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第三章 見えなくても確かにある絆

娘はよく見ているのです

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 乾燥して固くなった昆布をかじるという暴挙に出たチェリシュと、そのチェリシュの手から昆布を遠ざけているリュート様の二人に、涙が出るくらい笑った私は、目尻に浮かんだ涙を拭ってから、リュート様の手にある昆布を受け取りました。
 チェリシュが「ちょうだいちょうだい」と手を伸ばすのを、「ダメだ『待て』だろ」と手のひらを見せていうリュート様に対し、チェリシュはハッ!とした顔をして同じく手のひらを見せて、「そうなの!『待て』なの!」と繰り返します。
 ……なんですか?そのポーズ。
 思わず目を瞬かせて二人を見て首を傾げると、私の疑問がわかったのか、リュート様が苦笑して教えて下さいました。

「騎士科で習うハンドサインの一つだ。チェリシュは、手のひらを見せて合図をする『待て』と、こう……右から左へ水平に動かして『散れ』という合図と、日本ではガソリンスタンドとかで車に『バック、オーライ』って合図するだろ?ああいう感じに、手のひらを上に向けて腕を大きく振る『来い』が好きで、しょっちゅうハンドサインで指示を出して遊びながら覚えているんだ」
「パパとママにもおしえたの!チェリシュ、エライってほめられたの!」

 もしかして、ずっとその行動をとっていたのでしょうか。
 見落としておりました……まあ、先程のように両手がふさがっている場合は難しいでしょうが、一緒に居た年月から培われた、二人にしかわからないことってありますよね。
 そういうことも含めて知りたくなります。
 
「兄貴達ともしてたけど、離れた場所の相手とある程度意思疎通ができるし、魔物討伐のときは音に敏感な奴もいるから、声を出せない場合も出てくる。ルナも簡単なものを覚えていたらいいかもな」

 なるほど!
 意思疎通は大事ですよね。
 魔物討伐は、マール……あ、いえ、あれはリュート様の実験ですからノーカウントでしょうか。
 実際の討伐とは、どういうものかわかりませんが、その状況になったときに少しでも足を引っ張らないよう、覚えておいたほうが良い気がします。
 チェリシュと一緒に覚えるなら、楽しそうですものね。
 それに、先生はリュート様ですから……なんだか、ちょっぴりドキドキです。
 格好良い先生姿!
 つまり、メガネは必須ですよね。
 思わず内心ガッツポーズを取りそうになりますが、さすがに挙動不審になりそうなので自重しましょう。
 これは、メガネの似合うイケメン男子であるリュート様が悪いのです。
 私のせいばかりではありませんよ?
 でも……「何がわからないんだ?」って、メガネ着用教師モードのリュート様に囁かれたら、動けなくなりそう……想像しただけでマズイ感じがしたので、確実に動けなくなるパターンですよねっ!?
 き、危険ですよ!
 メガネ着用先生モードのリュート様は、私に会心の一撃を食らわせたほどの衝撃を与え、息も絶え絶えになったところで、視線を合わせて微笑むというトドメをさしてくるはず。
 オーバーキル間違いなしですね。

「ルーがうなってるの」
「どうしたんだろうな」
「ルー、『待て』はこうなの!」

 私がどうやら待てのハンドサインがわからないのだろうと考えたチェリシュが、手のひらを見せて教えてくれます。
 さすがに、今考えていたことを暴露するわけにはいかないので、チェリシュの行動を真似て手のひらをチェリシュに見せて『待て』のハンドサインをしてみせました。

「これが『待て』ですね」
「上手なの!さすが、ルーなの!」
「……いや、それで唸ってたんじゃないと思うが……まあいいか」

 リュート様に抱っこされて上機嫌に笑顔で頷いているチェリシュを呆れた様子で見てから、こちらに問いかけるような視線を向けてきますが、絶対に話しませんよ?
 言ったが最後、絶対にからかいモードになって「なら、どうなるかやってみようか」なんて言い出しかねませんもの!

「あ、そうだ。昨日話していたウォーターフライフィッシュの飛膜を渡さないとな。昆布が成功していたら、朝食の準備に使いたいって言ってなかったか?」
「それです!ほしいです!」

 昨夜、リュート様が実験と称して昆布も砂竜の鱗の粉末の中に入れてみようと言い出したのですが、成功するかどうかわからなかったのですけど、昆布が成功したのなら、どうしても作りたいものがあったのです。
 そのために、できれば必要なものが1つあって聞いてみたら、意外なことに同じような用途ができる素材がこの世界には存在した。
 リュート様も使い勝手の良さから常備しているもので、地球では『ポリ袋』とも言われる素材です。
 ただ、地球とは違い、西の大きな湖に生息するウォーターフライフィッシュという魔物の飛膜だというから驚きますよね。
 袋状になっている飛膜が鱗のように重なり合って翼となっているようで、水面の光を反射してキラキラ輝くのだとか。
 琵琶湖の3倍ほどある、海といっても過言ではないほど巨大な淡水湖にしか生息しない魔物の大きさは、シャチくらいあるそうで……大きすぎますよね。
 それが体を浮かせるくらい大きな翼を持っていると言いますから、想像を絶します。
 ただ、捕獲が難しくないようで西ではよく食材として用いられると言いますから、一度は味わってみたいですね。
 どんな味でしょう。
 お醤油が欲しくなりそうな、甘みのある白身魚でしょうか。
 淡白な白身であるなら、ムニエルも良さそうです。
 フライもいいですよね。
 すり身にしても……

「おーい、ルナ?これだけど……どこへトリップしているのやら」
「ルーは考え中なの」
「このままだと、朝食にありつけないかもしれねーぞ?」
「それは困ったの!」

 あ、これはいけません。
 考えに没頭しすぎておりました。

「すみません、少々考え事を……」
「まあ、悩み事なら相談しろよ?なにか手助けできるかもしれねーし」
「チェリシュも!」
「ありがとうございます。大したことではなく……ウォーターフライフィッシュはどんな食材かなーと」

 えへへ……と、照れくさくて笑いながらいうと、二人は顔を見合わせてプッと吹き出し、私らしいと言いますが、どういう意味ですか?
 唇を尖らせて「なんですか、その反応は」と抗議したのですが、さらに笑われてしまいました。
 意図せず、二人の笑いのツボに入ってしまったようです。
 もーっと言いながらも、リュート様が差し出してくださっているウォーターフライフィッシュの飛膜を受け取りました。

「日本のポリ袋よりも丈夫で破れづらい。しかも、多少伸縮性がある。まあ、洗浄石を使えば、何回でも繰り返し使えるだろう」
「そんなに丈夫なのですか?」
「液体の保存に使われることが多い素材だ。熱にも冷気にも強いから、使い勝手は良いだろうな」

 なるほど、それは助かります。
 多少力を加えても破れる心配がないのなら、今回作るものにうってつけですね。

「さて、そろそろ俺は鍛錬してくるが……チェリシュ、ルナの邪魔をせずにおとなしく待ってるんだぞ?」
「あいっ!」

 木製の椅子を持ってきて私の作業の妨げにならない位置に設置し、チェリシュを座らせたリュート様は、こちらを見て心配そうに声をかけてきました。

「チェリシュが邪魔をするようなら、言ってくれ。俺のところへ連れて行くから」
「ルーのお料理、ちゃーんと見てるの。チェリシュもがんばってお手伝いするの」
「いや、手伝いという名の邪魔だろ、それは……」

 本当に大丈夫かよ……と呟き、心配性な父親そのものであるリュート様の背中を押しながら、私は彼に鍛錬へ行くよう促します。

「大丈夫ですよ。心配いりません。二人でちゃーんとご飯作って待ってますから、頑張ってきてくださいね」
「う、うーん……」
「もう、リュート様は心配しすぎです。私とチェリシュを信じてください」
「……そうだな。じゃあ、行ってくる」
「はい、いってらっしゃいませ」

 信じていただけないのでしょうか?と小首をかしげたのが功を奏したのか、リュート様は暫く唸ったあと、納得したように頷いて鍛錬へ向かおうとしましたが、意外なことにチェリシュが待ったをかけました。

「リュー、『待て』なの!」
「んー?なんだ?」

 手のひらを見せて『待て』としているチェリシュは、私とリュート様を交互に見て首を傾げます。
 いったい、どうしたのでしょう。


「リューは、ちゅーしないの?」


 ……あれ?私の耳がおかしくなりましたでしょうか。
 いま、チェリシュからとんでもない単語が飛び出したように思いますけど、気のせいですよね?

「あ、あの……チェリシュ?」
「パパは、いってきますのとき、ママとチェリシュやねーねたちのほっぺに、ちゅーしてくれるの。リューはしないの?」

 太陽神様、なにか暴露されてますよ……きっと、ご覧になっていたら赤くなって悶えていること間違いなしです。
 私だったら耐えられません。
 ご愁傷さまと、ここで合掌しておきますね。

「いや、それはチェリシュのパパだろ?」
「パパのあいさつ、しないの?」
「……あー、うーん」

 うるっとチェリシュの大きな瞳に涙が溜まりだしているようで、思わずリュート様が引きつって一歩下がります。
 こ、これは……りゅ、リュート様、マズイですよっ!?
 チェリシュの表情が曇り、泣き出してしまったら大変です。
 しかも、これは父親がする「いってきます」の挨拶だと思っているわけで……あれ?リュート様は該当……しますね。
 ええ、地上では父同然ですもの。

「わ、わかったわかった!」

 とうとう折れたリュート様は「いってきます」と言いながら、チェリシュのほっぺにちゅっと音を立てて軽く口付けし、反応を見ますが……本当に嬉しそうに笑う表情が全てを物語っていて、こちらまで嬉しくなってしまいました。
 そうですね『いってきますのちゅー』ひとつでこの笑顔を見ることができるなら、安いものかもしれません。

 ……でも、なんだかずるいです。

「ルーにも、なの!」
「えっ!?」

 なんですか、その反応は……リュート様は、私にしたくないのですね?
 べ、別にいいです。
 したくないのなら、無理せずとも……
 ちょ、ちょっぴり寂しいですが、恥ずかしいのもわかりますもの。
 少し拗ねた様子になってしまうのは、致し方がないとスルーしておいてください。

 唇を尖らせて視線をそらして地面を睨みつけるようにしていた私の視野に、影が差し込みます。
 何かが光を遮ったと感じた瞬間、耳元に低く魅惑的な甘い声が響きました。

「いってきます」

 え……と、唇が言葉を紡ぐより早く、とても良い香りが近づき、頬に柔らかな感触が……
 予想外の出来事で完全にフリーズしていた私は、暫くしてようやく動けるようになり、今まで動けなかったのがウソのようなスピードで、離れていくリュート様の方を見ます。
 そのときには、もう後ろ姿しか確認できなかったのですが、こちらから見える耳は真っ赤で……
 ふわっ!
 わ、私も「いってきますのちゅー」をしていただきました!

 リュート様の赤い耳が全てを物語ってますよね?
 私の妄想ではなく、事実……
 そう考えた瞬間、リュート様の熱が伝染したかのように全身が赤く染まり、心臓が全力疾走した時以上に早鐘を打ちました。
 バクバクと鼓動がうるさいくらいに感じられ、後頭部をガリガリと掻いて照れ隠しをしている彼に胸がきゅんっと高鳴ったのは内緒です。

「リューもルーも、ベリリなの」

 そ、それはいま言わないでくださいね!
 私とリュート様のトドメになりますから!
 なんとも言えない気恥ずかしさと喜びを感じながら、嬉しそうなチェリシュの笑顔を見て、まあいいか……と、ベリリよりも甘酸っぱい思いを胸に、笑みを浮かべるのでした。

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