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第22章 淫紋の宝珠編

第365話 聖女アウレリアの淫紋(R18版)

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「こんな事をお願いできるのは、ご領主様を除いて他に居りません。
 貴方は女神様の使徒であり、アクアスター神聖国の聖皇せいおう様なのですから…
 娘も喜んでご領主様を受け入れるでしょう。
 アウレリアを不憫とお思いでしたら、どうか私の願いをお聞き入れ下さい」

 想像を絶する事態に流石のオレも頭が回らなくなっていた。
 確かにこんなことを頼めるのはオレくらいしかいないだろう。
 考えてみれば、これもひとつの人助けだ。
 しかし状況が状況なだけに、『はいそうですか』とは答え難い。

 オレのハーレムであるこの館に男は極端に少ないのだ。
 ホテルには勿論男性客はいるが、お客様ゲストにお願いできる話ではない。
 考えに考えた結果、大司教の願いを受ける外無いだろうと言う結論に至った。

「承知しました。
 大司教が熟慮された上で決断された事と思いますので、私で宜しければ、その役目お引受け致しましょう」

「あ、ありがとうございます…
 ご領主様、事態は一刻の猶予もありません。
 早速で申し訳ありませんが、今からお願い出来ますでしょうか?」

「大司教、少しお待ち下さい。
 その前に、このポーションを彼女に飲ませていただきたい」
 オレはラブ・ポーションを渡し、避妊、処女痛緩和など数々の効能を説明した。

「ご領主様、細かなお気遣いありがとうございます」
 大司教は、ベッドに押さえつけられたアウレリアの口にラブ・ポーションを流し込んだ。
 そして女性神官たちに何言か言うと、アウレリアを残し全員寝室から退出した。
 部屋にはオレと聖女アウレリアだけが残された。

 ベッドの上にいるのは純真無垢な聖女アウレリアではなく、盛りの付いた雌犬のような一人の女であった。
 彼女はオレを見てゼエゼエと息を切らしベッドの上で身を起こした。
「ご、ご領主さま…、わ、私を…、抱いて下さい…」
 頬は上気し、肩で息をしながらこちらを凝視しているが、オレが誰であるか分かるくらいの理性は残っているようだ。

「お願い、今すぐここに…、貴方の○○○○○が…、欲しいの…
 あ、貴方の…、○○○○○で…、私を滅茶苦茶にして…」
 アウレリアは筆舌に尽くしがたい卑猥な言葉を並べ、オレに抱いて欲しいと懇願した。

「アウレリア、本意ではないが、その淫紋を消すため今から君を抱く」
 彼女がその言葉の意味を理解したかどうか定かではないが、コクンと頷き、両手を差し出した。

 オレは意を決し、衣服を脱ぎ捨てベッドへ上がった。
 アウレリアは充血した目から涙を流し、半開きにした口からヨダレを垂れ流しながらオレに懇願した。
「ここに下さい…、今すぐ、ここに…」と自らの下腹部を指した。

 女性経験豊富なオレにとっても初めての事態だ。
 いつもは女性と愛を確かめ合うための行為であるが、今日は全く違う。
 アウレリアに刻まれた淫紋を消すために彼女を抱くのだ。

 アウレリアは、今にもオレに飛び掛かってきそうな勢いだが、理性を総動員して何とか自制しているのが見て取れた。
 アウレリアの神々しいほどに美しい裸体の下腹部と両乳房の上には、赤褐色の淫紋がくっきりと浮かび上がっていた。
 純真無垢な何の罪もない女性に誰がこのような酷いことをしたのだろう。
 オレは止めどない怒りを覚えた。
 大司教は犯人は盗賊の首領だと言っていたが、悪魔の如き所業である。
 だが、今はそのことを後回しにして、オレに課せられた任務を果たさねばならない。

 見るとアウレリアの下腹部からは愛液が溢れ出てシーツを濡らしていた。
 この状況では前戯は不要であろう。
「りょ、領主さま、は、早く…、早くそれを…、入れて、入れて下さい」
 涙ながらに懇願するアウレリアが不憫で仕方なかった。

 オレは体制を整え、アウレリアの下腹部にオレのシンボルを充てがい、ゆっくりと腰を落とした。
 その瞬間、アウレリアは悦びとも哀しみとも付かない声を上げ反応した。
 そして辿々しい動きで腰を動かし、オレに射精を促した。
 今はこの状況を楽しんでいる場合では無い。
 オレは彼女の腰を抱き一心不乱にピストン運動を繰り返した。
 彼女はあり得ないほどの大きな声を上げ、全身ヒクヒクさせて何度もイっていた。
 やがて射精衝動が高まり彼女の中に精を放った。
 その瞬間、アウレリアは雷に打たれたかと思うほど痙攣した。
 オレの精液が彼女の中を満たすと、淫紋は跡形もなく消えていた。

「アウレリア、アウレリア大丈夫か…」
 任務が完了したオレは、彼女の体をシーツで包んだ。
 肩を抱き寄せ様子を確認するとアウレリアは気絶していた。
 息はしているので、眠っているのであろう。

 オレは衣服を着ると寝室の外で待機していた大司教を呼びに行った。
「ご領主さま、娘は、アウレリアはどうなりました?」

「大司教、ご安心下さい。
 気を失っていますが、淫紋は跡形もなく消えました」

「良かった、ホントに良かった。
 これもひとえにご領主様のお陰です。
 ありがとうございます、ありがとうございます。
 この御恩は一生忘れません」
 大司教は泣きながらオレに何度も頭を下げた。

 そして寝室に入るとベッドに横たわる娘を抱き締めた。
「アウレリアぁぁぁ~、良かったぁ、ホントによかったぁ~」
 大司教は人目も憚らず号泣した。

 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇

 昨夜は大変な一夜であった。
 ジェスティーナを始めとする婚約者フィアンセたちに昨夜は遅くにどこへ行っていたのと聞かれ、オレはアウレリアに起きた不幸な出来事を順序立てて説明した。

「えっ、そんな事があったの?」
「アウレリアさん、大丈夫かしら」
「カイトも大変だったわね」
 見舞いに行くべきか婚約者フィアンセたちに相談すると、昨日の今日だけに見舞いに行くのは遠慮した方が良いだろうと言う意見が多かった。
 その後アウレリアの容態がどうなのか気になったオレは秘書のセレスティーナを名代に立て聞きに行かせることにした。
 その際、セレスティーナにアウレリアの様子が落ち着くまで何日でもこの館に滞在して良いと大司教に伝えるように言った。

 朝食が終わり、お茶を楽しんでいるとセレスティーナが戻ってきた。
「セレスティーナ、ご苦労さま。
 アウレリアの様子はどうだった?」

「はい、カイト様、ご報告致します。
 アウレリア様は、まだ意識が戻っておられませんでした。
 直接、確認した訳ではありませんが、大司教様のお話ですので間違いないかと存じます」

「そうか、まだ意識は戻ってないか…
 大司教も心配だろうな」

「はい、今のところ淫紋の後遺症もないとのことですが…
 ただ、暴れないように手足を押さえつけた時に出来たあざが何箇所かあるそうです」

「そうか、でも大事に至らなくて良かったな…
 だが、回復するには少し時間が掛かりそうだな」

 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇

 その日の午後、オレはジェスティーナを伴い王都にある『秋桜コスモスの館へ』ゲートを使って移動した。
 そして、その足でクラウス国王に謁見を願い出た。

 暫くすると謁見の間に国王が姿を表した。
「カイト殿、久しぶりだのう。
 今日は第3王女ティーナも一緒か」

陛下ちちうえ、私たち姉妹がいないと寂しいでしょ?
 たまには遊びに来てもいいわよ」

「そうじゃのう、カイト殿の館も元通りになったと聞いたし、温泉にも入りたいから、暇を見て行こうかのう…
 ところでカイト殿、今日は何用じゃ?
 何か面倒事でも有ったか?」
 こういう時の国王は、いつも勘が鋭いのだ。

「はい、陛下にご報告とご相談が御座いまして参りました」
 オレはウェスタニア神聖国で起きた盗賊によるフィリア聖教会使節団襲撃事件の一部始終を国王に説明した。
 そして神託により女神大神殿に召喚された聖女アウレリアが盗賊の首領が使ったと思われる魔道具により淫紋が刻まれ、あわや生命の危機に晒される事態となったことを説明した。

「なるほどのう…
 ウェスタニア神聖国の国境地帯で盗賊が幅を効かせていると言う情報は儂にも入っておる。
 しかし、そのようなけしからん魔道具が出回ってると言うのは初耳じゃ」

「盗賊は、私たちが拘束して、ウェスタニア神聖国の国境警備隊に捕縛を依頼してきましたが、その後どうなったか気になっていたのです」

「それでカイト殿、儂は何をすれば良いのじゃ?」
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