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宴会
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月末、第三部隊では毎月親睦を兼ねて交流会が開かれる。
要は宴会だ。騎士、補佐官に関わらず参加自由。時折違う隊からの参加者もやってくる。
その日、フレイアは午前は書類仕事、午後は騎士たちの訓練の監督であった。
午前中にさっさと書類は捌き、午後からの訓練ではばったばったと次々に隊員をなぎ倒していく。伊達に第三部隊隊長の名を拝命している訳では無い。隊員はまた負けたやら強すぎるやら好き勝手言っている。
隊員が数人でかかってもこれなのだ。フレイアがどれだけ強いのか、第三部隊では彼女の力を疑うのももはやあほらしい。
地面に伏せている騎士たちを見渡してフレイアはもっと訓練が必要だなと思う。
「グラウンド20周」
それだけ言い残して彼女はその場から立ち去った。残された男たちは夜の宴会をゴールにやる気をみなぎらせるのだった。
ガヤガヤと普段以上に騒がしい夜だ。
男たちは酒に酔い、陽気に笑う。中には泣き出す者もいたが少数だ。
ガハハと豪快な笑い声がそこかしこで聞こえた。
フレイアはそんなに豪快に飲むでもなく、少しずつ酒を口に含んでいく。横にはエルシーがちょこんと座っており、ちびちびとお酒を飲んでいた。
「たぁいちょおおおおお!!!!」
「うわっ、どうした」
急に泣きながら横の席に飛び込んできた隊員を見ると、以前巡回を共にした、パン屋の娘に恋をしているらしい奥手な騎士だった。
えぐえぐと泣く男はどうやら相当酔っているようで、フレイアが話を聞いても要領を得ない。それでも根気強く聞いていると、どうやらパン屋の娘に恋人が出来たのを同僚に弄られていたらしい。
「それは、残念だったな……」
「そうなんれすよ~!!!おれだって、おれらって、!!努力したのにぃぃぃぃ!!!」
普段とは違う男の様子を見ながら慰めるように背中をとんとんと叩く。
「どうしたらたいちょーみたいにもてもてになれるんですか」
「もてもて?って言ってもなぁ……特になにかしている訳でもないし……君が言うほど私はモテてもいないが」
「むじかくかよぉぉぉ!!!!なんで、たいょうばっかりっ、うっ、うっ、ううううう~~~」
男はひとしきり叫ぶとだんだん眠くなってきたのか、言葉がゆっくりになってくる。先程から呂律が回っていないしそろそろ眠ってしまうだろう。
机に伏していた男から寝息が聞こえてくると、フレイアは困った顔をしてエルシーを見つめた。
「寝てしまいましたね」
「ああ。放っておこう。迷惑かけたね」
「いいえ、いつもの事ですから」
フレイアが申し訳なさげに謝るとエルシーはにこりと笑って否定する。エルシーとてこの交流会には何回も参加しているので、こうやって酔いに任せてフレイアに絡んでくる隊員などは何回か目にした。
エルシーから見れば彼女は精悍な顔つきで優しく、頼れる隊長だ。普段はほかの隊員も遠慮をして絡んでは来ないが、酔えば別だ。みんなこの時とばかりに隊長に泣きついたり文句を垂れたりと甘えるのだ。
その中には隊長と同じくらいの年齢の者もいれば年下の者もいるし、年上の者だっている。みんなから慕われている彼女はとてもカッコイイし、エルシーの憧れだ。頭を撫でられた時には嬉しさで爆発するかと思った。
そんな彼女にも可愛いところもある。いつもふっと微笑む時はカッコイイのだが、ふんわりと笑う時や破顔する時はとても可愛らしい。特に甘いものを食べる時の彼女は幼い少女のようだ。
それに、他人からの好意には鈍感なところも可愛いと感じる。騎士団長補佐官のあの少年が自身に対して恋情を抱いていることなど全く気付いていないようで、見ていて面白い。
彼女が尊敬する団長のことを語る時は目はキラキラとしていて、好奇心旺盛な少年のようだった。
可愛らしいところもかっこいい所もあげ始めるとキリがないのだが、エルシーには一つだけ隊長としたいことがあった。
女物の服を着て、化粧をし、髪を整えて一緒に街を歩いてみたい。そんな淡い願望を抱いていつも仕事をしていることなどフレイアは知る由もなかった。
ちらりと横を見るとフレイアが横で机に伏せて眠ってしまった騎士に自身の上着をかけてあげているところだった。
そういった男女分け隔てない気遣いが男も女も虜にすることを彼女は気付いてない。
そんなところも彼女の魅力だとエルシーはこっそり微笑んだ。
「よお、やってるか?」
そう言って宴会に利用していた酒屋の扉を開けてやってきたのは騎士団長のアドルファスだった。アーサーもいる。ざわついていた空気は一瞬だけ静かになったが、すぐさま驚きから解放されたかのように、フレイアの隣で寝ていた男を椅子から引き摺り下ろして彼女の隣を開けた後は、何もなかったかのように話し始める。
騎士団長が飲み会に参加することはよくあることだ。そしていつもフレイアの隣に座るのもいつものこと。誰かが座っていればその人はその席を退くのが暗黙の了解となっている。
団長と同じ席につくには隊員にはまだ胃の強靭さが足りなかった。
アドルファスはその大きな体をフレイアの隣の席にどかりと下ろすと、その横にアーサーも座った。
彼らの身長差は顕著で、まさに武人と文官の違いを体現していた。
アドルファスもアーサーもまず一杯ずつ酒を頼み、アドルファスはそれをぐいっと飲み干し、もう一杯を頼みながらフレイアに話しかける。
「お前最近彼女が出来たらしいな?」
「ぶっっっ」
アドルファスの声はそれほど大きくはないが、みんなの耳には届いたようだ。その驚くべき内容にそれぞれが口にしていたものを吹き出しそうになったり、実際吹き出していたりする者もいた。
「ど、どどどどどういうことですか?!!!」
みんなが唖然として騎士団長とフレイアを見る中、エルシーが最初に正気を取り戻して吃りながらもアドルファスに尋ねる。
「こいつ、女が出来たんだってよ」
「……」
そう言って笑いながらフレイアの肩を小突く。フレイアは目を瞑り、眉間に皺を寄せるだけで否定の言葉を発しない。
まさか……とその場の誰もが思い始めたその時。
「団長、冗談はやめてください」
「なんでバラしちまうんだよお前」
止めに入ったのはフレイア……ではなく、アーサーだった。
「うちの団長がすみません、フレイアさん」
「いえ」
申し訳なさそうに眉を下げてアーサーが謝る。フレイアはふぅ、とため息をついて瞳を伏せた。
アドルファスはいつもこうだ。どこから手に入れたのか分からない情報でフレイアをからかってくる。出処が明白なものでもからかってくることに変わりはないが。
フレイアがそれにどう返してもこの男は楽しげにまた新たな冗談でからかってくるのだ。
あまりにも頻繁なのでもう否定することすら面倒になり、アドルファスと2人の時はその冗談をスルーしている。今回もアーサーが否定しなければそのまま無言を貫き通していただろう。
こうしてフレイアの噂が増えていくことなど彼女は知りもしないのだ。
「まあまあ、で?実際のところどうなんだよ?」
「友人です」
アドルファスは豪快に笑ってフレイアの背中を叩いたが、フレイアはそれを鬱陶しそうに払って彼を睨みつける。
そんな彼女に何故か気分を良くしたアドルファスは酒を頼みながら口元を緩めた。
そんな距離の近いふたりの様子を見て周りはやはりこの二人は出来ているのかもしれないと思うのだ。アドルファスは普段であれば女性にこんなに気安く触れたりしないし、フレイアもアドルファスの前では他の誰にも見せない不貞腐れたような顔を見せる。お互いがお互いを特別に思っていることなど人目見たらわかるものだ。
団長は隊長をからかいながらも愛しているのだろう、というのが周りの意見だった。
「強いのをくれ」
「俺も」
もうこの人嫌だ、というようにフレイアはグラスに残っていた酒を一気に飲み干して、新たにお酒を注文する。それを見ていたアドルファスも波に乗ってきたようで、先程新しく貰ったばかりの酒を飲み干し、フレイアと同じものを頼む。
フレイアはそんなアドルファスを睨みながら届いた酒を飲み続ける。
団長が来た時はいつもこうで、結局最後にはフレイアとアドルファスの飲み勝負になる。エルシーもアーサーも数杯ごとに彼女たちを止めるが、少しづつ酔いが回ってきている彼女たちはいつも止まらない。
段々とスピードが早くなっていく彼らをとめるすべなく、アーサーたちは自分の酒をちびちびと飲み進める。
「といれ」
「おう」
途中でフレイアがトイレに向かおうと席を立った。
しかし、さすがに飲みすぎたのか、足元が覚束無い。ふらふらとその場から離れようとするが、椅子という支えをなくした瞬間、ぐらりと倒れそうになった。
「!!!!」
「っと、危ねぇな、お前」
「んぁ、ありがとう」
「おう、気を付けろよ」
驚き手を出せないアーサーの目の前で、がしりとアドルファスがフレイアの腹に腕を回して支える。フレイアはアドルファスの肩に腕を置き、それを支えにしっかりと立つ。
当たり前のように腰に手を回し、それを当たり前のように享受する。その光景を見ていた騎士たちは多く、後日その光景がまた新たな噂となって広まるのであった。
要は宴会だ。騎士、補佐官に関わらず参加自由。時折違う隊からの参加者もやってくる。
その日、フレイアは午前は書類仕事、午後は騎士たちの訓練の監督であった。
午前中にさっさと書類は捌き、午後からの訓練ではばったばったと次々に隊員をなぎ倒していく。伊達に第三部隊隊長の名を拝命している訳では無い。隊員はまた負けたやら強すぎるやら好き勝手言っている。
隊員が数人でかかってもこれなのだ。フレイアがどれだけ強いのか、第三部隊では彼女の力を疑うのももはやあほらしい。
地面に伏せている騎士たちを見渡してフレイアはもっと訓練が必要だなと思う。
「グラウンド20周」
それだけ言い残して彼女はその場から立ち去った。残された男たちは夜の宴会をゴールにやる気をみなぎらせるのだった。
ガヤガヤと普段以上に騒がしい夜だ。
男たちは酒に酔い、陽気に笑う。中には泣き出す者もいたが少数だ。
ガハハと豪快な笑い声がそこかしこで聞こえた。
フレイアはそんなに豪快に飲むでもなく、少しずつ酒を口に含んでいく。横にはエルシーがちょこんと座っており、ちびちびとお酒を飲んでいた。
「たぁいちょおおおおお!!!!」
「うわっ、どうした」
急に泣きながら横の席に飛び込んできた隊員を見ると、以前巡回を共にした、パン屋の娘に恋をしているらしい奥手な騎士だった。
えぐえぐと泣く男はどうやら相当酔っているようで、フレイアが話を聞いても要領を得ない。それでも根気強く聞いていると、どうやらパン屋の娘に恋人が出来たのを同僚に弄られていたらしい。
「それは、残念だったな……」
「そうなんれすよ~!!!おれだって、おれらって、!!努力したのにぃぃぃぃ!!!」
普段とは違う男の様子を見ながら慰めるように背中をとんとんと叩く。
「どうしたらたいちょーみたいにもてもてになれるんですか」
「もてもて?って言ってもなぁ……特になにかしている訳でもないし……君が言うほど私はモテてもいないが」
「むじかくかよぉぉぉ!!!!なんで、たいょうばっかりっ、うっ、うっ、ううううう~~~」
男はひとしきり叫ぶとだんだん眠くなってきたのか、言葉がゆっくりになってくる。先程から呂律が回っていないしそろそろ眠ってしまうだろう。
机に伏していた男から寝息が聞こえてくると、フレイアは困った顔をしてエルシーを見つめた。
「寝てしまいましたね」
「ああ。放っておこう。迷惑かけたね」
「いいえ、いつもの事ですから」
フレイアが申し訳なさげに謝るとエルシーはにこりと笑って否定する。エルシーとてこの交流会には何回も参加しているので、こうやって酔いに任せてフレイアに絡んでくる隊員などは何回か目にした。
エルシーから見れば彼女は精悍な顔つきで優しく、頼れる隊長だ。普段はほかの隊員も遠慮をして絡んでは来ないが、酔えば別だ。みんなこの時とばかりに隊長に泣きついたり文句を垂れたりと甘えるのだ。
その中には隊長と同じくらいの年齢の者もいれば年下の者もいるし、年上の者だっている。みんなから慕われている彼女はとてもカッコイイし、エルシーの憧れだ。頭を撫でられた時には嬉しさで爆発するかと思った。
そんな彼女にも可愛いところもある。いつもふっと微笑む時はカッコイイのだが、ふんわりと笑う時や破顔する時はとても可愛らしい。特に甘いものを食べる時の彼女は幼い少女のようだ。
それに、他人からの好意には鈍感なところも可愛いと感じる。騎士団長補佐官のあの少年が自身に対して恋情を抱いていることなど全く気付いていないようで、見ていて面白い。
彼女が尊敬する団長のことを語る時は目はキラキラとしていて、好奇心旺盛な少年のようだった。
可愛らしいところもかっこいい所もあげ始めるとキリがないのだが、エルシーには一つだけ隊長としたいことがあった。
女物の服を着て、化粧をし、髪を整えて一緒に街を歩いてみたい。そんな淡い願望を抱いていつも仕事をしていることなどフレイアは知る由もなかった。
ちらりと横を見るとフレイアが横で机に伏せて眠ってしまった騎士に自身の上着をかけてあげているところだった。
そういった男女分け隔てない気遣いが男も女も虜にすることを彼女は気付いてない。
そんなところも彼女の魅力だとエルシーはこっそり微笑んだ。
「よお、やってるか?」
そう言って宴会に利用していた酒屋の扉を開けてやってきたのは騎士団長のアドルファスだった。アーサーもいる。ざわついていた空気は一瞬だけ静かになったが、すぐさま驚きから解放されたかのように、フレイアの隣で寝ていた男を椅子から引き摺り下ろして彼女の隣を開けた後は、何もなかったかのように話し始める。
騎士団長が飲み会に参加することはよくあることだ。そしていつもフレイアの隣に座るのもいつものこと。誰かが座っていればその人はその席を退くのが暗黙の了解となっている。
団長と同じ席につくには隊員にはまだ胃の強靭さが足りなかった。
アドルファスはその大きな体をフレイアの隣の席にどかりと下ろすと、その横にアーサーも座った。
彼らの身長差は顕著で、まさに武人と文官の違いを体現していた。
アドルファスもアーサーもまず一杯ずつ酒を頼み、アドルファスはそれをぐいっと飲み干し、もう一杯を頼みながらフレイアに話しかける。
「お前最近彼女が出来たらしいな?」
「ぶっっっ」
アドルファスの声はそれほど大きくはないが、みんなの耳には届いたようだ。その驚くべき内容にそれぞれが口にしていたものを吹き出しそうになったり、実際吹き出していたりする者もいた。
「ど、どどどどどういうことですか?!!!」
みんなが唖然として騎士団長とフレイアを見る中、エルシーが最初に正気を取り戻して吃りながらもアドルファスに尋ねる。
「こいつ、女が出来たんだってよ」
「……」
そう言って笑いながらフレイアの肩を小突く。フレイアは目を瞑り、眉間に皺を寄せるだけで否定の言葉を発しない。
まさか……とその場の誰もが思い始めたその時。
「団長、冗談はやめてください」
「なんでバラしちまうんだよお前」
止めに入ったのはフレイア……ではなく、アーサーだった。
「うちの団長がすみません、フレイアさん」
「いえ」
申し訳なさそうに眉を下げてアーサーが謝る。フレイアはふぅ、とため息をついて瞳を伏せた。
アドルファスはいつもこうだ。どこから手に入れたのか分からない情報でフレイアをからかってくる。出処が明白なものでもからかってくることに変わりはないが。
フレイアがそれにどう返してもこの男は楽しげにまた新たな冗談でからかってくるのだ。
あまりにも頻繁なのでもう否定することすら面倒になり、アドルファスと2人の時はその冗談をスルーしている。今回もアーサーが否定しなければそのまま無言を貫き通していただろう。
こうしてフレイアの噂が増えていくことなど彼女は知りもしないのだ。
「まあまあ、で?実際のところどうなんだよ?」
「友人です」
アドルファスは豪快に笑ってフレイアの背中を叩いたが、フレイアはそれを鬱陶しそうに払って彼を睨みつける。
そんな彼女に何故か気分を良くしたアドルファスは酒を頼みながら口元を緩めた。
そんな距離の近いふたりの様子を見て周りはやはりこの二人は出来ているのかもしれないと思うのだ。アドルファスは普段であれば女性にこんなに気安く触れたりしないし、フレイアもアドルファスの前では他の誰にも見せない不貞腐れたような顔を見せる。お互いがお互いを特別に思っていることなど人目見たらわかるものだ。
団長は隊長をからかいながらも愛しているのだろう、というのが周りの意見だった。
「強いのをくれ」
「俺も」
もうこの人嫌だ、というようにフレイアはグラスに残っていた酒を一気に飲み干して、新たにお酒を注文する。それを見ていたアドルファスも波に乗ってきたようで、先程新しく貰ったばかりの酒を飲み干し、フレイアと同じものを頼む。
フレイアはそんなアドルファスを睨みながら届いた酒を飲み続ける。
団長が来た時はいつもこうで、結局最後にはフレイアとアドルファスの飲み勝負になる。エルシーもアーサーも数杯ごとに彼女たちを止めるが、少しづつ酔いが回ってきている彼女たちはいつも止まらない。
段々とスピードが早くなっていく彼らをとめるすべなく、アーサーたちは自分の酒をちびちびと飲み進める。
「といれ」
「おう」
途中でフレイアがトイレに向かおうと席を立った。
しかし、さすがに飲みすぎたのか、足元が覚束無い。ふらふらとその場から離れようとするが、椅子という支えをなくした瞬間、ぐらりと倒れそうになった。
「!!!!」
「っと、危ねぇな、お前」
「んぁ、ありがとう」
「おう、気を付けろよ」
驚き手を出せないアーサーの目の前で、がしりとアドルファスがフレイアの腹に腕を回して支える。フレイアはアドルファスの肩に腕を置き、それを支えにしっかりと立つ。
当たり前のように腰に手を回し、それを当たり前のように享受する。その光景を見ていた騎士たちは多く、後日その光景がまた新たな噂となって広まるのであった。
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