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第5章 ふたたび王都へ
第55話 王立大学での採用活動
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戒厳令発令により中止されていた王室一家との朝食会が再開されると知らせがあり、オレは王室ダイニングに向かった。
国王と会うのは、暗殺未遂事件があった晩餐会の夜以来だ。
ダイニングに入ると国王が立ち上がり、オレに歩み寄って手を取りこう言った。
「カイト殿、暗殺を阻止してくれた恩は一生忘れぬ、心から礼を申すぞ」と国王の他、王室全員が深々と頭を下げ口々に感謝の言葉を述べた。
「陛下、皆さま、どうぞ頭をお上げ下さい。
私は、たまたま異変に気づいて対応したまでです」
「いやいや、あのような状況で瞬時に対応できる者は中々おらん。
褒賞を授与したばかりで、すぐまた褒賞という訳に参らぬが、今回の件は、1つ貸しにしておいて貰えんだろうか」
「陛下、褒賞はもう十分頂いておりますから、本当にお気遣いなさらないで下さいませ」
オレは国王に1つ貸しを作ったようだ。
その朝も美味しい朝食をご馳走になったが、目障りなのは部屋の四隅に直立不動で立っている護衛たちだ。
ジェスティーナ王女襲撃、国王暗殺未遂と、王都を震撼させる事件が連続して発生し、王宮内では重臣たちが対応に頭を悩ませていた。
そして事件解決まで当面の間、王宮内に於いても国王始め王室メンバー全員に常時護衛を付けることになったのだ。
その日の話題はもっぱら、国王暗殺未遂の話だ。
王室親衛隊による捜査は終了したが、王宮内で手引した者がいると言う明確な証拠は何も出てこなかった。
生け捕りにした暗殺者2人を、獄中で自殺させてしまった件は責任問題となり、牢獄の責任者に何らかの処罰が下されるだろう。
「王宮内も自由に歩けんとは実に腹立たしい、カイト殿もそう思わんか?」
国王はこのような事態になった事をしきりにボヤいた。
「ホント、私たちは 未だに行動制限されてるし…
王宮から出られないなんて息が詰まりそう、早く自由に歩き廻りたいわ」
王女たちも不満を爆発させている。
「ところでカイト殿、飛行船はいつ乗せてくれるのだ?」と国王は中止となった飛行船の遊覧飛行を催促した。
きっと飛行船にでも乗せて王女たちの不満の矛先を逸らそうと言う魂胆だろう。
「はい、陛下のご都合が宜しければ、明後日にでも遊覧飛行は可能です」
国王は侍従長のエスカル・テロンにスケジュールを確認させ、明後日の午前10時から遊覧飛行を行うこととなった。
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
その日の午後、オレはアスナと待ち合わせして王立大学を訪れた。
リゾートホテルの社員募集で、求人をお願いをするためだ。
この世界の大卒採用のルールはよく知らないが、採用条件はアスナと2人で決めてきた。
王立大学の受付で学長の紹介で求人をお願いに来たと言うと、学長のオディバ・ブライデ自らが、わざわざ出迎えてくれた。
オレたちは応接室に通され、就職担当者と学長も同席した。
「就職担当のエリナじゃ」
オディバ・ブライデが紹介してくれた。
「就職担当のエリナ・フューリーです。
よろしくお願いします」
エリナ・フューリーは、この大学の就職支援課の主任で20代後半くらいの女性だ。
「こちらこそ、宜しくお願いします」とアスナが挨拶する。
「しかし、今回は大変でしたなぁ、ハヤミ殿のお陰で陛下は命拾いしたが、手引した者はまだ見つかっとらんそうじゃ」とオディバ・ブライデが言う。
「顧問、ここでその話はまずいのでは?」とオレが嗜める。
「お~、そうじゃった、今の話は忘れてくれ、わっはっは~」と学長は笑って誤魔化した。
慌ててエリナに口止めしているが、王室顧問でもあるオディバ・ブライデは口が軽過ぎだ。
呆れたと言うような顔をしながらもエリナ・フューリーは仕事の話に入った。
「学長から大まかな話は聞いていますが、どのような学生をお探しなのですか?」
「できれば商売や経営を学んだ学生が良いです」とアスナが答える。
「分かりました、そうすると経営学部と商学部でしょうか」
「この大学には、どんな学部があるんですか?」
今度はオレが質問する。
「これは失礼しました、最初にご紹介すべきでしたね…
当大学は総合大学でして6つの学部がございます」
そう言ってエリナ・フューリーは王立大学の概要を説明してくれた。
・経営学部 経営を全般的に学ぶ
・法学部 国の法律全般を学ぶ
・商学部 商業全般やお金の流れを学ぶ
・工学部 物造りや仕組作りの技術や知識を学ぶ
・農学部 穀物や野菜、動物、植物の生産販売や技術、知識を学ぶ
・建築学部 建築設計、計画、構造、材料、設備、環境、施工を学ぶ
王立大学に入学可能なのは15歳以上で在学期間は3年間。
優秀な学生は、その後3年間大学院に進む選択肢もある。
3年目の後半からは大学に在籍しながら、OJTを行うのことも可能
学生数は各学部180名、全学生数は6学部合わせて1080名。
厳しい入学試験があり、入学できるのは一握りのエリートだけだ。
「なるほど、魔術や武術を学ぶ学部もあると思ったのですが、そういう学部はないのですね」
「え~、本学にはありませんが、魔術学園と武術学園と言う別の学校はあります」
その2つの学園は所謂専門学校的な教育機関らしい。
「今、聞いた内容からすると商学部と経営学部の学生が条件に合うと思います」
「そのようですね、でも農学部と建築学部にも興味あるなぁ…
実は領地で農作物を作っているのですが、専門家がいないので誰か専門知識を持った人がいたらいいなぁと思っていたんです。
それと建築学部の方は、私が元々建築を仕事としていて、大学でどのような事を教えているのか、興味があったんです」
「ほ~、ということはハヤミ殿は建築の専門家と言うわけですな…
もし可能なら一度学生に授業をしていただきたいものですな~」
「私は教えるのが苦手なので遠慮しておきます。
ですが、どんな授業をしているか見たいので、機会があれば見せて下さい」
そのような話をして王立大学に求人票を提出した。
オレとアスナが話し合って決めた採用条件は下記の通りだ。
-------------------------------------------------------------------------------
会社名 レイクリゾート運営会社(仮)
会社概要 リゾートホテルの運営を行う新設法人
資本金 金貨11,800枚(11億8千万円)
関連会社 バレンシア商会
勤務地 ミラバス湖畔レイクリゾートホテル/王都支店の両方(交代制)
雇用形態 正社員(但し3ヶ月の研修期間終了後)
給与 金貨2枚(円換算20万円)、研修期間中も同条件
賞与 年2回実績に応じて支給(但し研修期間終了後)
昇給昇格 勤務実績により有
休日休暇 4週8休(交代制)、有給休暇制度・特別休暇制度あり
勤務時間 1日実働8時間(シフト勤務あり)
募集人員 10名程度
仕事内容 新規開業リゾートホテルの幹部候補生としてホテルの運営業務全般(フロント、接客、給仕、清掃、雑務等)に携わっていただきます。
特典 月に3回飛行船による王都との往復(片道2時間半)が無料。
応募資格 王立大学に在学中の学生(18歳以上)
就職説明会 ○月○日10時からバレンシア商会本店会議室で開催
その他 委細面談、在学中のインターンシップ制度あり
この求人票を見たエリナ・フューリーは言った。
「率直な感想を申し上げますと、かなり良い採用条件ですね…
給与水準は王都平均の約2倍、しかも賞与が2回もあるなんて、聞いたことありません。
休日休暇制度もしっかりしているし、かなりの高待遇だと思います。
これは応募殺到すること間違いなしだと思いますよ」
就職担当者がこれだけ言ってくれるとは、期待してもいいと言うことだろうか。
国王と会うのは、暗殺未遂事件があった晩餐会の夜以来だ。
ダイニングに入ると国王が立ち上がり、オレに歩み寄って手を取りこう言った。
「カイト殿、暗殺を阻止してくれた恩は一生忘れぬ、心から礼を申すぞ」と国王の他、王室全員が深々と頭を下げ口々に感謝の言葉を述べた。
「陛下、皆さま、どうぞ頭をお上げ下さい。
私は、たまたま異変に気づいて対応したまでです」
「いやいや、あのような状況で瞬時に対応できる者は中々おらん。
褒賞を授与したばかりで、すぐまた褒賞という訳に参らぬが、今回の件は、1つ貸しにしておいて貰えんだろうか」
「陛下、褒賞はもう十分頂いておりますから、本当にお気遣いなさらないで下さいませ」
オレは国王に1つ貸しを作ったようだ。
その朝も美味しい朝食をご馳走になったが、目障りなのは部屋の四隅に直立不動で立っている護衛たちだ。
ジェスティーナ王女襲撃、国王暗殺未遂と、王都を震撼させる事件が連続して発生し、王宮内では重臣たちが対応に頭を悩ませていた。
そして事件解決まで当面の間、王宮内に於いても国王始め王室メンバー全員に常時護衛を付けることになったのだ。
その日の話題はもっぱら、国王暗殺未遂の話だ。
王室親衛隊による捜査は終了したが、王宮内で手引した者がいると言う明確な証拠は何も出てこなかった。
生け捕りにした暗殺者2人を、獄中で自殺させてしまった件は責任問題となり、牢獄の責任者に何らかの処罰が下されるだろう。
「王宮内も自由に歩けんとは実に腹立たしい、カイト殿もそう思わんか?」
国王はこのような事態になった事をしきりにボヤいた。
「ホント、私たちは 未だに行動制限されてるし…
王宮から出られないなんて息が詰まりそう、早く自由に歩き廻りたいわ」
王女たちも不満を爆発させている。
「ところでカイト殿、飛行船はいつ乗せてくれるのだ?」と国王は中止となった飛行船の遊覧飛行を催促した。
きっと飛行船にでも乗せて王女たちの不満の矛先を逸らそうと言う魂胆だろう。
「はい、陛下のご都合が宜しければ、明後日にでも遊覧飛行は可能です」
国王は侍従長のエスカル・テロンにスケジュールを確認させ、明後日の午前10時から遊覧飛行を行うこととなった。
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
その日の午後、オレはアスナと待ち合わせして王立大学を訪れた。
リゾートホテルの社員募集で、求人をお願いをするためだ。
この世界の大卒採用のルールはよく知らないが、採用条件はアスナと2人で決めてきた。
王立大学の受付で学長の紹介で求人をお願いに来たと言うと、学長のオディバ・ブライデ自らが、わざわざ出迎えてくれた。
オレたちは応接室に通され、就職担当者と学長も同席した。
「就職担当のエリナじゃ」
オディバ・ブライデが紹介してくれた。
「就職担当のエリナ・フューリーです。
よろしくお願いします」
エリナ・フューリーは、この大学の就職支援課の主任で20代後半くらいの女性だ。
「こちらこそ、宜しくお願いします」とアスナが挨拶する。
「しかし、今回は大変でしたなぁ、ハヤミ殿のお陰で陛下は命拾いしたが、手引した者はまだ見つかっとらんそうじゃ」とオディバ・ブライデが言う。
「顧問、ここでその話はまずいのでは?」とオレが嗜める。
「お~、そうじゃった、今の話は忘れてくれ、わっはっは~」と学長は笑って誤魔化した。
慌ててエリナに口止めしているが、王室顧問でもあるオディバ・ブライデは口が軽過ぎだ。
呆れたと言うような顔をしながらもエリナ・フューリーは仕事の話に入った。
「学長から大まかな話は聞いていますが、どのような学生をお探しなのですか?」
「できれば商売や経営を学んだ学生が良いです」とアスナが答える。
「分かりました、そうすると経営学部と商学部でしょうか」
「この大学には、どんな学部があるんですか?」
今度はオレが質問する。
「これは失礼しました、最初にご紹介すべきでしたね…
当大学は総合大学でして6つの学部がございます」
そう言ってエリナ・フューリーは王立大学の概要を説明してくれた。
・経営学部 経営を全般的に学ぶ
・法学部 国の法律全般を学ぶ
・商学部 商業全般やお金の流れを学ぶ
・工学部 物造りや仕組作りの技術や知識を学ぶ
・農学部 穀物や野菜、動物、植物の生産販売や技術、知識を学ぶ
・建築学部 建築設計、計画、構造、材料、設備、環境、施工を学ぶ
王立大学に入学可能なのは15歳以上で在学期間は3年間。
優秀な学生は、その後3年間大学院に進む選択肢もある。
3年目の後半からは大学に在籍しながら、OJTを行うのことも可能
学生数は各学部180名、全学生数は6学部合わせて1080名。
厳しい入学試験があり、入学できるのは一握りのエリートだけだ。
「なるほど、魔術や武術を学ぶ学部もあると思ったのですが、そういう学部はないのですね」
「え~、本学にはありませんが、魔術学園と武術学園と言う別の学校はあります」
その2つの学園は所謂専門学校的な教育機関らしい。
「今、聞いた内容からすると商学部と経営学部の学生が条件に合うと思います」
「そのようですね、でも農学部と建築学部にも興味あるなぁ…
実は領地で農作物を作っているのですが、専門家がいないので誰か専門知識を持った人がいたらいいなぁと思っていたんです。
それと建築学部の方は、私が元々建築を仕事としていて、大学でどのような事を教えているのか、興味があったんです」
「ほ~、ということはハヤミ殿は建築の専門家と言うわけですな…
もし可能なら一度学生に授業をしていただきたいものですな~」
「私は教えるのが苦手なので遠慮しておきます。
ですが、どんな授業をしているか見たいので、機会があれば見せて下さい」
そのような話をして王立大学に求人票を提出した。
オレとアスナが話し合って決めた採用条件は下記の通りだ。
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会社名 レイクリゾート運営会社(仮)
会社概要 リゾートホテルの運営を行う新設法人
資本金 金貨11,800枚(11億8千万円)
関連会社 バレンシア商会
勤務地 ミラバス湖畔レイクリゾートホテル/王都支店の両方(交代制)
雇用形態 正社員(但し3ヶ月の研修期間終了後)
給与 金貨2枚(円換算20万円)、研修期間中も同条件
賞与 年2回実績に応じて支給(但し研修期間終了後)
昇給昇格 勤務実績により有
休日休暇 4週8休(交代制)、有給休暇制度・特別休暇制度あり
勤務時間 1日実働8時間(シフト勤務あり)
募集人員 10名程度
仕事内容 新規開業リゾートホテルの幹部候補生としてホテルの運営業務全般(フロント、接客、給仕、清掃、雑務等)に携わっていただきます。
特典 月に3回飛行船による王都との往復(片道2時間半)が無料。
応募資格 王立大学に在学中の学生(18歳以上)
就職説明会 ○月○日10時からバレンシア商会本店会議室で開催
その他 委細面談、在学中のインターンシップ制度あり
この求人票を見たエリナ・フューリーは言った。
「率直な感想を申し上げますと、かなり良い採用条件ですね…
給与水準は王都平均の約2倍、しかも賞与が2回もあるなんて、聞いたことありません。
休日休暇制度もしっかりしているし、かなりの高待遇だと思います。
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