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第二章 外堀はこうして埋められる

親子喧嘩勃発?

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 キュステさんが部屋を出て行こうと踵を返したと同時に、部屋の扉をノックする音が響きます。
 どうやら、シロが飲み物を運んできてくれたようですね。
 愛しい奥さんの姿に、それでなくてもタレ目のキュステさんの目尻が、嬉しそうに下がります。
 尻尾があったら、間違いなくぶんぶん振り回していることでしょう。

「爺様、この子が僕の奥さんで、シローネって言うねん。あそこに座ってるのが、前に言うてた僕の爺様や。今日から二階に住むさかい、よろしゅうな」
「ほう……珍しいな。リルビット族が集落の外に出ているとは……」

 前竜帝陛下の魔力に気圧されたのか、いつもはピンッと立っている耳がタレ気味です。
 キュステさんが大丈夫だって言っても怯えた表情を見せていたシロに、リュート様が「取って食ったりしねーから心配ない」と言いつつトレイを片手で受け取りテーブルに置くと、彼女の小さな背中をぽんぽん叩きました。
 それだけで、安堵したようにホッと吐息をついて、改めて自己紹介をしていますが……キュステさん、色々とリュート様に負けてますよ。

「なんでなんっ!?旦那の僕より、だんさんの方が頼りになるんっ!?」

 前竜帝陛下と挨拶の言葉を交わしていたシロは、くるりと振り返りキュステさんを見ました。

「何を当たり前のこと言ってるです。はやく仕事場に戻らないと、開店に間に合わないですよ」
「うぅ……奥さんが冷たい……」
「お仕事です」
「はい、行きます。すぐ行きますから、そんな冷たい目で見んといてー!」

 うわーんっと泣きそうな顔をしながらも、慌てて部屋を飛び出していくキュステさん。
 少し可哀想かしら……
 そんなことを考えながらシロを見ると、目を細めて走り去ったあとを愛しげに見ていることに気づきました。
 あまりにも優しい表情をしているので、ドキリとしてしまうくらいですが……あれ?もしかして、ツンデレさんですか?

「程々にしておいてやれよ?」
「はい。でも、アレくらいしないと今度は私を構い倒してお仕事しないです」
「なるほどな。まあ、夫婦のやり取りだから、これ以上ツッコミ入れるだけ野暮か」

 肩をすくめて苦笑するリュート様に、シロは照れくさそうに笑みを浮かべました。
 その様子をじっくり眺めていた前竜帝陛下が、喜びを滲ませ微笑んでいるところを見ると、シロという人物を見て納得したといった様子です。

「アレは、少々甘えが過ぎるからな。お主のようなシッカリ者の妻が似合いじゃ。しかし、外の世界にいるリルビット族か、本来ならば会うことも難しかったじゃろうな」

 ロン兄様がこっそり説明してくださいましたが、リルビット族やキャットシー族は一応獣人族ではあるけれども、精霊にも親しい種族なのだとか。
 そして、リルビット族は光るきのこや苔などが群生する洞窟に集落を築き、外に出ることがない。
 会うことが難しく、どんな病もたちどころに癒やす薬を処方できる幻の種族───そう言われているのだというお話でした。
 外に出ることがないと言われるリルビット族なのに、シロたちは何故……

「私は……本来死ぬはずだったんです」

 え……?
 驚き見れば、シロはジッと前竜帝陛下を見つめて淡々と語ります。
 それは、少しだけ過去のお話のようでした。

 リルビット族の集落の近くに強い魔物が出現し、厄介なことに高い知能も持ち合わせていたという。
 その魔物は村を襲い、戦力を削いで恐怖を植え付け、生贄を月に一度一人ずつ差し出すよう要求し、それが出来ない場合は集落全てを食らい尽くすと、老人のようにしゃがれた声で言い放ったらしい。

「村長はマロを指名しましたが、私が代わりに名乗りを上げたんです。妹たちを少しでも長く生かしたかったからです」

 マロは一族の中で一番弱い個体だったから、選ばれるのは当然だと周囲は言ったそうで、その時のシロの気持ちを考えると胸が痛くてしょうがありません。
 シロを諦めさせるために言ったのだとしても、酷い話だと思います。

 最初の襲撃で両親を失い、妹まで失うことに耐えられなかったのだとシロは言いました。
 相打ち覚悟で相手が己を喰らおうとしたときを狙い、毒を浴びせてやろうと仕込んでいたそうですが、生贄になると知った妹たちが後を追ってきて、3人でどうにか生き残る道を探そうと叱咤されたと言います。
 あのクロとマロのことですから、責任感の強い姉がなそうとしていることを理解したのかもしれませんね。
 囮になるシロと、ありったけの状態異常用の薬を準備して懐に忍ばせたクロと、同じく薬を持って反対側に隠れるマロ。
 1人では無理でも3人なら、せめて1人は生き残れるかもしれないと、僅かな希望を抱き挑んだ。

「相手は不意打ちを受けて動けなくなりました。これで3人生き残れるって思ったんです。また姉妹揃って村で過ごせるって……でも、魔物は嘲笑ったんです。全ては演技……でしたです」

 性格が悪い!
 なんて嫌な魔物なのでしょう!
 知能ある魔物もいるのだと知ったばかりですが、こんなに性格の悪い魔物も存在するのですね。
 胸がムカムカしてきます。
 私と同じく嫌だなと感じたのか、可愛いチェリシュもムッという表情をして唇を尖らせていました。

「最初から痺れ薬も毒も効いていなくて……絶望するさまが見たかったんだと……一人ずつ生贄を差し出すよう言ったのも、どんどん人が居なくなっていき、絶望する様子が見たかったのだと言ったです」

 なんて……なんて酷い……

「獅子の体に老人の顔、皮膜の翼と猛毒のサソリの尾を持つ魔獣……マンティコアだ」
「状態異常耐性が強い個体か……」

 リュート様の言葉に続き、リュート様のお父様も苦々しい声を上げました。

「人肉を好み、性悪だから人が苦しむ姿を見るのが大好きなんだ。フォルディア王国ではマンティコアが発見されたら、余程のことがない限り優先的に討伐される『上位種』なんだよ」
「数いる『上位種』の中でもヤツの面倒なところは、悪知恵の働くところじゃな」

 何度もやりあったことがあるから面倒くさいのはわかるわいと、前竜帝陛下も渋い顔をされています。
 つまり、みんなあまり遭遇したくない魔物だということですね。

「よくそれでシロたちは無事でしたね……怪我などしませんでしたか?」

 心配になってシロに声をかけると、彼女は私を見て微笑みます。

「はい。リュート様が助けて下さいましたから、私たちは事なきを得ましたです」

 あ……なるほど、だから魔物が何なのか知っていたのですね。
 でも、どうしてリュート様がそんな場所にいたのでしょう。
 偶然ですか?

「知識の女神がいきなり引っ張っていくから何かと思えば、自分の庇護下にあるリルビット族が壊滅しそうだから助けてくれって言うんだ。あの女神は戦えないからな……」

 知識の女神様……あのマヨラー……いえ、ハイテンションな女神様ですね?
 リュート様からのお仕置きが確定している羨ましい……あ、いえっ!……こほん。
 可哀想な女神様でしたか。

「ですから、命を助けてくださったリュート様の元で、ご恩返しがしたくて村を出ましたです。長い道のりでしたが、その道中で夫……キュステと出会いましたです」
「なるほど。じゃから村から遠く離れたこの地におるのか。そうか……律儀な娘じゃな」
「まあ、村を捨てて遠路はるばる俺を頼ってやって来た3姉妹と、オマケのキュステも放って置けなかったし、丁度店を構えようと準備してたところだったから、従業員として雇い入れたんだよ」

 微妙な言葉の響きで気づいてしまいましたが、店を構えようとしていたところに4人が来たというのは違うのですね。
 本当は迷っていたけど、4人の居場所も確保しないといけなかったから丁度いいと実行したというところでしょうか。
 シロたちの為に店をかまえる計画を早めた……なんて言ったら、きっと気にしてしまいますものね。
 リュート様のこういう心遣いが優しくて、胸がじんわりと熱くなります。
 この方の、こういうところがとても好ましく感じました。

「店の仕事は楽しいか?」

 前竜帝陛下が目尻を下げて問うと、シロはパッと顔を上げて表情を輝かせます。

「はい!とても楽しいです。毎日たくさんのお客様に来ていただけますです。しかも、奥様のおかげで昨日からもっと楽しくなったです」
「ほう?」

 え……私……ですか?
 全員の視線が集まり居心地が悪いですが、シロの瞳はまっすぐキラキラ輝いていて、自然と視線が引き寄せられました。
 何か大切なことを言おうとしているのだと感じたからかも知れません。

「夫は朝からお料理の味が変わったので、それに合うお酒を吟味して購入ルートを開拓してましたです。カフェとラテは、昨日初めて味わった味を参考に、改良をはじめたです。クロは最近触ってなかった調合道具を手に、新しい薬の開発をはじめたです。マロは私と一緒にカフェとラテのお料理をメモして、内装にも気を配ってお掃除頑張りましたです」

 だから……と、シロは微笑んだあとペコリと頭を下げます。

「奥様、ありがとうございますです。みんな、目の前に新たな道が開けたみたいに明るく楽しくなったです。奥様には『たったこれだけ』かもしれないですけど、私達には衝撃だったです。本当に凄いです。今日いただいた『ロールケーキ』も、甘くて美味しかったです」

 私にしてみれば、納得のいく出来栄えかと言われたら疑問が残る物であったのかも知れない。
 いいえ、まだ……納得していないんですよね。
 今、改めて考えて言うならば、まだまだ改良の余地があります。

「ありがとう、シロ。でも、ダメです。あの料理で満足してはいけないのです。もっと美味しくなります。もっともっとです。改良の余地がたくさんあるんです。だから、私も頑張らないとですね!」

 あのスープだったら、他に何があるかしら……コクや深みを出すにはスープの素から考えないとですよね。
 他にも、ハーブの種類や香味野菜なども考えたほうが良いでしょう。

「トマトスープの素になる物から考えないと……フォンですね。スープは鶏ガラだと言ってましたから、香味野菜を足して、ほかにも……」
「あ、スープ用の低温煮込み調理器だろ?」
「一度沸騰させるとかの機能は欲しいです。保温だけでは柔らかくならない食材もありますから」
「加熱と保温、それぞれ5段階くらい温度調整があればいいか?」
「そうですね、勿論沸騰させることも……」
「できる。待てよ……フライヤーも同じ原理だろ?形状が違うだけで、温度を保てばいいんだから……素材は……」
「スープの方は蓋つきで、フライヤーは屋台で使うならナシがいいです。あの匂いは集客効果もありますから」
「わかった。じゃあ、打って付けの素材があった!よーし、保温調理器とフライヤーはすぐ出来そうだな。ギムレットと打ち合わせだ!」

 よし、いいのができるぞと、顔を輝かせたリュート様は子供のようにはしゃいでおりますが、その姿を見て微笑ましそうにしているロン兄様とシロ。
 一方、ものすごく驚いた顔をしたのが、前竜帝陛下とリュート様のお父様でした。
 そんなに珍しいですか?
 だったら、よく見ていてくださいね。
 リュート様は、こんな顔もされるのですよ?

「ご褒美は、『塩辛』でいかがでしょう」
「マジかっ!あ、いや、ご褒美は……」
「それはそれです」

 そう言うと、安心したような表情に喜びを滲ませて、「そ、そっか」と言うリュート様に、こちらが赤くなってしまいそうです。
 も、もう、そうではないのですよ!
 今はそっちではなくて!
 真っ赤にならない内に、話を続けなくては!
 そうじゃないと、またチェリシュにベリリって言われてしまうじゃないですか!
 ジーッと見つめるチェリシュの視線が痛いです。
 赤くなったらすかさず言う気ですねっ!?
 これはいけないと、慌てて口を開きます。

「カツオもありましたよね?」
「ああ。そういえば、アレはどーすんの?」
「鰹節を作ろうと思って」
「へ……?」
「鰹節です」

 ポカンッとした表情を浮かべたリュート様は、ウソマジで?と呟いたあと、むぎゅううぅっと私とチェリシュを纏めて抱きしめてしまいました。

「最高!マジ、ルナは神!」
「大げさです」
「いや、マジか……鰹節かぁ……昆布もあったろ?アレは……あっ!乾燥機が必要だな」
「天日干しにしますよ?」
「いいや、俺が作る。これから乾物も必要になるし」
「ダメです、またそうやってお仕事を増やすつもりですね?」
「簡単だからいいんだって!」
「よくありません!あまりお仕事ばかりしていたら、かまって頂けませんからダメです!」

 もう!本当にこの人は!と睨みつければ、「へ?」という顔をした彼の頬に朱がさしました。
 どうかしましたか?

「チェリシュも、リューにかまって欲しいのっ!ルーと一緒なの!」
「えっ……あ、わ、私……そんなこと……い、言いました?」
「い、いいました……ね」

 視線をわずかにそらしてコクリと頷くリュート様と、言ったの!と元気よくお返事してくれるチェリシュを交互に見つめ、私が何をやらかしてしまったのか理解した瞬間、全身が真っ赤に染まりました。
 恥ずかしい!
 なんてことを言うのですか、私っ!

「ルーがベリリなの!」
「言わないでください!」

 きゃーっと喜びの声を上げるチェリシュをむぎゅーっと抱き締めながら言いますが、効果は今ひとつ……どころか全くないようです……まあ、それはそうですよね。
 チェリシュの中ではソレがブームですか?

「本当に可愛いね、この弟夫婦は」

 あははと軽やかに笑ってくださるロン兄様の言葉に、全く呆れの色がないのが嬉しい限りです。
 心からそう思ってくださっているとすぐにわかりましたが、正直、前竜帝陛下とリュート様のお父様を伺うのは躊躇われますね。
 絶対に呆れられていますもの!

「ああああ、もう無理!絶対に無理!なんでうちの娘と孫ってこんな可愛いの!」

 え?と思った瞬間に、リュート様とは違う力加減で痛いくらい抱き締められました。
 えっと……ど、どちら様……?

「とうとうやったな、このバカ親父!」
「アホか!変態親父!力加減しろ!ルナの腕が赤くなってるじゃねーか!てか!何勝手に抱きついてやがる!」

 怒声が2つ響くと同時に戒めは去り、代わりに大きな金属音が下の方で響きます。
 音がしたほうを見れば、先程まで前竜帝陛下の後方に控えて居たはずのリュート様のお父様が床に転がっていらっしゃいました。
 どうしてそんなことになってるのでしょうか……

「言ったよね?自己紹介が終わるまでは、ちゃんと普通にしてなさいって言ったよね?」
「変態だろ、何を考えて急に抱きついてんだ。アホじゃねーの?きちんと自己紹介もできねーの?それでよくもまあ、黒の騎士団の団長なんてやってられるよな」

 辛辣なロン兄様とリュート様の言葉が響き、ムクッと起き上がったリュート様のお父様が不満そうに唇を尖らせました。

「だって、前竜帝陛下はヘタに喋るなって言うし、お前たちは睨みつけてくるし、お父さんだって娘を堪能したい!しかも、孫つきだぞっ!?我慢の限界なんぞとっくに超えたわ!」
「誰が娘だ!誰が孫だ!」
「お前の連れ添いなら娘だろうが!」
「つ、つれっ……いや、なんか違う、そうじゃない、今は召喚獣だろうが!」
「今は!だろ!」
「だからって、アンタはなんでいつもそう突拍子もないことをだな!」
「お前だって言うことはそれっぽいが、やってることは突拍子もないことばかりだ!」

 親子喧嘩勃発ですかっ!?
 だ、大丈夫なのでしょうか……
 チラリとロン兄様を見るとこめかみを押さえて首を左右に振ってますし、前竜帝陛下を見れば、シロを呼んで何か話していらっしゃいました。
 シロは耳打ちされる会話に目をパチパチさせたあと、嬉しそうに微笑んで頷き、部屋を出ていってしまいます。

「二人共ストップだよ。ルナちゃんや春の女神様がいる前で暴力沙汰はダメだからね!」
「全く……お前には考える時間をやったというのに、初対面でソレはないじゃろう」

 今にもお互いの胸ぐらを掴みそうなリュート様とリュート様のお父様の間に割って入ったロン兄様という三つ巴を見かねた前竜帝陛下が、リュート様のお父様の首根っこを掴んで引き離します。

「しかも、初っ端に娘の方に行くか?順序があるじゃろうが。まずは、リュートと対話が先であったろうに……このバカ者が」

 完全に呆れ返ってしまっている前竜帝陛下に首根っこを掴まれたリュート様のお父様は、不満げに口元を歪めていました。
 びっくりしましたが、リュート様のお父様は動きが早いですね。
 さすがは、騎士団長を務める方です。
 隙をつかれたからとはいえ、リュート様とロン兄様の二人の反応が遅れましたもの。

「全く、とりあえずは、飯でも食いながら話をするか。先程の話に出ていたものが気になって仕方ないからな」

 ニカッと笑った前竜帝陛下に、やっぱりこの方はリュート様と同類なのだと感じて笑みをこぼします。
 お料理が、リュート様親子の架け橋になればいいのですが……
 きっと大丈夫ですよね?
 だって、リュート様はとてもお優しい方ですもの。
 そして、それはリュート様のお父様も同じなのでしょう。
 お二人とも同じような表情でムスッとしていて……何だかやっぱり似ているのだと感じました。

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