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第十八話 それぞれの武器
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買い物を終えた僕たちは、宿に入る前に装備を確認する。
まずは僕の装備。
【ライト】
・ライトソード
・ライトアーマー
・ライトシールド
始めに、名前がライトだから、ライト装備にしたわけではないということを言っておこう。
ライト装備は、通常の装備と強度は同じ、それでいて軽いのがメリットだ。
装備は、一度ストレージへ登録すれば、強化が可能(もちろん課金)──なのだが、それは今回必要ない。僕の場合、スマホの操作ができればいいので、ないよりはマシの見た目装備だ。
仲間の三人には、ちょっとだけ強い装備を与えた。作戦の要になるので、そう簡単に死んでもらっては困るからだ。
【ファースト】
・ミスリルソード
・ミスリルアーマー
・ミスリルシールド
ファーストは、前線に立ってもらうつもりなので、特に守備力を強化した。重さは僕の装備と同じぐらいだが、強度は段違いの上、セット効果で魔法耐性と体力上昇も備えている。しかも、メイド服の上に着ていても、あまり気にならないデザインだ。
【セカンド】
・マジカルロッド
・アクアローブ
セカンドは、魔法スキルの力を増大させるロッド。それと、水の反射で目視を遮る効果を発動することのできるローブだ。他にもいろいろな効果がありそうだが、それは使用者次第。とにかく、工作活動をするのに都合のいい特殊装備といっていいだろう。装飾も程よい感じだ。
【サード】
・ドラゴンナックル
・シシオウアーマー
サードは、近接戦闘用装備だ。ドラゴンナックルは、攻撃を当てるたびに、攻撃力を増していく特殊武器。さらに、シシオウアーマーは獣の装いをしているが(しかも耳付き)防御は万全。致命的ダメージを受けた場合、パーツ単位をパージしてそれを身代わりとする機能を備えている(クールタイムで復元可能)ので、幹部クラスとの戦闘を任せようと思う。
──と、色々と偉そうに建前を語ったのだが、実はメイドの装備に関してはほとんど趣味だ。
装備を買ってから、「やっちまった……」と気づいた時には、僕の懐から金貨が70枚ほど消えてしまった。残りの軍資金は金貨31枚程度、レベル4スキルの単体魔法スキルを連発するのでギリギリだ。あとは、スマホ爆弾で回収できる軍資金に期待するしかない。
あともう一つ、これだけは外せない重要な見た目装備がある。
それは──バストアップパッドだ!
「皆、これをつけてくれないか」
僕は、バストアップパッドを空間ストレージから引っ張り出し、それを三人に手渡した。
これが10セットで金貨1枚とか──かなりぼったくられた気はするが、今は、これがあることに感謝する。
「これは……」
「必須アイテムですね……わかります」
「食べられるの?」
セカンドは、事情を知っているのでわかっているのだが、他の二人は、強度を試そうとしたり、味を確かめようとしたりしている。これはさすがにまずいので「……セカンド……後は頼むっ!」と、厄介ごとをセカンドに押し付け、僕は後ろを向いて待つ。
────
しばらくして、「いいですよ、ライト様」と、セカンドの合図。それを聞いた僕は、ゆっくりと三人に視線を向ける。その瞬間、僕は素晴らしい光景を目にした。
視界に入ったメイドたちは、見違えるほどバランスの整った美しい姿へと変貌していた。
たかがパッドだと思っていたが──その変貌ぶりはキラキラエフェクトが幻覚で見えてしまう程に美しい。
僕は思わず唾を飲み込み、「これだよ、これ!」と、叫んでしまった。
「ど、どうかなさいましたか! ライト様!」
「きっと、私たちの姿が美しすぎて、興奮しているのですよ」
「ふーん……あまり変わらない気もするけど……でも……なんだかとってもいい感じ」
三人は、どことなく自信に満ち溢れている表情を見せる。どうやら気に入ってくれたらしい。僕としても大満足だ。
これで明日の準備は整った。名残惜しいが、宿に4人で宿泊するわけにはいかないので(あくまで資金的にだっ!)メイドたちを仲間ストレージに戻し、宿へ一泊することにした。
まずは僕の装備。
【ライト】
・ライトソード
・ライトアーマー
・ライトシールド
始めに、名前がライトだから、ライト装備にしたわけではないということを言っておこう。
ライト装備は、通常の装備と強度は同じ、それでいて軽いのがメリットだ。
装備は、一度ストレージへ登録すれば、強化が可能(もちろん課金)──なのだが、それは今回必要ない。僕の場合、スマホの操作ができればいいので、ないよりはマシの見た目装備だ。
仲間の三人には、ちょっとだけ強い装備を与えた。作戦の要になるので、そう簡単に死んでもらっては困るからだ。
【ファースト】
・ミスリルソード
・ミスリルアーマー
・ミスリルシールド
ファーストは、前線に立ってもらうつもりなので、特に守備力を強化した。重さは僕の装備と同じぐらいだが、強度は段違いの上、セット効果で魔法耐性と体力上昇も備えている。しかも、メイド服の上に着ていても、あまり気にならないデザインだ。
【セカンド】
・マジカルロッド
・アクアローブ
セカンドは、魔法スキルの力を増大させるロッド。それと、水の反射で目視を遮る効果を発動することのできるローブだ。他にもいろいろな効果がありそうだが、それは使用者次第。とにかく、工作活動をするのに都合のいい特殊装備といっていいだろう。装飾も程よい感じだ。
【サード】
・ドラゴンナックル
・シシオウアーマー
サードは、近接戦闘用装備だ。ドラゴンナックルは、攻撃を当てるたびに、攻撃力を増していく特殊武器。さらに、シシオウアーマーは獣の装いをしているが(しかも耳付き)防御は万全。致命的ダメージを受けた場合、パーツ単位をパージしてそれを身代わりとする機能を備えている(クールタイムで復元可能)ので、幹部クラスとの戦闘を任せようと思う。
──と、色々と偉そうに建前を語ったのだが、実はメイドの装備に関してはほとんど趣味だ。
装備を買ってから、「やっちまった……」と気づいた時には、僕の懐から金貨が70枚ほど消えてしまった。残りの軍資金は金貨31枚程度、レベル4スキルの単体魔法スキルを連発するのでギリギリだ。あとは、スマホ爆弾で回収できる軍資金に期待するしかない。
あともう一つ、これだけは外せない重要な見た目装備がある。
それは──バストアップパッドだ!
「皆、これをつけてくれないか」
僕は、バストアップパッドを空間ストレージから引っ張り出し、それを三人に手渡した。
これが10セットで金貨1枚とか──かなりぼったくられた気はするが、今は、これがあることに感謝する。
「これは……」
「必須アイテムですね……わかります」
「食べられるの?」
セカンドは、事情を知っているのでわかっているのだが、他の二人は、強度を試そうとしたり、味を確かめようとしたりしている。これはさすがにまずいので「……セカンド……後は頼むっ!」と、厄介ごとをセカンドに押し付け、僕は後ろを向いて待つ。
────
しばらくして、「いいですよ、ライト様」と、セカンドの合図。それを聞いた僕は、ゆっくりと三人に視線を向ける。その瞬間、僕は素晴らしい光景を目にした。
視界に入ったメイドたちは、見違えるほどバランスの整った美しい姿へと変貌していた。
たかがパッドだと思っていたが──その変貌ぶりはキラキラエフェクトが幻覚で見えてしまう程に美しい。
僕は思わず唾を飲み込み、「これだよ、これ!」と、叫んでしまった。
「ど、どうかなさいましたか! ライト様!」
「きっと、私たちの姿が美しすぎて、興奮しているのですよ」
「ふーん……あまり変わらない気もするけど……でも……なんだかとってもいい感じ」
三人は、どことなく自信に満ち溢れている表情を見せる。どうやら気に入ってくれたらしい。僕としても大満足だ。
これで明日の準備は整った。名残惜しいが、宿に4人で宿泊するわけにはいかないので(あくまで資金的にだっ!)メイドたちを仲間ストレージに戻し、宿へ一泊することにした。
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