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第七章 外から見た彼女と彼

相談事をしてみたら、色々な一面を知ることができました(マリアベル視点)

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「実は……私は癒やしという力に特化しておりまして、その性質上、よく魔物や自然災害地へ復興活動の手助けをするために現地へ赴くのですが……」

 緊張のため若干震える声で話し始めた私に全員の視線が注がれるのを感じますが、私達世代は災害救助の現場へ派遣されることが少なく、現地の状況をまだそれほど知らないのではないかと考え、出来るだけ詳細を伝えるべく頭の中で言葉を探しながら言葉を紡ぎました。
 食事中にする話ではないと重々承知しておりますが、事細かく現地の被災状況を話していると、ルナ様はまるで自然災害の恐ろしさを知っているかのような沈痛な面持ちを見せます。
 もしかしたら、ルナ様の世界はもっと酷い状況だったことがあるのかもしれません。
 リュート兄様も黙って聞いていましたが、神々からの依頼で魔物討伐を請け負うことがあるため、私が知る以上の惨状を見てきた可能性があり、やはりなんとも言えない苦い顔をしていました。
 反対に王太子殿下は外へ出る事が少ないため、書類上で確認する状況と実際に派遣された者が語る現地の状況の違いを感じてくださったようです。

「どこの世界でも……自然災害は辛いですね。しかも、こちらでは魔物が起こす災害も加わるのですから……」

 声に含まれる痛みを知るものが持つ響きに、私の予測は間違いではなかったと感じました。
 この方は、そういう現場をご存知なのだと……

「被災地へ赴き、ポーションでの回復が見込めない重傷者に回復魔法をかけるのが私のお役目なのですが、実のところ被災地で一番困っているのは二次災害やポーションなどではなく……食事なのです」

 災害現場に置いて被災者の救助は勿論のこと、安全の確保や水や食料の確保も重要なことでした。
 しかし、その中でキャットシー族の性質が問題となり、彼らが作った食事を遠方より運ぶしか無いため、どうしてもコストと時間がかかってしまう。
 キャットシー族だけの問題だとも言えず、レシピ制度に置ける盲点ともいうべき『材料が揃っていなければ調理できない』という状態が、更に深刻な状況を作っているのだと語りました。
 楽しい食事の時間には適さない内容であったはずなのに、ルナ様は真剣に聞いてくださいましたし、今の話の中で何か気になることがあったのか隣のリュート兄様を見て小首を傾げます。

「キャットシーたちが災害地に入れない理由はなんでしょう」
「アイツらは、魔力が乱れた場所に入ることを嫌う性質がある。被災地は自然であれ魔物であれ、魔力的な地場を大きく乱していく。人間で例えるなら……体が震えだす悪寒をずっと感じている状態か、魔力の乱れをまともに受けて精神的にかかる負荷からパニックを起こしたような状態になる」
「……そ、それはキツイですね」
「ルナにはわかりづらいかもしれないが、神々が放つ神力の影響を受けて動けなくなる状態となんら変わりはない。重圧で這いつくばるか、震えたりパニックを起こしてまともに動けなくなったりするかの違いだ。どちらも最悪の場合はショック死するからな……」

 リュート兄様の例えはわかりやすく、そんな状態で料理など出来るはずがないとすぐに理解できました。
 特に、時空神様の神力で動けなくなった記憶に新しい私達は「あの感覚がずっと……」と目眩すら覚えそうです。
 今度、キャットシーの方々に「根性が足りない」なんて言っている人がいたら、同じ説明をしてみましょう。
 自信満々におっしゃる『根性』とやらで神力を克服していただきたいものですね。
 これでわからないようでしたら、キャットシー族に関わる部署に配属させなければ良い話です。
 こういう相手は、被災者の方々が抱える心の痛みにも鈍感ですし、傷口を広げかねません。
 頭の中で、お説教対象をピックアップしている中、扉から下がっていたメイドたちを引き連れたラングレイ家の料理長が姿を見せました。

「師匠、持ってきたぜー」
「ありがとうございます、とても助かりました。あ、そうだ。カカオに一つ質問なのですが、被災地での料理は可能ですか?」
「まあ、普通のキャットシーだったら無理だけど、俺様はリュート様に鍛えられたから平気だぜ」

 そう返答しながらも、長いパスタを盛った皿の配膳が行き届いているか、ちゃんとチェックしているようです。
 何だか以前よりも随分と丸くなったというか……態度や言葉に棘が無くなりましたね。
 リュート兄様以外の称号持ちを嫌っているフシがあったのに、今はとても落ち着き心穏やかな様子が見て取れます。
 これも、ルナ様の効果なのでしょうか。

「うーん……それって、鍛えたら変わるものですか?」
「本来は難しいと思う。師匠はわかんねーだろうけどさ、リュート様の魔力って独特なんだ。小型の獣人族なら不用意に近づくことすらしないくらい強大だし、術式を多重起動させたあとなんて、逃げ出したくて仕方なくなるんだぜ」

 リュート様は自然災害級なんだからさ……と呆れた口調で言う料理長に対してリュート兄様が怒らないか心配したのですが、なんとも言えない表情で「自然災害レベルって……」と呟いたあと、何か思い当たる事があったのか「アレはそうだったのか」と納得したように頷きました。
 つまり……逃げられたことがあるのですね?
 あまりにも不憫で同情の視線をリュート兄様に投げかけていると、隣の王太子殿下は楽しげにクスクス笑っているご様子。
 いろんなリュート兄様の表情が見られて満足! といったところでしょうか。
 これは、ルナ様と語り合うべき題材が増えたという感じですよね。
 うぅぅ……羨ましいっ!
 私もルナ様と語らいたいですっ!

「まあ、俺様だけではなくカフェもラテもミルクもそれに慣れたから災害地にある魔力の乱れなんて鼻で笑えるけどさ、やっぱりリュート様が駆り出されるような強い場所はキツイんだ」
「キャットシー族は、もともと精霊に属していたというから、魔力に対して敏感になるのは仕方があるまい」

 料理長とランディオ様の説明を聞いたルナ様は考え込み、考えを切り替えるように微笑みながら顔を上げました。

「そうとなれば、キャットシー族を派遣しない方向での解決になりますね」

 真剣な表情で考え込んでいる凛々しさと、考えを切り替える頭の回転の速さと潔さ……そして、その慈愛に満ちた微笑み……す、全てが神々しくてジッと見つめているだけで目眩がしてしまいそうです。
 もうすでに次のことを考えているようで、凛とした佇まいに付け加え清廉なる空気を纏っている姿は、イーダお姉さまに負けない気高きお姿っ!
 しかし、ルナ様はそれに付け加え、女神のような神々しさを感じさせる魔力に満ち溢れていて……こういう可愛らしくも美しい大人の女性になりたいと心から思いました。
 私がルナ様に見とれていると、何かを思いついたのか隣のリュート兄様に顔を向けてニッコリ笑います。

「リュート様、パスタの量産をお考えですか?」
「それは考えている最中だけど、時間がかかるだろうな。ゴーレムを使っての作業スペースの確保と設備や建物の手配はサラ姉と話を詰めておいたから、今頃は手続きをしてくれているはずだ」

 それに、パスタだけではなく調味料もあるから……というリュート兄様のお話を聞いていると、事業拡大……の件……でしょうか。
 このパスタ料理を量産?
 どうやって?
 頭の中で疑問だけが浮かび上がります。

「あ、すみません。質問の意図がマリアベル様にはわからなかったですよね。えっと……このパスタは、乾燥させて保管すると長期保存できるものですから、持ち運びや調理時間と難易度から考えて良いかなぁと考えたのですが……被災地で調理するにしても、やはりレシピが必要ですよね」

 え……こ、これを乾燥?
 どういう意味かわからず目を瞬いていると、テーブルへ置いた皿の上に料理長が黄色っぽい何かをカラリと転がしました。

「コレがいま食べているパスタを乾燥させた物だ。扱いやすく軽い上に場所を取らない。茹でるとその柔らかさになる。茹で時間によって硬さも調整できるから、もっと柔らかくすることも可能だ。どうだ、俺様の師匠はすげーだろ」

 料理長の言葉にピクリと反応したのは、意外にもテオ兄様とランディオのおじさまでした。

「そのカラカラの物が、この料理になるのか?」
「それだけでも驚きだが、保存が出来る上に軽量とは……」

 少し食感は変わりますが……と、ルナ様は苦笑を浮かべます。
 どうやら、今回のパスタは乾燥させないで作った方で、より「もちもち」なんだそうですが……も、もちもちって……なんでしょう?

「もーちゃんのもちもちなの!」

 ぽんっと出てきた黄色のぬいぐるみがこちらへポンッと投げられ、慌ててキャッチしましたが、ふわとしているのに弾力がある感触がして……こ、これが『もちもち』なのですね!
 わかります。
 この手に感じている物を口の中で感じましたもの!
 これがもちもちという感触ですか……手触りが最高です。
 両サイドの王太子殿下とランディオのおじさまも一緒になって、春の女神様が投げてくださった『もーちゃん』に触れ、納得したような表情を見せました。

「コラ、チェリシュ。食事中に物を投げてはいけません。お行儀が悪いどころの話じゃないぞ」

 あ……これは、お説教モードのリュート兄様です。
 普段の口調とは違い『突然丁寧な口調になったら注意するか、全力で逃げろ』とレオ兄様がよく皆に言い聞かせておりましたけど……逃げたくなる気持ちがわかるくらい、こういうときのリュート兄様がなさるお説教は怖かった。
 怒鳴られるほうがまだマシだと思えるお説教って何ですか?

「ちょっとそこに座ろうか。正座な」

 という言葉から始まるお説教は、思い出すだけでも震えてしまいます。
 セイザってなんですかっ!?
 最初はそれがわからず教えていただきましたけど、足がしびれるあの座り方は絶対に拷問の一種だと思われます。
 澄ました顔をして同じく正座をしているリュート兄様は、何時間でも平気なようですぐに立ち上がって歩き出せるのに、私達なんてしばらく歩くことも出来ずにしびれと格闘する羽目に……
 目を吊り上げて怒鳴るお姉さまのお説教が可愛く見えます。

 しかし、幼馴染と言われる面子の中でリュート兄様にいつも怒られていたのはレオ兄様だったと思います。
 私も一度だけ経験が……あ、あれ? 2度……3度だったかしら……ま、まあ回数は些細なことですよね。
 リュート兄様のお説教は本当に怖いので、出来るだけ遠慮したいです。
 春の女神様は大丈夫かしら……と、あの恐ろしさを知っているからこそ心配になりました。

「うぅ……もちもちを知ってほしかったの……」
「気持ちはわかるが、マリアベルの運動神経が良いからいいものの、ルナだったら顔面で受け止めちまうだろ?」
「はっ! ご、ごめんなさいなの!」
「リュート様? チェリシュ?」

 どうやら注意だけで、お説教とまではいかなかったみたいですね。
 ホッと一安心です!

 でも、そんな二人のやり取りを聞いたルナ様から不穏なオーラを感じた二人は、顔を見合わせ楽しげに笑っています。
 どうやら弄られたらしいと理解したルナ様は、可愛らしく唇を尖らせていました。
 そ、そんな可愛らしい表情もできるのですかっ!?
 できればその表情を姿絵にして、ずっと眺めていたいくらいですっ!
 私に絵のスキルがあれば、今日中に仕上げる自信がありますよ。

「違う意味でマリアベルはコチラ側だったか……」

 隣の王太子殿下がそう呟いたのですけど……コチラ側とは?
 どういう意味でしょう? と聞こえていたはずのランディオのおじさまを見上げたのですが、苦笑を浮かべて「楽しそうで何よりだ」と言って頭を撫でてくださいました。
 楽しいのは事実なのでコクコク頷いていると、最近は暗い顔ばかりしていたので心配していたと告げられます。
 心配させてしまって申し訳ない気持ちがいっぱいになりますが、その反面、見ていてくれたことが嬉しくて照れたような笑みが浮かびました。

 この問題の解決の糸口は、ルナ様によってもたらされる。
 そんな予感が胸に優しい光を灯してくれたのだと実感し、私もまたルナ様によって心から笑えるようになったのだと思いました。

 
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