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第10章 レイクリゾートの開業

第116話 レスリング?とツインテールの日(R18版)

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 サクラとは、これまで何度体を重ねたことだろう。
 出会ってから、さほど月日は経っていないが、オレはサクラの体の隅々まで知り尽くしていた。
 どこにホクロがあって、どこをどう刺激すれば、どのように反応するのか分かるのだ。
 それはオレに対するサクラも同じことだろう。

 サクラを抱き寄せ、ピンク色の唇にオレの唇を重ね、舌を絡める。
 そして手から溢れるほどの豊満な乳房をまさぐり、弾力のある感触を楽しむ。
 その手触りは吸い付くほどしなやかだ。
 唇を首筋に移動し、鎖骨の辺りに舌で這わす。
 そこから更に下に移動させ、形の良い乳房を舐める。

 その先端にあるツンと上を向いた乳首に舌が触れるとサクラの体が敏感に反応した。
 ここがサクラのスイートスポットなのだ。
 ピクピクと反応し、その度に仰け反り小さな声を漏らす。
 サクラの感度は抜群に良いのだ。
 徐々に下に移動し、今度は形の良いへその周りを舌で攻める。
 ここもスイートスポットのひとつで、ピクピクと反応している。

 そしてスラリと伸びた長い脚に円を絵書くように舌を這わせていく。
 頃合いを見て淡い草叢くさむらをかき分け恥丘を指で攻めると、そこは既に濡れており、サクラの受入準備は整っていた。
 彼女の桜色の蕾にオレ自身を充てがい、静かに腰を落とす。
 最初はゆっくりと、そして少しずつ動きを早めると、サクラは小さな声を漏らし喘いだ。
 オレが腰の動きは徐々に早めると、サクラは何度も全身をピクピクと痙攣させ反応した。
 やがてオレも絶頂を迎え、サクラの中に精を放った。
 そして、そのまま余韻を楽しむようにお互いの体を抱きしめ、優しいキスをする頃には、お互いに心のわだかまりは跡形もなく消えていた。

 サクラはオレに抱かれながら耳元でこう囁いた。
「カイト様と王女様が婚約したのを知った時はショックでした。
 私、知らず知らずの内に王女様に嫉妬してたんです。
 それがとげのようにずっと心に刺さってて…
 でも王女様は、こんな私のことを心配して、カイトさまと話す機会を設けて下さいました。
 私の方が年上なのに…
 王女様には叶いません」
 サクラはオレの目を見つめ、微笑みながら言った。

「ジェスティーナはオレの婚約者フィアンセだけど、この世界に生まれ、王族として育ったのだから、一夫多妻制が国法で認められていることも十分理解しているし、オレが他の女性と付き合うことに異論を挟むつもりは無いよ。
 だから、サクラがオレとこうして愛し合うことに何の支障もないし、サクラが悩むことは無いんだ」
 今回の件でジェスティーナは、オレとサクラが男と女の関係であり続けることを認めたに違いない。

「分かりました、カイトさま、ありがとうございます。
 なんか心が楽になった気がします」

「サクラ、分かってくれて嬉しいよ」
 オレはサクラを強く抱きしめ、そのまま本日2回目の愛の儀式に突入した。
 1回目よりも更に激しく攻めると、サクラもそれに答えてくれた。
 今度はサクラが上になり、オレが下から突き上げると、サクラは腰まであるサラサラの長い黒髪を揺らし、電気が走ったようにピクピクと反応した。

 その時、オレは誰かの視線を感じた。
 その方向に目を向けると、そこに居たのはスーだった。
「お兄ちゃんたち、何してるの~?」とあどけない表情でスーが言った。
 ベッドサイドの灯りだけの薄暗い中、突然声を掛けられ、オレとサクラは飛び上がるほど驚いた。

 スーは床に座りベッドの端に頬杖をついて、こちらをジーっと見ていていたのだ。
 何をしていると言われても咄嗟に答えようがない。

「え、えっとね、お兄ちゃんたちは、今レスリングをしてたんだよ…
 スーはレスリングって分かるかな~?」とオレは口から出任せを言った。
 その時のオレとサクラは、正にレスリングの技のような格好であったからあながち嘘ではない。

 オレは誰も居ないはずの部屋に、何故スーがいるのだろうと冷静になって考え、そして思い出したのだ。
 今朝、スーとソフィアが、オレの部屋を訪ねてきてパソコンを教えて欲しいと言ったのだ。

 それで書斎に招き入れ、最初の30分だけ説明してスーがパソコンに熱中している間に、朝飯を食べてしまおうとダイニングに戻り、そのままスーがいるのを忘れ会議に出たのだった。
 と言う事はスーとソフィアは朝からずっと書斎でパソコンに熱中していたと言うことか。
 書斎の隣にはトイレもあるし、腹が減ってもメイドを呼べば何か用意してくれるだろうから、朝から今まで居続けることは可能と言えば可能だ。

「スーが居ると言う事は、ソフィアもいるのかな?」
 オレがそう言うと、ソフィアがドアの向こうから、気まずそうに顔を見せた。

「はい、ここに居ります」とソフィアは小さな声で言った。
 もうこうなってしまえば誤魔化しようもない。
 良く考えれば、悪い事をしている訳では無いのだからコソコソしなくても良いのだ。
 でも、そうなるとスーへの説明が難しい。
 スーの実際の年齢は、12歳の筈なのであるが、見た目と同様精神年齢も幼いように思える。
 さて、どうしたものか。
「サクラとレスリングをしていた」では納得しないだろう。
 そんな事を考えている内に、オレはすっかり萎えてしまった。

「スーね、この部屋から苦しそうな声が聞こえたから、心配で来てみたの。
 でもカイトお兄ちゃんとサクラお姉ちゃん、レスリングしてたんだね」とニコニコと笑っている。

「スーも、レスリングやってみたいな~」と言うが、流石にそれは無理である。

「スー、レスリングは、危ないから大人にならないと、出来ないんだよ」

「ふ~ん、そうなんだ、何歳から出来るの?」

「えっとね~、レスリングできるのは16歳からだよ。
 ほら、こうやって技掛けたりするから、大人じゃないと出来ないんだよ」

「そっか~、カイトお兄ちゃん、分かったよ~」
 スーが、本当にそう思っているか分からないが、一応は納得してくれたようだ。

 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇

 次の朝、メインダイニングに行ってみると、ジェスティーナとエレナとスー、それにソフィアが一つのテーブルで朝食を取っていた。
 オレはそのテーブルへ行き、空いている席に腰掛けた。
「オハヨ~、朝から4人で仲いいね」

 4人の髪型を見ると、スーとエレナは元々いつも通りのキレイな金髪ツインテールであるが、今日はジェスティーナとソフィアまでツインテールなのだ。
 金髪ロングでツインテールのジェスティーナ、エレナ、スーは背の高さ順に並んでおり、その横にいるソフィアはオレンジブラウンの髪のツインテールだ。
 4人とも見とれてしまう程の文句なしの美少女だ。

「あれ、今日はジェスティーナとソフィアもツインテールなの?」

「え~、カイトお兄ちゃん知らないの~
 今日はツインテールの日なんだよ~」とスーが言った。

 エレナが補足してくれた話では、今日22日はツインテールの日なのだそうだ。
 誰がそんな記念日を制定したのか分からないが、こうして4人並んでいるのを見ると、ツインテールも中々いいものだとオレは思った。

 特にジェスティーナがツインテールにしているのを見たのは、初めてだったが、美しくて可愛くて、とても良く似合っている。
 所謂いわゆる「萌ぇ~っ」と言うやつだ。

「へ~、そんな記念日があるなんて、知らなかったなぁ」
 エレナが言うには本当は2月22日がツインテールの日らしいのだが、年に1度だと寂しいと言うことで毎月22日をツインテールの日としているそうだ。

「最近はカイトの好みに合わせてポニーテールにしてる日が多かったけど、偶にツインテールにしてみるのも良いものね」

「ジェスティーナはツインテールも良く似合ってるし、それにとても美しいし超絶可愛いよ」
 オレがそう言うと、その言葉に頬を赤らめジェスティーナが照れていた。

「あら~、カイトさま、ご自分の婚約者フィアンセをベタ褒めとは妬けますね~」とエレナがからかう。

「カイト、私達だけじゃないのよ、周りをよく見てご覧なさい」
 そう言われて、周りを見回すとメインダイニングに居るメイドは全員ツインテールだった。
 そして、今しがた入ってきたアスナもサクラも女戦士ヴァルキュリーの3人とステラにトリンまで、全員ツインテールなのだ。

「カイトさま~、お早うございま~す」とダイニングの入口でトリンが元気に手を振っているが、その動きに合わせてツインテールが揺れて、それが何とも可愛い。

 そのままオレたちのテーブルまで来たトリンがエレナに言った。
「どうやら、ドッキリ、成功みたいだね」

「うんうん、大成功よ」とエレナが笑いながら答えた。
 どうやら、このたくらみは、エレナとトリンが2人で考えて、オレに内緒で仕掛けたドッキリだということが判明した。
 しかし、この2人いつの間に仲良くなったのだろう。

「カイトさま、ツインテール、気に入ってくれました?」とトリンが聞いた。

「うん、ツインテール、とてもいいね。
 毎月1度なんて言わず、これからは2の付く日を『ツインテールの日』にしてはどうかな?」

「それ、いいわね、気分転換にもなるし」とジェスティーナも賛成してくれた。

「それじゃ、このリゾートでは2日、12日、22日の月3回をツインテールの日に制定して、女性はみんなツインテールにしてもらおう」
 ツインテールの日は、それぞれの好みもあるので『強制』ではなく、あくまで『推奨』にすることになった。

「でも、スーとエレナはいつもツインテールだから、毎日がツインテールの日だけどね」
 オレは総支配人権限で「ツインテールの日」の制定を宣言した。
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