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第16章 ソランスター王国の危機
第216話 反逆者を炙り出せ
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オレは、王宮中央庭園で異空間収納から飛行船『空飛ぶイルカ号Ⅱ』を取り出した。
虚空から突如として現れた飛行船に、軍務大臣のリーン伯爵は驚いた。
「カイト殿、儂を驚かさんでくれ」
リーン伯爵は、飛行船に乗り偵察に行くことはオレから聞いていたのだが、目の前に突然出現した巨大なイルカ型の船に驚くのは、至極普通の反応かも知れない。
飛行船に乗り、リーン伯爵と2人で待っていると5人の男女が現れた。
それは、オレの部下であるリリアン・ブライデを始めとする情報省幹部の面々である。
オレが偵察飛行に行くので乗らないかとスマホで誘ったのだ。
「大臣、お待たせしました」
そう言ったのはリリアン・ブライデであった。
「了解、すぐに離陸するから、席についてシートベルトを締めてくれ」
「全員シートベルト装着完了しました」
リリアンが報告した。
「よし、それじゃ離陸するぞ!」
離陸ボタンを押すと飛行船『空飛ぶイルカ号Ⅱ』は、ゆっくりと上昇を開始した。
地上30mまで上昇すると、ステルスモードに入り、そこから3000mまで一気に上昇した。
陽光を受け、キラキラと輝く王宮周辺の湖が、遥か下に見える。
「大臣、私たちに見せたいモノとは何ですか?」
情報統括官のリリアン・ブライデが聞いた。
「ああ、君達に見せたいモノはこれだ」
オレは『レーダー』と書かれたボタンを押した。
すると、飛行船のコンソール上にある、約60インチの横長で透明なヘッドアップディスプレイにレーダーが表示され、たくさんの青と白い点が現れた。
「大臣、これは何ですか?」
今度は、国外情報本部長のジェラルド・ミュスカが聞いた。
「これは『生体探知レーダー』と言って操縦者、つまりオレに敵対する勢力を赤、友好的な勢力を青、何れでも無い場合は白い点で表示する特殊な装置だ」
「えっ!、と言うことは王都に居る敵を炙り出せるじゃないですか」
横で聞いていた諜報本部長のキアン・ベルアーリが興奮した様子で言った。
「そう、飛行船で王都上空を飛ぶだけで、自動的に勢力図が出来上がるという訳だ」
「へ~、それは、凄いですねぇ」
国内情報本部長のエレナ・ダーウィンが感心していた。
「2時間しか無いから、あまり遠くまで行けないが、王都周辺は十分に網羅できる筈だ」
オレを含めた飛行船の乗員6名は、生体探知レーダーに映る点の推移を食い入るように注視した。
大部分が青い点で、時々白い点が混じり、稀に赤い点が映った。
飛行船は、王都北西部まで飛ぶと折り返し南東部方面へ向かい、また折り返して北西方面へ向かったが、その途中で夥しい赤い点の集積を発見した。
「大臣、この赤い点の塊は、王国軍基地のひとつです」
国内情報本部長のエレナ・ダーウィンが興奮気味に言った。
「うむ、ここは紛れもなく王国軍第6師団の駐屯地だ」
リーン伯爵は、苦々しげに言った。
「リーン伯爵、第6師団の将軍は誰ですか?」
国外情報本部長のジェラルド・ミュスカが聞いた。
「そんなの決まってるだろ!
第6師団の将軍はゼノスだ」
かつては、リーン伯爵の部下であった軍務省出身のシラー・レーベンハウトが答えた。
リーン伯爵によるとゼノス将軍は、ソランスター王国の中でも猛将と呼ばれている武闘派の将軍で、第6師団は王国内において屈指の戦闘力を持つとされる部隊である。
「ゼノスが、反逆者だとは…
これは厄介なことになったぞ」
「リーン伯爵、そんなに厄介な相手なのですか?」とオレが聞いた。
「ゼノス将軍の部隊は、他と比べて戦闘力がずば抜けておるのだ」
「できれば、敵に回したくない相手だった…」
飛行船は、その後1時間余り掛けて王都周辺120km四方を飛び、生体探知レーダーによる勢力図が完成した。
ゼノス将軍の部隊以外にも、赤い集団が所々にあり、王都内に潜伏している敵なのか、或いは反逆者なのか分からないが、中には20名程度の集団もあり、目的が何なのか早急に調査する必要がある。
オレたちを乗せた飛行船『空飛ぶイルカ号Ⅱ』は、王宮中央広場に着陸した。
偵察飛行を終えたオレたち6名は、そのまま謁見の間で待つ国王陛下の元へ向かった。
クラウス国王は、苦虫を噛み潰したような顔でオレたちを迎えた。
オレは国王に情報省幹部の5名を紹介した。
「陛下、私の部下で情報省の幹部を務める者たちでございます。
情報分析の専門家で御座いますれば、同席をお許し下さい」
「私の隣にいる情報統括官のリリアン・ブライデは、ご存知でいらっしゃいますね」
「うむ、ブライデ博士の孫娘であったのう」
「はい、その通りでございます。
では、その他のメンバーをご紹介します。
リリアンの隣から順に国内情報本部長のエレナ・ダーウィン、国外情報本部長ジェラルド・ミュスカ、諜報本部長のキアン・ベルアーリ、特務本部長シラー・レーベンハウトでございます」
「国王陛下、此度は拝謁の栄を賜り、恐悦至極に存じます」
5人は声を揃えてそう言うと、臣下の礼を取り、片膝を付いて国王に挨拶した。
「うむ、苦しゅうない、面を上げよ」
5人は立ち上がり、国王陛下と正対した。
流石はエリートばかりの情報省幹部たち、非の打ち所がない完璧な所作であった。
「まずは、私からご報告申し上げます」
「おう、カイト殿、何か分かったか?」
「はい、それでは順を追ってご説明申し上げます」
オレは、飛行船に乗り、王都周辺を偵察飛行したことを報告した。
そして生体探知レーダーの話になると、国王は身を乗り出してオレの話に耳を傾けた。
「こちらが、その探知結果でございます」
オレは国王に勢力図を見せた。
「カイト殿、青が味方、赤が敵、白は中立と申したな?」
「左様で御座います」
「この辺りが、真っ赤ではないか。
これはどういうことだ、ここに敵が集結していると申すか?」
「その件は、リーン伯爵からご説明申し上げます」
オレは説明をリーン伯爵に引き継いだ。
「うむ、リーン伯爵、申してみよ」
「陛下…、そこは王国軍第6師団の基地、すなわちゼノス将軍の本拠にございます」
「なに、ゼノスが反逆者と申すか…」
国王は目を剥き、息を呑んだ。
「カイト殿が、神から賜った不思議な力による勢力図でございますれば、疑いようもございません」
リーン伯爵の言葉に国王は腕組みし、深い溜め息を付いた。
「なんと…、我が王国軍内部に獅子身中の虫がおると言うのか…」
「よりによってゼノスが反逆者とは……
許せぬ!、直ちに兵を派遣し、ゼノスの部隊を包囲するのだ」
「陛下、それは少々早計にございます。
ゼノス将軍を捕縛する理由が、この紙キレ1枚では、反逆の証拠が無いも同然でございます。
ここは一つ、確かな証拠が揃うまで堪えていただきとうございます」
「なるほど、それもそうじゃのう…
で、カイトどの、儂にどうせよと申すのじゃ?」
「はい、私に計略が御座いますれば、お聞きいただけますでしょうか?」
「ふむ、計略か…、申してみよ」
オレは王都上空を飛んでいる間に思いついた、ある計略を国王に披露した。
虚空から突如として現れた飛行船に、軍務大臣のリーン伯爵は驚いた。
「カイト殿、儂を驚かさんでくれ」
リーン伯爵は、飛行船に乗り偵察に行くことはオレから聞いていたのだが、目の前に突然出現した巨大なイルカ型の船に驚くのは、至極普通の反応かも知れない。
飛行船に乗り、リーン伯爵と2人で待っていると5人の男女が現れた。
それは、オレの部下であるリリアン・ブライデを始めとする情報省幹部の面々である。
オレが偵察飛行に行くので乗らないかとスマホで誘ったのだ。
「大臣、お待たせしました」
そう言ったのはリリアン・ブライデであった。
「了解、すぐに離陸するから、席についてシートベルトを締めてくれ」
「全員シートベルト装着完了しました」
リリアンが報告した。
「よし、それじゃ離陸するぞ!」
離陸ボタンを押すと飛行船『空飛ぶイルカ号Ⅱ』は、ゆっくりと上昇を開始した。
地上30mまで上昇すると、ステルスモードに入り、そこから3000mまで一気に上昇した。
陽光を受け、キラキラと輝く王宮周辺の湖が、遥か下に見える。
「大臣、私たちに見せたいモノとは何ですか?」
情報統括官のリリアン・ブライデが聞いた。
「ああ、君達に見せたいモノはこれだ」
オレは『レーダー』と書かれたボタンを押した。
すると、飛行船のコンソール上にある、約60インチの横長で透明なヘッドアップディスプレイにレーダーが表示され、たくさんの青と白い点が現れた。
「大臣、これは何ですか?」
今度は、国外情報本部長のジェラルド・ミュスカが聞いた。
「これは『生体探知レーダー』と言って操縦者、つまりオレに敵対する勢力を赤、友好的な勢力を青、何れでも無い場合は白い点で表示する特殊な装置だ」
「えっ!、と言うことは王都に居る敵を炙り出せるじゃないですか」
横で聞いていた諜報本部長のキアン・ベルアーリが興奮した様子で言った。
「そう、飛行船で王都上空を飛ぶだけで、自動的に勢力図が出来上がるという訳だ」
「へ~、それは、凄いですねぇ」
国内情報本部長のエレナ・ダーウィンが感心していた。
「2時間しか無いから、あまり遠くまで行けないが、王都周辺は十分に網羅できる筈だ」
オレを含めた飛行船の乗員6名は、生体探知レーダーに映る点の推移を食い入るように注視した。
大部分が青い点で、時々白い点が混じり、稀に赤い点が映った。
飛行船は、王都北西部まで飛ぶと折り返し南東部方面へ向かい、また折り返して北西方面へ向かったが、その途中で夥しい赤い点の集積を発見した。
「大臣、この赤い点の塊は、王国軍基地のひとつです」
国内情報本部長のエレナ・ダーウィンが興奮気味に言った。
「うむ、ここは紛れもなく王国軍第6師団の駐屯地だ」
リーン伯爵は、苦々しげに言った。
「リーン伯爵、第6師団の将軍は誰ですか?」
国外情報本部長のジェラルド・ミュスカが聞いた。
「そんなの決まってるだろ!
第6師団の将軍はゼノスだ」
かつては、リーン伯爵の部下であった軍務省出身のシラー・レーベンハウトが答えた。
リーン伯爵によるとゼノス将軍は、ソランスター王国の中でも猛将と呼ばれている武闘派の将軍で、第6師団は王国内において屈指の戦闘力を持つとされる部隊である。
「ゼノスが、反逆者だとは…
これは厄介なことになったぞ」
「リーン伯爵、そんなに厄介な相手なのですか?」とオレが聞いた。
「ゼノス将軍の部隊は、他と比べて戦闘力がずば抜けておるのだ」
「できれば、敵に回したくない相手だった…」
飛行船は、その後1時間余り掛けて王都周辺120km四方を飛び、生体探知レーダーによる勢力図が完成した。
ゼノス将軍の部隊以外にも、赤い集団が所々にあり、王都内に潜伏している敵なのか、或いは反逆者なのか分からないが、中には20名程度の集団もあり、目的が何なのか早急に調査する必要がある。
オレたちを乗せた飛行船『空飛ぶイルカ号Ⅱ』は、王宮中央広場に着陸した。
偵察飛行を終えたオレたち6名は、そのまま謁見の間で待つ国王陛下の元へ向かった。
クラウス国王は、苦虫を噛み潰したような顔でオレたちを迎えた。
オレは国王に情報省幹部の5名を紹介した。
「陛下、私の部下で情報省の幹部を務める者たちでございます。
情報分析の専門家で御座いますれば、同席をお許し下さい」
「私の隣にいる情報統括官のリリアン・ブライデは、ご存知でいらっしゃいますね」
「うむ、ブライデ博士の孫娘であったのう」
「はい、その通りでございます。
では、その他のメンバーをご紹介します。
リリアンの隣から順に国内情報本部長のエレナ・ダーウィン、国外情報本部長ジェラルド・ミュスカ、諜報本部長のキアン・ベルアーリ、特務本部長シラー・レーベンハウトでございます」
「国王陛下、此度は拝謁の栄を賜り、恐悦至極に存じます」
5人は声を揃えてそう言うと、臣下の礼を取り、片膝を付いて国王に挨拶した。
「うむ、苦しゅうない、面を上げよ」
5人は立ち上がり、国王陛下と正対した。
流石はエリートばかりの情報省幹部たち、非の打ち所がない完璧な所作であった。
「まずは、私からご報告申し上げます」
「おう、カイト殿、何か分かったか?」
「はい、それでは順を追ってご説明申し上げます」
オレは、飛行船に乗り、王都周辺を偵察飛行したことを報告した。
そして生体探知レーダーの話になると、国王は身を乗り出してオレの話に耳を傾けた。
「こちらが、その探知結果でございます」
オレは国王に勢力図を見せた。
「カイト殿、青が味方、赤が敵、白は中立と申したな?」
「左様で御座います」
「この辺りが、真っ赤ではないか。
これはどういうことだ、ここに敵が集結していると申すか?」
「その件は、リーン伯爵からご説明申し上げます」
オレは説明をリーン伯爵に引き継いだ。
「うむ、リーン伯爵、申してみよ」
「陛下…、そこは王国軍第6師団の基地、すなわちゼノス将軍の本拠にございます」
「なに、ゼノスが反逆者と申すか…」
国王は目を剥き、息を呑んだ。
「カイト殿が、神から賜った不思議な力による勢力図でございますれば、疑いようもございません」
リーン伯爵の言葉に国王は腕組みし、深い溜め息を付いた。
「なんと…、我が王国軍内部に獅子身中の虫がおると言うのか…」
「よりによってゼノスが反逆者とは……
許せぬ!、直ちに兵を派遣し、ゼノスの部隊を包囲するのだ」
「陛下、それは少々早計にございます。
ゼノス将軍を捕縛する理由が、この紙キレ1枚では、反逆の証拠が無いも同然でございます。
ここは一つ、確かな証拠が揃うまで堪えていただきとうございます」
「なるほど、それもそうじゃのう…
で、カイトどの、儂にどうせよと申すのじゃ?」
「はい、私に計略が御座いますれば、お聞きいただけますでしょうか?」
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