微笑んでいたの。
 一瞬、大きなにーにの後ろに、さっきの綺麗なねーねが見えた気がしたけど……気のせい……なの?
 ゆっくりとまぶたを開いた大きなにーにのお月さまのような青みがかった銀色に輝く、お月様のようなお目々が辺りを見渡したあと、チェリシュの方へ向けられたの。
 しっかりと視線があったのっ!

「……ああ、やはり、リュートが抱っこしていた幼い女神だったか」
「チェリシュが見えたの?」

 確認をするために尋ねた瞬間、横からルーの声が飛んできたの。

「ああああっ! やっぱりチェリシュ! どうして一人でここへっ!?」
「きゃーっ! ルーにも見えたのっ!」

 ルーにも見えたことがうれしくて、思わず叫んじゃったの!
 やっぱり、ルーの蜂蜜色の瞳がチェリシュを見ているってうれしいことなの。
 見えなくて、声も聞こえなかったから……ものすごーくさびしかったの。
 大きなにーにごとチェリシュを抱きしめてくるルーの喜びが伝わってきて、チェリシュもうれしくなっちゃうの。
 ルーに抱きつかれることが慣れているのか、大きなにーには、少しだけ呆れたような視線をルーに投げかけたあと、唇の端を少しだけ上げたのが見えたの。
 笑ったの!
 あまり表情を変えないけれど、大きなにーには、こうやって感情を表現していることがあるのかもなの?
 見逃さないようにしないとなの!

「チェリシュ、紹介しますね。此方が、私の兄代わりのベオルフ様です。とーっても優しくて、頼もしい方なのです」
「あいっ! チェリシュなの、よろしくお願いしますなの」

 挨拶は基本中の基本! という、リューが教えてくれた言葉を思い出したの。
 頭をペコリと下げて、ご挨拶なの。

「グレンドルグ王国の騎士団長を務めるアルベニーリ家の長男で、ベオルフという。ルナティエラ嬢とは、学友だが……妹代わりでもある。いつも、何かと世話になっているようで、心から感謝する」

 穏やかな低めの声が、丁寧に挨拶を返してくれたの。
 リューと同じ騎士のお家なの!
 しかも、とーっても落ち着いていて大人な感じなの。
 あ……りゅ、リューが落ち着いていないという話ではないの。
 ママがいっていた、静と動というタイプでいうと、ベオにーにが静、リューが動という感じなの。
 タイプの違う、落ち着きがあるの。
 そんなことを考えていたら、何かが飛び込んできたの。

「ボクはノエルっていうの!」
「はっ! ルーのカーバンクル姿なのっ」
「モデルにしておりますから」

 ルーが変じるカーバンクル姿にソックリさんなの。
 額のルビーみたいな宝石が綺麗で、毛並みはルーの色よりも少し緑色が強め。
 だけど、とーっても綺麗なの!
 真っ黒なお目々を好奇心いっぱいにキラキラさせて、無邪気さんなの。
 はっ!
 これは、一緒にベオにーにのお膝に乗るべきなの。
 場所を少し移動してスペースを譲ると、ノエルが「ありがとうー」って言ってくれたの。
 いつもはノエルの場所かもなの。
 だから、チェリシュもありがとうなの!

「チェリシュも、ルナがボクにくれたリンゴを食べる?」
「リンゴ……なの? じゃあ、ノエルはチェリシュが育てたベリリを食べる……なの?」
「ベリリ?」

 もしかして、ノエルはベリリを知らないの?
 それは大変なの!
 人生……人じゃないけど、リューの言葉を借りちゃうと「人生の半分は損をしている」なの!

 ノエルにベリリを身振り手振りで説明していると、ルーが何だかジトリとした視線をベオにーにへ向けながら名前を呼んだの。
 何かあったの?
 ベオにーにの眉がピクリと動いたけど、すぐに「りんごパンは良いのか?」って問いかけて、ルーは慌てたように立ち上がって走り出そうとしたのだけど、ベオにーにが手を掴んで止めちゃったの。
 ルーの行動を読んだ、無駄のなく流れるような見事な動きなの!
 ママが見たら、絶対に「出来るな」って言いそうなの。

「走るな。転ける」
「こーけーまーせーんー」
「ほう? そうやって何度転けそうになり、私に助けられたのか、ここで報告しても良いのだな」

 指折り数えだしたベオにーに。
 オロオロしはじめて焦るルー。
 ベオにーにの大きな手を、ルーの小さな手が必死に包み込んで、数えるのを止めていたの。
 暫く見つめ合っての攻防があったけど、手を離して、ジリジリ後退したルーは、ベオにーにが数えないとわかったみたいで、慌てずゆっくりキッチンの方へ行ってしまったの。

「ルーが……お転婆さんなのっ」
「いつもあんな感じだな」

 いつも、ルーがお転婆さん……なの?
 びっくりしてベオにーにを見上げると、穏やかなお月様のお目々が優しげな色を宿しているの。
 とーっても、優しくて綺麗なの。

「表情も豊かなの……いつもより、ルーが……元気いっぱい感情いっぱいなの」
「そうか……」
「ルナは、いつもあんな感じだけど……チェリシュが知っているルナは違うんだね」

 はっ!
 ノエルの耳と尻尾が垂れちゃったの!
 こ、これはいけないの。
 チェリシュの失言で、ノエルが落ち込んじゃったの!
 ど、どうしたら……どうしたらいいの?
 思わずベオにーにを見ると、お目々を少しだけ細めてチェリシュの頭を「心配ない」というように撫でてくれたの。

「ノエル。呪いの影響だと思われるから、大丈夫だ。そのうち、ノエルの知るルナティエラ嬢になるはずだ」
「いつか戻るよね。いつものルナに戻って、チェリシュも安心できるよね」

 ノエルの言葉は、チェリシュの心をジーンとさせてくれたの。
 自分も不安なのに、チェリシュの心配もしてくれていたの。
 とても優しい子なの。
 さすがは、じーじのところにいる子なのっ!
 ベオにーにの大きな手が、チェリシュとノエルの頭を優しく撫でてくれるの。
 とーっても、うれしいのっ!
 ノエルと顔を見合わせて「うれしいね」って笑っていたら、ルーの声が聞こえてきたの。

「綺麗に焼き上がりましたよっ!」

 元気の良いルーの声。
 お料理をしているときのルーは、どこにいても同じなの。
 お目々キラキラで、しあわせいっぱいなの!
 ルーが持つお皿に盛り付けられていたのは、甘い香りがするパンだったの。
 見た目がリンゴなのっ!
 やっぱり、ルーはスゴイの!
 あとで、ルーが作ってくれた『わんこのパン』を、ベオにーにたちにも見せてあげるの。
 きっと、その可愛らしさに驚くの!
 楽しい考えにわくわくしながら、ルーが作ってきてくれた新しいパンに見入っちゃったの。

 すごーく、甘い香りがするパン。
 どんな味がするのかな。
 今ここにいないリューに「ごめんなさい」しながら、甘い香りをまずは楽しんじゃったの。

しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

隣の親父

むちむちボディ
BL
隣に住んでいる中年親父との出来事です。

【R18】清掃員加藤望、社長の弱みを握りに来ました!

Bu-cha
恋愛
ずっと好きだった初恋の相手、社長の弱みを握る為に頑張ります!!にゃんっ♥ 財閥の分家の家に代々遣える“秘書”という立場の“家”に生まれた加藤望。 ”秘書“としての適正がない”ダメ秘書“の望が12月25日の朝、愛している人から連れてこられた場所は初恋の男の人の家だった。 財閥の本家の長男からの指示、”星野青(じょう)の弱みを握ってくる“という仕事。 財閥が青さんの会社を吸収する為に私を任命した・・・!! 青さんの弱みを握る為、“ダメ秘書”は今日から頑張ります!! 関連物語 『お嬢様は“いけないコト”がしたい』 『“純”の純愛ではない“愛”の鍵』連載中 『雪の上に犬と猿。たまに男と女。』 エブリスタさんにて恋愛トレンドランキング最高11位 『好き好き大好きの嘘』 エブリスタさんにて恋愛トレンドランキング最高36位 『約束したでしょ?忘れちゃった?』 エブリスタさんにて恋愛トレンドランキング最高30位 ※表紙イラスト Bu-cha作

美醜逆転の異世界で騎士様たちに愛される

恋愛
いつの間にか異世界に転移してしまった沙紀は森で彷徨っていたところを三人の騎士に助けられ、その騎士団と生活を共にすることとなる。 後半からR18シーンあります。予告はなしです。 公開中の話の誤字脱字修正、多少の改変行っております。ご了承ください。

【R18】溺愛される公爵令嬢は鈍すぎて王子の腹黒に気づかない

かぐや
恋愛
公爵令嬢シャルロットは、まだデビューしていないにも関わらず社交界で噂になる程美しいと評判の娘であった。それは子供の頃からで、本人にはその自覚は全く無いうえ、純真過ぎて幾度も簡単に拐われかけていた。幼少期からの婚約者である幼なじみのマリウス王子を始め、周りの者が シャルロットを護る為いろいろと奮闘する。そんなお話になる予定です。溺愛系えろラブコメです。 女性が少なく子を増やす為、性に寛容で一妻多夫など婚姻の形は多様。女性大事の世界で、体も中身もかなり早熟の為13歳でも16.7歳くらいの感じで、主人公以外の女子がイケイケです。全くもってえっちでけしからん世界です。 設定ゆるいです。 出来るだけ深く考えず気軽〜に読んで頂けたら助かります。コメディなんです。 ちょいR18には※を付けます。 本番R18には☆つけます。 ※直接的な表現や、ちょこっとお下品な時もあります。あとガッツリ近親相姦や、複数プレイがあります。この世界では家族でも親以外は結婚も何でもありなのです。ツッコミ禁止でお願いします。 苦手な方はお戻りください。 基本、溺愛えろコメディなので主人公が辛い事はしません。

この結婚、初日で全てを諦めました。

cyaru
恋愛
初めて大口の仕事を請け負ってきた兄は数字を読み間違え大金を用意しなければならなくなったペック伯爵家。 無い袖は触れず困っていた所にレント侯爵家から融資の申し入れがあった。 この国では家を継ぐのに性別は関係ないが、婚姻歴があるかないかがモノを言う。 色んな家に声を掛けてお試し婚約の時点でお断りをされ、惨敗続きのレント侯爵家。 融資をする代わりに後継者のラジェットと結婚して欲しいと言って来た。 「無理だなと思ったら3年で離縁してくれていいから」とレント侯爵夫妻は言う。 3年であるのは離縁できる最短が3年。しかも最短で終わっても融資の金に利息は要らないと言って来た。 急場を凌がねばならないペック伯爵家。イリスは18万着の納品で得られる資金で融資の金は返せるし、、3年我慢すればいいとその申し出を受けた。 しかし、結婚の初日からイリスには驚愕の大波が押し寄せてきた。 先ず結婚式と言っても教会で誓約書に署名するだけの短時間で終わる式にラジェットは「観劇に行くから」と来なかった。 次期当主でもあるラジェットの妻になったはずのイリスの部屋。部屋は誰かに使用された形跡があり、真っ青になった侯爵夫人に「コッチを使って」と案内されたのが最高のもてなしをする客にあてがう客間。 近しい親族を招いたお披露目を兼ねた夕食会には従者が「帰宅が遅れている」と申し訳なさそうに報告してきて、戻ってきても結局顔も見せない。 そして一番の驚きは初夜、夫婦の寝室に行くと先客がいた事だった?! ★↑例の如く恐ろしく省略してます。 ★8月10日投稿開始、完結は8月12日です。 ★コメントの返信は遅いです。 ★タグが勝手すぎる!と思う方。ごめんなさい。検索してもヒットしないよう工夫してます。 ♡注意事項~この話を読む前に~♡ ※異世界を舞台にした創作話です。時代設定なし、史実に基づいた話ではありません。【妄想史であり世界史ではない】事をご理解ください。登場人物、場所全て架空です。 ※外道な作者の妄想で作られたガチなフィクションの上、ご都合主義なのでリアルな世界の常識と混同されないようお願いします。 ※心拍数や血圧の上昇、高血糖、アドレナリンの過剰分泌に責任はおえません。 ※価値観や言葉使いなど現実世界とは異なります(似てるモノ、同じものもあります) ※誤字脱字結構多い作者です(ごめんなさい)コメント欄より教えて頂けると非常に助かります。 ※話の基幹、伏線に関わる文言についてのご指摘は申し訳ないですが受けられません

【完結】偶像は堕ちていく

asami
恋愛
アイドルとして輝かしい未来を信じていた彼女たちだったが……

自分の気持ちを素直に伝えたかったのに相手の心の声を聞いてしまう事になった話

よしゆき
BL
素直になれない受けが自分の気持ちを素直に伝えようとして「心を曝け出す薬」を飲んだら攻めの心の声が聞こえるようになった話。

【R18】ひとりで異世界は寂しかったのでペット(男)を飼い始めました

桜 ちひろ
恋愛
最近流行りの異世界転生。まさか自分がそうなるなんて… 小説やアニメで見ていた転生後はある小説の世界に飛び込んで主人公を凌駕するほどのチート級の力があったり、特殊能力が!と思っていたが、小説やアニメでもみたことがない世界。そして仮に覚えていないだけでそういう世界だったとしても「モブ中のモブ」で間違いないだろう。 この世界ではさほど珍しくない「治癒魔法」が使えるだけで、特別な魔法や魔力はなかった。 そして小さな治療院で働く普通の女性だ。 ただ普通ではなかったのは「性欲」 前世もなかなか強すぎる性欲のせいで苦労したのに転生してまで同じことに悩まされることになるとは… その強すぎる性欲のせいでこちらの世界でも25歳という年齢にもかかわらず独身。彼氏なし。 こちらの世界では16歳〜20歳で結婚するのが普通なので婚活はかなり難航している。 もう諦めてペットに癒されながら独身でいることを決意した私はペットショップで小動物を飼うはずが、自分より大きな動物…「人間のオス」を飼うことになってしまった。 特に躾はせずに番犬代わりになればいいと思っていたが、この「人間のオス」が私の全てを満たしてくれる最高のペットだったのだ。

処理中です...
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
番外編を閲覧することが出来ません。
過去1ヶ月以内にレジーナの小説・漫画を1話以上レンタルしている と、レジーナのすべての番外編を読むことができます。

このユーザをミュートしますか?

※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。