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第12章 領都シュテリオンベルグ復興編
第144話 神テクノロジーの洗礼
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スーの驚くべき秘密が明らかになった女神たちとの夕食会の後、オレはスーを自室へ呼び叱った。
純真無垢な子供であれば咎めることも無かったが、分別のある成人女性と考えれば話は別だ。
自分を幼女と偽り、人を騙し続け、愛の行為と知った上で、それを揶揄するのは許されざることだ。
しかも客人である女神まで侮蔑するような物言いは、許されるものではない。
国王陛下の紹介とは言え、スーはオレと雇用関係にある使用人の立場なのだ。
何故、成人であることを隠し、人を騙し続けたのか、スーを問い質した。
返答次第では、雇用関係の解除まで考えたが、スーは事の重大性をようやく悟り、涙ながらに自分のしたことを懺悔し、謝罪した。
スーは科学や論理的な事象に対する理解度は極めて高いが、善悪の判断や倫理的な考え方は未成熟で、子供と変わらないレベルと分かった。
言うなれば脳の急激な発達に、心が追いつかない状況と言ったところか。
オレはスーの謝罪を受け入れ、以後オレに対し嘘は付かない、裏切り行為はしないと言う条件付きで雇用を継続することとした。
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
翌日、スーを伴い、女神たちの工房を訪れた。
工房とは、オレが勝手にUFOビルと呼んでいる直径24m高さ96mの円柱形の建物だ。
縦方向に伸縮自在で、その実態は飛行船と言う神テクノロジーの産物である。
入口は自動ドアとなっており、中はフロアの半分くらいが3階部分まで吹き抜けとなっていた。
それとは別に入口の右側2箇所、直径1.5m位が最上階まで貫通しており、見上げると女神が一人、こちらへ降下してくる途中だった。
女神は半透明なエレベーターに乗っているかのような感じで降りてきた。
「いらっしゃい、私たちの工房へようこそ」
そう言って、女神フィオナはオレたちを迎えてくれた。
今日の女神の衣装は『巫女装束』である。
白衣に緋袴を付け、長い髪は後ろの低い位置でまとめて奉書紙を巻き、麻紐で縛っているのだ。
『巫女装束』を細部までリアルに再現しており、彼女たちの気合の入れ方が半端で無いことを伺わせた。
「今日は、よろしくお願いします。
早速ですが、これはエレベーターですか?」
「そうよ、これは反重力エレベーターです」
反重力エレベーターとは反重力制御装置を利用した昇降装置で、吹き抜けのような何もない空間を上下に移動することができるのだ。
「しかし、階の移動は、どのように指定するのですか?」
「ああ、それは実際に乗ってみれば分かりますよ」
オレとスーは、女神フィオナに勧められて反重力エレベーターの中に入った。
「もう少し右側です」
そう言われて、30センチほど右に寄ると目の前にタッチパネルが現れた。
「24階のボタンを押して下さい」
女神フィオナがオレの横に乗りながら言った。
ホログラフィ技術を応用して浮かび上がらせた光学的なタッチパネルなのだ。
『空飛ぶイルカ号』のコンソールに使われているのと同様の技術か。
24と書かれたボタンに触れると反応し、オレたちは何もない空間を急上昇し、最上階に到達すると停止した。
オレとスーは室内に入ると、改めて反重力エレベーターを見た。
「乗り心地は如何でしたか?
何もない空中を上昇するので、体が拒絶反応を起こして、背筋がゾクゾクしてますが、慣れれば便利に使えそうですね」
因みに右が上り、左が下り専用になっているそうで、体が両方に掛かっている場合は動作しないそうだ。
この装置は1階の床下部分に反重力制御装置が埋め込まれており、人が乗り込んだことを感知すると作動する仕組みであると説明してくれた。
「凄い技術ですね」
オレはいきなり、神テクノロジーの洗礼を受けて感動した。
それを聞いた女神フィオナは、笑いながらオレたちを部屋に招き入れた。
「これで驚いていたら、これから何度も腰を抜かすことになりますよ。
さあ、ここが最上階の展望リビングです」
そこは広い空間で、壁が全面透明な広いワンルームであった。
窓からは湖が一望でき、絶景が広がっていた。
眼下にアクアスターリゾートの本館があり、オレのペントハウスが遥か下に見えた。
奥にパーティションで仕切られた未来的なデザインの応接セットがあり、そこに女神フィリスが座り、オレたちを手招きしていた。
「いらっしゃい、お待ちしてましたよ」
オレたちが、ソファに掛けるとメイドロイドがお茶を出してくれた。
するとスーが神妙な顔つきで立ち上がり、頭を下げた。
「昨日は失礼なことを言ってしまい、ご免なさい。
あの後、カイト様に叱られて目が覚めました。
心を入れ替えますので、どうかご指導宜しくお願いします」と女神に謝罪した。
「まあ、頭を上げて下さい。
私たち、気にしてませんから」と女神たちは寛大な態度を見せてくれた。
「スーの失礼な態度をお許し下さり、ありがとうございます。
これから、厳しく指導してやって下さい」
「はいはい、分かりましたよ」
悪戯した孫娘を許す、優しい老婆のような寛容さであった。
「さあ、その話はこれでお終い。
ここからは前向きな話をしましょ。
カイトさんは、私たちに何をお求めなのかご説明いただけますか?」
「はい、では、私のプランをお話し致します」
オレは女神たちに自分のクリアすべき課題を披露した。
◎MOGを使った建築ユニットの製作実験
◎湖の中島にヴィラを建設
◎領都シュテリオンベルグの市庁舎建設
◎領都シュテリオンベルグの領都邸建設
◎エメラルドリゾートのホテル建設
◎飛行船の建造技術習得
「当面はこんな感じでしょうか」
「なるほど、建物の建設が多いですね。
あなたがお考えのように、MOGが役立ちそうです」
「MOGで何か建物を造って見ましょうか?」
「はい、ぜひお願いします」
「カイトさんは設計済の建築データをお持ちですか?」
「以前、設計した建物で良ろしければありますが…」
オレは転生前に設計したBIMのデータがパソコンに残っているのを確認していた。
その中に、某リゾート用として設計したヴィラのデータがあり、それをMOGで再現してみようと思ったのだ。
因みにBIMとはコンピューターで現実と同じ建物の立体モデルを作成して、平面図や立面図、断面図、展開図、屋根形状、パース図などの図面の他、その建物に使用する壁材、建具、設備、部材、家具などの配置、性能、品番、数量、価格など建築設計で取り扱う全ての情報を一元管理できるシステムである。
「これにヴィラのBIMデータが入っています」とフラッシュメモリを見せた。
「分かりました、お預かりしますね」
オレは女神フィリスにフラッシュメモリを渡した。
「それではBIMデータを解析してMOG形式のデータに変換しますから、少し時間を下さい」
そう言って女神フィリスは席を外した。
待っている間、オレとスーは室内を見せてもらった。
直径24mの円形の室内は想像以上に広く、機能的かつ洗練されたデザインで居心地の良い部屋だった。
ガラスにしか見えない、周囲の窓はビルの外壁で透明度を変えているだけであると分かった。
純真無垢な子供であれば咎めることも無かったが、分別のある成人女性と考えれば話は別だ。
自分を幼女と偽り、人を騙し続け、愛の行為と知った上で、それを揶揄するのは許されざることだ。
しかも客人である女神まで侮蔑するような物言いは、許されるものではない。
国王陛下の紹介とは言え、スーはオレと雇用関係にある使用人の立場なのだ。
何故、成人であることを隠し、人を騙し続けたのか、スーを問い質した。
返答次第では、雇用関係の解除まで考えたが、スーは事の重大性をようやく悟り、涙ながらに自分のしたことを懺悔し、謝罪した。
スーは科学や論理的な事象に対する理解度は極めて高いが、善悪の判断や倫理的な考え方は未成熟で、子供と変わらないレベルと分かった。
言うなれば脳の急激な発達に、心が追いつかない状況と言ったところか。
オレはスーの謝罪を受け入れ、以後オレに対し嘘は付かない、裏切り行為はしないと言う条件付きで雇用を継続することとした。
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
翌日、スーを伴い、女神たちの工房を訪れた。
工房とは、オレが勝手にUFOビルと呼んでいる直径24m高さ96mの円柱形の建物だ。
縦方向に伸縮自在で、その実態は飛行船と言う神テクノロジーの産物である。
入口は自動ドアとなっており、中はフロアの半分くらいが3階部分まで吹き抜けとなっていた。
それとは別に入口の右側2箇所、直径1.5m位が最上階まで貫通しており、見上げると女神が一人、こちらへ降下してくる途中だった。
女神は半透明なエレベーターに乗っているかのような感じで降りてきた。
「いらっしゃい、私たちの工房へようこそ」
そう言って、女神フィオナはオレたちを迎えてくれた。
今日の女神の衣装は『巫女装束』である。
白衣に緋袴を付け、長い髪は後ろの低い位置でまとめて奉書紙を巻き、麻紐で縛っているのだ。
『巫女装束』を細部までリアルに再現しており、彼女たちの気合の入れ方が半端で無いことを伺わせた。
「今日は、よろしくお願いします。
早速ですが、これはエレベーターですか?」
「そうよ、これは反重力エレベーターです」
反重力エレベーターとは反重力制御装置を利用した昇降装置で、吹き抜けのような何もない空間を上下に移動することができるのだ。
「しかし、階の移動は、どのように指定するのですか?」
「ああ、それは実際に乗ってみれば分かりますよ」
オレとスーは、女神フィオナに勧められて反重力エレベーターの中に入った。
「もう少し右側です」
そう言われて、30センチほど右に寄ると目の前にタッチパネルが現れた。
「24階のボタンを押して下さい」
女神フィオナがオレの横に乗りながら言った。
ホログラフィ技術を応用して浮かび上がらせた光学的なタッチパネルなのだ。
『空飛ぶイルカ号』のコンソールに使われているのと同様の技術か。
24と書かれたボタンに触れると反応し、オレたちは何もない空間を急上昇し、最上階に到達すると停止した。
オレとスーは室内に入ると、改めて反重力エレベーターを見た。
「乗り心地は如何でしたか?
何もない空中を上昇するので、体が拒絶反応を起こして、背筋がゾクゾクしてますが、慣れれば便利に使えそうですね」
因みに右が上り、左が下り専用になっているそうで、体が両方に掛かっている場合は動作しないそうだ。
この装置は1階の床下部分に反重力制御装置が埋め込まれており、人が乗り込んだことを感知すると作動する仕組みであると説明してくれた。
「凄い技術ですね」
オレはいきなり、神テクノロジーの洗礼を受けて感動した。
それを聞いた女神フィオナは、笑いながらオレたちを部屋に招き入れた。
「これで驚いていたら、これから何度も腰を抜かすことになりますよ。
さあ、ここが最上階の展望リビングです」
そこは広い空間で、壁が全面透明な広いワンルームであった。
窓からは湖が一望でき、絶景が広がっていた。
眼下にアクアスターリゾートの本館があり、オレのペントハウスが遥か下に見えた。
奥にパーティションで仕切られた未来的なデザインの応接セットがあり、そこに女神フィリスが座り、オレたちを手招きしていた。
「いらっしゃい、お待ちしてましたよ」
オレたちが、ソファに掛けるとメイドロイドがお茶を出してくれた。
するとスーが神妙な顔つきで立ち上がり、頭を下げた。
「昨日は失礼なことを言ってしまい、ご免なさい。
あの後、カイト様に叱られて目が覚めました。
心を入れ替えますので、どうかご指導宜しくお願いします」と女神に謝罪した。
「まあ、頭を上げて下さい。
私たち、気にしてませんから」と女神たちは寛大な態度を見せてくれた。
「スーの失礼な態度をお許し下さり、ありがとうございます。
これから、厳しく指導してやって下さい」
「はいはい、分かりましたよ」
悪戯した孫娘を許す、優しい老婆のような寛容さであった。
「さあ、その話はこれでお終い。
ここからは前向きな話をしましょ。
カイトさんは、私たちに何をお求めなのかご説明いただけますか?」
「はい、では、私のプランをお話し致します」
オレは女神たちに自分のクリアすべき課題を披露した。
◎MOGを使った建築ユニットの製作実験
◎湖の中島にヴィラを建設
◎領都シュテリオンベルグの市庁舎建設
◎領都シュテリオンベルグの領都邸建設
◎エメラルドリゾートのホテル建設
◎飛行船の建造技術習得
「当面はこんな感じでしょうか」
「なるほど、建物の建設が多いですね。
あなたがお考えのように、MOGが役立ちそうです」
「MOGで何か建物を造って見ましょうか?」
「はい、ぜひお願いします」
「カイトさんは設計済の建築データをお持ちですか?」
「以前、設計した建物で良ろしければありますが…」
オレは転生前に設計したBIMのデータがパソコンに残っているのを確認していた。
その中に、某リゾート用として設計したヴィラのデータがあり、それをMOGで再現してみようと思ったのだ。
因みにBIMとはコンピューターで現実と同じ建物の立体モデルを作成して、平面図や立面図、断面図、展開図、屋根形状、パース図などの図面の他、その建物に使用する壁材、建具、設備、部材、家具などの配置、性能、品番、数量、価格など建築設計で取り扱う全ての情報を一元管理できるシステムである。
「これにヴィラのBIMデータが入っています」とフラッシュメモリを見せた。
「分かりました、お預かりしますね」
オレは女神フィリスにフラッシュメモリを渡した。
「それではBIMデータを解析してMOG形式のデータに変換しますから、少し時間を下さい」
そう言って女神フィリスは席を外した。
待っている間、オレとスーは室内を見せてもらった。
直径24mの円形の室内は想像以上に広く、機能的かつ洗練されたデザインで居心地の良い部屋だった。
ガラスにしか見えない、周囲の窓はビルの外壁で透明度を変えているだけであると分かった。
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