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第七章 外から見た彼女と彼

師匠の当たり前は……(カカオ視点)

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 師匠が薄く均一に伸ばした生地の見事さに見とれていると、マリアベルが「スゴイですねぇ」と目を丸くしていたが、この工程の難しさを本当に理解しているのか疑問が浮かぶ。
 棒を使って生地を均一に、しかもこれだけ整えられた状態に伸ばすことは難しい。
 リュート様が作ったパスタマシーンを使えば、左右に限界があるため大幅なズレなどは無いし、ローラーが均一に伸ばすように調整されているため、初心者でも簡単に薄いパスタ生地が完成する。
 しかし、この棒は自らの腕の力加減で様々な変化をもたらす。
 簡単そうに見えて、すげー難しいんだからな!
 師匠だから簡単に作っているように見えるだけで、マジで難しい……俺様だってここまで均一に伸ばせない。
 かなり高度なテクニックだ。

 それを涼しい顔をしてやっちまう師匠がすげーんだけど……

「この生地がパスタの大本になります。茹でると膨らむので、できるだけ薄いほうが良いと思います」

 師匠はそう言うと、粉をまぶした生地を持ち上げて厚みを見せる。
 やべぇ……手が透けるくらい薄いじゃねーか。
 棒だけで、あんなに薄く伸ばせるのが驚きだ。

「さきほどのショートパスタと長いパスタも、この生地をどう加工するかによって変化するのですよ」
「生地の加工……ですか」
「幅や形によって呼び方が変わりますので、かなりの種類があります。それぞれに合うソースもかわってきますから、そのセットを覚えるのも最初は難しいと思いますので、加工がしやすくスタンダードな物から覚えましょう」

 ……さらりと言われた言葉に俺様は固まった。
 え……?
 ま、マジで?
 すげー種類があるのっ!?
 しかも、それに合うソースが違うって……そのソースの種類はどれだけあるのだろう。

 驚きを持って師匠を見上げていると、カフェとラテから「師匠のレシピが、軽く100を超えるんじゃにゃいかというオーニャーの言葉は本当でしたにゃ……」というとんでもない呟きが聞こえ、軽く目眩を覚える。

 マ・ジ・か・よっ!

 師匠の持つレシピ数って……この世界に現存する料理レシピを一人で越えていくんじゃねーかっ!?
 俺様の親父に聞かせてやりたい。
 伝統を守ることは悪いことじゃないけどさ、新しい物を取り入れていく勇気がない、時代に合った変化を受け入れられない料理は、いずれ衰退する。
 今がいい例だろう。
 目新しいレシピが出てこず、誰もが食材を変えただけのレシピを作る日々。
 だからこそ、目新しさが無く他の種族からの関心もない。
 魔力を満たすだけの料理、腹を満たすだけの料理は……そろそろ卒業するべきだ。
 魔力と腹を満たすだけの料理だからこそ、誰もが料理を「たったそれだけ」と評する。

 だが、師匠が言っていた───『体が弱っている人には、体に必要な栄養たっぷりの料理。心が弱っている人には、ほっぺが落ちそうな美味しい料理』は、この世界にある『料理』の概念を変えていくだろう。

 俺様にも作ることが出来るだろうか。
 師匠の料理のように心が踊る、見た目から華やかで美味そうだ!って感じてもらえる料理を……

 それと同時に、師匠の料理を目の前にしたリュート様や、苦手だったカウボアの肉を旨そうに食べるテオドール様を思い出す。
 あれが、師匠が目指す『口から感じる幸せの料理』なのだろう。
 いつか俺様も、人の心を大きく揺さぶる料理を作ってみたいものだと強く思った。

「あの……この平たい状態で先程の細長い物を作るのですか?」
「そうなのです。意外でしょう? でも、この状態から細く切るのは難しいでしょうから、粉をたっぷりまぶして生地をくるくる丸めたら良いと思いますよ」

 そう言って、師匠は平たい生地に粉をまぶしてクルクル巻いて筒状にしてしまう。
 粉をまぶすのは生地がくっつかないようにするためなんだとか……工程の一つ一つに意味があることにマリアベルは驚いている様子だった。
 そうなんだよ……師匠の料理はこういうところがすげーんだ。
 食材を切って味付けして焼くだけのじゃねーんだよな。
 生地を切るために用意した包丁にも粉をつけているし、さきほどの棒にも当たり前のように粉をふっていたけど……生地がくっつくのを防止するためだったのか。
 師匠……説明が抜けている!
 師匠には当たり前過ぎて抜けているっ!

「こうして切っていけば、できるだけ細いパスタが作れますが、注意するべき点は、くっつきやすいので粉をふることを忘れないことでしょうか」
「は、はい……」

 真剣な表情でメモを取るマリアベルの本気度が伝わってくる。
 料理スキルがないくせに、それでも作りたいと言ったヤツは初めてじゃないだろうか。
 リュート様も色々覚えているが、作って落胆することが目に見えていたからか、料理を作ることに意欲的ではなかった。

 まあ……レシピを習得して料理を作っても、元のレシピから格段に味が落ちるのは仕方がないことだし、それが当たり前だ。
 スキルの加護があるということは、それだけで上質なものを作ることが出来ると約束されているからな。

 魔法や剣の腕前だってそうだが、あちらは鍛錬でその中でも実力差が生まれるし、術式に至っては創意工夫で化け物みたいな仕様になると、リュート様自身がそれを証明した。
 リュート様が言うには、メインの出力を上げ、反対属性や制御系を同時に展開するパターンを図形化して記憶させればいいと言うが……マジで意味がわからない。
 奥様が「その図形化というのが難しいし、いくつものパターンを登録して覚えるのも大変だし、領域の確保も難しいのよね」とブツブツ呟いていたことを思い出す。
 途方も無い術式の理解力と知識を駆使し、それを当たり前のように使いこなすのに、どれだけの時間がかかったのだろうか。
 基本だけではなく、応用し、それを自分にあった形へ変化させていく───

 もしかして……料理もそうなのか?
 習得して、ただ無心で作るだけではなく、自分に合わせて変化させていけば……変わっていく?
 そんな馬鹿な……と鼻で笑いそうになって、思い直す。
 いや……待てよ。
 師匠から教わったレシピにはない『下ごしらえ』があれば、他の料理の質も向上する。
 つまり、料理だって基本や『下ごしらえ』がなっていないと出来栄えに変化があり、味の格差が生じるということに───

 なんでこんな簡単なことに、俺様は気づかなかったんだよ!
 そうだよ……俺様たちはレシピを覚えられるからって安心していられない。
 数をこなし、当たり前のように行われる丁寧な仕事をしなければ、師匠の作る料理の域に達することなんて無理だろ!

 そのための基礎であり、そのための知識である。
 
 前提である知識がないから『下ごしらえ』に対しても抵抗なく受け入れることが出来るだろう。
 ある意味、真っ白な状態から学ぶほうが、先入観が無くやれるから上達が早いのでは……
 そこまで考えて、背筋を冷たい汗が伝う。
 ヤベェ、下手すると料理スキルがあってもマリアベルに抜かされる日が来るんじゃねーか?

 のんびりとしていられない。
 スキルがあるからって油断していたら、あっさり後輩に抜かされそうだ。
 そう考えた俺様は、慌てて師匠の言葉をメモに取っていく。
 忘れたらマズイ。
 体に染み付いた料理の手順や流れなど忘れてしまえ!
 質問したらなんでも答えてくれるだろうが、質問したい内容がわからなければ意味がないのだ。

 料理の基本となるものなど、師匠のレシピと手順を見ていたらいくらでも質がいいものを吸収できる。
 そこらへんにあるレシピなんて比べ物にならないくらいの技術力が、当たり前のように得られるのだ。

 カフェとラテは店で師匠の手順をしっかり見てきている。
 きっと、俺様が知らないレシピも多いだろう。
 いや、レシピだけじゃねーんだよ……師匠の料理は手順が大事なんだ。
 流れるような作業は、よどみなく流れる水のように滑らかで、当たり前のように行われるから見過ごしそうになる。
 しかも、レシピには記載されないような細かいことも多い。

 俺様も師匠の手順を全部見て記憶しておきてええぇぇぇぇっ!
 ズルイぞ、カフェ、ラテっ!

 そうだ、さっき奥様がリュート様に託されたって言っていたカメラってやつで記憶できねーかな。
 アレってどれくらいするんだろう……俺様の給料でも購入できるか、あとでリュート様に聞いてみよう。

 記憶することができるのなら、ミルクと一緒にそれを見て練習するんだ……絶対に後輩には負けらんねぇっ!

「先程の空洞があるショートパスタという物は、どうやって作ったのでしょう」
「通常は正方形に切った生地をこういう細い棒で丸めていくのですけど……」

 そう言って師匠は生地を適当な大きさに切って出してきた細い棒にくるりと巻きつけ、綺麗な空洞のあるショートパスタを手慣れたように作ってしまう。
 こういう技術を惜しげもなく披露しちまうから怖い。
 そして、おもむろにクルクル長細く伸ばした生地を包丁で小さく切り、丸めた生地をフォークの背に当ててクルリと指の腹で押し伸ばすようにコロリと転がす。

「こうやって生地を丸めてパスタを作る場合もあります。木枠に弦を張って薄く伸ばした生地を上に載せて麺棒で伸ばして切るという手法もありますし、本当に色々あって楽しいですよね」

 柔らかく微笑む師匠に夢見る乙女のような表情をするマリアベルは、そっちの気があるんじゃないかと不安になるけど、リュート様は「なるほど……木枠に弦か……」なんて呟いている。
 本当に師匠の一言で、いくらでも仕事を増やせる人だよな……
 その本気度合いが凄すぎて、規模も大きくなるし、こっちはこっちでギムレットが焦りを覚えそうだ。
 キュステがジトリと見ていることにも気が付かず、リュート様は自分の考えに没頭しているようであった。

「そう言えば、この空洞や溝はどういう意味があるのでしょう」
「ソースがよく絡むようにする為と、あとは火の通りを早くするためですね」
「なるほど……形状にも意味があるのですね」

 シッカリ質問してメモをとっているマリアベルは、先程の俺様たちと同じ質問をしていた。
 マリアベルは料理をしたことがないはずなのに、本当に良く見ていると感じる。
 センスあるよな……
 いや、もともと良く見ているのか。

 これは本格的にマズイ。
 本気で先輩の意地を見せなければヤバイことになりそうだと気合を入れ、師匠の手元を凝視する。
 これだけ手間なことをしているというのに、楽しそうに笑いながら作っている師匠は何を思っているのだろう。
 フッと師匠の視線が隣のリュート様に向けられる。
 いつの間にか春の女神様を肩車していたリュート様は、どこからともなく取り出した眼鏡をかけ、メモとペンを持って何かブツブツ言いながら書き込んでいた。

 マリアベルが一生懸命にメモを取っている間、真剣なリュート様の表情をじっくり眺めていた師匠は、本当に嬉しそうにふにゃりと笑う。
 笑顔を向けられているのに気づかないリュート様もリュート様だが、人前だっていうのにそんなにとろけたような笑顔を浮かべていいのか?
 あとで「俺が知らない可愛い笑顔を見た罰」とか言い出して魔王降臨とかやめてほしいんだけど……

 どうする?
 そう問いかけるように、こういう時に必ずと言っていいほど生贄になる男───キュステを見る。
 集まる視線から察した彼は、心底嫌そうな顔をしながらも恐る恐るリュート様に声をかけ、案の定「邪魔すんな」と蹴られていた。

「理不尽やん!」
「うるせーな。何だよ」
「奥様が良い笑顔やったから教えようと思うて……」
「何っ!?」

 バッとリュート様が師匠を見た時には、あのとろけるような笑みは消え失せており、キュステが蹴られた脛を心配していて……

 あ、キュステ……死んだな。

 全員が心のなかで、そう思ったに違いない。
 しかし、リュート様の関心は、そちらではなく『師匠の笑顔』に向けられていた。

「ルナ、もう一度笑って?」
「え? わ、私……笑っておりましたでしょうか」
「みんな見たらしいけど、俺もルナの良い笑顔が見たい」
「そう言われましても、急に笑うのは難しいですよ?」

 ダメかぁ……とシュンとしているリュート様に、垂れ下がった尻尾が見えたような気がしたが、きっと気のせいだ。

「もう、リュート様ったら」

 くすくす楽しげに笑う師匠の花が咲くような美しくも可愛らしい笑顔に満足したのか、リュート様も嬉しそうに微笑む。
 ……ったく、そういうのは二人の時にしてくれよな。
 そう心の中で悪態をつきながらも、二人の様子を見ているだけで、なんだか心がじんわりと温かくなったのは錯覚に違いない。

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