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第6章 リゾートの開業準備
第70話 新入社員歓迎会
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その夜、メインダイニングでアクアスター・リゾートの新入社員歓迎会を開いた。
出席したのは管理職6名と王立大学のインターン生10名、それにオレとサクラを加えた18名だ。
長方形の大きなテーブルに座り、オレの挨拶の後、各自自己紹介してもらった。
その後、メイドたちが次々と運んでくる20種類近くの豪華料理に、新入社員たちは舌鼓を打った。
ロブスターの香草ガーリックバター焼き、白身魚のアクアパッツァ、魚介満載のパエリヤ、タラバ蟹のグリル、虹鱒の塩焼き、若鶏の半身揚げ、ローストビーフ、スモークサーモンと玉ねぎのカルパッチョ、オマールエビのパスタ、4種類のチーズ盛り合わせなど、豪華絢爛な料理が並べられた。
「この魚料理、メッチャ美味いっすね、コレ何ていう魚ですか?」
と聞いてきたのは、バレンシア商会でアスナが選抜した管理職の一人クリス・デュロワだ。
まだ25歳であるが、バレンシア商会の直営店で店長代理をしていた男で、頭の回転が早く、判断力も抜群とアスナのお墨付きの人材なのだ。
「この湖で釣れる虹鱒だよ。
明日の朝、釣りに行くけど、もし良かったら一緒に行くかい?」
今のオレは18歳であるが、中身は30歳なので、25歳のデュロワに対しても違和感なく上司として接することが出来るのだ。
「え、いいんですか?
自分釣りが好きなんですよ。
楽しみで今夜は寝られないかも」と目を輝かせている。
隣の席に居るのは、もうひとりの管理職セレナ・ウェンブリーだ。
24歳のセレナはカフェ・バレンシアで店長を務めていた女性で、人当たりが良く、誰とでも仲良くなれて、良く気が付き、機転が利くとアスナが褒めていたのだ。
「こんな豪華なお料理いただいちゃって、いいんですか?
どの料理も美味しくて、食べ過ぎちゃいそうです」
「この後、デザートも出てくるから、あまり食べ過ぎないようにね」
「デザートは別腹ですから」とセレナは笑いながら、次の料理に手を伸ばしていた。
オレの向かいの席で、周りの喧騒を物ともせず、静かに食事しているのはスタン・エッジウェアだ。
彼は23歳で会計業務を担当する。
バレンシア商会本部の会計主任からの転属で、接客業務も補助してもらう予定だ。
「どう、食事は口に合う?」
「はい、どの料理もとても美味しいです。
この料理の原価って幾らくらいですか?」と会計担当らしいことを聞いてきた。
「さぁ、オレは知らないけど、メイド長のソニアなら知ってると思うよ」
その隣で学生達とお喋りしているのはクレア・エステックだ。
22歳のクレアはバレンシア商会の仕入部門で主任をしていた女性で、モノの目利きや観察力に優れ、交渉力に長ける優秀な女性だとアスナから聞いている。
「ここの家具や調度品とか、とても上質ですが、どこから仕入れたんですか?」
「さあ、オレは知らないけど、執事長のローレンなら知ってると思うよ。
クレア、売店の土産物の選定も頼むね」
「はい、私の得意分野ですから、お任せ下さい」と満面の笑みで答えた。
王立大学のインターン生は、どんな様子だろうと見回すとマリンの姿を見つけた。
王都の宿『踊る銀ねこ亭』の名物女将自慢の娘である。
最初は緊張していた様子だが、もうすっかりみんなと打ち解けている。
「マリン、このリゾートに来た感想は?」
「カイト様、こんな素敵なところだなんて、思ってもみませんでした。
それに、お部屋もとっても素敵で、今夜は興奮して寝れないかもって、同室の子と話してたんです」と目をキラキラ輝かせながら話す。
その話をマリンの同室の子フェリンが聞いていた。
「カイト様、私達をあんな素敵な客室に泊めていただき、ありがとうございます」
フェリンは、目を潤ませながらオレの手を握った。
「自分たちがゲストになって、実際にその部屋に泊まってみないと、お客様の視点が分からないと思ってね。
従業員宿舎も出来てないし、それに客室も空いてるからね」
「マリン、オレの会社に採用が決まったこと、ご両親は何か言ってたかい?」
「はい、いい会社に就職できて良かったねって、言ってくれました。
バレンシア商会と関係ある会社だから間違いないだろうって」
「そうなんだ、それは嬉しいな。
ところで、お父さんとお母さんをリゾートに招待したんけど、その話聞いてる?」
「はい、聞いてます。
でもカイト様、父と母がここに来たら、多分卒倒しちゃうと思います」
「え、なんで?」
「だって、ここ豪華過ぎるから…
うちの父と母、カイト様の宿って普通の宿屋だと思ってるんですよ。
なんか『宿屋業の先輩として至らない点を指導しに行く』って、うちの母が言ってましたから、こんな立派なリゾート見たら卒倒しちゃうと思うんです」
「あ~、確かにそうかもね。
詳しいことは説明してないからな。
3週間経ったら、ご両親ここに来るけど、もう伝えに行く時間ないしね」
「そうなんです、それが心配なんです」
恐らくマリンの心配は当たっているが、あの女将を驚かせて、その反応を楽しむのも一興かも知れないとオレは思った。
「カイト様、トリンさんは元気ですか?」とマリンが聞く。
2人は以前『踊る銀ねこ亭』で会っていて、名前が似ていると言うことで意気投合した間柄だが、その後トリンがどうしているか気になるらしい。
「トリンは今、王都で錬金術の修行中だけど、あと1ヶ月位でここに戻って来るよ」
「え~、それじゃまた会えるんですね」
「うん、トリンが戻ったら敷地内の錬金工房で仕事する予定だから、また会えるよ」
「そうなんですか、楽しみだな~」とマリンは嬉しそうだった。
懇親会は2時間でお開きとなり、新入社員たちは、割り当てられた部屋に戻っていった。
今日明日は、同性2人がペアとなり指定した客室に泊まることになっているのだ。
オレは自室に戻り、久しぶりに森の露天風呂に入った。
その夜も泊まりに来たサクラとその日はHなしで、朝までぐっすりと寝た。
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
翌朝、新入社員数名を連れて、4艇のカヌーで湖に漕ぎ出した。
幻想的な朝靄の中、釣竿を出すと面白いように釣れる。
この湖の魚は相変わらず警戒心が薄いようだ。
恐らく、この湖に天敵がいないせいだろう。
1時間ほど釣ると、クーラーボックス一杯に釣れ、7時前には湖畔に戻る。
そのまま森の露天風呂で朝風呂に入り、フィトンチッドを体一杯に吸い込む。
メインダイニングに行くと新入社員たちが、元気に挨拶してくれた。
今日の朝食も宿泊客と同じハイレベルなメニューが用意されていた。
ソニアには従業員宿舎が完成するまでは、宿泊客と同じ食事を提供するよう指示していた。
従業員用の食事に変わった時に、その落差にショックを受けるかも知れない。
その日からサクラとソニアが作ったカリキュラムに従い、OJTに入った。
OJTはOn-the-Job Trainingの略で、職場での実践を通じて業務知識を身につける研修方法で、座学を織り交ぜながら、実際のホテル業務を学ぶのである。
10名の学生たちは大学に席を残したまま、長期インターンシップ制度を利用して実務を経験してもらうのだ。
研修期間終了後も卒業式に出るのみで、次の日からそのまま今の職場に勤務する予定で大学からも許可を得ている。
バレンシア商会からアスナが選抜した6名は、アクアスター・リゾートに転籍の了承を得ている。
彼らにはバレンシア商会の実務経験を活かし、学生たちの教育指導係も担当してもらう。
リゾートが本格稼働するまでは、16名の社員たちの他、執事長のローレンやソニアを始めとするメイドチームにも手伝って貰う予定だ。
その日の午後、フロントと売店が完成した。
この建物には元々フロントも売店スペースもあったのだが、動線を考えて配置や内装を変更したのだ。
売店の一画には小さなジェラートショーケースを置き、ゲストに4種類のアイスを無料で食べてもらえるようにするのだ。
売店には仕入担当のクレアが選んだ雑貨や土産物を置く予定だ。
更にラウンジの一部を改装し、バーカウンターを設置した。
8人掛けのカウンターとテーブル2卓とソファ8席の小さ目のバーコーナーであるが、ゲストは無料でお酒が楽しめるのだ。
その夜も温泉に入り、オレが自室で休憩していると、ドアがノックされサクラが入ってきた。
出席したのは管理職6名と王立大学のインターン生10名、それにオレとサクラを加えた18名だ。
長方形の大きなテーブルに座り、オレの挨拶の後、各自自己紹介してもらった。
その後、メイドたちが次々と運んでくる20種類近くの豪華料理に、新入社員たちは舌鼓を打った。
ロブスターの香草ガーリックバター焼き、白身魚のアクアパッツァ、魚介満載のパエリヤ、タラバ蟹のグリル、虹鱒の塩焼き、若鶏の半身揚げ、ローストビーフ、スモークサーモンと玉ねぎのカルパッチョ、オマールエビのパスタ、4種類のチーズ盛り合わせなど、豪華絢爛な料理が並べられた。
「この魚料理、メッチャ美味いっすね、コレ何ていう魚ですか?」
と聞いてきたのは、バレンシア商会でアスナが選抜した管理職の一人クリス・デュロワだ。
まだ25歳であるが、バレンシア商会の直営店で店長代理をしていた男で、頭の回転が早く、判断力も抜群とアスナのお墨付きの人材なのだ。
「この湖で釣れる虹鱒だよ。
明日の朝、釣りに行くけど、もし良かったら一緒に行くかい?」
今のオレは18歳であるが、中身は30歳なので、25歳のデュロワに対しても違和感なく上司として接することが出来るのだ。
「え、いいんですか?
自分釣りが好きなんですよ。
楽しみで今夜は寝られないかも」と目を輝かせている。
隣の席に居るのは、もうひとりの管理職セレナ・ウェンブリーだ。
24歳のセレナはカフェ・バレンシアで店長を務めていた女性で、人当たりが良く、誰とでも仲良くなれて、良く気が付き、機転が利くとアスナが褒めていたのだ。
「こんな豪華なお料理いただいちゃって、いいんですか?
どの料理も美味しくて、食べ過ぎちゃいそうです」
「この後、デザートも出てくるから、あまり食べ過ぎないようにね」
「デザートは別腹ですから」とセレナは笑いながら、次の料理に手を伸ばしていた。
オレの向かいの席で、周りの喧騒を物ともせず、静かに食事しているのはスタン・エッジウェアだ。
彼は23歳で会計業務を担当する。
バレンシア商会本部の会計主任からの転属で、接客業務も補助してもらう予定だ。
「どう、食事は口に合う?」
「はい、どの料理もとても美味しいです。
この料理の原価って幾らくらいですか?」と会計担当らしいことを聞いてきた。
「さぁ、オレは知らないけど、メイド長のソニアなら知ってると思うよ」
その隣で学生達とお喋りしているのはクレア・エステックだ。
22歳のクレアはバレンシア商会の仕入部門で主任をしていた女性で、モノの目利きや観察力に優れ、交渉力に長ける優秀な女性だとアスナから聞いている。
「ここの家具や調度品とか、とても上質ですが、どこから仕入れたんですか?」
「さあ、オレは知らないけど、執事長のローレンなら知ってると思うよ。
クレア、売店の土産物の選定も頼むね」
「はい、私の得意分野ですから、お任せ下さい」と満面の笑みで答えた。
王立大学のインターン生は、どんな様子だろうと見回すとマリンの姿を見つけた。
王都の宿『踊る銀ねこ亭』の名物女将自慢の娘である。
最初は緊張していた様子だが、もうすっかりみんなと打ち解けている。
「マリン、このリゾートに来た感想は?」
「カイト様、こんな素敵なところだなんて、思ってもみませんでした。
それに、お部屋もとっても素敵で、今夜は興奮して寝れないかもって、同室の子と話してたんです」と目をキラキラ輝かせながら話す。
その話をマリンの同室の子フェリンが聞いていた。
「カイト様、私達をあんな素敵な客室に泊めていただき、ありがとうございます」
フェリンは、目を潤ませながらオレの手を握った。
「自分たちがゲストになって、実際にその部屋に泊まってみないと、お客様の視点が分からないと思ってね。
従業員宿舎も出来てないし、それに客室も空いてるからね」
「マリン、オレの会社に採用が決まったこと、ご両親は何か言ってたかい?」
「はい、いい会社に就職できて良かったねって、言ってくれました。
バレンシア商会と関係ある会社だから間違いないだろうって」
「そうなんだ、それは嬉しいな。
ところで、お父さんとお母さんをリゾートに招待したんけど、その話聞いてる?」
「はい、聞いてます。
でもカイト様、父と母がここに来たら、多分卒倒しちゃうと思います」
「え、なんで?」
「だって、ここ豪華過ぎるから…
うちの父と母、カイト様の宿って普通の宿屋だと思ってるんですよ。
なんか『宿屋業の先輩として至らない点を指導しに行く』って、うちの母が言ってましたから、こんな立派なリゾート見たら卒倒しちゃうと思うんです」
「あ~、確かにそうかもね。
詳しいことは説明してないからな。
3週間経ったら、ご両親ここに来るけど、もう伝えに行く時間ないしね」
「そうなんです、それが心配なんです」
恐らくマリンの心配は当たっているが、あの女将を驚かせて、その反応を楽しむのも一興かも知れないとオレは思った。
「カイト様、トリンさんは元気ですか?」とマリンが聞く。
2人は以前『踊る銀ねこ亭』で会っていて、名前が似ていると言うことで意気投合した間柄だが、その後トリンがどうしているか気になるらしい。
「トリンは今、王都で錬金術の修行中だけど、あと1ヶ月位でここに戻って来るよ」
「え~、それじゃまた会えるんですね」
「うん、トリンが戻ったら敷地内の錬金工房で仕事する予定だから、また会えるよ」
「そうなんですか、楽しみだな~」とマリンは嬉しそうだった。
懇親会は2時間でお開きとなり、新入社員たちは、割り当てられた部屋に戻っていった。
今日明日は、同性2人がペアとなり指定した客室に泊まることになっているのだ。
オレは自室に戻り、久しぶりに森の露天風呂に入った。
その夜も泊まりに来たサクラとその日はHなしで、朝までぐっすりと寝た。
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
翌朝、新入社員数名を連れて、4艇のカヌーで湖に漕ぎ出した。
幻想的な朝靄の中、釣竿を出すと面白いように釣れる。
この湖の魚は相変わらず警戒心が薄いようだ。
恐らく、この湖に天敵がいないせいだろう。
1時間ほど釣ると、クーラーボックス一杯に釣れ、7時前には湖畔に戻る。
そのまま森の露天風呂で朝風呂に入り、フィトンチッドを体一杯に吸い込む。
メインダイニングに行くと新入社員たちが、元気に挨拶してくれた。
今日の朝食も宿泊客と同じハイレベルなメニューが用意されていた。
ソニアには従業員宿舎が完成するまでは、宿泊客と同じ食事を提供するよう指示していた。
従業員用の食事に変わった時に、その落差にショックを受けるかも知れない。
その日からサクラとソニアが作ったカリキュラムに従い、OJTに入った。
OJTはOn-the-Job Trainingの略で、職場での実践を通じて業務知識を身につける研修方法で、座学を織り交ぜながら、実際のホテル業務を学ぶのである。
10名の学生たちは大学に席を残したまま、長期インターンシップ制度を利用して実務を経験してもらうのだ。
研修期間終了後も卒業式に出るのみで、次の日からそのまま今の職場に勤務する予定で大学からも許可を得ている。
バレンシア商会からアスナが選抜した6名は、アクアスター・リゾートに転籍の了承を得ている。
彼らにはバレンシア商会の実務経験を活かし、学生たちの教育指導係も担当してもらう。
リゾートが本格稼働するまでは、16名の社員たちの他、執事長のローレンやソニアを始めとするメイドチームにも手伝って貰う予定だ。
その日の午後、フロントと売店が完成した。
この建物には元々フロントも売店スペースもあったのだが、動線を考えて配置や内装を変更したのだ。
売店の一画には小さなジェラートショーケースを置き、ゲストに4種類のアイスを無料で食べてもらえるようにするのだ。
売店には仕入担当のクレアが選んだ雑貨や土産物を置く予定だ。
更にラウンジの一部を改装し、バーカウンターを設置した。
8人掛けのカウンターとテーブル2卓とソファ8席の小さ目のバーコーナーであるが、ゲストは無料でお酒が楽しめるのだ。
その夜も温泉に入り、オレが自室で休憩していると、ドアがノックされサクラが入ってきた。
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