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第14章 情報大臣就任編
第187話 領主邸建設計画
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アンジェラとカレンが、領都エルドラードへ帰る日が来た。
この1週間でアンジェラとは深い関係となり、サエマレスタ・リゾートと資本提携するまでに至ったのだ。
その日、飛行船『空飛ぶイルカ号Ⅱ』に乗船したのは、オレとアンジェラ、カレンの他、ジェスティーナ、アリエス、アスナ、秘書のサクラ、ソフィア、護衛のステラ、セレスティーナ、リリアーナ、フェリン、アンジェリーナ、レイフェリアの14名であった。
途中、王都に寄り、アルテオン公爵夫妻と娘のエレナ、バレンシア家当主リカール・バレンシアの4名を乗せて領都エルドラードへ向かった。
今回の目的はエルメ島リゾート開発プロジェクトの進捗状況確認と領主邸建設予定地の視察である。
3時間半の飛行を終え『空飛ぶイルカ号Ⅱ』は、市庁舎屋上の飛行船ステーションに着陸した。
アンジェラとカレンを下ろし、そのまま飛行船で領主邸建設予定地へ向かった。
そこはサンドベリア海岸から1.7kmほど離れた断崖絶壁の上だ。
台地状になった断崖の高さは120mで、切り立った崖が続く天然の要害である。
別に誰かに攻められるから、その対策に崖の上に建てようと思ったのではない。
ただ単に見晴らしが良いから、ここに建てようと思ったのである。
飛行船から降り、同行した一行が崖の端まで行くと足が竦むほどの高さであった。
断崖絶壁の下には、サンドベリア海岸の美しい風景が広がっていた。
エメラルドブルーの海、白砂のビーチ、正にリゾートと言う感じだ。
「うぉ~、これは絶景ですなぁ」
そう言ったのはアルテオン公爵である。
「ホントに凄いわねぇ、この景色~」
娘のエレナは、身を乗り出して下を見ている。
「エレナ、危ないわよ、落ちても誰も助けられないわよ」
ジェスティーナが注意するが、エレナは云うことを聞かない。
「いいも~ん、カイト兄ちゃんに助けてもらうから」とエレナは減らず口を叩く。
「おいおい、流石にオレでも助けられないよ」
この高さでは飛行船に乗っても助けるのは不可能だ。
「カイト殿、良い土地を見つけられましたなぁ」とオレの横でリカール・バレンシアが言った。
「はい、上空から飛行船で候補地を探してたら、たまたま見つけたのです」
「なるほど、それで領主邸は、どのような建物にするのですかな?」
「はい、外観は城のような建物にしようと思ってます」
オレは聞き耳を立てている同行者一行に領主邸の建設プランを披露した。
それは近世の古城のような建物だ。
ドイツのノイシュヴァンシュタイン城のような感じと言ったら分かり易いだろう。
外見は古城であるが、中は現代日本の快適設備に神テクノロジーをプラスしようと考えていた。
地上16階相当の建物(高さ64m)を建てて、上階の5フロアを領主邸専用スペース、3階から11階までを超高級リゾートホテルにする計画である。
云うなればアクアスター・リゾートと同じような形式だ。
ビーチ沿いには、サエマレスタ・リゾート傘下のホテル群が立ち並んでいるので、客層が競合しないように配慮したのだ。
この断崖絶壁の地層調査をした結果、地盤は固く大きな建物を建てても問題ないことは分かっていた。
ビーチに行くには飛行船で行き来しなければならないが、ホテルの2階部分(高さ約130m)から海岸まで直通のロープウェイを建設する計画を建てていた。
ビーチ沿いのロープウェイ駅を降りると、そこはサエマレスタ・リゾートのビーチなので、観光客が売店やレストランを利用すれば、幾ばくかの売上になるだろう。
名称は、当然シュテリオンベルグ城となる。
設計はほぼ出来上がっているので、近々建設に取り掛かる予定である。
各フロアの概要は下記の通りである。
シュテリオンベルグ城本館(16階建・2000平米/階)
B1F 動力施設、浄水施設、倉庫、貯蔵庫
1F フロント、ラウンジ、ミニショッピンクモール、プール、庭園
2F レストラン、カフェ&バー、エステ&スパ、大広間
3~6F エグゼクティブ・スイート24室(300平米/室)
7~8F プレミアム・スイート8室(450平米/室)
9~10F スーパー・プレミアム・スイート6室(600平米/室)
11F カフェ&レストラン、スイートラウンジ、展望露天風呂
12F ゲストルーム6室(180平米/室)、特別室2室(360平米/室)
13F スタッフ居住区24室(75平米/室)
14F スタッフ居住区16室(75平米/室)、ダイニングラウンジ、ジャグジー
15F 領主邸、スカイテラス、ダイニング&キッチン、応接室
16F 領主邸、寝室、居間、正室・側室専用室6室(100平米/室)
RF 領主邸、空中庭園、ペントハウス、展望露天風呂、飛行船ポート
因みに別館も有って、こちらは全てホテルとする予定である。
シュテリオンベルグ城別館(8階建・1000平米/階)
B1F 動力施設、浄水施設、倉庫、貯蔵庫
1F フロント、ラウンジ、レストラン、カフェ&バー、庭園
2~6F ジュニア・スイート25室(180平米/室)
7~8F エグゼクティブ・スイート6室(300平米/室)
領主邸建設予定地の視察が終わり、オレ達は今夜の宿泊先であるサエマレスタ・リゾートにチェックインした。
夕食はお馴染みのイシュトリア・シーフードの2階テラスを貸し切って海鮮三昧である。
カレンがお世話になったので、御礼にとわざわざ用意してくれたのである。
何と、ありがたいことか。
オレたち一行14名の他にアンジェラとカレンも加わり、賑やかな夕食会となった。
その夜は、従姉妹のエレナと一緒の部屋で寝ると云うジェスティーナが部屋にいないので、静かに1人で寝酒を楽しんでいると、英知の指輪の通知音が鳴った。
もう6ヶ月以上も通知を無視しており、ステータスも確認していなかったので久しぶりに開いてみることにした。
ステータス・オープンと念じると目の前にステータスが表示された。
---------------------------------------------------------------------------------------------
経験値レベル86(7368/8600)
HP187830、LP375170
保有アイテム 英知の指輪、アウリープ号、スターライトソード
保有スキル
◎マルチリンガル(自動言語翻訳)
レベル5 最大8つの言語の理解と読み書きができるスキル
◎ファッシネーション(魅了)
レベル7 自分が好意を持った人が自分に好意を寄せるスキル
◎リッチライフ
レベル7 豊かな生活が過ごせるスキル
◎異空間収納
レベル7 異次元に物体を収納できるスキル
◎アイテム交換スキル
レベル6 保有ポイントを消費するとマジックアイテムと交換できるスキル
◎ゲート
レベル3 設置したドアの間を距離に関係なく移動できるスキル
---------------------------------------------------------------------------------------------
見ると軒並みレベルが上がっているが、その中に初めて見る『ゲート』と云うスキルがあった。
これは一体どんなスキルなのだろう?
この1週間でアンジェラとは深い関係となり、サエマレスタ・リゾートと資本提携するまでに至ったのだ。
その日、飛行船『空飛ぶイルカ号Ⅱ』に乗船したのは、オレとアンジェラ、カレンの他、ジェスティーナ、アリエス、アスナ、秘書のサクラ、ソフィア、護衛のステラ、セレスティーナ、リリアーナ、フェリン、アンジェリーナ、レイフェリアの14名であった。
途中、王都に寄り、アルテオン公爵夫妻と娘のエレナ、バレンシア家当主リカール・バレンシアの4名を乗せて領都エルドラードへ向かった。
今回の目的はエルメ島リゾート開発プロジェクトの進捗状況確認と領主邸建設予定地の視察である。
3時間半の飛行を終え『空飛ぶイルカ号Ⅱ』は、市庁舎屋上の飛行船ステーションに着陸した。
アンジェラとカレンを下ろし、そのまま飛行船で領主邸建設予定地へ向かった。
そこはサンドベリア海岸から1.7kmほど離れた断崖絶壁の上だ。
台地状になった断崖の高さは120mで、切り立った崖が続く天然の要害である。
別に誰かに攻められるから、その対策に崖の上に建てようと思ったのではない。
ただ単に見晴らしが良いから、ここに建てようと思ったのである。
飛行船から降り、同行した一行が崖の端まで行くと足が竦むほどの高さであった。
断崖絶壁の下には、サンドベリア海岸の美しい風景が広がっていた。
エメラルドブルーの海、白砂のビーチ、正にリゾートと言う感じだ。
「うぉ~、これは絶景ですなぁ」
そう言ったのはアルテオン公爵である。
「ホントに凄いわねぇ、この景色~」
娘のエレナは、身を乗り出して下を見ている。
「エレナ、危ないわよ、落ちても誰も助けられないわよ」
ジェスティーナが注意するが、エレナは云うことを聞かない。
「いいも~ん、カイト兄ちゃんに助けてもらうから」とエレナは減らず口を叩く。
「おいおい、流石にオレでも助けられないよ」
この高さでは飛行船に乗っても助けるのは不可能だ。
「カイト殿、良い土地を見つけられましたなぁ」とオレの横でリカール・バレンシアが言った。
「はい、上空から飛行船で候補地を探してたら、たまたま見つけたのです」
「なるほど、それで領主邸は、どのような建物にするのですかな?」
「はい、外観は城のような建物にしようと思ってます」
オレは聞き耳を立てている同行者一行に領主邸の建設プランを披露した。
それは近世の古城のような建物だ。
ドイツのノイシュヴァンシュタイン城のような感じと言ったら分かり易いだろう。
外見は古城であるが、中は現代日本の快適設備に神テクノロジーをプラスしようと考えていた。
地上16階相当の建物(高さ64m)を建てて、上階の5フロアを領主邸専用スペース、3階から11階までを超高級リゾートホテルにする計画である。
云うなればアクアスター・リゾートと同じような形式だ。
ビーチ沿いには、サエマレスタ・リゾート傘下のホテル群が立ち並んでいるので、客層が競合しないように配慮したのだ。
この断崖絶壁の地層調査をした結果、地盤は固く大きな建物を建てても問題ないことは分かっていた。
ビーチに行くには飛行船で行き来しなければならないが、ホテルの2階部分(高さ約130m)から海岸まで直通のロープウェイを建設する計画を建てていた。
ビーチ沿いのロープウェイ駅を降りると、そこはサエマレスタ・リゾートのビーチなので、観光客が売店やレストランを利用すれば、幾ばくかの売上になるだろう。
名称は、当然シュテリオンベルグ城となる。
設計はほぼ出来上がっているので、近々建設に取り掛かる予定である。
各フロアの概要は下記の通りである。
シュテリオンベルグ城本館(16階建・2000平米/階)
B1F 動力施設、浄水施設、倉庫、貯蔵庫
1F フロント、ラウンジ、ミニショッピンクモール、プール、庭園
2F レストラン、カフェ&バー、エステ&スパ、大広間
3~6F エグゼクティブ・スイート24室(300平米/室)
7~8F プレミアム・スイート8室(450平米/室)
9~10F スーパー・プレミアム・スイート6室(600平米/室)
11F カフェ&レストラン、スイートラウンジ、展望露天風呂
12F ゲストルーム6室(180平米/室)、特別室2室(360平米/室)
13F スタッフ居住区24室(75平米/室)
14F スタッフ居住区16室(75平米/室)、ダイニングラウンジ、ジャグジー
15F 領主邸、スカイテラス、ダイニング&キッチン、応接室
16F 領主邸、寝室、居間、正室・側室専用室6室(100平米/室)
RF 領主邸、空中庭園、ペントハウス、展望露天風呂、飛行船ポート
因みに別館も有って、こちらは全てホテルとする予定である。
シュテリオンベルグ城別館(8階建・1000平米/階)
B1F 動力施設、浄水施設、倉庫、貯蔵庫
1F フロント、ラウンジ、レストラン、カフェ&バー、庭園
2~6F ジュニア・スイート25室(180平米/室)
7~8F エグゼクティブ・スイート6室(300平米/室)
領主邸建設予定地の視察が終わり、オレ達は今夜の宿泊先であるサエマレスタ・リゾートにチェックインした。
夕食はお馴染みのイシュトリア・シーフードの2階テラスを貸し切って海鮮三昧である。
カレンがお世話になったので、御礼にとわざわざ用意してくれたのである。
何と、ありがたいことか。
オレたち一行14名の他にアンジェラとカレンも加わり、賑やかな夕食会となった。
その夜は、従姉妹のエレナと一緒の部屋で寝ると云うジェスティーナが部屋にいないので、静かに1人で寝酒を楽しんでいると、英知の指輪の通知音が鳴った。
もう6ヶ月以上も通知を無視しており、ステータスも確認していなかったので久しぶりに開いてみることにした。
ステータス・オープンと念じると目の前にステータスが表示された。
---------------------------------------------------------------------------------------------
経験値レベル86(7368/8600)
HP187830、LP375170
保有アイテム 英知の指輪、アウリープ号、スターライトソード
保有スキル
◎マルチリンガル(自動言語翻訳)
レベル5 最大8つの言語の理解と読み書きができるスキル
◎ファッシネーション(魅了)
レベル7 自分が好意を持った人が自分に好意を寄せるスキル
◎リッチライフ
レベル7 豊かな生活が過ごせるスキル
◎異空間収納
レベル7 異次元に物体を収納できるスキル
◎アイテム交換スキル
レベル6 保有ポイントを消費するとマジックアイテムと交換できるスキル
◎ゲート
レベル3 設置したドアの間を距離に関係なく移動できるスキル
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見ると軒並みレベルが上がっているが、その中に初めて見る『ゲート』と云うスキルがあった。
これは一体どんなスキルなのだろう?
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