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「っ……これ以上は……もうお許しを……」
一糸まとわぬ姿にされた美青年が、オディロン……否、オディールの下でボロボロと涙をこぼしている。
『亡きオディロン王の血をひく隠され姫』
『地方の神殿で養育されていた先王の隠し子』
と言う立場を得たオディロンは、今日も腹いせにレイノルドを犯していた。
オディロンとしては王宮を出ても良かったのだが、気の小さい新王……つまり弟が『兄上えええええ!どこにも行かないでくださいいいいいいい!これからもずっと私を支えてくださいいいい!』と号泣したので、急遽このような立場を得ることになった。
国王として順風満帆だった人生がこんなことになったのは、このレイノルドが間抜けだからだ。
愛する妃たちに暇をだし、小さな身体では酒も大して飲めず、馬に乗っても腰が痛くなるばかりで楽しくない。
女になって良かったことなど、風呂に入って自分の乳をもむときくらいしかないのだ。それも、自分でもんでも大して良くない。レイノルドにもませる方がましだった。
――新しい身体はかわいいし美人だ。私がオディロンのままであったならば、側に抱えてやってもよいくらいだ。だが、女にはなりたくなかったな!
それが、オディロン改め、オディール姫の偽らざる本音であった。
「陛下、これ以上は、お許し……」
かすれた声で、首輪につながれたレイノルドが哀願する。
つないだ理由は、罪人であるレイノルドを苦しめるためだ。そして、鎖につながれ惨めに泣くレイノルドが、ぞくぞくするほど美しいからだ。
腹が立って仕方ないので、可能であれば首と銅を切り離してやりたい。
だがこの間抜けは美しい顔と身体、オディールを腰が抜けるまで満足させられる立派な陽物を保持している。
オディールは一糸まとわぬ姿でレイノルドにまたがったまま、小さな手で彼の胸をぐいと押した。
「暴れるな。入らぬ」
「……このような、真似は、決して陛下をお幸せには……」
レイノルドの宝石のような瞳には、透き通るような涙が浮かび、幾筋も滑らかな頬に伝い落ちている。
オディールは薄く笑って、レイノルドの頬から涙の滴を舐め取った。
「や……やめ……」
オディールの足の間で、しなやかな肉体がよじれる。オディールはかまわずに、舌先で絹のようなレイノルドの頬を愛撫した。
「陛下、どうかおやめください……どうか……」
レイノルドが自由な腕で、オディールを払いのけるように顔を隠した。
首輪ですれた首筋がほんのりと赤みを帯びている様が、オディールの目にたまらなく妖艶に映る。
「私の性奴となるのも、死罪となるのも、それほど変わらなかろう?」
声もなく涙しているレイノルドにそう尋ねたが、泣くばかりで答えはない。
オディールは腰を持ち上げ、己の陰唇に、萎えたレイノルドの茎をあてがった。
「……ッ! 陛下……ッ」
抗おうと身をくねらせたレイノルドの胸を両腕で押さえ込んだまま、オディールはゆっくりと、湿った秘裂でだらりとした肉杭をこすり上げる。
はじめはぐにゃりとしていたそれが、持ち主の呼吸が乱れるに伴って、みるみる硬く、立ち上がりはじめた。
「や……め……」
顔を隠したまま、レイノルドがうめく。
首輪で覆われた喉仏が、ゴクリと上下するのが見えた。そのかすかな動きが、たまらなくオディールの欲情を煽る。
「止められぬくせに、何を言っている?」
黒々と隆起したレイノルドのモノから、オディールはゆっくりと腰を浮かした。
「首輪を解いてやる」
レイノルドがゆっくりと腕を上げる。涙に濡れたその双眸に、はっきりと困惑以外の光が灯っているのが見て取れた。
オディールは誰よりもいちばんよく知っている。
男は獣だ。獣であることからは、逃れられない。
唇を舐め、オディールは小さな鍵で、レイノルドの首輪を外す。それからゆっくりと、猫のように、レイノルドの身体にのしかかった。
「抱いて」
囁きかけると、レイノルドの身体がびくりと震えた。乳房の先でそっと胸板をこすれば、たちまち彼の白い肌が焼けるような熱を纏う。
「はやく」
嗜虐心を抑えきれぬまま、オディールはレイノルドに囁きかけた。
レイノルドが、表情を失ったまま、ゆるゆると手を伸ばす。
そして、華奢な腰に、腕を回した。
「はい……かしこまり……ました」
泣き疲れた顔で、レイノルドが、体位を反転させる。
オディールの身体を寝台に組み敷き、足を開かせ、昂ぶった肉杭を蜜のしたたる裂け目にあてがった。
柔弱な美貌の青年の面から、獣の相を読み取り、オディールは小さく喉を鳴らす。
「……っ、ふふ、かわいい奴」
欲望に流される人間は嫌いではない。それこそが真の人の姿であるからだ。
待ちわびていた圧倒的な熱が、柔らかな襞を押し広げてオディールの身体を貫く。レイノルドの汗のにおいが、オディールの鼻先をくすぐる。
本能に従い、肉欲をむさぼり合う。何も持たぬ人間にとって、これ以上の幸があるだろうか。
「本当にお前は、毎回毎回手間を取らせるのう……。まあ、今日もよくできたと褒めてやろう。ではいつものように、まずは舌先で、可愛がってくれるか」
言いながら細い指先で乳房を持ち上げてみせると、レイノルドが泣き笑いのような顔で、オディールの言葉に頷いた。
「はい、かしこまりました」
一糸まとわぬ姿にされた美青年が、オディロン……否、オディールの下でボロボロと涙をこぼしている。
『亡きオディロン王の血をひく隠され姫』
『地方の神殿で養育されていた先王の隠し子』
と言う立場を得たオディロンは、今日も腹いせにレイノルドを犯していた。
オディロンとしては王宮を出ても良かったのだが、気の小さい新王……つまり弟が『兄上えええええ!どこにも行かないでくださいいいいいいい!これからもずっと私を支えてくださいいいい!』と号泣したので、急遽このような立場を得ることになった。
国王として順風満帆だった人生がこんなことになったのは、このレイノルドが間抜けだからだ。
愛する妃たちに暇をだし、小さな身体では酒も大して飲めず、馬に乗っても腰が痛くなるばかりで楽しくない。
女になって良かったことなど、風呂に入って自分の乳をもむときくらいしかないのだ。それも、自分でもんでも大して良くない。レイノルドにもませる方がましだった。
――新しい身体はかわいいし美人だ。私がオディロンのままであったならば、側に抱えてやってもよいくらいだ。だが、女にはなりたくなかったな!
それが、オディロン改め、オディール姫の偽らざる本音であった。
「陛下、これ以上は、お許し……」
かすれた声で、首輪につながれたレイノルドが哀願する。
つないだ理由は、罪人であるレイノルドを苦しめるためだ。そして、鎖につながれ惨めに泣くレイノルドが、ぞくぞくするほど美しいからだ。
腹が立って仕方ないので、可能であれば首と銅を切り離してやりたい。
だがこの間抜けは美しい顔と身体、オディールを腰が抜けるまで満足させられる立派な陽物を保持している。
オディールは一糸まとわぬ姿でレイノルドにまたがったまま、小さな手で彼の胸をぐいと押した。
「暴れるな。入らぬ」
「……このような、真似は、決して陛下をお幸せには……」
レイノルドの宝石のような瞳には、透き通るような涙が浮かび、幾筋も滑らかな頬に伝い落ちている。
オディールは薄く笑って、レイノルドの頬から涙の滴を舐め取った。
「や……やめ……」
オディールの足の間で、しなやかな肉体がよじれる。オディールはかまわずに、舌先で絹のようなレイノルドの頬を愛撫した。
「陛下、どうかおやめください……どうか……」
レイノルドが自由な腕で、オディールを払いのけるように顔を隠した。
首輪ですれた首筋がほんのりと赤みを帯びている様が、オディールの目にたまらなく妖艶に映る。
「私の性奴となるのも、死罪となるのも、それほど変わらなかろう?」
声もなく涙しているレイノルドにそう尋ねたが、泣くばかりで答えはない。
オディールは腰を持ち上げ、己の陰唇に、萎えたレイノルドの茎をあてがった。
「……ッ! 陛下……ッ」
抗おうと身をくねらせたレイノルドの胸を両腕で押さえ込んだまま、オディールはゆっくりと、湿った秘裂でだらりとした肉杭をこすり上げる。
はじめはぐにゃりとしていたそれが、持ち主の呼吸が乱れるに伴って、みるみる硬く、立ち上がりはじめた。
「や……め……」
顔を隠したまま、レイノルドがうめく。
首輪で覆われた喉仏が、ゴクリと上下するのが見えた。そのかすかな動きが、たまらなくオディールの欲情を煽る。
「止められぬくせに、何を言っている?」
黒々と隆起したレイノルドのモノから、オディールはゆっくりと腰を浮かした。
「首輪を解いてやる」
レイノルドがゆっくりと腕を上げる。涙に濡れたその双眸に、はっきりと困惑以外の光が灯っているのが見て取れた。
オディールは誰よりもいちばんよく知っている。
男は獣だ。獣であることからは、逃れられない。
唇を舐め、オディールは小さな鍵で、レイノルドの首輪を外す。それからゆっくりと、猫のように、レイノルドの身体にのしかかった。
「抱いて」
囁きかけると、レイノルドの身体がびくりと震えた。乳房の先でそっと胸板をこすれば、たちまち彼の白い肌が焼けるような熱を纏う。
「はやく」
嗜虐心を抑えきれぬまま、オディールはレイノルドに囁きかけた。
レイノルドが、表情を失ったまま、ゆるゆると手を伸ばす。
そして、華奢な腰に、腕を回した。
「はい……かしこまり……ました」
泣き疲れた顔で、レイノルドが、体位を反転させる。
オディールの身体を寝台に組み敷き、足を開かせ、昂ぶった肉杭を蜜のしたたる裂け目にあてがった。
柔弱な美貌の青年の面から、獣の相を読み取り、オディールは小さく喉を鳴らす。
「……っ、ふふ、かわいい奴」
欲望に流される人間は嫌いではない。それこそが真の人の姿であるからだ。
待ちわびていた圧倒的な熱が、柔らかな襞を押し広げてオディールの身体を貫く。レイノルドの汗のにおいが、オディールの鼻先をくすぐる。
本能に従い、肉欲をむさぼり合う。何も持たぬ人間にとって、これ以上の幸があるだろうか。
「本当にお前は、毎回毎回手間を取らせるのう……。まあ、今日もよくできたと褒めてやろう。ではいつものように、まずは舌先で、可愛がってくれるか」
言いながら細い指先で乳房を持ち上げてみせると、レイノルドが泣き笑いのような顔で、オディールの言葉に頷いた。
「はい、かしこまりました」
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